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─ いまもなお瑞々しく語りかけてくる啄木の魅力を追い その息づかいに触れてみたい ─
「本家 啄木の息」のリンクは、このページの最下段にあります。
[アキアカネ]
天声人語 2012年7月30日(月)付
(2012-07-30 朝日新聞>天声人語)
[ドクダミ]
○週刊朝日 2012年7月27日号
「暖簾にひじ鉄」内館牧子(連載コラム No.545)
啄木派 VS. 賢治派
いつだったか、私はこう聞かされ、笑ったことがある。いくら岩手が生んだ二大巨匠であろうと、いくら岩手が文学県であろうと、今時そんな……。
「そりゃあ、啄木の方が文学者として上だよ。啄木が故郷を歌った歌なんて日本人みんなが共感するから、日本中が泣くんだ」
「あら、そんなに故郷がいいなら、何で岩手を出て行ったのよ。賢治は最後まで岩手で自然と共に生きたのよ。…」
「啄木って女々しいよ」
「あら、私は賢治の方が気持ち悪い」
[コムラサキ]
啄木没後100年 歌碑を陸前高田に再建しよう
(2012-07-23 河北新報)
[ヤブカンゾウ]
明治三陸大津波 啄木作品へ影響は? 大船渡であす講演 岩手
(2012-07-21 産経ニュース)
<イベントに参加しての私的レポート>
[啄木の画像がペンのクリップに!]
<その2(終)>
啄木学級文の京(ふみのみやこ)講座 2012年7月5日
第3部 対談「愛され続ける啄木」 国際啄木学会副会長 池田功氏×石川啄木記念館学芸員 山本玲子氏
1 没後100年をめぐって
2 26年の人生について注目すべき点など
3 啄木短歌の魅力
学校の図書庫の裏の秋の草/黄なる花咲きし/今も名知らず
名前を知らない花でも歌にしているところが素晴らしい。
不来方のお城の草に寝ころびて/空に吸はれし/十五の心
この歌には、15歳の頃の不安な気持ちがよく表現されている。尾崎豊さんも啄木と同じ26歳で亡くなった。彼の「15の夜」は、啄木とは70年くらい間が空いているが、夢・不安・大人への反抗など啄木の頃とあまり変わっていない。
4 短歌以外の啄木作品の魅力
5 これからの啄木をめぐって
<啄木学級文の京講座(終)>
<イベントに参加しての私的レポート>
[文の京講座 記念ボールペン]
<その1>
-石川啄木没後百年記念事業-
啄木学級文の京(ふみのみやこ)講座
○東京 文京シビックホール 2012年7月5日
盛岡に生まれ育ち、文京区でその生涯を閉じた、両区市のゆかりの歌人、石川啄木は没後100年を迎えた。啄木の功績を称え、ひとりの人間としての魅力に触れる本講座を通して、文京区・盛岡市のさらなる文化交流の活性化とパートナーシップの強化を図る。
第1部 郷土芸能披露/盛岡さんさ踊りと郷土の民謡・・・盛岡ミスさんさ踊り,玉山区民謡保存会,文京区民謡協会
第2部 講演「明快なロマンチスト啄木」講師 作家・渡辺淳一氏
第3部 対談「愛され続ける啄木」国際啄木学会副会長 池田功氏×石川啄木記念館学芸員 山本玲子氏
挨拶
・盛岡市長
平成11年から始めた啄木学級は今年で14回目になり、平成19年からは終焉の地である文京区と共催している。没後100年ということで今年は大ホール開催になった。多くの方がお出でになったことに感謝する。
・文京区長
1000人を予定していたが、それを上回る希望者があり、1500人の会場に変更した。文京区にある「石川啄木終焉の地」は、以前、国家公務員宿舎となっていた。今年、国から打診があり高齢者のショートステイ施設をつくることになった。その一角に「啄木終焉の地」を示す歌碑を建て、啄木顕彰の発信をしていきたい。
第2部 講演「明快なロマンチスト啄木」講師 作家・渡辺淳一氏
私の好きな歌を抜き出してプリントしてきた。みなさんも「ああ、これは気に入った」「そうだそうだ、わかる」という歌があったら印をつけ覚えてください。啄木はすばらしい歌人だった。
いのちなき砂のかなしさよ/さらさらと/握れば指のあひだより落つ
人間への思いやりの欠片もない砂が落ちていく。もう少し留まって欲しいのに手から落ちてしまう。砂のやさしさと非情さが鮮やかに浮き出ている。
アカシヤの街樾(なみき)にポプラに/秋の風/吹くがかなしと日記に残れり
歌の中に札幌の秋のいいところを全部入れている。札幌の、特に秋のようすをよくとらえて表現している。
かなしきは小樽の町よ/歌ふことなき人人の/声の荒さよ
見事に当時の小樽を表している。大きな港で働く労働者ばっかりの荒っぽい様子。小樽の一面を的確にとらえている。
しかし、駄作もある。啄木は乱作で、一晩に50〜100首、詠んだこともある。
とある日に/酒をのみたくてならぬごとく/今日われ切に金を欲りせり
歌に詠むほどの問題ではない。詩情の欠片もない。
見よ、今日も、かの蒼空に/飛行機の高く飛べるを。
だからどうした。こんな歌を歌ってもしょうがない。当たり前のことだ。
啄木の歌は現実かどうかはわからない。嘘も歌っている。ホラを平気で吹いて人々を巻き込んでいる。しかし、啄木の歌は歌として独立し成立している。聞く人の胸に迫ってくる。
啄木の才能
「才」は頭の良さ、学校の成績がよい。「能」は一言でいうと、うまくやること。頭が良くてうまくやる能力を持っている人を才能のある人という。
「才」のある人は多い。「能」が曲者。「能」はナルシシズム。自己陶酔。自分に酔えるかどうか。ナルシシズムがはっきり見えるのは音楽の世界。自分に酔って歌っている。もう少し理性があり、冷静な世界は詩歌。客観性が必要なのは作家。完全に醒めているのは評論家。
20年前、私は啄木を小説に書こうと盛岡、函館、小樽、札幌、釧路をめぐった。結論として書けなかった。何故かというと、私が50代だったから。20代で死んだ若者の心の悩みは、単純で簡明すぎて書けなかった。
ナルシシズムが啄木の名を今日まで残している。ナルシシズムは啄木の才能の一つである。みなさんも一度自分の才能というものを考えてほしい。いい意味でのナルシシズムを持ち、多少の批判を超えてのめり込むものを持つことも大事である。
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・<ロビー>パネル展示
与謝野鉄幹・湯川秀樹・金田一京助・榊莫山・井上ひさし・渡辺淳一・森鴎外・立原道造・ドナルドキーン・若山牧水らと啄木との関係
[ニガナ]
<私的レポート>
NIKKEI × BS LIVE 7PM 石川啄木の世界へ 今こそ短歌を楽しもう!(2012年7月13日)
26年の短い人生で作った歌は没後100年を迎えても人々の共感を呼び、愛され続けている。
<ゲスト>
◇ 枡野浩一(歌人)
○ 麓幸子(日経ウーマン発行人)
「日本で最も有名な歌人 石川啄木の魅力を語る!」
友がみなわれよりえらく見ゆる日よ
花を買ひ来て
妻としたしむ (啄木)
友達が俺よりえらく見える日は
花を買ったり
妻といちゃいちゃ (枡野)
啄木は教科書で読むと勤勉なイメージがあるがもっとお茶目な人。
不来方のお城の草に寝ころびて
空に吸はれし
十五の心
空に自分の夢と希望を羽ばたかせた歌。啄木は15歳の頃を回想して詠んだ。啄木は、シルバー世代に読んでほしいと書いている。「15の夜」と歌った尾崎豊と啄木は精神構造が似ている。
[ガクアジサイ]
岩手大学 2012年度 シニアカレッジ
岩手大学シニアカレッジは、岩手大学と岩手県内の自治体や各地域の方々が連携し て実施する滞在型生涯学習プログラムです。「学びたい」という動機があれば、どなた でも参加できます。年齢制限や入学試験はありません。
◎ 岩手大学シニアカレッジの特徴
カリキュラムは、岩手大学の研究成果と「いわて」の地域性を加味した内容とし、岩大キャンパスを飛び出す学外授業もあります。
今回は、東日本大震災により生じた三陸海岸のジオサイトを実際に目にしていただく授業を設定しました。
また、賢治さんの命日に毎年行われている「賢治祭」にもシニアカレッジとして初めて参加することとしておりますし、石川啄木没後100年の節目にあたる本年に沿った特別講座も設定しています。
[オカトラノオ]
初秋の岩手・啄木の世界をめぐる旅
<石川啄木没後100年記念>
池田功先生(明治大学政治経済学部教授・国際啄木学会副会長)&山本玲子さん(啄木記念館学芸員)同行
数々の心を惹かれる短歌、そして社会を見つめ、貧苦の中で26歳の生涯を閉じた啄木。没後100年、いま啄木が予言したかのような「時代閉塞」の時代を日本は迎えています。啄木に惹かれ、その魅力を伝え続けている啄木研究の第一人者である、お二人の素晴らしい研究者に同行していただく旅です。
*一日目 啄木の故郷・渋民 石川啄木記念館、旧渋民小、宝徳寺 ほか
[マサキ]
石川啄木終焉の地に石碑 文京区、介護施設内に展示物
(2012-07-05 日経新聞)
(2012-07-06 岩手日報)
[オオカナダモ]
専門学校生が盛岡・材木町の観光客向けリーフレット
−地域観光に貢献 /岩手
(2012-07-03 盛岡経済新聞)
[ウツギ]
「けしごむはんこ すずみ屋展」 で啄木の豆本展示
見開き2ページに歌集「一握の砂」より抜粋した啄木の歌とけしごむはんこ
「けしごむはんこ すずみ屋展」
「本家 啄木の息」は、下記のリンクでご覧になれます。
・石川啄木 年譜 ………… 26年と53日の生
・ローマ字日記………… 漢字と仮名では書けないことをローマ字で
・啄木文学散歩………… 息づかいの聞こえる ゆかりある場所を訪ねて
・啄木行事レポート …… イベントに参加しての私的レポート
・啄木の 女性たち ……… 啄木の人生を彩った「忘れな草」たち
・啄木と花 ……………… 歌に登場する花や木の資料
◉ 「本家 啄木の息」のトップページ ……………… アーカイブです。