啄木の息 <ブログ版>

─ いまもなお瑞々しく語りかけてくる啄木の魅力を追い その息づかいに触れてみたい ─

     「本家 啄木の息」のリンクは、このページの最下段にあります。

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2016-11-30

[] 啄木は「『強権』に対して一斉に起って宣戦しなければ…」と。

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[バラ]


◎潮流 <しんぶん赤旗

 きょうの潮流

  • 「今日(こんにち)我々の中(うち)誰でもまず心を静めて、彼(か)の強権と我々自身との関係を考えて見るならば、必ずそこに予想外に大きい疎隔の横たわっている事を発見して驚くに違いない」。
  • 石川啄木が「時代閉塞(へいそく)の現状」を論じたのは1910年でした。この年、社会主義者らを大弾圧した大逆事件や韓国併合が起き、日本は出口の見えない冬の時代に突き進んでいきます。啄木はその閉塞をもたらしているのは、あまねく国内にゆきわたっている強権である、と。
  • 翻っていまの日本はどうか。年金やTPPという国民の暮らしや権利を左右する法案を、国会での数にものをいわせて強行に次ぐ強行。しかも安倍首相みずから「こんな議論、何時間やっても同じ」と、反対意見に耳を貸さない無法ぶりです。
  • 啄木は日本の現実に立脚しながら、「強権」の存在に対して身構え、若者たちに呼びかけました。「我々は一斉に起(た)ってまずこの時代閉塞の現状に宣戦しなければならぬ」。それから1世紀余。いま権力の横暴に抗し、新しい時代を切り開く共同の力はたしかに。

(2016-11-30 しんぶん赤旗)


[] 仙台市で啄木の世界に浸る

◎学芸余聞 <岩手日報

 啄木の世界に浸る歌・朗読

  • 石川啄木生誕130年にちなむ歌と朗読の会は仙台市でこのほど開かれ、約140人が啄木の世界に浸った。
  • 盛岡一高出身者を中心に仙台市の「朗読のひととき三人会」、「盛岡市の「ひびき」が共催した。玉懸洋子さん、後藤弘子さん、藤川智美さんらが詩稿ノート「呼子と口笛」から8編を朗読。西野真史さんは、木村千鶴さんのピアノ伴奏で「病のごと」など9曲を歌い魅了した。
  • 「三人会」の玉懸代表は、大逆事件や日韓併合のあった1910(明治43)年の啄木に関する考察も披露。「その現実に立って言葉を発した詩人、言論人となった」と評価した。

(2016-11-29 岩手日報)


2016-11-28

[] まさに「はたらけど はたらけど」の生活苦……

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[秋深む]


◎論説 < 岩手日報

 「貧乏物語」100年 深刻な格差は今もなお

  • 経済学者、社会思想家の河上肇が「貧乏物語」を新聞に連載したのは100年前。「貧困」「格差」を鋭く問う内容は大きな反響を呼んだ。
  • 読み継がれる本を手にすると考え込んでしまう。1世紀を経た今、その問題は深刻なままだからだ。米大統領選でトランプ氏が支持を広げた背景にも格差に対する大衆の不満があった。
  • 「貧乏物語」連載のある回は、その数年前に発表された石川啄木の歌「はたらけど はたらけど猶(なほ)わが生活(くらし)楽にならざり ぢつと手を見る」を取り上げて解説。河上は記す。今日の文明国にあって、この歌のように一生を終える者がどんなに多いことか、これは20世紀における社会の大病だ−と。
  • その大病はどのようなものか。当時、最も豊かな国の一つである英国の一都市の実態調査を基に示した。一人の生活に必要な費用の最低限を「貧乏線」と定義。その線より下にある人々の貧乏の原因は「主な働き手は毎日規則正しく働いているのに、賃金が少ない」が半数だ。まさに「はたらけど はたらけど」の生活苦。
  • 「人はパンのみにて生くものにあらず、されどまたパンなくして人は生くものにあらず」を訴えた「貧乏物語」。その問いかけは今なお重い。

(2016-11-27 岩手日報)


[][] おだやかな日の啄木に出会える…「フォト短歌」~11/30

「吉田几布 写真展」啄木の世界 鮮やかに

  • 花巻市大迫町の写真愛好家、吉田几布(やすひろ)さんの写真展は30日まで、紫波町彦部の野村胡堂・あらえびす記念館で開かれている。石川啄木の歌集から11首を選び、自らが撮影したイメージ写真を「フォト短歌」として紹介している。
  • 11首は歌集「一握の砂」や「悲しき玩具」から「啄木が穏やかな気持ちの時に詠んだ歌」をテーマにえらんだ。吉田さんは「多くの人が写真展に足を運び、岩手が生んだ啄木を身近に感じてもらえたらうれしい」と願う。

(2016-11-27 岩手日報)

「フォト短歌」吉田几布 写真展

 おだやかな日の啄木に出会える…

2016年11月30日(水)まで

  • 会場:野村胡堂・あらえびす記念館ギャラリー
  • 岩手県紫波郡紫波町彦部字暮坪193-1 TEL 019-676-6896


[] 「まっ、いいか」と花を買って妻とおしゃべりを楽しむ人生

「自分は最低」とは思いすぎ 「心貧しき」は幸いであるから (江上剛)

  • 「つい自分と同僚を比較して憂鬱になります。あいつは頭がいい、こいつは我慢強い......それに比べて自分は最低のように思えます」
  • 「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ   花を買ひ来て   妻としたしむ」石川啄木の歌です。有名な歌なのであなたも耳にされたことがあるでしょう。あなただけじゃないですよ。だれでも他人と自分を比較して、いろいろ憂鬱な思いをしているんだ。
  • それでも「まっ、いいか」と思って花を買って妻とおしゃべりを楽しむささやかな幸せに感謝して暮らしている。それが人生じゃないかな。
  • あなたは、あなた。あなたにしかなれない。自信過剰なのも、自信がないのも、頭が悪いのも、我慢強くないのも、みんなひっくるめてあなたの個性なんじゃないの。
  • 「心の貧しい人は幸いである」とはキリストの言葉だけど、あなたに噛みしめてもらいたいなぁ。
  • 人を恨んだり、妬んだりする「心の貧しい」私でも神様は「幸いである」と慰めてくれる。嬉しいじゃないか。「心が貧しい」ってことは人間であることの証明なんだろうね。

(2016-11-28 J-CASTニュース)


2016-11-26

[] 岩手日報連載「啄木 賢治の肖像」単行本にしてほしい

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[ツルウメモドキ]


興味深かった啄木・賢治企画 < オピニオン

  池田 功(明治大学教授)

  • 今年は啄木生誕130年、そして賢治生誕120年ということで、岩手県を中心に多くのイベントが行われた。その中でも、岩手日報が「啄木 賢治の肖像」と題して、1月6日から毎週水曜日に連載企画を半年間、30回にわたって行った。
  • 啄木や賢治の研究者や愛好者にとって願ってもない企画であった。何と言っても興味深かったのは、同じテーマを啄木と賢治の両者の側から追究したことであろう。例えば、山や女性や音楽や宗教などである。両者が同じことをどのように受容して表現していたのかが分かるのは、二人を愛する者にとってはたまらない魅力であった。
  • できるなら、この特集を単行本にしていただくことはできないものであろうかと思って筆をとってみた。それこそ大いなる文化的な遺産になると思われるのである。

(2016-11-26 岩手日報)


[] 企画展「啄木と北海道〜新運命を開拓せん」 石川啄木記念館 〜1/9

啄木 漂流の北海道 東京への思いやまず

  • 盛岡市渋民の石川啄木記念館(森義真館長)の企画展「啄木と北海道〜新運命を開拓せん」は来年1月9日まで、同館で開かれている。啄木が最後の東京時代へと向かう前の約1年にわたる北海道時代に光を当て、啄木が成熟するために不可欠だったこの時代の意義を明らかにしている。
  • 1907(明治40)年5月、渋民を離れた啄木は函館に着いた。職を得、文学仲間にも恵まれたのもつかの間、同年8月に函館大火が起こり、翌年4月まで札幌や小樽、釧路を転々とすることになる。
  • 北海道で啄木は、一時期離れていた短歌を再び詠み始める。加えて新聞記者という職業を身につけ、社会人として奮闘。一方、東京で力を試したいという思いはやまず、迷いと矛盾に満ちていた。
  • 同館の佐々木裕貴子学芸員は「自分のやりたいことと、家族を養わなければならない現実との間で格闘する啄木の姿は、わが身に重ねて考えることも可能で、現代に通じるものがある」と強調する。

◎ギャラリートーク

  • 11/27(日)、12/25(日)各日とも14:00〜

(2016-11-25 岩手日報)


2016-11-23

[][] 今度のお正月「啄木かるた」をしてみませんか -石川啄木記念館

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[ナンテン]


啄木かるた講座 石川啄木記念館

  • 開催日 平成29年1月7日(土)、8日(日)  ※ご希望の日をお選びください。
  • 時間 10:00〜12:00
  • 場所 渋民公民館 和室(7日)、都南公民館 和室(8日)
  • 講師 石川啄木記念館 学芸員
  • 料金 無料
  • 定員 各36人

今度のお正月は「啄木かるた」をしてみませんか。

「啄木かるた」の初心者の方向けに、実際に遊びながらルールも説明します。

楽しく遊べるようになってきたら、2月18日に行われる「啄木かるた大会」にも参加してみませんか。


  • お申込み・受付方法:

平成28年12月18日(日)10:00から石川啄木記念館で電話にて受付。



  • 石川啄木記念館
    • 〒028-4132 岩手県盛岡市渋民字渋民9
    • TEL:019-683-2315 FAX:019-683-3119


2016-11-22

[] 「啄木コンサート」聴衆も歌声を重ね 啄木に思いをはせる

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[平井良子さんのピアノ伴奏で歌う森田純司さん (撮影:山田武秋氏)]


啄木の思い 歌に込めて 盛岡・渋民でコンサート

  • 石川啄木生誕130年を記念した「啄木コンサート」は20日、盛岡市の姫神ホールで開かれた。雫石町出身のソプラノ田中美沙季さんと盛岡市在住のテノール森田純司さんが、啄木が短歌に込めた思いを歌で表現した。
  • 第1部は田中さんが、作曲家8人による啄木の歌を披露。第2部は森田さんが、越谷達之助作曲の歌8曲を熱唱。第3部では、田中さんと森田さんが啄木と親交が深かった与謝野晶子や若山牧水の歌を歌った。古賀政男「春まだ浅く」、新井満「ふるさとの山に向ひて」は、会場の聴衆も歌声を重ね、啄木に思いをはせた。

(2016-11-22 岩手日報)


2016-11-21

[] 啄木の短歌を歌い上げる -盛岡市姫神ホール

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[コウテイダリア]


<啄木コンサート>聴衆、歌声に酔いしれ 盛岡

  • 盛岡市渋民出身の詩人、石川啄木の生誕130年を記念した「啄木コンサート」が20日、同市の姫神ホールであった。雫石町出身のソプラノ歌手、田中美沙季さんと、盛岡市のテノール歌手、森田純司さんが啄木の短歌を歌い上げ、約210人の聴衆が優雅な歌声に酔いしれた。
  • ハンカチで顔を押さえ、涙をこらえる聴衆も。石川啄木記念館の森義真館長は「啄木の短歌を歌に乗せて、来てくれた方々の心に届けることができたと思う」と話した。【小鍜冶孝志】

(2016-11-21 毎日新聞)


[] 湯川秀樹は詩歌にも造詣が深かった…啄木の「いのちなき砂」

東直子が薦める文庫この新刊!

『湯川秀樹歌文集』 湯川秀樹著 講談社文芸文庫 1728円

  • 湯川秀樹が詩歌にも造詣(ぞうけい)が深かったことが分かる。「素粒子の世界の謎を解きあぐみ旅寝の夢も結びかねつつ」と歌に詠み、目には見えない世界を追求しつつ、言語世界にも魅(ひ)かれる。物理法則と荘子の言葉との類似点を見つけ、石川啄木の「いのちなき砂」から「自然界の真理」を引き出すなど、切り口が新鮮。

(2016-11-20 朝日新聞)


2016-11-19

[] 啄木の短冊「東海の…」の真贋をめぐるニュース

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[オリーブ]


◎古書通信 < 八木書店

宮沢賢治 菊の俳句短冊【日本古書通信 編集長だより11】

  • 30年近くも前の、昭和63年明治古典会七夕市に、啄木の短冊「東海の小島の磯の白砂にわれ泣きぬれて蟹とたはむる」が出品され、真贋をめぐりテレビのニュースにもなったことがある。
  • この件については、故八木福次郎が「啄木の短冊をめぐって」と題し詳しく書いている(『古本便利帖』収録)。その記事によれば、啄木の間違いない短冊は、同じ新詩社に属していた間島磐雄(富岡八幡宮宮司)に贈った「つかれたる牛のよだれはたらたらと千万年もつきざる如し」だけだったが、教科書に収録すべく冨山房に預けていた時に、関東大震災に会い焼失してしまったらしい。
  • 他に2枚ペン書きの短冊があり、1枚は「正月の四日になりてあの人の年に一度の葉書も来にけり」だったことを短冊収集家の森繁夫が「柳屋」56号や朝日新聞(昭和11年)に書いているが、現物が世に出ることはなった。その2枚の内の1枚だったかもしれない件の「東海の」短冊は真贋の確定されぬままその後の行方は分からない。(樽見博)

(2016-11-18 古書通信<八木書店)


2016-11-17

[][] 朗読劇「明日の考察 ・石川啄木入門」山口図書館

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[アノダ・クリスタータ]


朗読劇「詩人・石川啄木入門」など 「市民みんなの文化祭」

〇 2016年11月27日(日)午後1時半〜


  • 「明日を紡ぐ大地の会」の結成5周年記念事業の最後を飾る「市民みんなの文化祭」が、11月27日(日)午後1時半から山口県立山口図書館(山口市後河原150-1)レクチャールームで開かれる。
  • チケットは800円(高校生以下無料)で、山口市内プレイガイドで購入できる。
  • 日本舞踊、コーラス、楽器演奏。
  • 主催の同会は、朗読劇「明日の考察−詩人・石川啄木入門」を上演する。明治維新150年を前に、明治期の日露戦争によって運命が変えられた啄木の一生を通じて「明日の考察」を深める。

(2016-11-16 サンデー山口)



[] 石川啄木ゆかりの地 文京区で盛岡りんごの展示販売

盛岡りんごフェアin文京シビックセンター

12月1日から2日までの2日間,石川啄木ゆかりの地である、東京都文京区で盛岡りんごの展示販売を開催します! 盛岡りんごの生果のほか、盛岡りんごのワインやジャムなどの加工品も販売します。是非お越し下さい。

  • 平成28年12月1日(木)から12月2日(金)10時から17時まで(2日目は9時から)
  • 場所 文京シビックセンター地下2階「Bunkyoアンテナスポット」(東京都文京区春日1−16−21)


2016-11-15

[] 「日本は東洋唯一の立憲国である」21歳の啄木は誇らしげに記した

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[アノダ・クリスタータ]


風土計>岩手日報

  • 石川啄木が生まれた時、日本という国に憲法はなかった。生誕の3年後、1889(明治22)年に明治憲法は発布されている。自分より年若の最高法規に対する思い入れは強かったようだ。
  • 「日本は今、立憲国である。東洋唯一の立憲国である」。21歳の啄木は誇らしげに記した。そして問う。「此立憲国の何の隅に、真に立憲的な社会があるか?真に立憲的な行動が、幾度吾人の眼前に演ぜられたか?」。
  • 日清、日露の戦勝に浮かれる社会と政治を嘆き、日本の「立憲主義」を憂えた。その警句から1世紀余り。憲法に基づく政治が行われているか、立憲主義が再び問われている。きょうは、憲法違反の疑いが拭えぬ「駆け付け警護」の任務が国連平和維持活動(PKO)の部隊に与えられる。
  • 「非立憲的な事実のみが跋扈(ばっこ)して居る様な事はないか?」。今の政治に向けたかのような啄木の叫びだろう。あすから衆参両院の憲法審査会が久しぶりに再開される。「立憲主義」がテーマの一つであるという。

(2016-11-16 岩手日報)


2016-11-13

[] 「浜薔薇 (ハマナス)」-啄木の歌に登場する花や木についての資料-

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-石川啄木の歌に登場する花や木についての資料-


浜薔薇 (ハマナス)

     潮かをる北の浜辺の

     砂山のかの浜薔薇よ

     今年も咲けるや



初出「一握の砂」

潮のかおる北の浜辺の砂山のあの浜なすの花よ。今年も美しく咲いていることであろうか。

大森浜の海岸の砂山の蔭に咲く浜なすの花に寄せて函館追慕の情を歌ったもので、函館市日の出町の啄木小公園の啄木銅像(昭和33年10月建立)の台石に刻まれている。

また青森県上北郡野辺地町の愛宕公園の啄木歌碑(昭和37年5月建立)にも刻まれているが、これは啄木の伯父の葛原対月がこの地の曹洞宗常光寺の住職として15年間在職し、啄木の父が明治39年から41年にかけてこの師僧のもとに身を寄せていた由緒による。

「石川啄木必携」 岩城之徳・編


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ハマナス(浜薔薇)

ハマナシともいう。太平洋岸の千葉県以北、および日本海岸の鳥取県以北の海浜の砂地に生えるバラ科の落葉低木。高さ1〜1.5m。地下に伸びるほふく枝によって繁殖し、大群落を作る。枝にはとげを密生し、花枝には短い毛を密布する。

夏,枝先に径6〜8cm,紅色(まれに白色)の5弁花を開く。広い倒心臓形、強い芳香を放つ。雄しべは黄色で多数花が終わってから、平たい球形の大きな偽果を作る。8〜9月頃きれいに赤く熟し、とげがなく、肉質部は食べられる。甘酸味あり。根の皮は染料となる。

棘があるため、アイヌの人々は魔よけに戸口に立て、果実は食用、種子をイヨマンテの祭りに用いた。

〔日本名〕「はまなし(浜梨)」の意味で「浜茄子」ではない。浜梨は食べられる丸い果実をナシになぞらえたもので、しかも海浜生であるからである。ハマナスは東北地方の人がシをスと発音するために生じた誤称である。


北海道 道花


花言葉  香り豊か 悲しくそして美しく てりはえる容色 見映えの良さ


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「潮かをる北の浜辺の・・・」の歌は、広い意味での大森浜にあった砂山でのことを詠んだものといえる。啄木はまた大森浜で海水浴をしている。1913年(大正2)4月2日付の『函館新聞』に磐幸正(岩崎正=白鯨)が「啄木は泳げなかつたけれども好く海へ入つた。(中略)啄木が初めて潜る事を覚えた時、潜った々々と言って、砂で握つた拳を高く差上げて嬉んだ様が、今でも眼に残つて居る。」と書いている。

(「石川啄木事典」一般項目『大森浜』<株>おうふう)


書簡 1904(明治37)年

九月二十九日青森より 前田儀作宛

(略)

途次野辺地駅に下りて、秋涛白鴎を浮ぶるの浜辺に、咲き残る浜茄子の紅の花を摘みつゝ、逍遥する事四時間。正午少しすぐる頃再び車中の人となりて二時青森に入りぬ。(略)

              青森市にて 啄木

 前田林外様


十月十一日小樽より 小林恒一宛

(略)

三四時間野辺地が浜に下車して、咲き残る浜茄子の花を摘み、赤きその実を漁童と味はひなどして再び車便一駆青森に着、その夜そこに冷たき夢を結び申候。

(略)

              北海小樽にて 啄木

 翠淵大兄 侍史

(書簡『石川啄木全集 第七巻』 筑摩書房)



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北の海の香り、浜辺に咲く可憐な浜薔薇(はまなす)の花の姿が、遠く離れた都会の真中で突然に思い浮かぶのである。感興の中心は二行目の三、四句「砂山のかの浜薔薇よ」にあって、花の放つロマン的な芳香と姿、色彩が内面のスクリーンいっぱいに映し出されて、海辺の光景の中に、恋や人生を熱っぽく語り合った北国に住む若い友人たちの姿が通り過ぎてゆくのである。「北の」「浜辺の」「砂山の」と折り重ねるように接続してゆく調べの快さに、回想する「現在」がまっすぐに「過去」の時空に吸い込まれてゆく内面の有様が暗示される。 

(上田博「石川啄木歌集全歌鑑賞」)



啄木が函館の大森浜の砂山に咲く浜薔薇(はまなす)に思いを寄せて詠んだものです。
 明治四十年五月から九月上旬まで、函館に住んでいた啄木は、夏の大森浜を好んで散策し、海水浴もしました。そのときの水泳は生まれて初めてであったことを日記に記しています。また、浜薔薇の鮮やかなピンクの色も目に焼きついたことでしょう。一年後、東京にいて汗まみれになって暮らす啄木は、何度も大森浜が思い出されるのでした。


(啄木記念館「啄木歌ごよみ」)

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明治40年のひと夏を函館で過ごしたあなたは、よく大森浜を散策したものでした。そのとき、あなたは浪にばかり気をとられていると思ったのですが、そうではなかったのですね。しっかりとハマナスの花も見ていたのですね。

そしていつのまにか海と共に思い出す花になっていたのでしょう。

(山本玲子「拝啓啄木さま」)


「砂山」これは函館の大森浜にあった砂山です。海に沿って約1500メートルにわたって起伏し、幅は最大約375メートル、高さは最高21〜2メートルの砂丘をイメージしてください。(略)

しかし今大森浜に行ってもあの巨大な砂山の姿はかき消されています。(略)砂山はどこへ行ったのでしょう。
 都市の高層建築や舗装道路やダムに化けたのでしょうか。啄木の「砂山」の歌々は近代化の波がやがてかき消すであろう砂山のモニュメントとなっています。

(近藤典彦「啄木短歌に時代を読む」)


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海岸の砂地に自生する浜薔薇は、夏には紅色の五弁の、しかも香りの良い花を咲かせます。山国に生まれた啄木にとっては、この海辺に咲く浜薔薇に、異常なまでに心ひかれていってものと想像されます。

かつて北海道の函館の大森浜の海辺に見たあの紅色の海の花は、今年も香りを漂わせて咲いているだろうか-----と、漂泊の北海道時代を、今東京の地にあって回想しているのです。

 鼻を突く磯の香り、浜薔薇の花の香り、そして北の海の色、砂山の浜薔薇の花の紅色、すべて嗅覚や視覚を存分に働かせて、啄木は北海道の漂泊時代を、そこにめぐり会った人びとを、大事なものとして、悲しくも美しくうたうのです。

(遊座昭吾「啄木秀歌」)


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石川啄木が明治37年9月29日初めて野辺地町をたずね「・・・野辺地が浜に下車して、咲き残る浜茄子の花を摘み 赤きその実を漁童と味わいなどして・・・・」と友人へ報じている。

天才詩人の琴線にふれたつぶらな浜薔薇の実は今も十符が浦の潮風にさゆれている。

(浅沼秀政「啄木文学碑紀行」)


2016-11-10

[] 「文学の力」を実感した有意義な大会 -国際啄木学会盛岡大会

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[石川啄木記念館敷地内の渋民小学校、斎藤家の紅葉 (撮影:山田武秋氏)]


明日の考察 ㊤ 国際啄木学会盛岡大会

◎講演 「村岡花子と啄木」三枝昻之氏

  村岡花子短歌へ影響  暮らしに近い作品共感

  • 日本歌人クラブ会長、山梨県立文学館館長の三枝昻之さんが行った講演のテーマは「村岡花子と啄木」。花子を考える上でもキーワードとして、キリスト教、短歌、外国文学の三つを提示。短歌における啄木の影響を紹介した。
  • 花子は1893(明治26)年生まれ。初期の1911(明治44)年の短歌では、「この願ひ神も聴きませ天地(あめつち)に我在るうちは君なげかせじ」など激しい感情を詠み、与謝野晶子の影響が見られる。
  • 一方、1920(大正9)年には「愚かなる我を選びてあめつちにひとりの母とあふぐや汝は」と、長男誕生を喜ぶ歌を詠む。
  • 二つの時期の間にある1914年には「しみじみと行末なども/思ひ見つはたちを一つ/越えつる朝(満21歳の春)」など、素直な心のままの歌を三行書きで書いている。
  • 三枝さんは「花子が啄木に関してコメントしたものは今のところ見つかっていないが、啄木の作品を読み、暮らしに近い短歌がおもしろい、と思ったのではないか。啄木を視野に入れないと、この三行書きがなぜ採用されたのか、見えてこない」と推測する。「啄木にとっては小さな一歩だったかもしれないが、近代以降の短歌100年の中では大きな一歩だった」と高く評価した。

(2016-11-08 岩手日報)


明日の考察 ㊥ 国際啄木学会盛岡大会

◎パネルディスカッション

 コーディネーター 望月善次氏(岩手大学名誉教授)

  • 議論のテーマは「明日の考察〜130年の時を超えて〜」。啄木の死後に刊行された第2歌集「悲しき玩具」に収められている「新しき明日の来るを信ずといふ/自分の言葉に/嘘はなけれど―」を足掛かりに「新しき明日」の姿を探った。
  • 深町博史(立命館大学非常勤講師)さんは「『―』にわだかまる感情が向く先は、『新しき明日』か『自分の言葉』なのか、『自分』以外の他者になのか、ほかの何かなのか。真意はその答えを求めようとする鑑賞者自身の心を映し出す。それぞれの『新しき明日』の考察を求めているようだ。それが特徴であり、素晴らしさ」と読み解いた。
  • 塩谷昌弘(盛岡大学助教)さんは、この作品が初出の1911(明治44)年1月「早稲田文学」では「あたらしき明日の来るを信ずてふ/友の言葉をかなしみて聞く」とあることから「自分の言葉ではなく友の言葉であり、そもそもうそだった」などと指摘した。
  • 台湾出身の劉怡臻(りゅういしん)(明治大学大学院)さんは「性的マイノリティーなどへの差別をなくし、みんなが共存できる他言語文化の社会をつくること」「後代子孫にも持続可能な環境を守ること」の2点を挙げた。
  • さまざまな国籍、世代の参加者も交えて活発な意見交換もあり、多角的に「明日」の考察を深めた。

(2016-11-09 岩手日報)


明日の考察 ㊦ 国際啄木学会盛岡大会

◎研究発表

  • 研究発表は2会場に分かれて8人が成果を披露。盛岡支部会員4人の内容を紹介する。
  • 小林芳弘さんは「啄木と岩手日報ー新資料をめぐって」をテーマに報告した。岩手日報には石川啄木が弁論した日露戦争祝勝会の記事や、新渡戸仙岳宛てに書かれた書簡をもとにした「石川啄木消息」の記事などを提示し、その意義を解説。「岩手日報は作品発表の場を与え、啄木を育て励まし世に送り出した。死後も温かく見守り続けている」と強調した。
  • 山田武秋さんは「啄木歌への西行の影響について−詠嘆の終助詞「かな」を中心に」と題して発表。啄木の歌はこれまで、「『かな』止め」の割合が高いことを根拠に「幼稚で粗雑」などと評価されてきた。山田さんは、西行が「かな」を好んで使ったことを指摘。「啄木の『かな』止め偏愛は、父一禎が好んだ西行に親しんできた影響と考えられる。『かな』で感動を率直に表現した歌を、一首ごとに味わうことが肝要だ」と述べた。
  • 「啄木・モダニスト説の再検討」/『日本近代短歌史の構築』を読む」と題して話したのは赤崎学さん。「対象がたとえ農村であっても、方法論が貫徹しているならばモダニズム文学と考える。今後も啄木=モダニスト論が論じられるのであれば、それは短歌の主題に対してではなく、彼の方法に対する意識を通したものでなければならない」と主張した。
  • 村松善さんは、啄木が亡くなる前年の1911(明治44)年、「当用日記補遺」に記した曜日と数字の謎に迫った。「金銭の意味については論証できなかったが、この金銭出納簿は、啄木が死ぬまでお金にきちょうめんだったことを物語る」と結論付けた。研究過程で原本の必要性を実感したことから、全集の改訂も提言した。
  • 生誕130年を記念し、「明日の考察」というテーマで開かれた大会。時代や人々をつなぐ「文学の力」を実感した、有意義な大会だった。(阿部友衣子)

(2016-11-10 岩手日報)


2016-11-07

[] 130年の時を超え 啄木学会 -盛岡

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[6日 夕方の岩手山  (撮影:山田武秋氏)]


啄木生誕130年、考察深め 盛岡で国際学会

  • 石川啄木生誕130年と盛岡市玉山村合併10周年を記念する国際啄木学会盛岡大会(同会、同会盛岡支部主催)は5日、2日間の日程で盛岡市渋民の姫神ホールで開幕した。「明日の考察〜130年の時を超えて」をテーマに、講演やパネルディスカッション、研究発表で議論を深める。
  • 幕開けで渋民小4年生が、啄木が作詞した校歌を披露。同会の池田功会長、盛岡大会実行委員長の小林芳弘盛岡支部長があいさつ、盛岡市の千葉仁一教育長が谷藤裕明市長の祝辞を代読した。

(2016-11-06 岩手日報)

記事


[] 啄木学会 “27年間続いた感謝とこれからの発展”

130年超えて明日の考察 5年ぶり盛岡大会 国際啄木学会

  • 5年ぶりの盛岡大会。開会行事には同学会員、地元の小中学生を含む一般市民約400人が参加。日本歌人クラブの三枝昻之会長の講演もあり、今を生きる人たちの心にも投じる啄木短歌の魅力を再認識した。
  • 開会行事は姫神ホールで開かれ、池田功同学会会長が「27年前の1989年に設立され、翌年に第1回大会が盛岡大学で開かれた。27年間続いた感謝とこれからますます発展させていかなければならないという気持ちだ」とあいさつ。
  • 同大会を記念して募集した学生短歌大会の表彰式も開かれ、最優秀賞の向井柚稀さん(盛岡市立永井小6年)ら入賞者が表彰を受けた。選者の今野寿美さん(選者代表)、三枝さん、文屋亮さん、望月善次さんが表彰した。
  • 渋民中の全校生徒157人が、啄木短歌などから題材を得た群読劇「風の吹くところ」を披露。啄木の時代と今をつなぐ、みずみずしい演技で来場者の心を捉えた。
  • 開会行事に参加した渋民中3年の多田福望(ふくみ)君は「啄木の群読劇に取り組み、身近な山、川を思う気持ちは130年前も今も変わらないと思った。啄木は身近な先人だが、全国でも人気が高いことを改めて感じ、啄木に関わってきて表現することができて良かった」と話していた。

(2016-11-06 盛岡タイムス)


[] “見聞きしたものを素直に表現する啄木は 色あせない”

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[講演する 三枝昻之氏   (撮影:山田武秋氏)]


研究者やファン集う 盛岡で国際啄木学会 | IBC NEWS

  • 国際啄木学会は平成元年、啄木研究を世界に広げようと、国内の研究者により設立されました。大会は講演や研究発表を通して、啄木に対する理解を深めます。
  • 渋民中学校の生徒の、群読劇で幕を開けた今年の大会。基調講演では日本歌人クラブ会長の三枝昻之さんが、「自分で見聞きしたものを、素直に表現する啄木の作品は、今も色あせることがない」と話していました。

(2016-11-06 IBC岩手放送)


[] 「花子とアン」の村岡花子と啄木の関係は……

短歌解釈や劇など 盛岡で啄木学会

  • 歌人・石川啄木(1886〜1912年)の業績について、国内外の研究者が議論する「国際啄木学会」の盛岡大会が5日、盛岡市渋民の姫神ホールで開かれ、約300人の市民や文学ファンが参加した。
  • 啄木の生誕130周年を記念し、出身地である盛岡市での開催が実現した。特別講演では、日本歌人クラブ会長の三枝昻之・山梨県立文学館長が、NHK連続テレビ小説「花子とアン」のモデルとなった村岡花子と啄木の関係について紹介。2人に直接的な交流はなかったが、村岡が作風を変化させた背景に、「一握の砂」など啄木作品の影響がうかがえるとする説を披露した。
  • また、啄木の短歌「新しき明日の来(きた)るを信ずといふ自分の言葉に嘘はなけれど――」をテーマに、若手の研究者3人が現代的な解釈について討論。地元の市立渋民中学校の生徒は啄木をテーマにした群読劇を演じた。

(2016-11-06 読売新聞)


2016-11-03

[][] 出版! 啄木歌集の謎に迫る《『一握の砂』『悲しき玩具』》

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『一握の砂』『悲しき玩具』─編集による表現─

   大室精一 著 (株)おうふう出版

序(『一握の砂』『悲しき玩具』形成論の現在)

『一握の砂』、及び『悲しき玩具』 は魅力溢れる歌集である。その魅力の源泉は、刊行後百年以上を経過した現在においてなお、多くの読者に与え続ける「共感」の深さにあると思われる。例えばふるさとを懐かしむ歌にしても、又は初恋や青春回顧の歌にしても、或いは流離の旅の思い出の一齣にしても、我々は(啄木の人生に)自分の人生を重ね合わせながら感傷の世界に導かれるのが常である。

ここで「共感」という語を用いたが、この語句は私には特別の意味がある。それは………。


目次

『一握の砂』『悲しき玩具』─編集による表現─

序(『一握の砂』『悲しき玩具』形成論の現在)

第 I 部 『一握の砂』――編集による表現――

 第一章 序文の形成

  第一節 「啄木自序」の謎

  第二節 「椋十序文」の謎

 第二章 〈つなぎ歌〉の形成

  第一節 やはらかに降る雪

  第二節 むかしながらの太き杖

  第三節 秋に降る雨

  第四節 千鳥なく釧路

 第三章 「わすれがたき人人 二」の形成

  第一節 歌数「首」の意味

  第二節 歌集初出歌の配列意図

  第三節 路問ふほどのこと

 第四章 「真一挽歌」の形成

 第五章 音数律と推敲の法則

  第一節 『一握の砂』の音数律

  第二節 『一握の砂』推敲の法則

第 II 部 『悲しき玩具』――編集による表現――

 第一章 『悲しき玩具』の形成

  第一節 「第一段階」の歌群(3〜68番歌

  第二節 「第二段階」の歌群(69〜114番歌)

  第三節 「第三段階」の歌群(115〜130番歌)

  第四節 「第四段階」の歌群(131〜177番歌)

  第五節 「第五段階」の歌群(178〜194番歌)

 第二章 ノート歌集「一握の砂以後」の中点

 第三章 音数律と推敲の法則

  第一節 『悲しき玩具』の音数律

  第二節 『悲しき玩具』推敲の法則――近藤新説を踏まえて――

 跋

 初出一覧

 索引


『一握の砂』『悲しき玩具』 ─編集による表現─

  • 大室精一 著 (株)おうふう出版
  • 2016年12月1日出版 A5・416ページ 本体6,800円+税

詳細・注文ページ 株式会社おうふう



[] 「啄木に興味を持ったのは高校生のとき」ドナルド・キーンさん

ドナルド・キーンが語る石川啄木  AFPBB News

アメリカ合衆国出身の日本文学研究者ドナルド・キーン氏が1日、2月に刊行された評伝『石川啄木』について都内の日本外国特派員協会で講演し、記者らの質問にコメントをした。

  • 啄木は天才的だった。5年間で何千もの詩を書き有名になった。死後、忘れ去られると思われたが、啄木は詩人として人気を集めた。
  • 今年、啄木について書いた本がベストセラーになったことで、詩人・人間としての啄木にいまだ高い人気があることがわかった。
  • 啄木に興味を持ったのは高校生のとき。日本の詩に興味を持ち全て読んだが啄木が一番好きだった。
  • (長生きの秘訣は…)なぜここまで生きられたのか分からない。自分でも驚きだ。日本食を食べていることと関係があるかもしれない。

 (2016-11-02 AFPBB News)


2016-11-01

[][] “あなたの知らない啄木がきっとある” どうぞ渋民へ 11/5~6

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[2016年 国際啄木学会盛岡大会]


地元だからこそ啄木知って

  • 11月5、6日はどうぞ晴れますように、全国から集まる啄木研究者や愛好者に、美しい岩手山、姫神山が顔を見せますようにと、毎日祈るような思いでいる。
  • 今年は啄木生誕130年。5、6日に「明日の考察〜130年の時を超えて〜」のテーマで、2016年 国際啄木学会盛岡大会が姫神ホールで開かれる。
  • 生誕120年の賢治の花巻に比べると、盛岡の啄木への熱は残念ながら低い。むしろ地元であるが故の関心の低さがあり、消えない悪評がある。
  • でも、地元であるからこそ啄木を知ってほしい。あなたの知らない啄木がきっとあるはず。どうぞ気軽に渋民へ足を運んでみてください。お待ちしています。

   佐藤静子(盛岡市 国際啄木学会盛岡支部事務局長)

(2016-11-01 岩手日報)


2016年 国際啄木学会盛岡大会

◎2016年11月5日(土)

  • 13:00 開会
  • 講演「村岡花子と啄木」 三枝昻之氏(日本歌人クラブ会長)
  • パネルディスカッション
    • テーマ「明日の考察〜130年の時を超えて〜」
      • コーディネーター 望月善次氏(岩手大学名誉教授)
      • パネリスト 塩谷昌弘氏(盛岡大学助教)、深町博史氏(立命館大学非常勤講師)、劉怡臻氏(明治大学大学院)

◎11月6日(日)

  • 9:15 研究発表(公民館2階大会議室)
  • ミニ講演「私の啄木研究・翻訳」
    • P・A・ジョージ氏(インド・ネルー大学)
    • 高淑玲氏(台湾・景文科技大学)
    • ウニタ・サチダナンド氏(インド・デリー大学)
  • 13:00 文学散歩バス運行(石川啄木記念館、宝徳寺、渋民公園、常光寺、啄木であい道など)

盛岡大会要項 国際啄木学会HP



[][] ソプラノとテノールで啄木短歌の素晴らしさを 11/20

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11月20日に「啄木コンサート」 声楽で短歌の世界

  • 石川啄木の生誕130年を記念した「啄木コンサート」は11月20日、盛岡市渋民の姫神ホールで開かれる。雫石町出身のソプラノ田中美沙季さんと同市在住のテノール森田純司さんが出演。歌を通して啄木の魅力を伝える。
  • 田中さんは「古里や家族への気持ちなど、自分の心を素直に表した啄木の歌は、誰もが共有できると思う」と強調。森田さんは「啄木は明治時代に新しいことを考え、実行していた。両親を敬愛し、古里を歌ったすてきな歌がたくさんある」と熱く語る。2人は「歌を通して啄木の魅力を伝えたい」と意気込む。
  • 石川啄木記念館の森義真館長は「啄木短歌の素晴らしさを、ソプラノとテノールの歌声を通して堪能してほしい」と呼び掛ける。

(2016-10-31 岩手日報)


石川啄木記念館 企画展

 啄木生誕130年記念 啄木コンサート

  • 2016年11月20日(日)  13:30開演
  • 場所:渋民文化会館(姫神ホール)

○ 第1部 ソプラノの調べ  出演:田中美沙季(ソプラノ)、南澤佳代子(ピアノ)

○ 第2部 テノールの響き  出演:森田純司(テノール)、平井良子(ピアノ)、伊藤八重子(ナレーション)

○ 第3部 ソプラノとテノールの競演



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・石川啄木 年譜 ………… 26年と53日の生
・ローマ字日記………… 漢字と仮名では書けないことをローマ字で
・啄木文学散歩………… 息づかいの聞こえる ゆかりある場所を訪ねて
・啄木行事レポート …… イベントに参加しての私的レポート
・啄木の 女性たち ……… 啄木の人生を彩った「忘れな草」たち
・啄木と花 ……………… 歌に登場する花や木の資料

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