〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

石川啄木《我々日本の青年はいまだかつてかの強権に対して……》「時代の危機と向き合う短歌 」


[シダレモミジ]


「時代の危機と向き合う短歌」 6日、緊急シンポジウム

  • 海外での戦争参加への道を開く安全保障関連法を与党が強行成立させるなど、戦後七十年の今年、守り続けてきた日本の平和主義は大きな転換点を迎えた。そんな時代状況と「言葉の危機」を見過ごせないと立ち上がった歌人たちが六日、東京で緊急シンポジウム「時代の危機と向き合う短歌」を開く。「政治の言葉に短歌はどう向き合うべきか」。大御所から若手までが参加し、真剣に討論する。
  • 「弾薬は武器でない」として他国に提供できると国会答弁した防衛相、「法的安定性は関係ない」と言った首相補佐官(当時)、「マスコミを懲らしめるには広告料収入がなくなることが一番」と圧力を促した自民党議員。安倍晋三首相自身も、安保法案の審議の最中に「早く質問しろよ」とやじを飛ばす−。一連の安保法案の審議を通じて浮かび上がったのは、政治家の言葉の強引さだった。
  • どこか戦前を彷彿(ほうふつ)とさせるこうした言葉と時代に、小さな表現の器である短歌はどうあらがえるのか。戦前同様、渦に巻き込まれたらいけない。そんな思いから、三枝昂之(さいぐさたかゆき)さん=日本歌人クラブ会長=は主催者名を「強権に確執を醸す歌人の会」と命名した。大逆事件(一九一〇年)直後、石川啄木が「我々日本の青年はいまだかつてかの強権に対して何らかの確執をも醸したことがないのである」と書いた「時代閉塞(へいそく)の現状」からの引用だという。
  • シンポは午後一時から、東京都新宿区の早稲田大学大隈小講堂で。申し込みはメールtankasympo@gmail.com またはファクス03(3280)3249(日本歌人クラブ緊急シンポ係)へ。当日受け付けも可。 (加古陽治)

(2015-12-02 東京新聞 夕刊)

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緊急シンポジュウム「時代の危機と向き合う短歌」

  • プログラム

1 提言 佐佐木幸綱
2 講演 永田和宏「危うい時代の危うい言葉」
3 ミニトーク 今野寿美「時代の中の反語」
4 パネルディスカッション 「平和と戦争のはざまで歌う」
   司会・吉川宏志、パネラー 染野太朗・田村元・三原由起子

  • 定員 300名 資料代 1,000円
  • 主催  強権に確執を醸す歌人の会

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「金田一家の功績を巡る改心の旅」金田一央紀氏

言語学の権威“金田一家4代目ダメ男に、大久保佳代子「久々にこんなクズ見た」

  • 曽祖父・金田一京助、祖父・金田一春彦、父・金田一秀穂と日本を代表する言語学の権威である金田一家の系譜を継ぐ金田一央紀氏は、「由緒ある言語学者の家系を途絶えさせていること」を反省します。現在34歳独身の央紀氏、演劇系の仕事に従事しているも、年収は100万円いかない。毎月、父・秀穂氏から支援してもらっているそうです。
  • スタジオでは、見届け人でお笑いタレントの大久保佳代子から開口一番「久々にこんなクズ見た」と太鼓判を押されます。金田一家の歴史について知っているかと問われると、「だいたいWikipediaで」というほど。
  • そんな央紀氏への禊(みそぎ)は、「自腹で金田一家の功績を巡る改心の旅」。岩手県出身の歌人石川啄木などとも交流のあった京助などの足跡をたどるもののようです。この模様は近日公開の予定ですが、本人は「自腹か」と辛そうな顔をしていました。 (文/関口賢@HEW)

(2015-11-30 YAHOO!ニュース>トレンドニュース(GYAO))

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