啄木の息 <ブログ版>

─ いまもなお瑞々しく語りかけてくる啄木の魅力を追い その息づかいに触れてみたい ─

     「本家 啄木の息」のリンクは、このページの最下段にあります。

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2011-09-30

[] 啄木・一葉が生きた跡を歩く 10/16~3/18

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[エノコログサ]


文学ツァーウォーキング

樋口一葉石川啄木ゆかりの地の多い台東、文京区を中心に、2人が往時の日記に残していたり、作品に登場する場所、啄木が歩いた湯島の切通しなどを、毎月1回日曜日に半年がかりで歩く。10月から、来年3月まで6コース。

  • 申し込み NPO法人東京シティガイドクラブ「一葉・啄木ツアー係」
  • メールtcgc@tcvb.or.jp。(電)03-6912-1518

(2011-09-30 東京新聞>交差点)



  • 第1回 10月16日(日)  一葉と「たけくらべ」の竜泉寺界隈
  • 第2回 11月20日(日)  一葉・啄木が居た本郷の旧居跡
  • 第3回 12月18日(日)  浅草の啄木と一葉
  • 第4回 1月15日(日)  上野・湯島の一葉・啄木
  • 第5回 2月19日(日)  一葉・啄木、終焉の地—小石川
  • 第6回 3月18日(日)  一葉の生誕地・朝日新聞の啄木・一葉の墓

2011-09-29

[] 石川啄木 著(P.82〜83)己が名をほのかに呼びて

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[アキノノゲシ]


煙 一


(P.82)


   己が名をほのかに呼びて

   涙せし

   十四の春にかへる術なし


   青空に消えゆく煙

   さびしくも消えゆく煙

   われにし似るか


<ルビ>己=おの。術=すべ。


(P.83)


   かの旅の汽車の車掌が

   ゆくりなくも

   我が中学の友なりしかな


   ほとばしる喞筒の水の

   心地よさよ

   しばしは若きこころもて見る


<ルビ>喞筒=ポンプ。


《つぶやき》

「己が名を」の歌は、「ほのか」に呼ぶということばの使い方にしびれる。漢字で表すと「仄か」となるかもしれないが、啄木はひらがなで書いた。「がんだれ」に「人」なんて文字を使うと、この歌から大きく外れてしまうような気がする。まるみのあるふわっとしたひらがなのなかに啄木の心が入っていると感ずる。自分の「十四の春」もほのかに浮かぶ。

2011-09-28

[] 友がみなわれよりえらく見ゆる日よ 石川啄木

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[イノコズチ]


季語刻々:ゐのこづち友どち妻を肥らしめ

◇昔

  ゐのこづち友どち妻を肥(ふと)らしめ−−石田波郷

  • 「友どち」は友だち。友だちはだれも妻をふくよかに太らせている…。
  • …私はこの句から石川啄木の歌を連想した。「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ花を買ひ来て妻としたしむ」。啄木のような思いになる日が私などにもある。<坪内稔典

(2011-09-28 毎日新聞>東京朝刊>季語刻々)

2011-09-26

[] 盛岡で国際啄木学会 11/5~11/6

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[ダイモンジソウ]


国際啄木学会2011年度 盛岡大会

○日程 2011年11月5日(土)・6日(日)

○会場 盛岡大学短期大学部 209・312教室

  会場アクセス 岩手県岩手郡滝沢村字砂込808

 *一般の方の参加歓迎*



◎11月5日(土)

  • 拡大理事会(理事・監事・評議員)12:00〜13:00(209教室)

                         

<以下の会場は、すべて312教室(懇親会を除く)>

  • 開会挨拶 13:15〜13:25
  • 若手研究者助成金授与式 13:25〜13:40
  • 講演 13:45〜14:45

  熊坂 義裕「東日本大震災のこと 〜宮古市と啄木にも触れながら〜」

  • 研究発表 15:00〜16:00

  田山 泰三

   「藤澤黄鵠の生涯と思想 〜啄木「藤沢といふ代議士を〜」に関する考察」

  山田 武秋

   「津波と砂と石川啄木 〜『一握の砂』巻頭十首と「地湧の菩薩」〜」

  • 国際ミニ講演<I> 16:00〜16:30

  林水福(台北駐日経済文化代表処・台北文化センター長、台湾啄木学会会長)

  「台日文化交流の現状 〜啄木、遠藤周作にも触れながら〜」

  • 閉会挨拶 16:30〜
  • 懇親会 18:00〜20:00 (会費 4千円)

   会場 スカイメトロ(盛岡駅西口・マリオスビル20F)



◎11月6日(日)

<以下の会場は、すべて312教室(実地研究を除く)>

  • 盛岡大会記念短歌大会表彰式 10:00〜10:30
  • 国際ミニ講演<II> 10:30〜11:00

  ウニタ・サチダナンド(デリー大学准教授、インド啄木学会会長)

  「『あこがれの会』(インド啄木学会)の活動状況

            〜東日本大震災復興支援企画にも触れて〜」

  • パネル・ディスカッション(前半) 11:15〜12:10

  テーマ「新しき明日、新しき啄木」

  コーディネーター:望月 善次

  パネリスト:池田功、西連寺成子、田口道昭、森義真

<昼食 要弁当予約>

  • パネル・ディスカッション(後半) 12:55〜15:00
  • 閉会挨拶 15:00〜15:10
  • 実地研究 16:00〜16:45(自由観覧)

  石川啄木記念館


 ***

 国際啄木学会HP

2011-09-25

[] 新登場!「旭川に啄木の歌碑を建てる会」のページ

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[コブシ]


HP紹介

「旭川に石川啄木の歌碑を建てる会」

◎TOPページ

何故!啄木と旭川?

  • 実は、石川啄木の代表的な歌集『一握の砂』に収められている歌に、旭川に関する短歌を4首詠んでいます。
  • 1908年(明治41年)、石川啄木が小樽から釧路に向かう途中、旭川で停泊した事実があり、当時旭川駅前にあった宮越屋旅館に泊まったそうです。わずか15時間15分の事かもしれませんが、旭川と歌人石川啄木の接点が確かにあった訳です。
  • 道北最大の拠点都市旭川市石川啄木の歌碑及びユニークな啄木像を建設したく、旭川市民をはじめ旭川出身者の皆様、旭川に縁のある皆様方のご協力のもと、記念碑建立の寄付金を募集いたしております。

◎旭川に石川啄木の歌碑を建てるための趣意書

◎歌碑建立の概要

◎啄木像企画 

◎募金の要項

・・・

◎「啄木入門」

「旭川に石川啄木の歌碑を建てる会」のページ

2011-09-24

[][] 『青春の門』<その2- 終> 非凡なる人のごとくにふるまへる…… 啄木

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[ヌルデ]


《作品に登場する啄木》

  青春の門』第三部 放浪篇

   五木寛之 講談社 改訂新版


<その2- 終>

〈啄木と馬鈴薯〉つづき

(P.238)

  • (西沢)「(中略) 世の中には、早く本を読みすぎた人間の不幸、ってものがあるんじゃないかね。おれたち普通の人間は、そんなに何度もくりかえして一冊の本や一人の作家を読むものじゃないよな。(中略) だが、もういちど、二十何歳かの現在のきみの目で彼の歌を読んでみることをすすめるな。啄木は二十代で死んだ。といって中年男や、老人に読めないような青臭い文学者じゃないぜ。さっき言った〈一握の砂〉の序文だけど、藪野椋十という人が推薦の文章を書いている。若い詩人仲間なんかじゃない。もう四十にちかい新聞社の社会部長氏だ。その人が啄木のいくつかの歌をひいて、そうだ、こんなことはおれにもある、こういう想いもたしかにある、二十歳も年のはなれた自分さえ共感するくらいだから、誰でもうなずくところがあるだろう、自分はこれまでこんなにずばりと大胆率直に人生の感慨をよんだ歌を知らぬ、自分は新しい歌の心を勘ちがいしておった、後悔するばかりだ──と、実に実感のあるいい序文を書いているんだよ。そのおっさんが例にあげてる歌には、こんなやつがある。《非凡なる人のごとくにふるまへる 後のさびしさは 何にかたぐへむ》《よごれたる足袋穿く時の気味わるき 思ひに似たる思出もあり》まだあったな──」

(P.240)

  • (西沢)「(中略) 《邦人の顔たへがたく卑しげに 目にうつる日なり 家にこもらむ》《売ることを差し止められし 本の著者に 路にて会へる秋の朝かな》これが去年のおれがひそかに共鳴していた啄木の心だ。今年はまた別の歌に共感している。五年後、十年後はまたちがうだろう。いいかい、緒方くん、おれはきみをやっつけるつもりで長広舌をふるったんじゃない。酒に酔ってくだまいてるんでもないぜ。おれはきみたちに、函館へやってきたころの自分自身を見てるんだ。きみたちといっしょに、おれももう一度、何かをかえたいとおもってるんだよ。あの丸谷玉吉氏でさえも、それをやったんだもんな。おれだって──」

(『青春の門』おわり)

2011-09-23

[][] 『青春の門』<その1> 自分よりも年若き人に半日も…… 啄木

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[ガマズミ]


《作品に登場する啄木》

  青春の門』第三部 放浪篇

   五木寛之 講談社 改訂新版


<その1>

〈啄木と馬鈴薯〉(P.234)

  • 西沢はちょっと沈黙したあと、無精ひげを指でなでながら、また話しはじめた。

「死ぬなら函館で死のうと思う──なんて、啄木は友人に書いて送ってるんだ。有名な、《函館の青柳町こそかなしけれ 友の恋歌 矢ぐるまの花》とかいった、ああいうイメージもあって、おれはそれこそ胸いっぱいに夢をつめこんで津軽海峡を渡ったもんだ。いまの新聞社にもぐりこんだころもそうだった。《おれが若しこの新聞の主筆ならば やらむ──と思ひし いろいろの事!》という感じでね。だがそれから五年、いまのおれの本当の心境を啄木の歌にかりて言えば、《愛犬の耳斬りてみぬ あはれこれも 物に倦みたる心にかあらむ》そんな感じだな。どうなっちまったのかねえ、いったい──」

「ちょっと悪酔いしたみたいだな、西沢さん」

緒方が言った。西沢はじっと緒方をみつめた。

「酔っちゃいない」

「そんならいいけど」

「啄木にはこんな歌もある。《自分よりも年若き人に半日も 気焔を吐きてつかれし心!》あんたにわかるかね、この心境が」

「ぼくは啄木はあんまり好きじゃないんだ」

と、緒方が答えた。


(つづく)

2011-09-21

[] 連続講座「石川啄木の世界」…函館 9/23、10/7,10/21

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[ルドベキア・トリロバ]


連続講座「諸術調所」II 期「石川啄木の世界」


石川啄木の世界」「石川啄木の生涯」そして「函館が生んだ作家たち」をテーマに3回の講義を企画

  • 2011年9月23日(金)・10月7日(金)・10月21日(金)
  • 講師 森 武氏 (函館市文学館館長)
  • 会場 函館市地域交流まちづくりセンター
  • 申込・連絡先 NPO法人どうなん「学び」サポートセンター 横内 080-4049-5538

2011-09-17

[] 講座 渡辺喜恵子の『啄木の妻』10/15

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[水滴]


  ・放送大学秋田学習センター・秋田県立図書館連携セミナー

  ・秋田をまなぶ講座シリーズ III

第2回 渡辺喜恵子の『啄木の妻』について

  • 日時 2011年10月15日(土) 13:30〜15:00
  • 講師 美の国カレッジシニアコーディネーター 北条 常久
  • 会場 北秋田市交流センター(北秋田市材木町2−2)
  • お申し込み先 北秋田市鷹巣図書館

   〒018−3311 北秋田市材木町2−3

   TEL 0186−62−3311

2011-09-16

[][] 『本棚から猫じゃらし』啄木は憧れの人…私の青春を返してほしい

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[アザミ]


《作品に登場する啄木》

  『本棚から猫じゃらし』

    群ようこ 新潮文庫

17冊目 石川啄木「ローマ字日記」

<惚れると不幸になる男>(P.193)

  • ちょっとした心の隙間に女性をいれて、自ら枠にはまってしまって苦悩した男性もいる。石川啄木もそういった男性の一人ではないだろうか。作家、詩人を顔で選んでいた学生時代、石川啄木の人気は女生徒の間で絶大であった。
  • ところがその後、「ローマ字日記」を読んだ啄木フリークは怒った。啄木とつきあってもいないのに、「騙された」という人もいた。
  • 「私は中学、高校と、啄木は憧れの人でもあった。私の青春を返してほしい気持ちだ」ともいった。あまりに彼女が怒って、「読んでみなさいよ」というから、読んでみたら、彼女のいうように私たちが想像していた啄木像とは違う部分が多々あった。
  • これは結婚してはいけない、結婚にはむかない人が家族を持ったための不幸である。
  • この本は、彼のように野放しがふさわしい男性が、妻子持ちでありながら野放しでいたいと悩んだ記録である。そしてかたくなに婚姻関係を拒絶するほど、精神的に強くなかった男性の、正直な甘えの記録でもあるのだ。

2011-09-15

[] 石川啄木 著(P.80〜81)「煙 一」病のごと

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[イヌタデ]


煙 一


(P.80)



   (白紙)



(P.81)




       




   病のごと

   思郷のこころ湧く日なり

   目にあをぞらの煙かなしも


<ルビ>病=やまひ。思郷=しきやう。

2011-09-14

[] 啄木の唄 You Tube

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[ホトトギス 開く]


You Tubeで啄木の唄を


  • 「春まだ浅く」  日活「情熱の詩人啄木」 主題歌 有島通男  1936

「春まだ浅く」


  • 「啄木の唄」  日活「情熱の詩人啄木」 主題歌 楠木繁夫  1936

「啄木の唄」

2011-09-13

[] 青に透く かなしみの玉に枕して 石川啄木

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[ホトトギス]


<照明灯>

  • 青に透く/かなしみの玉に枕して/松のひびきを夜もすがら聴く。石川啄木の歌集「一握の砂」。「秋風のこころよさに」の章に収められた一首だ。
  • 小説で身を立てる志を胸に北海道から上京した啄木。しかし、自信をもって書いた作品が受け入れられることはなく、失意の日々を送る。そんな秋の初めに、同郷の友である金田一京助の計らいで引っ越した新たな住まいの心地よさが啄木の歌ごころを駆り立てたらしい。
  • きょうは二十四節気の白露。暦便覧には「陰気やうやく重なりて、露こごりて白色となれば也」とある。
  • 震災の痛手から半年。台風12号の災禍は列島に無残な追い打ちをかけた。人智(じんち)の及ばない自然の猛々(たけだけ)しさに立ちすくむ。「かなしみの玉に枕する」被災者は見たくない。今はそう祈るばかりだ。 

(2011-09-08 神奈川新聞>照明灯)

2011-09-10

[][] 啄木の妻「節子星霜」 劇団 "波"公演 11/12~13

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[ヤブラン]


劇団 "波" 京都公演

  啄木の妻「節子星霜」

しのびよる時代閉塞

  啄木とともに歩んだ妻節子の哀切のドラマ

  • 2011年11月12日(土)18:30〜(開場 18:00)
  • 2011年11月13日(日)14:00〜(開場 13:30)
  • 会場 アトリエ劇研 京都市左京区下鴨塚本町1
  • 原作 山本 卓

劇は、啄木の死後まもなく、節子が千葉館山の施療院に身をよせ、啄木の日記や遺稿を整理しながら二人の越し方を回想するところからはじまる。

節子は、熱烈な恋愛で二人がむすばれた青春の日々、そして渋民村を追われて北海道をさまよった日々、……。

貧苦と病苦のどん底にありながら、厳しく自己とむきあい、最後まで啄木の成長を支えようと決意した、あの忘れえぬ夜のことを。


◎ 戯曲『節子星霜』によせて

  別役 実(劇作家)

劇作家の使命は、言うまでもなく人間を描くことであるが、よく描かれた人間は必然的に、その人間の生きてきた時代を映し出す。そしてこの『節子星霜』ほど、その点を我々に伝えてくれる作品はないであろう。

劇団 "波" サポーターズクラブ

2011-09-09

[] 函館市文学館 啄木直筆資料展 10/17−4/4

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[ツリガネニンジン]


石川啄木直筆資料展「明治37年の書簡より」

  • 2011年10月17日 (月)〜2012年4月4日(水)

 

[] 函館市文学館 第四回文学の夕べ 11/15

第四回文学の夕べ「帰って来た啄木」

  • 2011年11月15日(火)18:30〜19:30
  • 講師 長江隆一(八雲啄木会会長)

  函館市文学館 TEL 0138-22-9014

2011-09-07

[] 作家たちの言葉から啄木の新たな魅力を探る 企画展 ~11/30

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[ペポカボテャ]


作家の目から見た啄木 啄木記念館

  • 石川啄木記念館の企画展「啄木を愛した作家たち」は盛岡市の同館で開かれている。交流のあった作家から現代の作家まで20人が啄木について記した直筆原稿など約80点。啄木の評価や、その影響を記した言葉から啄木の新たな魅力を探っている。
  • 下宿を共にしたこともある金田一京助は「石川君の経験した体験というものは、石川君のその言葉通りに最も生き甲斐のある最も偉大な人というのに当って居るのではないか」と人柄を振り返っている。

 11月30日(水)まで。

(2011-09-07 岩手日報

2011-09-06

[] 石川啄木 著(P.78〜79)やとばかり

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[ガマズミ]


我を愛する歌


(P.78)


   やとばかり

   桂首相に手とられし夢みて覚めぬ

   秋の夜の二時









(P.79)


 


  (タイトルのみ)


《つぶやき》

この【『一握の砂』東雲堂版】というカテゴリーを作ったのは、落ち着いて『一握の砂』を隅から隅まで読み直してみたいという願望からです。読むだけではなく一語一語打ち込み、思ったことがあったら《つぶやき》として書き込んでみようと考えました。

一年三か月かけて「我を愛する歌」が終了し、「煙」に入ります。序文を書いているときすでに、読み終わる日はくるのかと心配でした。しかし、始めてしまえばいつか終わりがくるでしょう。啄木の人生とも縒り合わせながらゆっくり読み進みます。

2011-09-04

[] 石川啄木「落書き」で2位

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[ヨツバヒヨドリ]


学生時代よ再び!? ネット上で教科書に落書き

  • 退屈な授業中に誰もが一度はやったことがあるのが、教科書に載っている顔写真への落書き。これをネット上で共有してしまおうという『教科書.net』サービスがある。
  • このサービスは教科書への落書きをウェブで再現してしまおうというもので、自由に落書きができるだけでなく、人が書いた落書きも閲覧できるようになっている。
  • 教科書は日本史、国語、世界史、音楽、美術の5教科が用意されており、「落書きモデル」には、古今東西の偉人たちがずらり。

(2011-09-02 web R25

2011-09-03

[] 石川啄木 著(P.76〜77)はても見えぬ

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[ネジバナ]


我を愛する歌


(P.76)


   はても見えぬ

   真直の街をあゆむごとき

   こころを今日は持ちえたるかな


   何事も思ふことなく

   いそがしく

   暮らせし一日を忘れじと思ふ


<ルビ>真直=ますぐ。一日=ひとひ。


(P.77)


   何事も金金とわらひ

   すこし経て

   またも俄かに不平つのり来


   誰そ我に

   ピストルにても撃てよかし

   伊藤のごとく死にて見せなむ


<ルビ>金金=かねかね。俄かに=にはかに。来=く。誰=た。

2011-09-01

[] 石川啄木 著(P.74〜75)男とうまれ男と交り

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[ワレモコウ]


我を愛する歌


(P.74)


   男とうまれ男と交り

   負けてをり

   かるがゆゑにや秋が身に沁む


   わが抱く思想はすべて

   金なきに因するごとし

   秋の風吹く

 

<ルビ>交り=まじり。


(P.75)


   くだらない小説を書きてよろこべる

   男憐れなり

   初秋の風


   秋の風

   今日よりは彼のふやけたる男に

   口を利かじと思ふ


<ルビ>初秋=はつあき。彼の=かの。


《つぶやき》

秋が身に沁む・秋の風吹く・初秋の風・秋の風、秋の歌が見開き二ページに広がる。

本日より9月。

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カテゴリー


「本家 啄木の息」は、下記のリンクでご覧になれます。

・石川啄木 年譜 ………… 26年と53日の生
・ローマ字日記………… 漢字と仮名では書けないことをローマ字で
・啄木文学散歩………… 息づかいの聞こえる ゆかりある場所を訪ねて
・啄木行事レポート …… イベントに参加しての私的レポート
・啄木の 女性たち ……… 啄木の人生を彩った「忘れな草」たち
・啄木と花 ……………… 歌に登場する花や木の資料

◉ 「本家 啄木の息」のトップページ ……………… アーカイブです。


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