〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

「石川啄木記念館」の管理財団解散へ 入館者減少と法人改革で


[ヒサカキ]


啄木記念館を譲渡へ 今年11月
  財団解散し盛岡市の所有に

  • 盛岡市玉山区渋民の財団法人石川啄木記念館は、同記念館の財産を市へ譲渡し、11月いっぱいで解散する。
  • 理事会が昨年9月に議決し、同11月に市へ申し入れた。市はこれを受け入れ、啄木顕彰事業の継承を決めた。
  • 同館は1970(昭和45)年に旧館がオープン。生誕100年を機に86年、現本館が開館した。ピーク時は年度で約11万7千人が入館。その後徐々に減少し、2012年度(12月末現在)は約1万6千人まで減少。市は管理運営費として年間1100万円を補助している。記念館には職員6人が勤務しているが、12月以降の雇用は未定という。
  • 財団の財産は敷地約4100平方メートルに本館、移築された啄木ゆかりの渋民尋常高等小学校舎と旧斉藤家建物などがある。館内には直筆書簡、ノート、日誌ほか遺品、写真パネルなどがある。

(2013-02-01 盛岡タイムス、岩手日報