啄木の息 <ブログ版>

─ いまもなお瑞々しく語りかけてくる啄木の魅力を追い その息づかいに触れてみたい ─

     「本家 啄木の息」のリンクは、このページの最下段にあります。

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2014-05-26

[][]「石川啄木の世界〜うたの原郷をたずねて」仙台文学館 <その5 終>

啄木文学散歩・もくじ


仙台文学館・開館15周年記念特別展

 石川啄木の世界〜うたの原郷をたずねて」


啄木の声が聞こえる

展示の最後に、テーブルがあり録音テープが聴けるようになっていた。

啄木の声は、日本音響研究所鈴木松美所長が啄木の顔の形や骨格から合成したもの。啄木没後100年を記念して、2012年に函館のNTTテレフォンサービスで流されたとのこと。

 <合成音声>

  「わたしは石川啄木です。死ぬなら函館で死にたい。……

   これは嘘いつわりもなく正直に言うのだ……」


若くプライドのある声、明るく高い声音……。

BGMに波音が入る。コンピュータ合成音声なのに、いつのまにか啄木がそこで話しているような錯覚に襲われる。


啄木が晩翠に借金したことについて

「啄木が金に困ったから、なんとかしてくれたまえと、いってきたのだから、たとえ芸者あげて遊んでいようと、そのことを、わたしがとがめる理由はないんだ。それだけだ」

(『生誕百年記念晩翠先生と夫人』 「特別展 展示図録」より)


テープには啄木の声でいくつかの歌も入っていた。


   函館の青柳町こそかなしけれ

   友の恋歌

   矢ぐるまの花


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[ヤグルマギク]


(終)

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2014-05-25

[][]「石川啄木の世界〜うたの原郷をたずねて」仙台文学館 <その4>

啄木文学散歩・もくじ


仙台文学館・開館15周年記念特別展

 石川啄木の世界〜うたの原郷をたずねて」


啄木ゆかりの「晩翠草堂」をたずねる


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入口の説明板。

「晩翠草堂」は仙台駅の西1kmほど、青葉通りと晩翠通りが交叉したところにある。


土井晩翠

  1871年(明治4)〜1952年(昭和27)。

  仙台市生まれ、詩人、英文学者、「荒城の月」の作詞者。






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天地有情

青葉通りに面した入口には「天地有情」(第一詩集の題名)と刻まれた石碑が建っている。






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晩翠が晩年を過ごした部屋から見る庭。

ガラスもそのままなので、景色が微かに歪んでいる。

室内のベッドは、晩翠が亡くなったときのまま残されていた。布団のストライプ模様が目に染みる。布の破れをつぎあてしてあるのがリアルだった。

説明の方にお聞きしたら、啄木が創作の手紙を届けた晩翠家はここではなく以前に住んでいた場所だそうだ。


 

(つづく)

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2014-05-24

[][] 歌人・石川啄木荒川区民フィルが歌う 6/22

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[バラ “初恋” ]


荒川区民フィルハーモニー合唱団

  第21回定期演奏会

創立35年を迎えた荒フィルが贈る第21回目の定期演奏会

【歌人・石川啄木の足跡を訪ねて】

  石川啄木の短歌を題材とした新曲を本邦初演!

  ふるさとに想いを馳せながらお聞きください!

  • 2014年6月22日(日)14:30開演(14:00開場)
  • 会場 サンパール荒川 大ホール(東京都荒川区荒川1-1-1)
  • 入場料 1,500円(全席自由)

  安藤由布樹委嘱作品

   ・ふるさとの山に向ひて

   ・やわらかに柳あおめる

   ・はたらけどはたらけど

   ・他


  • お問合せ:荒フィル(町田)☎03-3803-6223

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[] 啄木が盛岡中学在学時に足尾銅山を…

三山春秋

  • 石川啄木が出身地である岩手県の盛岡中学在学時に詠んだ短歌に〈夕川に葦は枯れたり血にまどふ民の叫びのなど悲しきや〉がある。足尾銅山(栃木県日光市)による鉱毒被害に目を向けてもらうため田中正造が試みた明治天皇への直訴に感銘を受けて作ったものだ。
  • 直訴は1901年12月10日のこと。
  • 直訴状は正造の意を受けた幸徳秋水が執筆し、自身で手を入れた。行動自体は不発に終わったものの、新聞各紙は連日、これを取り上げ、決死の行動は地方にも衝撃を与えた。その一例が若き啄木の歌だ。

(2014-05-23 上毛新聞)

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[][] 啄木の家庭劇ユーモラスに 箕輪の劇団 5/24、5/25

  • (長野県上伊那郡箕輪町を拠点に活動する「劇団クラーク地方」は二十四、二十五日の両日、井上ひさし原作の「泣き虫なまいき石川啄木」を、伊那市西町の「旧井沢家住宅」で上演する。団員たちは本番を目前に控えて、けいこに励んでいる。
  • 作品は歌人石川啄木の晩年を基にした物語。啄木は創作活動に専念したいが、飲んだくれの父親ら家族に悩まされる。家族の人間もようが、愛情とユーモアたっぷりに表現される。
  • 団員たちは約三カ月間、週六回ほど集まり、けいこを重ねてきた。二十一日夜は、本番の衣装を着て場面が変わる際の動きを確認。小道具の配置や裏方の役割などの確認に時間をかけた。
  • 二十四日午後一時半開演と、二十五日午前十一時開演の席は完売。二十五日午後四時から追加公演がある。(鈴鹿雄大)

(2014-05-23 中日新聞

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2014-05-23

[][]「石川啄木の世界〜うたの原郷をたずねて」仙台文学館 <その3>

啄木文学散歩・もくじ

 

仙台文学館・開館15周年記念特別展

 石川啄木の世界〜うたの原郷をたずねて」


土井晩翠と啄木


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[仙台文学館ニュース 第26号]


土井八枝(土井晩翠の妻)

1905年(明治38)5月、啄木は自らの結婚式に出席するために帰郷の途中、仙台で下車し詩人土井晩翠を訪ね歓談した。一週間後、啄木は「田舎の母が重態だが旅費がないため帰れない」という創作の手紙を晩翠宅に持たせる。妻の八枝は27歳、真面目で勤勉な女性で手元にあった15円を持ち、人力車を走らせた。旅館に着いた彼女が見たものは、友人と酒を飲み真っ赤な顔をして談笑している啄木であった。

 厚顔無恥ともいえるふるまいは、父の住職罷免により一家の生活の責任を負ったが、その現実と向き合えずにあがいている啄木の姿だった。

(『忘れな草 啄木の女性たち』山下 多恵子 著 未知谷 版 より)

……一寸でも早くお金を持って行って今夜の汽車で発たせて上げよう……と信じ切った程、その手紙はあはれに悲しく書いてありました、……石川啄木さんの室といふと直に女中が案内しました、私は重態のお母さんを案じて机にもたれてさびしい泣き顔でもして居られる様子を胸に描いて居りましたのに、その室の光景はあまりにも意外でした。二人の医専の制服の学生と三人で酒を飲んで、真赤な顔をして大声で何か面白さうに話してゐました。

(『藪柑子』土井八枝著 「特別展 展示図録」より)







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仙台文学館・レストラン「杜の小径」

石川啄木の世界」展の特別メニュー(1030円 税込)

“旅路の果てに”

  もち米入りとうもろこしごはん にしんの田舎煮 じゃがいも

  かぼちゃ揚げ物 ふきのとうの味噌 アスパラとかに風味かまぼこ炒め

  わんこそば あんず ビスケット



処処を漂泊した啄木。彼とゆかりのある食材を、工夫して使ってあるそうだ。

 

(つづく)

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2014-05-22

[] 短歌甲子園がもう一つ?

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[ニワトコ]


短歌甲子園が宮崎にも

  盛岡と同じ8月開催 まだ両市の交流企画なく

  • 短歌甲子園がもう一つ?
  • 歌人石川啄木の古里・盛岡市を舞台に第9回全国高校生短歌大会「短歌甲子園2014」(同大会実行委員会の主催)が8月28日から30日まで開かれる。歌人の若山牧水の郷土宮崎県日向市でも同月、「牧水短歌甲子園」が開かれる。牧水は歌を通じて晩年の啄木と親交が深く、啄木の臨終をみとった。二人の不思議な縁なのか。100年の時を経て、それぞれの地元で高校生短歌大会が開かれている。
  • 日向市では11年から始まった。今年4回目で開催は8月23、24日。
  • 「同じ大会名で高校生が混乱しないか」。20日に開かれた盛岡市の実行委員会総会。情報を把握しているか質問が出た。……

(2014-05-22 盛岡タイムス)

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[][] 2014「啄木祭」友との語らい 6/7

2014「啄木祭」

  • 2014年6月7日(土)13:30〜 (開場 13:00)
  • 会場 姫神ホール(盛岡市渋民文化会館)

 講演 「啄木の言葉」金田一秀穂氏(杏林大学外国語学部教授)

 対談 金田一秀穂氏 × 森 義真氏  テーマ「金田一家にとっての啄木」

 舞台発表 渋民小学校鼓笛隊、渋民中学校吹奏楽部、コールすずらん、など

◎問い合わせ 石川啄木記念館 電話 019-683-2315

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2014-05-21

[][]「石川啄木の世界〜うたの原郷をたずねて」仙台文学館 <その2>

啄木文学散歩・もくじ

 

仙台文学館・開館15周年記念特別展

 石川啄木の世界〜うたの原郷をたずねて」


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啄木書簡

  • 啄木の書簡は1896年(明治29)から亡くなる年までの17年間にわたり、512通ほどが残されている。

(『石川啄木事典』(おうふう)、『石川啄木入門』(池田功著 桜出版)より)


啄木の書簡は、1901年から1912年のものまで展示されていた。まちがいが極めて少なく、滑らかな筆運び。墨の濃淡が絵画的だと感じた。

啄木は夭折したが、書簡は大量に残された。それは、彼の文を捨てずに、または、捨てることが出来ずに保管した人々がいたからだ。







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『一握の砂』(第一歌集)

   中村稔 日本近代文学館名誉館長

  • 1910年(明治43)12月刊行。
  • 北海道漂泊の回想や、望郷を歌った叙情性にあふれた作品で知られている。
  • しかしその真の新しさは、「高山のいただきに登りなにがなしに帽子をふりて下り来しかな」にみられるような、貧困と挫折のなかで鬱屈した心の無為、倦怠をうたった作品や、また、「何がなしに頭のなかに崖ありて日毎に土のくづるるごとし」にみられるような狂気に近い絶望をうたった作品にある。
  • 啄木自身はこの歌集は若い男の人生の辛酸を経験した中年の人々を読者に想定していた。
  • 『一握の砂』をたんに青春期の感傷を歌った愛唱歌とみるのは誤りである。

(「特別展 展示図録」より)



(つづく)

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2014-05-20

[][]「石川啄木の世界〜うたの原郷をたずねて」仙台文学館 <その1>

啄木文学散歩・もくじ

 

仙台文学館・開館15周年記念特別展

 石川啄木の世界〜うたの原郷をたずねて」


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仙台文学館は仙台駅から4〜5 km北、広大な台原森林公園の一部にある。

常設展では、井上ひさし佐伯一麦伊坂幸太郎俵万智伊集院静など、仙台と関わりの深い作家たち宮城ゆかりの人物を紹介している。







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○特別展・企画展 2014年4月26日〜6月29日

26年という短い生涯の中で、珠玉の短歌を数多く生み出した石川啄木

啄木が生きた時代から百年を経た現代、様々な日常を生きる私たちの心のありように深く共鳴する、啄木のことばの数々。

 

○主要展示品

第 l 部 「石川啄木の生涯」

   渋民・盛岡・東京・北海道・……、大逆事件・『樹木と果実』・死

第 ll 部 「石川啄木〜詩歌の世界」

   『あこがれ』・「黄草集」・「呼子と口笛」・『一握の砂』・『悲しき玩具』・「暇ナ時」

第 lll 部 「石川啄木〜日記・評論・小説」

   ローマ字日記・評論・小説・

第 lV 部 「石川啄木と宮城」

   土井晩翠・吉野章三・石巻/荻浜

第 V 部 「石川啄木アラカルト」

   啄木をめぐる人々・同時代の文学者たち・新聞人 石川啄木石川啄木の「嗜好」

第 Vl 部 井上ひさしの啄木

   『泣き虫なまいき石川啄木


(つづく)

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[] 「天鐘」 啄木「ふるさとの訛なつかし…」と懐郷の念

「天鐘」

  • 津軽出身の県庁職員が東京事務所に赴任早々、使いを頼まれ都内の洋菓子店を訪れた。店員にいかがしましょう―と尋ねられ、お札を差し出して「これをこんけ、け」。
  • 学生時代、都内の一流百貨店に勤める先輩を訪ねた。若いデパート嬢に恐る恐る店内呼び出しを頼んだところ、彼女「ただ今A係長は店内をあるってます。少々お待ち下さい」と言って顔を赤らめ姿を消した。
  • 「こんけ、け」はこの分下さい。「あるって」は歩いて。
  • 訛は気取るほどに口を衝(つ)き、失敗でもないのに気恥ずかしい。
  • 津島を「チシマ」としか発音できず、名前を訛と無縁の「ダザイ」にした太宰治は強い劣等感を抱いていた。逆に石川啄木は「ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそをききにゆく」と懐郷の念を隠さない。
  • 文章の天才らも話し言葉への理不尽な扱いには大きく凹(へこ)んだが、一歩も引かず文学の刃を研ぎ続けた。

(2014-05-20 デーリー東北)

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2014-05-19

[] 〈こころよき疲れなるかな/息もつかず/仕事をしたる後のこの疲れ〉 石川啄木

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[プレクトランサス]


天地人 東奥日報

  • 今春、卒業した大学生の就職率が94%超と3年連続上昇し、高校卒業生の方は96%台でバブル期並みだった。卒業生も親もホッとしたことだろう。
  • 就職氷河期」が長かったせいか、ここ10年ほどの間に若い人たちの労働観が変わってきたという。哲学者の内山節(たかし)さんが季刊誌「考える人」で解説している。「社会をよくする仕事、他者の役に立つ仕事をしたい」。そんな考えの若者が今や少数派ではないというのだ。「日本的な労働観が回復しつつある」と、内山さんは見る。
  • 〈こころよき疲れなるかな/息もつかず/仕事をしたる後のこの疲れ〉(石川啄木)。職場に「修業」「貢献」の意識が広がれば、疲れもおのずと快くなるはずだ。

(2014-05-19 東奥日報

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[][] 公演「泣き虫なまいき石川啄木」 5/24、5/25

旧井澤家住宅で演劇「劇団クラーク地方」公演

  • (長野県上伊那郡箕輪町を拠点に活動する「劇団クラーク地方」(さいとうのぞみ主宰)は24、25の両日、第3回公演「泣き虫なまいき石川啄木」(井上ひさし原作)を伊那市西町の旧井澤家住宅で上演する。啄木と家族らによる明治末期の物語を、江戸時代建築の同住宅(同市有形文化財)で演じる。同住宅を使った演劇公演は初めてといい、住宅を管理する「伊那部宿を考える会」が共催する。
  • 物語は、啄木の人生の修羅場だったという晩年が描かれる。さいとうさんは「明治末期の雰囲気をどうだすか。旧井澤家住宅をそのまま生かして啄木の部屋のようにしたい」と“劇場”に選んだ。
  • 予定した2ステージ(24日、25日)の前売り券が完売し、25日午後4時から追加公演を開催。前売り券を販売している。大人2000円、高校生以下1000円。
  • 問い合わせは、さいとうさん(電話090・8489・0297)へ。

(2014-05-19 長野日報)

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2014-05-18

[][] この時代に啄木を読む魅力とは…『石川啄木入門』

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[チョウジガマズミ]


にいがたの一冊

 石川啄木入門』 池田功著

  評者 田村久男(明治大学政治経済学部教授)

◎真の姿と新しい魅力を発信

  • 明治期の歌人石川啄木は今でも多くの人々に読みつがれている。しかし、その一方でセンチメンタルな抒情詩人にすぎないといった批判的な評価もなされ、家族を顧みない浪漫主義者、借金魔で働こうとしなかった人間などという誤解や偏見も存在する。
  • 本書は、従来の誤ったイメージを一つ一つ訂正しつつ、啄木の生涯と作品を概観することで作家の真の姿を伝えようとする。ここには次々に新しい啄木像を発信し続けてきた著者の、一人でも多くの人に啄木の魅力を知ってもらいたいという強い思いが込められている。
  • 短歌や詩だけでなく、啄木の原点があるとする小説、大逆事件日韓併合に直面して社会批判を強める評論、日本文学研究者D・キーンが高く評価した日記、窮乏を訴えつつ借金の無心をする知人宛ての手紙など、具体的な事例を上げながらそれぞれの世界がもつ独自の魅力を引き出している。
  • 今、「この時代に啄木を読む魅力とは一体何なのか」を教えてくれる名著である。

(2014-05-11 新潟日報

石川啄木入門』

 池田 功 著  桜出版発行 (電 03-3269-3420)

  1200円+税

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[] 河北抄

  • 「はたらけど/はたらけど猶(なお)わが生活(くらし)楽にならざり/ぢつと手を見る」
  • 盛岡市出身の歌人石川啄木を題材に戯曲「泣き虫なまいき石川啄木」を書いた故井上ひさしさんは、啄木を好きな理由としてこの歌を挙げたことがあった。
  • 人は生活が苦しいとき、つい手を見てしまう。啄木の作品には、そうした人間の普遍的な行動を取り出しているすごさがあり、そこが魅力なのだという。
  • 確かに、生活苦からわが手を見詰めた啄木の慨嘆は、死後100年以上たった今も通じる。
  • 仙台文学館で開催中の特別展「石川啄木の世界」は、時代を超えて愛される作品と、26年の短い生涯を、直筆原稿などの資料を基にたどっている。

2014-05-17 河北新報

 

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2014-05-16

[][] 小樽「啄木忌の集い」5/17

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[ズミ]


第102回小樽「啄木忌の集い」

石川啄木の命日は4月13日だが、小樽啄木会は雪解けに配慮して毎年5月に啄木忌を開いている。当日は日本詩吟学院岳風会小樽支部の師範が啄木の歌を朗詠する。

  • 2014年5月17日(土)午後2時〜
  • 会場 小樽公園啄木歌碑前(小樽市花園5)
  • 主催 小樽啄木会
  • 連絡先 水口会長 0134・52・2775

 

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[][] 「もりおか・先人新発見」6/7

先人記念館 親子向けワークショップ

 「もりおか・先人新発見−上田かいわいを探検しよう−」

  • 2014年6月7日(土)9:30〜13:00(予定)

盛岡市上田には石川啄木金田一京助が通った盛岡中学校(現岩手県立盛岡第一高等学校)、宮澤賢治たちが通った盛岡高等農林学校(現岩手大学農学部)など、先人たちに関する場所が数多くあります。このワークショップでは、市内上田の先人ゆかりの場所を巡り、昼食にわんこそばの体験もします。

  • 場所 盛岡市上田かいわい
  • 料金 1,800円(昼食代・バス代・保険料を含む)
  • 定員 親子先着10組20名(小学生とその保護者)
  • お申込み・受付方法 5月24日(土)10:00〜電話019-659-3338にて受付

 

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2014-05-15

[] 「啄木祭賞」 高校生の部

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[コムラサキシキブ]


<啄木祭全国俳句大会>高校生の部最優秀、盛岡の工藤さんに

  • 石川啄木をしのぶ「啄木祭全国俳句大会」が11日、盛岡市玉山区渋民の姫神ホールで開かれた。今回初めて設けられた高校生の部の最優秀賞に当たる「啄木祭賞」には、盛岡中央高2年、工藤凱門(がもん)さんが選ばれた。
  • また、毎日新聞社賞は、盛岡市の菅原けんいちさんに決まった。【春増翔太】

(2014-05-12 gooニュース>毎日新聞)

 

2014-05-14

[] 岩と啄木と歴史と出会うツアー 盛岡

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[タラノメ]


学生が盛岡を「おもてなし」 首都圏などからツアー客

  • JR東日本の旅行企画「駅からハイキング」は11日、盛岡市のJR盛岡駅を発着点に行われた。イベントは同市大沢川原の盛岡カレッジオブビジネス観光ビジネス科の学生が初めて企画。参加者は石割桜や三ツ石神社などを巡り、学生によるおもてなしを満喫した。
  • 首都圏などから41人が参加。「岩と啄木と歴史と出会う 春と出会いの街 盛岡へ」と題した企画は同駅を出発し、啄木新婚の家龍谷寺のモリオカシダレを見て回った。

(2014-05-11 岩手日報

 

2014-05-12

[][] 「与謝野晶子と石川戚據彭玄─-堺市- 5/30~6/1

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[グミ]


常設展「与謝野晶子 生涯と作品」第1期

  • 2014/05/15(木)〜2014/07/06(日)

日本を代表する歌人与謝野晶子(1878-1942)は、堺の菓子商 駿河屋に生まれました。 

『みだれ髪』や「君死にたまふことなかれ」をはじめ、「源氏物語」の現代語訳を手がけ、女性の権利に焦点を当てた評論や文化学院の創設に関わるといった教育活動にも力を注いでいました。 


本展では、 直筆の色紙・短冊や原稿、歌集・評論集、愛用の家具など約50点を展示し、晶子の生涯を、作品を通して紹介します。

 

◎晶子フォーラム2014」開催中は観覧料無料

5月30日(金)〜6月1日(日)に、「晶子フォーラム2014」が開催されます。

コーナー展示「与謝野晶子と石川戚據廚如⊂住劼搬鑢擇砲弔い討款匆陲靴泙后 これに伴い期間中の3日間、堺市立文化館の観覧料が無料になります。この機会にぜひお越し下さい。


  • 与謝野晶子文芸館 堺市堺区田出井町1-2-200 ベルマージュ堺弐番館3F
    • TEL/072-222-5533

 

[][] 啄木学級 新聞記者・啄木の可能性 -「文の京講座」- 7/4

啄木学級「文の京講座」

  • 2014年7月4日(金)午後2時〜
  • 文京シビックホール(東京都文京区春日)
  • 講演 外岡秀俊氏 「啄木と賢治 困難な時代の道しるべ」
  • 対談 外岡秀俊氏X西連寺成子氏

    「時代を捉える― 新聞記者・啄木の可能性」

  • 受講料 無料
  • 定員 300名(往復はがきによる申し込み、抽選)
  • 問合せ先 盛岡市玉山総合事務所産業振興課 019-683-3852

 

2014-05-11

[] 平出に出会うきっかけは啄木だった -塩浦彰

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[オオデマリ]


「法と文学 ふたすじの道」

  大逆事件弁護人の平出修、没後100年の企画開催

   塩浦 彰 (元高校教諭)

  • 私の故郷である新潟出身の歌人・評論家に、今年で没後百年を迎えた平出修(ひらいでしゅう)(1878〜1914年)がいる。明治の中ごろから与謝野鉄幹・晶子夫妻の雑誌「明星」に作品を発表。当時の短歌革新運動の中核を担った。
  • 平出は法律家としても大きな仕事をなしている。天皇暗殺を企てたとして幸徳秋水ら無政府主義者、社会主義者が検挙、処刑された大逆事件(1910年)の被告弁護人を務め、法の下の平等言論の自由を強く主張する弁論を法廷で展開した。
  • 私は新潟で長らく高校教師をしながら、平出と同時代の文学者の研究に携わってきた。石川啄木とその妻節子らの生涯を追う中で、ずっと心を離れなかったのが平出だった。文学と法律。一見まったく違う2つの世界を35年の生涯でどう駆け抜けたのか。
  • 平出に出会うきっかけは石川啄木だった。東京の大学を卒業して郷里に戻った私は小説家になる夢を30代であきらめ、代わりに10代からあこがれていた啄木をもっと深く知ろうと思った。当時、啄木の研究会に顔を出すと、研究者の方々から「塩浦さんは新潟出身? じゃあ平出修をぜひ調べて下さい」と何度も言葉をかけられた。
  • 平出と啄木の縁は深い。「明星」廃刊後に2人は文芸誌「スバル」を発行。大逆事件に関心を寄せていた啄木は平出から裁判関連資料を見せてもらい、大きな影響を受け、その社会思想を知る上で欠かせない評論や記録を書きあげた。
  • 没後百年の今年は様々な企画を予定している。平出が生まれた新潟市東区では講演会を開催中。9月には大逆事件に詳しい作家の辻原登さんらを招き、東京・日比谷でも記念講演会を開く。
  • 念願の伝記は今年中に完成させたい。

(2014年5月9日 日経新聞>文化)

 

[][] <出版>記念館長「啄木」を出版 岩手ゆかりの70人以上紹介 /岩手

  • 石川啄木記念館館長で近代文学研究家の森義真さんが「啄木 ふるさと人(びと)との交わり」を出版した。野村胡堂金田一京助ら、啄木を巡る岩手ゆかりの70人以上を取り上げ、啄木の人物像などを浮かび上がらせた。
  • 「意志の強固な天才にベートーベンがあり、意志の弱い天才に石川啄木がある」と記したのは友人で作家の野村胡堂。詩集刊行を援助した小田島尚三では「私は啄木から一ぺんもありがとうと言われたことはなかった」を取り上げた。
  • 森さんは「墓まで訪ねてこそ、その人が分かる」との持論から、各人をそれぞれの墓の紹介で締めくくった。
  • 問い合わせは盛岡出版コミュニティー(電 019-651-3033) 1,728円【手塚さや香】

(2014-05-08 gooニュース>毎日新聞)

 

[] 啄木は気になる存在「風土計」-岩手日報-

  • 「花冷え」とは、桜が咲くころ寒さが戻ることをいう。今年の県内は咲くのが早めで、散った後に寒さが戻った。北海道には初夏の時季の「リラ冷え」がある。渡辺淳一さんの小説「リラ冷えの街」により定着した。故郷にそんな時季が近づくころ、渡辺さんが別れを告げた。
  • 「一夜あけると、蒼(あお)かった海は、白い氷の海に変貌している」(「流氷への旅」)。「雪の溶ける音以外、あたりには音はなにもなかった」(「阿寒に果つ」)。描写に引かれ「渡辺文学の旅」に出た人もいることだろう。
  • 短歌を作った高校時代から石川啄木が気になる存在といい、2年前の講演でも啄木の歌をいくつもそらんじた。北の地が育んだ感性に通じ合うものがあったのかもしれない。

(2014-05-10 岩手日報

 

2014-05-06

[] 館山に眠るコルバン夫人とは…

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[フジ]


【検証!千葉の伝説・噂】

 (4)戦前、館山の観光地に眠る英国人女性とは?

  • 千葉県館山市の観光名所の一角に、房州(安房地域)のために戦前、生涯をささげた英国人女性の眠る墓がある−。そんな噂を聞き、同市の城山公園を訪れた。
  • ここは「城山キリスト者墓地」。一番奥に背の高い墓があり、日本語で「ミセス・サラ・エレン・コルバン 昭和15年永眠」と刻まれている。房州の人々に“コルバン夫人”と親しまれたこの女性の生涯を追ってみよう。
  • コルバン夫人が館山の地を初めて訪れたのは、明治38(1905)年ごろのこと。北海道・函館での宣教活動中に病に倒れた夫のコルバン医師の療養のため、温暖な土地を求めてのことだった。
  • 館山に来た当初は、夫の体調が良くなれば函館に戻るつもりだったという。しかし病状は好転せず、さらに函館市街を襲った大火災で病院は再建困難に。2人は同会の宣教師を引退し一旦は日本を離れたが、母国の気候が夫の療養に適さないことが判明。夫人は“自給宣教師”として活動することを決意し、同45年、再び館山へ戻ってきた。
  • コルバン夫人は78歳で息を引き取り、夫の眠る城山キリスト者墓地に葬られた。(杉侑里香)

(2014-05-04 産経新聞)

 

コルバン夫妻と啄木

 (啄木の妻節子は)啄木の死後、啄木の令妹光子さんを通じて教会のコルバン夫人と更に土岐善麿氏との厚意で、身重の病躯を房州北條の地で養ふことになった。(吉田孤羊「啄木を繞る人々」)

啄木の息-文学散歩--館山市

 

[] <啄木短歌大会>30周年 体験にじむ力作並ぶ --盛岡

  • 石川啄木にちなんだ短歌大会が4日、盛岡市玉山区の渋民文化会館で行われた。
  • 今年で30周年を迎える大会には東北地方を中心に153首の応募があった。自らが生活する農村で若者が減り、高齢化していく現状を憂う作品など、実体験をもとにした力作が並んだ。
  • 最も優秀な短歌に贈られる啄木祭賞には、盛岡市南仙北の無職、岡田紘子さんが選ばれた。【二村祐士朗】

(2014-05-05 毎日新聞)

 

2014-05-02

[][] 「私は小説を書きたかった。否、書くつもりだった。…」啄木直筆資料展

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[フジのカーペット]


函館市文学館

 平成26年度上期石川啄木直筆資料展

  企画展「小説家・石川啄木

「私は小説を書きたかった。否、書くつもりだった。 又実際書いても見た。さうして遂に書けなかった。」(「弓町より『食ふべき詩』」より)

  • 会期 2014年4月13日(日)〜10月7日(火)
  • 会場 函館市文学館(函館市末広町22−5)
  • 主な展示 ≪小説≫「漂泊」二/「その人々」/「札幌」/「束縛」/「窓(一郵便局員の日記)」/「不穏」
    • ≪創作ノート≫「信者の家」
    • ≪はがき≫ 宮崎大四郎宛 明治41年8月4日付
    • ≪日記≫ 明治42年当用日記(1月10日・11日)明治44年当用日記(8月20日・21日)
    • ≪雑誌≫「紅苜蓿」第七冊(復刻版)

■お問合せ 函館市文学館 電話:0138-22-9014

小説家・石川啄木

 

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「本家 啄木の息」は、下記のリンクでご覧になれます。

・石川啄木 年譜 ………… 26年と53日の生
・ローマ字日記………… 漢字と仮名では書けないことをローマ字で
・啄木文学散歩………… 息づかいの聞こえる ゆかりある場所を訪ねて
・啄木行事レポート …… イベントに参加しての私的レポート
・啄木の 女性たち ……… 啄木の人生を彩った「忘れな草」たち
・啄木と花 ……………… 歌に登場する花や木の資料

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