野辺地は父・一禎が野辺地の常光寺に寄寓した関係で、啄木も3回訪れた地である。
2010年(平成22)東北新幹線の全線開業に伴い、東北本線が青い森鉄道に移管された。
「野辺地駅」は、青い森鉄道・東日本旅客鉄道(JR東日本)の両社共同使用で、青い森鉄道が管轄している。
下部に小さい「野辺地防雪原林」の看板が見える(2枚)。
その後ろに並ぶ杉の幹が、1893年(明治26)に造林された日本初の防雪林である。
鉄道記念物となっている鉄道防雪林
日本最古の鉄道防雪林について
野辺地駅のホーム西側に2kmにわたって続く約700本の杉林。
明治24年9月、盛岡・青森間の開通によって東北本線が全通した。当時、国内鉄道の最北端にあたる当地方の冬季の列車運行は、連日の雪害によって極度の困難に直面していた。
明治26年に、日本初の林学博士である本多静六氏の進言で誕生したこの杉林は、豪雪地である町の線路を守るために植林された日本初の防雪林で、鉄道記念物になっている。(青い森鉄道のページより)
常夜灯の模型がある野辺地駅構内
北前船で賑わった野辺地には、現存する国内最古の「常夜灯」があり、当時は夜間入港する船への目印として、毎晩火が灯されていた。
野辺地駅が開業したのは、1891年(明治24)。
啄木の父・一禎が初めて野辺地をおとずれたのは、1879年(明治12)、「諸国行脚の途中、常光寺に鞋を脱いだ」ということで、当時、野辺地駅は開業前だった。
(つづく)
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