〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

<地図の上 朝鮮国にくろぐろと…> 日韓はきょう国交正常化50年


[ハス]


日韓国交正常化50年

  • 日本の詩人・歌人で、韓国でよく取り上げられるのは26歳で夭折(ようせつ)した石川啄木(たくぼく)(1886〜1912年)だ。<地図の上 朝鮮国にくろぐろと 墨を塗りつつ秋風を聴く>。1910年、韓国が日本に併合された時、啄木が詠んだものである。韓国が日本の領土に編入されたことへのやるせなさが伝わってくる。
  • かたや韓国の国民的詩人、尹東柱(ユンドンジュ)(1917〜1945年)の作品は日本の教科書にも載った。<死ぬまで空を仰ぎ/一点の恥辱なきことを/葉あいにそよぐ風にも/わたしは心痛んだ…>(空と風と星と詩)。身を切るような透明な言葉に祖国愛がにじんでいる。戦時下の日本で危険を覚悟しながら母国語で詩を書き続け、27歳の若さで福岡刑務所にて獄死した。
  • 日韓はきょうで国交正常化50年。懸案は多いが、最後は人と人との交流が関係を守ってくれると信じる。(章)

(2015-06-22 佐賀新聞

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講演「啄木の歌の「かなしー」という言葉の意味合いについて
」6/27

啄木懇話会

  • 2015年6月27日(土) 18:00から
  • 演題 啄木の歌の「かなしー」という言葉の意味合いについて
  • 
講師 山内健司氏(当会会員)
  • 会場 札幌すみれホテル 札幌市中央区北1西2
  • 料金 ビジター1000円、会員無料
  • 問い
合わせ先 さっぽろ啄木を愛する会事務局(齊藤さん 050-5846-7004)

(2015-06-22 北海道新聞

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