啄木の息 <ブログ版>

─ いまもなお瑞々しく語りかけてくる啄木の魅力を追い その息づかいに触れてみたい ─

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2014-05-21

[][]「石川啄木の世界〜うたの原郷をたずねて」仙台文学館 <その2>

啄木文学散歩・もくじ

 

仙台文学館・開館15周年記念特別展

 「石川啄木の世界〜うたの原郷をたずねて」


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啄木書簡

  • 啄木の書簡は1896年(明治29)から亡くなる年までの17年間にわたり、512通ほどが残されている。
  • (他の文学者と比較すると)啄木と同じ27歳の時点で、森鴎外 7通、夏目漱石 34通、正岡子規 276通、島崎藤村 46通、芥川龍之介 231通などであり、啄木の書簡が突出して多いということがわかる。

(『石川啄木事典』(おうふう)、『石川啄木入門』(池田功著 桜出版)より)


啄木の書簡は、1901年から1912年のものまで展示されていた。まちがいが極めて少なく、滑らかな筆運び。墨の濃淡が絵画的だと感じた。

啄木は夭折したが、書簡は大量に残された。それは、彼の文を捨てずに、または、捨てることが出来ずに保管した人々がいたからだ。







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『一握の砂』(第一歌集)

   中村稔 日本近代文学館名誉館長

  • 1910年(明治43)12月刊行。
  • 北海道漂泊の回想や、望郷を歌った叙情性にあふれた作品で知られている。
  • しかしその真の新しさは、「高山のいただきに登りなにがなしに帽子をふりて下り来しかな」にみられるような、貧困と挫折のなかで鬱屈した心の無為、倦怠をうたった作品や、また、「何がなしに頭のなかに崖ありて日毎に土のくづるるごとし」にみられるような狂気に近い絶望をうたった作品にある。
  • 啄木自身はこの歌集は若い男の人生の辛酸を経験した中年の人々を読者に想定していた。
  • 『一握の砂』をたんに青春期の感傷を歌った愛唱歌とみるのは誤りである。

(「特別展 展示図録」より)



(つづく)

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