啄木の息 <ブログ版>

─ いまもなお瑞々しく語りかけてくる啄木の魅力を追い その息づかいに触れてみたい ─

     「本家 啄木の息」のリンクは、このページの最下段にあります。

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2013-01-31

[] 「石川啄木とか。目の前が岩手公園だったので…」盛岡の高校生

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[サザンカ]


300人の孫正義-62-盛岡の都市計画

  PRESIDENT Online スペシャル 掲載

郷土史のインフラ

  • 人口29万5166人。岩手県の県庁所在地、盛岡の悪口というものをあまり聞かない。旨い食い物屋が多い。街がコンパクトで歩いていて楽しい。人の気質が優しい。…そして、盛岡に暮らすひとから、この街を自嘲するようなもの言いを聞いた記憶がない。
  • 今回盛岡を訪れてみてわかったことは、高校生たちのあいだで郷土史が丁寧に学ばれているということだ。「TOMODACHIサマー2012 ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム」に参加した5人の高校生は、つぎつぎに話してくれた。
  • 石川啄木とか。目の前が岩手公園だったので、それでいつも歩いて行くみたいな」
  • 盛岡市の中心にある岩手公園(盛岡城跡公園)には、啄木の「不来方(こずかた)のお城の草に寝ころびて 空に吸われし十五の心」の歌碑がある。啄木の故郷、盛岡市郊外の渋民(しぶたみ)には石川啄木記念館がある。
  • 「中学生のとき、学校のすぐ近くに先人記念館があって、そこで新渡戸稲造とか、米内光政とか、そういうのメッチャやりました」

(2013-01-30 gooニュース>仕事術)

2013-01-30

[] 特別賞:石川啄木父子歌碑記念短歌大会・高知 <その4>

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[サザンカ]


==JR高知駅前の『啄木父子歌碑建立3周年』記念短歌大会==

特別賞の発表

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  • 啄木特別賞

   忘れよう忘れようとも心に残る一時のあやまち若気のいたりか?

    石川真一 東京都世田谷区


   「かなしきは小樽の町」とうたひたるけふ啄木忌春の雪舞ふ

    水口忠 北海道小樽市


  • 岩手県知事賞

   畚の稚児角折れし海老と遊ばせて漁の夫婦網を繕ろふ

    廣岡光行 三重県志摩市


   母の手を強く握ったその訳は普段言えない言葉のかわり

    坂田渉 高2 福岡県須惠町


  • 高知県知事賞

   古希にして母なく父も死にたれば卆寿の義父を家族に迎う

    黒木直行 宮崎県日向市


   釣り人が水平線を眺めてる黄色い帽子の小さな子どもと

    東城優花 高1 群馬県高崎市


  • 盛岡市長賞

   白黒の家族写真の後ろから父の声するみんな笑へと

    小谷了一 高知県高知市


   いつのまに言えなくなったありがとうカサカサの手をそっとにぎりしめ

    小山千晴 高2 岐阜県飛騨市


  • 八幡平市長賞

   自閉児の弟見守るまなざしに少女はすでに母を引き継ぐ

    田上悦子 高知県高知市


   草津への環状線を走らせる後部座席に母の声して

    萩原敏彰 高1 群馬県高崎市


   啄木の短き命永久に親子抱かしむ高知駅の歌碑

    隅田章江 高知県佐川町


   道の辺にタンポポの綿舞い上がる私の影にふるえるように

    高橋映美 高2 茨城県結城市


   思い出を杯片手にひたすら聞くは米寿の母との日課となりて

    西森政夫 高知県越知町


   仕事して校門くぐる定時制流した汗が私をつくる

    大平彩由 高2 茨城県結城市


   左手を突然襲う激痛にめげずまた読む『坂本龍馬全集』

    高本智宏 北海道小樽市


   チャンネルを回して探す龍馬伝私の鼓動が龍馬を歩く

    萩原敏彰 高1 群馬県高崎市


   えぞ地への龍馬の夢はここにあり甥一族の墓に雪降る

    水口忠 北海道小樽市


   外国に龍馬の夢を連れてゆく近江屋にして果てし命を

    木暮晃宏 高1 群馬県高崎市


   ロマン乗せ思い出乗せてひた走る土佐の鎹チンチン電車

    田中勝 東京都墨田区


   祖父に聞く若かりし頃青き時路面電車で出逢った瞳

    木暮晃宏 高1 群馬県高崎市


   吾が腕に眠れる幼の重力をしばしとどめて布団に寝かす

    北添起代子 高知県高知市


   父見舞いふと見上げれば病院の窓に広がる青い大空

    長崎真紀子 高1 茨城県結城市


   ころころと笑い転がる子等を見て百寿の母はおっおっと笑う

    蓮見和子 茨城県古河市


   いつだって自分は自分と戦って明日の道を信じて生きる

    川上春姫 高2 茨城県結城市

2013-01-26

[][] 当時の中学校の正門前に立つ啄木 絵はがき展 1/23〜4/22

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[サザンカ]


啄木など 珍しい絵はがき展 盛岡市

  • 珍しい絵はがきを集めた展示会が盛岡市の盛岡てがみ館で開かれている。盛岡てがみ館には数千枚の絵はがきが寄贈されているが、今回初めて開催された特別展では盛岡に関係した絵はがき105枚が展示されている。
  • 石川啄木とふるさとのコーナー」には啄木の歌が描かれた絵はがき24枚が展示されていて、当時の中学校の正門前に立っている啄木が映っている。

(2013-01-26 テレビ岩手)

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盛岡てがみ館

  特別展 絵はがきアラカルト

世相、風物を映し出す様々な絵はがきを展示。

  • 2013年1月23日(水)〜4月22日(月)

2013-01-25

[] 石川啄木の墓参り ランキング番外

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[モッコク]


お参りしたい歴史的有名人のお墓ランキング


  先達のお墓参りをしてあやかりたい

「お参りしたい歴史的有名人のお墓は ? 」

  • 1位 坂本龍馬 2位 織田信長。これは男女とも。
  • 番外は、文学で活躍した人物。男性は、森鴎外小泉八雲ともに「作品のファン」という意見が大多数で、石川啄木のみ「風景が綺麗な場所だから」「湯の川温泉があるから」「函館に行きたい」など、「墓のある場所」についてのコメントが多くあった。女性は森鴎外のほか、石川啄木の「素敵な詩を残してくれたから」というコメントがあった。
  • 調査対象は、マイナビニュース会員の男性441名・女性498名。

(2013-01-24 マイナビニュース)

2013-01-24

[][] 桑田佳祐 “声に出して歌いたい日本文学”

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[花を買ひ来て]


桑田佳祐 LIVE TOUR 2012 I LOVE YOU -now & forever-』横浜アリーナ

  2012-12-31 WOWOW 年越しLIVE

“声に出して歌いたい日本文学〈Medley〉”

(ロック・オペラに編み上げた 近代の日本文学10作品)

中原中也高村光太郎太宰治与謝野晶子芥川龍之介小林多喜二樋口一葉石川啄木夏目漱石宮沢賢治

作曲 桑田佳祐


 『一握の砂』石川啄木


   東海の小島の磯の白砂に

   われ泣きぬれて

   蟹とたはむる


   いのちなき砂のかなしさよ

   さらさらと

   握れば指のあひだより落つ


   こころよく

   我にはたらく仕事あれ

   それを仕遂げて死なむと思ふ


   友がみなわれよりえらく見ゆる日よ

   花を買ひ来て

   妻としたしむ


   一握の砂


「日本文学の名作、文豪のすさまじさ。まるで100年たった現代の我々に対して、何か大事なことを訴えようとしているかのようでありますね」(桑田佳祐さんの言葉)

2013-01-23

[] 「啄木の教育論」京機短信

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[ホワイトレースフラワー]


京機短信(京都大学機械系工学会)No.199   2013.01.20

「啄木の教育論」  成瀬 淳

1 啄木の教育論

  • 2011年3月11日に発生した東日本大震災は、阪神・淡路大震災を上回る戦後最大の災害となり、東北地方を中心とした地域で大きな被害が出ました。
  • この禍によって重要な産業を支えている各種部品供給事業などの活動も止まり内外の製造業にも大きな影響を与えましたが、このことはこの地域における各種の製造業の存在を我々に再認識させることになりました。
  • 私は震災 1 年後の当地を訪ね、盛岡が輩出した多くの偉人の足跡を見て、それが事実であることを確認いたしました。
  • 新渡戸稲造原敬、米内光政、金田一京助石川啄木といった盛岡が生んだ偉人の中でも、石川啄木は渋民尋常小学校代用教員として、「余は日本一の代 用教員である」という自負心をもって教育に当たったということです。

2  学生諸君へ伝えたいこと

[][] 「啄木と「昴」とアジア」小木曽友(歌と文)

「啄木と「昴」とアジア ラビシャンカールのシタール響く」

  • 小木曽友(歌と文)、沢木あや子(歌と文)
  • 出版社 ブイツーソリューション
  • 1,260円  発売日 2012/12

石川啄木の歌集「悲しき玩具」の冒頭の2首と、谷村新司作詞・作曲「昴」の歌詞との相似点を指摘した表題作をはじめ、沢木あや子の短歌とエッセイ、及び小木曽友の短歌と論説を収録する。

2013-01-22

[] 釧路に啄木愛好家ら100人 雪あかりの町

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[ホワイトレースフラワー]


105年前の灯りを照らす/雪あかりの町

  • 釧路ゆかりの歌人、石川啄木が歩いた道をアイスキャンドルの明かりで照らす「啄木・雪あかりの町・くしろ」が21日、釧路市大町の港文館前などで開かれた。寒空の中、地元の文学ファンや啄木愛好家ら約100人が参加した。
  • 催しには啄木と、釧路での恋の相手といわれた芸者の小奴に扮した男女が登場。アイスキャンドルがともされた約 1 キロの道を参加者と散策した。

(2013-01-22 釧路新聞、毎日新聞)

2013-01-18

[][] 啄木が百歳まで生きたなら?『喜劇』2/22、23,24

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[オジギソウ]


『喜劇-長寿庵啄木』

〜啄木が百歳まで生きたなら?抱腹絶倒喜劇〜


  • 日時 ①2013年2月22日(金)19時〜、②2月23日(土)14時〜、

    ③2月23日(土)18時30分〜、④2月24日14時〜

  • 場所 プラザおでって3階 おでってホール
  • 内容 第11回おでってリージョナル劇場 石川啄木没後百年記念事業

劇作家おきあんごさんの代表作『喜劇-長寿庵啄木』は、10年前の第2回おでってリージョナル劇場で公演しました。今回は、同作品を音楽劇にアレンジして再演します。

  • 入場料 前売 大人1,500円、大学生以下1,000円

     当日 大人1,800円、大学生以下1,300円(期日指定・全席自由)

  • 問合せ プラザおでって TEL:019-604-3300

2013-01-17

[][] 石川啄木を歌う コンサート 2/24

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[ロウバイ]


小川邦美子コンサート〜石川啄木を歌う

  • 2013年2月24日(日)12時30分開場 13時開演
  • 会場 ともしび新宿店(東京都新宿区新宿3-20−6 電話 03-3341-0915)
  • 歌 吉田正勝、ピアノ 岡田桃子、バイオリン 石井有子(1ドリンク付)

[][] 講座「没後100年、石川啄木は新しい」− 近代文学にふれる 1/19,2/16,3/16

朝日カルチャーセンター 京都教室

  • 講師 古澤夕起子 同志社女子大学非常勤講師
  • 内容 明治41年5月、石川啄木小説家になろうとして北海道から単身上京します。「私は小説を書きたかった。否、書くつもりであった。又実際書いても見た。さうして遂に書けなかった。」今期は啄木の最後の上京から東京朝日新聞の校正係になるまでの時期を取り上げます。
  • 2013年 第3週 土曜 13:00-14:30
    • 1月19日 小説を書きたかった。さうして遂に書けなかった。
    • 2月16日 何を見ても歌だ 溢れ出す歌
    • 3月16日 けさ書いておいたことはウソだ ローマ字日記

2013-01-15

[][] 啄木死去の日「気温13.5度、北東の風1.8メートル、快晴」

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[流氷の天使 クリオネ]


石川啄木:東京滞在時の日記、気象庁記録と照合 札幌の男性、冊子に

  • 明治の歌人・石川啄木の東京滞在時の日記を、中央気象台(現気象庁)の記録と照らし合わせ、札幌市中央区、土木コンサルタント会社技術顧問の真田英夫さんが冊子にまとめた。昨春まとめた函館滞在時に続く調査。主要図書館に寄贈しており、「日記に書かれた出来事を当時の空模様や気温、風を通して想像をふくらませてほしい」と話している。
  • 道内で暮らしていた啄木は1908年4月5日、東京で活動するため釧路を出発。結核で死去するまで4年間暮らし、断続的に日記を記した。
  • 12年の元日は「『元旦といふのに笑ひ一つしないのは、おれの家ばかりだろうな』かう夕飯の席で言ったときには(略)母や妻の顔は見る見る曇った」。夕食ごろは空に雲はほとんどなく、気温は4〜8度、風も弱かった。
  • そして12年4月13日、啄木が死去する30分前の午前9時は気温13・5度、北東の風1・8メートル、快晴だった。みとった歌人・若山牧水の「はなしかけてゐた唇をしのままに、次第に瞳があやしくなってきた。老父は『もうとても駄目です、臨終のようです』と云(い)った」との記録を紹介している。
  • 真田さんは今年、2回上京して気象庁の図書室で、1時間ごとの記録を調べ、啄木の葬儀を行った台東区の「等光寺」など足跡もたどった。「日記には間違いや誇張もあるかもしれないが、気象データは残っている記録の中で最も信頼できる公式記録。啄木の考えや行動に影響したかもしれず、どんな生活を送ったか裏付ける手段になる」と話している。【去石信一】

(2013-01-15 毎日新聞>北海道)

 

[] 1月21日に「啄木・雪あかりの町」くしろ 1/21

  • 啄木の歩いた南大通を300個のアイスキャンドルで照らす「啄木・雪あかりの町・くしろ」が今年も21日夜、港文館を中心とした釧路市南大通を舞台に繰り広げられる。
  • 今年は第10回目。開会・点灯式は午後5時から港文館で行い、イベントの幕を開ける。

(2013-01-13 釧路新聞)

2013-01-14

[][] 「啄木の親友 小林茂雄」-日経新聞-

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[ジャケット]


啄木親友の生涯たどった本刊行 盛岡市の研究家

  • 盛岡市出身の歌人、石川啄木(1886〜1912年)が、歌集「一握の砂」に収めた短歌で名前を詠んだ友人、小林茂雄氏(1886〜1952年)の生涯をたどった「啄木の親友 小林茂雄」が刊行された。
  • まとめたのは、国際啄木学会理事で近代文学研究家の森義真さん(59)=盛岡市。「友人の視点から見た、従来にはない啄木論になった」と話している。
  • 小林氏は啄木の1学年下で、後に産婦人科医となり、盛岡市議も務めた。
  • 本では、小林氏の生涯をたどりながら、啄木が小林氏に宛てた手紙の解説を盛り込んだり、小林氏が取り組んだ啄木の顕彰活動を紹介したりしている。33年に盛岡市内に歌碑を建てた際には「快活で、新しく、自由で、ねじくれない、友情のあつい青年だった」と啄木を振り返ったという。
  • 2100円。問い合わせは盛岡出版コミュニティー((電)019・651・3033)。〔共同〕

(2013-01-12 日経新聞

『啄木の親友 小林茂雄』森 義真 著    2100円

盛岡出版コミュニティー

 

[] 入選作品展示 啄木父子歌碑建立記念短歌大会・高知 <その3>

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[「短歌のみ」部門(撮影:岡林一彦氏)]


石川啄木父子歌碑建立3周年記念短歌大会

  • 入選作品展示期間 2013年1月13〜20日
  • 場所 高知市帯屋町2丁目商店街アーケード内



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[「短歌と写真のコラボ」部門(撮影:岡林一彦氏)]

  • 表彰式 2013年1月20日午後3時

2013-01-12

[] 啄木「一握の砂・悲しき玩具」などを紹介する特集を、社会貢献活動(CSR)紹介コーナー内に

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[なかよし]


楽天、岩手県下7市町村の新成人1644名に「kobo Touch」を寄贈

  • 楽天と岩手県は11日、地域活性化・教育支援を目的に、要望のあった岩手県下7市町村、新成人1644名に、電子ブックリーダー「kobo Touch」を寄贈する「楽天ふるさとプロジェクト」を発表した。明日1月12日から開始する。


  • あわせて寄贈にあたり、各市町村の推薦による書籍の他、本田有明作「宮沢賢治のことば」、石川啄木作「一握の砂・悲しき玩具」といった、岩手県出身作家の作品や地元にちなんだ作品、自己啓発作品、震災関連作品などを紹介する特集を、楽天の企業サイトの社会貢献活動(CSR)紹介コーナー内に加え、「koboイーブックストア」内に開設する。

(2013-01-11 Yahoo!ニュース>RBB TODAY)

2013-01-11

[] 啄木の歌にある仏教的な思想 -週刊仏教タイムス-

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[「石川啄木WEEK」エンディングトーク(撮影 桜出版)]


石川啄木道元の影響?

  研究者と編集者がトーク展開

  • 石川啄木の没後100年に合わせて「石川啄木WEEK」が東京八重洲ブックセンターで開かれた(12/14〜20)。最終日のエンディングトーク「なみだは重きものにしあるかな」では、曹洞宗総合研究センター専任研究員の菅原研洲氏と、桜出版編集主管の山田武秋氏らが語り合った。
  • 山田氏は『一握の砂』の「大という字を百あまり/砂に書き/死ぬことをやめて帰り来たれり」に着目。道元『典座教訓』にある「所謂大心とは其の心を大山に、その心を大海にし、偏無く党無きの心なり…大の字を書すべし、大の字を知るべし、大の字を学すべし」を背景にした句だと分析。菅原氏も「こころよく/我にはたらく仕事あれ/それを仕遂げて死なむと思ふ」が、『正法眼蔵』の「行持」「仏性」の影響ではないかと推察した。
  • 山田氏は「啄木の謎を解くカギの一つが、お寺に生まれたということ」と指摘。菅原氏はそれに同調しつつ「啄木の歌に明らかに仏教的な思想は『散見』されるものの、『通底』していたかというとなかなかわかりづらい面がある。しかしどこかで影響を受けているものもある」と、やや慎重な姿勢で期待を寄せた。

(2013-01-10 週間仏教タイムス)

2013-01-10

[][] 『初飛行』日本の文学作品中最も鮮烈な飛行機の作品

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[旧陸軍所沢飛行場のジオラマ -所沢航空発祥記念館-]


《作品に登場する啄木》

  『初飛行 ― 明治の逞しき個性と民衆の熱き求知心』

   村岡 正明  光人社NF文庫 2010


明治四十四年六月九日は、不時着した好敏と伊藤や仰天した農民にとってばかりでなく、明治天皇や、井上、田中館、奈良原などにとっても、それぞれ異なる意味において、忘れられない一日となった。


石川啄木が、日本の文学作品中最も鮮烈な飛行機の作品を書いたのも、この頃であった。

    飛行機

                  1911. 6. 27. TOKYO.

  見よ、今日も、かの蒼空に

  飛行機の高く飛べるを。


  給仕づとめの少年が

  たまに非番の日曜日、

  肺病やみの母親とたつた二人の家にゐて、

  ひとりせつせとリイダアの獨學をする眼の疲れ・・・


  見よ、今日も、かの蒼空に

  飛行機の高く飛べるを。

                   」

蒼空高く飛ぶ飛行機に再生への切なる夢を託した詩人は、翌年四月肺結核で夭折し、これがその最後の詩作となった。

2013-01-09

[] 放送始まる! NHKラジオ第2「啄木再発見」

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[テキストの表紙]


NHKラジオ第2

 啄木再発見 〜青春、望郷、日本人の幸福

  • 講師:歌人 三枝 昂之
  • 内容 26年という短い生涯に数多くの詩歌を残した石川啄木。明治時代後半の激動期、波乱の人生をおくった啄木が、どのように時代を見つめていたのか。今も語り継がれる歌を通して解き明かすとともに、短歌実作者の視点から見た啄木の短歌観についても解説していきます。

NHKラジオ第2

  金曜 20:30〜21:00  再放送 土曜 10:00〜10:30

       放送日・再放送

  ・第1回 1/4・1/5 空に吸はれし十五の心 〜故郷の日々

  ・第2回 1/11・1/12 さいはての駅に下り立ち 〜北海道流浪

  ・第3回 1/18・1/19 それを仕遂げて・・・ 〜野望と挫折

  ・第4回 1/25・1/26 かの声を最一度聴かば 〜啄木をめぐる人々

  ・第5回 2/1・2/2 新しきサラドのかをり 〜生活の発見

  ・第6回 2/8・2/9 九百九十九鉢を割り 〜『一握の砂』の魅力1

  ・第7回 2/15・2/16 ふるさとの訛なつかし 〜『一握の砂』の魅力2

  ・第8回 2/22・2/23 花を買ひきて・・・ 〜『一握の砂』の魅力3

  ・第9回 3/1・3/2 胸に痛みあり 〜『悲しき玩具』の世界

  ・第10回 3/8・3/9 啄木が嘘を云ふ時 〜エピソードの中の啄木

  ・第11回 3/15・3/16 凩よりも・・・ 〜啄木が死んだ日

  ・第12回 3/22・3/23 大切の言葉は今も 〜啄木短歌の読み方

  ・第13回 3/29・3/30 かの蒼空に 〜啄木は今も愛される



◎テキスト(950円)は、写真や図付きで、説明文がひとつひとつ楽しい。おすすめ!

 

[] 函館市文学館講演会「文学の夕べ」1/15、2/2、3/9、3/23

  • 2013年1月15日(火)18:30~
  • 会場 函館市文学館1階ラウンジ(函館市末広町2番5号)
  • 演題 啄木と節子の愛 〜逆境のなかでも貫き通した十三歳からの愛〜
  • 講師 森 武
  • 受講料 無料
  • 問合せ先 函館市文学館 0138 ―2 ―9014

 

石川啄木連続講座(全3回)

  • 2013年2月9日、3月9日、3月23日(土)14 : 00 ~
  • 会場 函館市文学館1階ラウンジ(函館市末広町2番5号)
  • 講師 櫻井 健治
  • 受講料 無料

石川啄木について、函館とのかかわりを中心にして、連続して講演をする。

 

特別企画 朗読で綴る函館の文学 Vol.8

「啄木と節子」

  • 日時2013年2月23日(土)14:00〜
  • 朗読 朗読研究『雪の会』

[] 岩手大学教育学部出前講座 1/30

  • 2013年1月30日(水)13:30〜15:30
  • 講義「賢治と啄木」(大野眞男教授)
  • 対象 市内に在住または勤務している方
  • 会場  まなび学園ほか
  • 受講料 無料
  • 問い合わせ まなび学園 花巻市生涯学園都市会館(0198-23-4234)

[] 啄木生誕祭第11回「啄木かるた」大会 2/16

郷土の歌人石川啄木の短歌を用いた「啄木かるた」を使ったかるた大会です。小学生・中学生・一般の4部門に分かれ,3人で1チームを組んで対戦します。使用するかるたは,啄木の短歌が100首用いられた新しい「啄木かるた」です。

  • 2013年 2月16日(土)
  • 場所 渋民文化会館(姫神ホール)盛岡市玉山区渋民字鶴塚55番地
  • 対象 小・中学生,一般
  • 申し込み 事前申し込み必要(〜1月18日まで)
  • 問い合わせ 石川啄木記念館

   〒028-4132 盛岡市玉山区渋民字渋民9番地

   電話番号:019-683-2315

2013-01-08

[] 「佐野厄除大師」--田中正造石川啄木

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[日の出]


無実の投獄不屈貫く

  • 岩手県との県境にある秋田県鹿角市。市立花輪小学校の正門近くに、田中正造の足跡を伝える看板が立つ。後に足尾銅山鉱毒反対運動で有名になる田中正造が若いころに官吏として勤務していた花輪支庁舎があった。正造はこの地で、飢饉に苦しむ多くの農民を助けた。しかし、正造はそれからまもなく、上司殺害の嫌疑をかけられ、逮捕された。嫌疑が晴れるまでの2年9か月間、投獄される。どんな拷問にも屈せず、潔白を主張し続けた。
  • 正月の三が日には大勢の参拝客でにぎわいを見せた佐野市の「佐野厄除大師」(惣宗寺)。東北での冤罪が晴れ、郷里に帰った正造はしばらくここで寝泊まりしていた。正造はやがて自由民権運動に目覚め、国会開設を求める演説会を同寺でたびたび行うようになる。その後、国会議員にまで上り詰めていく正造にとって同寺は再スタートを切った地だ。
  • 同寺では、正造の本葬も営まれ、約3万人が弔問に訪れた。同寺にある正造の墓の横には、歌人・石川啄木が盛岡中学校時代に詠んだ歌碑が立つ。

 〈夕川に/葦(あし)は枯れたり/血にまとう/民の叫びの/など悲しきや〉

  • 啄木は同中3年の時、正造の天皇直訴に心を揺さぶられ、鉱毒被害民のためにカンパ活動をした。碑は高校の国語の教員をしていた先代の住職が建てた。「啄木が好きだった先代は、啄木が足尾鉱毒被害民を思って、和歌を詠んだことにとても感銘を受けたようです」と旭岡住職は言う。
  • 正造の没後100年を迎える9月、同寺では盛大な法要を営む予定だ。

(2013-01-05 読売新聞)

[] 忙人寸語 -千葉日報-

  • 電子メールの隆盛で文通が廃れつつあるが、元旦はやはり年賀状。
  • 歌人・石川啄木もまた盛岡中学時代の旧友に賀状を出し、新春2首を詠んだ。

<天姫がうちふる領ひれの白彩に光は湧きて新世(あらたよ)成りぬ>

<地に理想天に大日の眩はゆき世に眩ゆき希望の春を迎へぬ>

  • 明治37年元旦。19歳の啄木はこの年、堀合節子との婚約を控え、歌人、詩人として立っていけそうだ、と自信もあったことだろう。1枚のはがきにあふれる希望が眩しい。

(2013-01-01 千葉日報)

記事



甲辰詩程  一の巻

               啄木庵日誌


   一月中(渋民荘にて)

一日。

   白姫が天ふる領の白彩に光は湧きて

   新世成りぬ。

   地に理想天に大日の眩ゆき世に眩ゆき

   希望の春を迎へぬ。


(『石川啄木全集 第五巻』 筑摩書房 1986)

2013-01-07

[] 「啄木終焉の地」歌碑等建設にご協力を!

f:id:takuboku_no_iki:20130107170414j:image:w640


   呼吸すれば、

   胸の中にて鳴る音あり。

    凩よりもさびしきその音!


   眼閉づれど

   心にうかぶ何もなし。

    さびしくもまた眼をあけるかな


「啄木終焉の地」歌碑等建設にご協力ください

石川啄木は 1912 年(明45)4月13日、小石川区久堅町 74の46(現・文京区小石川 5-11)で26年の生涯を閉じました。この地には1967年以来「都旧跡 石川啄木終焉の地」の石碑が建てられていました。この石碑は建造物新築に伴って撤去され、今は新ビルにプレートがあるだけです。

この経緯を悲しみ、国際啄木学会東京支部と地元久堅西町会の有志等が相集って「啄木終焉の地歌碑建設実行委員会」を結成し、新しい歌碑を建てる運動を起こしました。この呼びかけは瞬く間に全国からたくさんの賛同者を得ました。

このたび文京区は、終焉の地の一画に「啄木歌碑」を建立し、「啄木顕彰コーナー」も設置するという英断をくだしました。完成は 2014年度の予定です。区はこれらの事業のために、2013年度に基金を設け、広く寄付を募る予定です。

わたくしたちはこの基金に呼応して、独自に全国の啄木ファンに呼びかける募金活動を始めました。集まったお金は、文京区の基金に寄付されます。

碑に彫り込む歌は啄木が死の2カ月前に作った右(このブログでは「上」)の2首にしたいと考えています。

みなさまのご支援ご協力を切にお願いします。

     2012年(平成24)12月


  呼びかけ人一同

  啄木終焉の地歌碑建設実行委員会

   会長   井上義一(久堅西町会前会長)

   副会長  近藤典彦(国際啄木学会名誉会員)

        三上満(教育評論家)

   事務局長 大室精一(国際啄木学会理事)

募金の振込先

*払込取扱票の場合 → ゆうちょ銀行振替口座 00190-8-429988(啄木終焉の地歌碑建設実行委員会)

*現金書留で送金、または呼びかけ人等に募金をゆだねる場合、氏名・住所・電話・金額をいっしょにご提出ください。

*募金金額は、個人は一口 1,000 円、団体は一口 10,000 円とし、何口でもかまいません。

*事務局 桜出版内

      〒162-0835 東京都新宿区中町1-11

       電話 03-3269-3420  FAX 03-3269-8480

       e-mail  sakuraco@leaf.ocn.ne.jp

2013-01-01

[][] 新年のご挨拶

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あけましておめでとうございます

「啄木の息」にお越しくださいまして、ありがとうございます。

昨年はお世話になりました。

100年前に晴れた蒼空を見上げた啄木のように、

今年も上を向いて歩いていきます。

2013年が、皆さまにとりまして幸せな年でありますように。


    飛 行 機

                  1911. 6. 27. TOKYO.


  見よ、今日も、かの蒼空に

  飛行機の高く飛べるを。


  給仕づとめの少年が

  たまに非番の日曜日、

  肺病やみの母親とたつた二人の家にゐて、

  ひとりせつせとリイダアの獨學をする眼の疲れ・・・


  見よ、今日も、かの蒼空に

  飛行機の高く飛べるを。


         (石川啄木のノート『呼子と口笛』)


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[啄木自筆ノートの複製]

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・石川啄木 年譜 ………… 26年と53日の生
・ローマ字日記………… 漢字と仮名では書けないことをローマ字で
・啄木文学散歩………… 息づかいの聞こえる ゆかりある場所を訪ねて
・啄木行事レポート …… イベントに参加しての私的レポート
・啄木の 女性たち ……… 啄木の人生を彩った「忘れな草」たち
・啄木と花 ……………… 歌に登場する花や木の資料

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