啄木の息 <ブログ版>

─ いまもなお瑞々しく語りかけてくる啄木の魅力を追い その息づかいに触れてみたい ─

     「本家 啄木の息」のリンクは、このページの最下段にあります。

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2017-08-31

[] 啄木も使った相馬屋の原稿用紙 秘話

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[相馬屋製の復刻版原稿用紙]


偶然が生んだ原稿用紙 「マス目入れたら」紅葉の一言 相馬屋当主が語る秘話 長妻直哉  [日本経済新聞]

東京・飯田橋駅を出て早稲田通りを矢来町方面にのびる坂を上る。通りから垣間見える細い露地の石畳や黒塀が今も花街の風情を醸し出す街「神楽坂」。そこに、原稿用紙発祥の地である相馬屋源四郎商店がある。創業約360年。私が11代目当主を務める。

〇なぜ、原稿用紙が生まれたのか?

  • 初代は紙漉き職人
    • 現在は文具店を営んでいるが、江戸時代前期に創業した初代の源四郎は紙漉(す)き職人だった。漉くための川が近く、物流拠点として整備された船着き場があ り、在庫を保管するため浸水の恐れのない小高い場所を求めた結果、目を付けたのが神楽坂。当時は読み書きできるのは位の高い人で、紙は貴重なものだった。明治期には西洋紙も取り扱うようになる。ただ、規格はなく、縦横の長さの注文を受けてロール状の西洋紙を裁断していた。注文は口頭のため、言い間違え・聞き間違いが起きて納品に失敗し、返品されることもあった。
    • 上質な紙だけに廃棄するなんてもったいない。対処に困った当時のお店の番頭は、返品された紙を店先に積んでおいた。そこに現れたのが「金色夜叉」で知られ る作家の尾崎紅葉。「マス目の入ったものを印刷してはどうか」と助言したという。これが現在の洋紙を用い た原稿用紙の始まりとなった。
    • 北原白秋坪内逍遥石川啄木志賀直哉夏目漱石ら名だたる作家が相馬屋の原稿用紙を愛用した。
  • 愛用する作家たち
    • 今でこそ、子供たちが読書感想文を原稿用紙に書くまで大衆化したが、原稿用紙を売り始めた当初は主な顧客は作家。野坂昭如さんや、脚本家の倉本聰さんにも愛用してもらっている。現在放送中のテレビドラマ「やすらぎの郷」のオープニングのラストカットの原稿用紙は相馬屋のものだ。
  • 復刻版は即売り切れ
    • 2011年には「相馬屋原稿用紙 明治中期復刻モデル」をネットで限定販売した。マスが少し横長で、中央部には半分に折ったときに両端がピッタリ合うように折るための印「魚尾」をあしらい、当時の屋号も左下に刻印した。発売と同時にすぐに売り切れた。こだわりの紙質を維持するため、実は作れば作るほど赤字が膨らむ。しかし、「相馬屋のものを」と指名してくれる人がいる限り、採算度外視で作り続ける覚悟だ。(ながつま・なおや=相馬屋源四郎商店11代目当主)

(2017-08-31 日本経済新聞


記事

啄木の息『石川啄木と「相馬屋製」原稿用紙』

啄木の息 “啄木は、相馬屋へ行った日より数えて43日目に亡くなる”



2017-08-29

[] 「Qさま!!」 に石川啄木登場 知っておくべきスゴイ偉人

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[アブラゼミ]


8月28日放送 テレビ朝日「Qさま!! 3時間スペシャル」

○夏休み特別企画「全員東大狙える高校生が本気で激突! 高校生学力王No.1 決定戦2017」

○東大生・京大生が選んだ「東大・京大を受けるなら知っておくべきスゴイ偉人ベスト25」から出題


* 16位:歌人 石川啄木(1886〜1912)

 短い生涯も代表作の歌集が与えた影響がスゴイ! この人物とは?



Q1 地元インタビュー問題

 〇〇(この部分に「石川啄木」が入る)のどこが好きですか。

  • 「(〇〇)がね、色んな人の心を掴んでるのよ。日本ばかりじゃないよ。ドイツとかアメリカとか色んなところ。そういう人たちが観光に来るでしょ? そうすると、私そういう人達の話聞いてると嬉しい。「遠くから来た」って言うのよ」
  • 「ちょうど今住んでる所の隣の場所が石川啄木の新婚の家の場所なんです。キレイな質素な感じ」
  • 「長生きの人じゃないよね。北海道に行って、東京にも行っているし、その度に病を起こして亡くなった」
  • 「みんな岩手の人達は誇りに思っているよね。家庭が貧困だったっていうのはそれが大げさに伝わっているだけであってさほどでも無い」
  • 「(〇〇)かるたっていって(〇〇)さんが作った俳句とか短歌のかるたを取る大会がある。“かにかくに渋民村は恋しかり おもひでの山 おもひでの川” 『一握の砂』です」

A  石川啄木


ナレーション <26歳という若さで亡くなった歌人石川啄木が16位にランクイン>


Q2 石川啄木が詠んだこの都市はどこ?

    潮かをる北の浜辺の

    砂山のかの浜薔薇よ

    今年も咲けるや


A  函館


Q3 石川啄木は早くから英語の文学作品に触れたり、教師時代には英語を教えるなど、英語が堪能だったといわれている。次の英語を石川啄木にまつわる言葉に和訳せよ。

 morning star


 明星



2017-08-28

[][] コンサート「今、啄木と樹人が鹿角によみがえる!」 10/9

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「啄木と樹人 ふるさとコンサート in 常照寺」

  • とき 2017年10月9日(月・祝)13:30 開演 (開場 13:00)
  • ところ 常照寺 秋田県鹿角市毛馬内

      啄木の曾祖母熊谷ヱイが生まれた寺

  • 入場料 一般前売 1000円 高校生以下 500円(当日券なし)
  • 内容

石川啄木「鹿角の国を憶ふ歌」の朗読 *解説「啄木と鹿角」

*啄木生命(いのち)を歌う 越谷達之助作曲「啄木によせて歌へる」より

*啄木と交流のあった詩人たちの歌 北原白秋 野口雨情 若山牧水 与謝野晶子

*解説「啄木と樹人」 *小田島樹人作曲の歌 *鹿角ゆかりの歌

  • 出演者

テノール/森田純司 ピアノ/平井良子 ナレーション/伊藤八重子 朗読/沢田欣之 湯の華コーラス


石川啄木と鹿角

石川啄木の母方の曾祖母熊谷ヱイは毛馬内の常照寺生まれで、啄木は鹿角をこよなく愛し、10代の時に「鹿角の国を憶ふ歌」と「錦木塚」の詩で鹿角を詠っている。啄木が敬慕した長姉サダは小坂鉱山で31歳の若さで5人の子を残して亡くなっている。


〇小田島樹人と石川啄木

小田島樹人(明治18年〜昭和34年)は花輪谷地田町で生まれる。東京音楽学校(今の東京芸大)卒業。主な作曲に「おもちゃのマーチ」「山は夕焼」などがある。樹人は盛岡中学で啄木の一学年下であったが、啄木と交友のあることが確認された。最近の研究では、石川啄木記念館館長の森義真氏の考察により、啄木が鹿角・十和田湖を訪れた可能性が高いとされているなか、樹人が啄木を案内した可能性について模索されている。


  • 問い合わせ 勝又(Tel 0186-35-3317)  村木(Tel 0186-23-6567)



啄木の息-文学散歩「秋田県鹿角と石川啄木をつなぐ縁」



2017-08-27

[] 啄木は「困難ななかでも挫折せず、限られた命を完全燃焼した」講演会


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[ギボウシ]


「函館と啄木、思いめぐらす」[函館新聞]

  • 石川啄木来函110年記念講演会「啄木と函館」(函館市文化・スポーツ振興財団主催)が26日、函館市公民館で開かれた。啄木ソムリエの山本玲子さん、啄木のひ孫の石川真一さん、日本近代文学会会員の桜井健治さんを迎え、函館で過ごした132日間に思いをめぐらせた。
  • 元・石川啄木記念館学芸員の山本さんは「啄木を待っていた函館〜矢ぐるまの花の咲く頃〜」と題して講演。
  • 続いて、石川さん、桜井さんを交えた鼎談では、ちょうど110年前の8月に起きた函館大火(明治40年)に言及。啄木が函館を離れざるを得なくなった大惨事で、日記に「大火は函館にとりて根本的の革命なりき」などと書いた描写を桜井さんは「群を抜いている」と評価。
  • 一方、石川さんは「(曾祖父は)皆さんと同じように歴史上の人物でしかない」と前置きし、「好奇心旺盛な人だったので、大火がなくてもいずれは新天地を求めていったのでは」と述べた。また、桜井さんは「啄木は最後まで貧困から抜けきれず、結核という病気からも救われなかったが、困難ななかでも挫折せず、明治という時代に限られた命を完全燃焼した」などと述べた。

(2017-08-27 函館新聞)


記事



2017-08-23

[][] 現代に生きる石川啄木を垣間見る喜劇! 盛岡

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[センニンソウ]


「100歳の啄木は? 25日から舞台公演」 [岩手日日新聞社]

  • 盛岡市のいわてアートサポートセンタープロデュースの舞台「新版 長寿庵啄木」の盛岡公演は25日から3日間、同市肴町の風スタジオで開かれる。
  • 石川啄木が100歳まで生きていたらというユニークなストーリー。演出の小林七緒さんが、おきあんごさんの物語を脚色した。啄木役は東京などで活動する劇団CEDARの桧山征翔さん。

岩手日日新聞社



〇盛岡公演 

  • 日時:8月25日(金)19:00、8月26日(土)13:00/18:00、8月27日(日)14:00
  • 会場:風のスタジオ(盛岡市肴町4-20)

〇東京公演 

  • 日時:9月8日(金)19:00、9月9日(土)13:00/18:00、9月10日(日)13:00
  • 会場:Space 早稲田 (新宿区早稲田町74番地 ビューロー早稲田B1)

チケット取扱等 詳細



2017-08-22

[] 「皆さんの歌が千年後の誰かと共鳴するかもしれない」短歌甲子園

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[ツユクサ]


「春秋」 [日本経済新聞]

  • 夏の高校野球はきょうが準決勝。2週間余りに及ぶ熱戦が佳境を迎える。一足先に、決戦の舞台をのぞいた。歌人石川啄木の古里、盛岡市でおととい全国21校の高校生が短歌の腕前を競う「短歌甲子園」の決勝戦があった。涙あり笑顔あり。清新な感動を残してくれた。
  • 〈長雨に 濡(ぬ)れた葵(あおい)の花のような ふるえる君の声に触れたい〉。個人の部で最優秀賞に輝いた福岡女学院高校の1年生の作品だ。短歌で「君」といえば親しい異性を指すことが多い。が、いつもは太陽に向かって咲く花のように明るく勝ち気な親友が、電話で涙ぐんだ様に驚き励まそうとした心情を詠んだものだという。
  • 諸説はあるが、今年は万葉集を編さんしたとされる大伴家持の生誕から数えで1300年にあたるという。特別審査員の歌人、小島ゆかりさんは、「皆さんの歌が、もしかして1000年後の誰かの孤独や喜びと共鳴するかもしれない」と創作を続けるよう励ました。若さに宿る言葉の輝きに力をもらった夏の1日だった。

(2017-08-22 日本経済新聞


記事



[] 企画展「愛の手紙−文学者の様々な愛のかたち」啄木も展示 群馬

太宰や漱石ら14人の手紙100点 土屋文明記念文学館で企画展

  • 太宰治夏目漱石など文豪たち十四人の手紙計約百点が並ぶ企画展「愛の手紙−文学者の様々(さまざま)な愛のかたち」が、高崎市保渡田町の県立土屋文明記念文学館で開かれている。同館によると、県内でこれだけ著名な文豪たちの手紙を一堂に見学できるのは初めて。約七割を占める日本近代文学館(東京)の所蔵品には、県内初公開が多数含まれている。 

(2017-08-19 東京新聞


記事



2017-08-21

[] 短歌甲子園 茨城県下館一高が優勝

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[ヤブコウジ]


短歌甲子園 茨城県下館一高が優勝 啄木の故郷にて」 [茨城新聞]

  いのちとは 激動するもの吠えるもの 喜ぶために生まれてきたの

  • 全国の高校生が短歌創作の腕前を競う「第12回全国高校生短歌大会(短歌甲子園)」は20日、決勝が行われ、団体戦で下館一高が優勝した。
  • 出場した下館一高文芸部のメンバー3人はいずれも1年生。決勝戦の題は「喜」。林里美さん「振り向いて 君に喜びを言えたなら 鏡は十五の私をうつす」、袖山空大(そでやまこうた)さん「喜びも悲しみさえも とりあえず 母より先に君に言いたい」、大幡浅黄(あさき)さん「いのちとは 激動するもの吠えるもの 喜ぶために生まれてきたの」と詠んだ。(藤崎和則)

(2017-08-21 茨城新聞


記事


「初出場の久慈東が準V 盛岡で短歌甲子園」 [岩手日報]

  • 団体は久慈東が準優勝した。初出場の久慈東は決勝で下館一(茨城)に僅差で敗れたが、短歌歴1年に満たない3人は豊かな感性を披露。
  • 中公(なかこう)ルミナさんが大会で最も優れた歌に選ばれるなど、新風を巻き起こした。「まだ誰も見たことがない 七色の橋のたもとを 探す挑戦」は、特別審査員の歌人小島ゆかりさんが大会中最も優れた短歌に贈る賞に輝いた。

(2017-08-21 岩手日報


記事



日経新聞  北海道新聞  産經新聞  日刊スポーツ

(ほか多数)


  • 個人戦は福岡県の福岡女学院高の1年、中村朗子(うららこ)さんが最優秀作品賞に選ばれた。「長雨に 濡れた葵の花のような ふるえる君の声に触れたい」と、いつも明るい友人が初めて涙を見せた時の驚きを詠んだ。


2017-08-20

[][] 「啄木を育てた北海道」  国際啄木学会北海道八雲大会 10/7〜8

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[キツツキ]


2017年国際啄木学会北海道八雲大会

 [大会テーマ] 啄木を育てた北海道−新聞・人・短歌−

  • 日時 2017年10月7日(土)11:00〜20:00(懇親会を含む)、8日(日)9:30〜15:30(午後に文学・歴史散歩)
  • 会場 はぴあ八雲(八雲商工会施設)、遊楽亭(懇親会)

◯10月7日(土)理事会、開会行事、記念講演、パネルディスカッション、懇親会

 11:00〜12:30 理事会

 13:00〜13:10 開会挨拶 大室精一(国際啄木学会副会長)、長江隆一(八雲大会実行委員長)、岩村克詔氏(八雲町長)

 13:10〜14:00 開会行事

  ・講演「八雲町と徳川家」幸村恒夫氏(郷土史研究家)

  ・啄木歌曲合唱 1.やはらかに、2.初恋、3.ふるさとの山に向ひ 八雲啄木会

  ・啄木短歌吟詠 1.ふるさとを詠う、2.北の大地を詠う

    畑山貞義氏(吟剣詩舞全国大会優勝者、国際啄木学会・八雲啄木会会員)

  ・ミニ講演「啄木人生の方程式」長江隆一氏(国際啄木学会会員・八雲啄木会会長)

 14:10〜15:10 記念講演 太田登氏(天理大学名誉教授)「啄木文学における北海道体験の意味」

 15:20〜16:50 パネルディスカッション「啄木を育てた北海道−新聞・人・短歌−」

 〈コーディネーター〉若林敦氏(長岡技術科学大学教授)

 〈パネリスト〉西連寺成子氏(明治大学非常勤講師)

        松平盟子氏(歌人・『プチ★モンド』主宰)

 〈コメンテーター〉北畠立朴氏(国際啄木学会北海道支部長)

          櫻井健治氏(函館山ロープウェイ(株)代表取締役専務)

 16:50 1日目閉会挨拶

 18:00〜20:00 懇親会 会場:遊楽亭(八雲温泉ホテル) 会費:5,000円


◯10月8日(日)研究発表、文学・歴史散歩

 9:30 研究発表(発表20分、質疑応答10分)

 9:30〜10:00 柳原恵津子氏(明治大学大学院生)

     啄木調「かな」出現の契機 ―与謝野晶子、吉井勇との関係という側面から―

 10:00〜10:30 山田武秋氏(国際啄木学会盛岡支部)

     折口信夫「思想などない啄木」をめぐって

 10:40〜11:10 応宜娉(おう ぎへい)氏(明治大学大学院生)

     周作人における石川啄木受容の考察

 11:10〜11:40 P. A. ジョージ氏(インド・ネルー大学教授)

     啄木短歌の感情の普遍性−『一握の砂』を中心に−

 11:40 2日目閉会挨拶


 13:00〜15:30 文学・歴史散歩

   八雲町木彫り熊資料館

   鶴田知也文学碑(「コシャマイン記」で第3回(1936年上期)芥川賞

   噴火湾パノラマパーク

 15:30 JR 八雲駅着(予定)


詳細 国際啄木学会



2017-08-19

[][] 若い感性を競う「短歌甲子園」開幕

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[ソバ]


「啄木と心重ね青春歌 短歌甲子園、盛岡で開幕」[岩手日報]

  • 第12回全国高校生短歌大会(短歌甲子園2017)は18日、盛岡市渋民の姫神ホールで開幕した。全国21校の生徒約70人が集い、31文字に込めた若い感性を競う。
  • 同日は開会式と組み合わせ抽選会の後、渋民公園など啄木ゆかりの地を巡って歌を考える題詠ツアーを実施した。
  • 19、20日と、団体1次リーグと個人の題詠、団体決勝トーナメントと個人公開決勝審査を行う。

(2017-08-19 岩手日報


記事



[][] 「全国の短歌を愛する友と友情を深めたい」短歌甲子園

短歌甲子園 盛岡で開幕」[岩手めんこいテレビ]

  • 2017年で、12回目を迎えた、短歌甲子園。開会式には、北は北海道から南は福岡県まで、予選を通過した全国21校、71人の高校生が参加した。
  • 式では、2016年の優勝校・福岡女学院高校が優勝カップを返還し、短歌部代表の重冨 泉さんが、「全国の短歌を愛する友と友情を深め、試合では、正々堂々と戦うことを誓います」と選手宣誓をした。

(2017-08-18 岩手めんこいテレビ


記事



[][] 「現代の啄木、新進気鋭の若き歌人誕生の礎となれば」短歌甲子園

短歌甲子園が開幕 啄木の里に集いし精鋭21校 青春の感性輝く3日間」[盛岡タイムス]

  • 第12回全国高校生短歌大会「短歌甲子園2017」が開幕した。北は北海道、南は福岡県から選手たちが集結。
  • 短歌甲子園は2006年、石川啄木生誕の地を全国に発信しようと始まった。盛岡市渋民出身の歌人・石川啄木を顕彰し、啄木にふさわしく若い世代の短歌づくりを振興することを目指す。
  • 開会式では、実行委副会長を務める盛岡市の佐藤光彦副市長が出場者らを歓迎し「この大会が現代の啄木、新進気鋭の若き歌人誕生の礎となれば。盛岡の風景、人、文化に触れながら、友情が育まれることを願います」とあいさつ。
  • その後、選手たちは石川啄木記念館、渋民公園、盛岡城跡公園を巡る題詠ツアーに出発。石川啄木記念館では館内の展示の他、敷地内にある旧渋民尋常小学校の校舎や歌碑などを見学した。

(2017-08-19 盛岡タイムス)


記事



2017-08-18

[] 八戸自動車道「折爪サービスエリア」の石川啄木


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ここは折爪(おりづめ)サービスエリア。


「ようこそ、いわてへ。」の案内板が建つ。

芝生の広場があり公園になっている。


「折爪サービスエリア」は、岩手県八幡平市青森県八戸市を結ぶ八戸自動車道の中で、ただ一つの SA だそうだ。

住所は岩手県九戸郡軽米町になる。

遊歩道もあり、看板にあるようにウサギも出てきそう。







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岩手県観光案内図の8番目に「石川啄木記念館」がのっている。


石川啄木記念館の日本語紹介

「詩に描いた理想の「家」を再現した白い洋館風の建物で直筆書簡や日誌ほか資料が充実」


これを英語や韓国語や中国語などで紹介している。



2017-08-16

[] 短歌甲子園へ合同練習 茨城

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[ビルベリー]


短歌甲子園へ競詠 18日から盛岡で大会

  合同練習「情景深く」 下館一、下妻一高

  • 高校生が短歌の出来栄えを競う「第12回全国高校生短歌大会(短歌甲子園)」に、本県の下館一高(筑西市)と下妻一高(下妻市)が出場する。両校文芸部は合同練習で競詠。与えられたテーマで制限時間内に短歌を詠んだり、審査員役の教員の質問に答えたり、18日からの本番に向けて練習に励んでいる。
  • 「テーマは『原』。制限時間は25分」。下館一高で1日に開かれた両校の合同練習。3人ずつ向かい合った生徒たちは無言で短歌を作り始めた。
  • 下館一高の先鋒、1年の林里美さんが詠んだ。「原爆を 乗り越えあの子の絶叫を 今に伝えるドームの形」。これに対し、下妻一高1年の谷嶋穂乃佳さんは「肌寒し 風に吹かれる原の上 行き場なくして消えない不安」と応じた。
  • 審査員は、短歌に詠んだ情景や言葉の使い方について繰り返し質問。講評を行い、生徒たちの表現力の向上を図った。(冨岡良一)

(2017-08-16 茨城新聞


記事



[] 大会を想定して創作に取り組む 茨城

短歌甲子園【茨城】

  青春刻む短歌甲子園 盛岡で18日から 出場の下館一と下妻一 両校が合同練習

  • もう一つの甲子園で全国制覇を−。高校生が短歌の腕前を競う第12回短歌甲子園盛岡市で18日から開かれ、茨城県立の下館一高(筑西市)と下妻一高(下妻市)の文芸部が出場する。両校の文芸部員たちは上位進出を目指して、合同で練習し本番に向け、準備を重ねている。 
  • 下館一の文芸部は、過去に優勝を飾るなど輝かしい実績を残していたが、部員不足で最近は休部状態だった。優勝した二〇一〇年のメンバーの一人で、個人でも最優秀に選ばれた卒業生の増渕絵理教諭が昨春から顧問に就任し、今春には一年生七人が部員に加わって、本格的な活動を再開させた。
  • 下妻一の文芸部も部員不足で現在、三年生は一人だけで、一年生三人が主力として支える。全国高校俳句選手権大会(俳句甲子園)を目標にしてきたが、出場できる五人のメンバーが集まらず、短歌甲子園へ切り替えた。
  • 本番に向けた合同練習会では、下館一に両校部員が集まり、大会を想定して創作に取り組んだ。

(原田拓哉)

(2017-08-14 東京新聞


記事



[][] 啄木は宣言した「詩人は第一にも第二にも第三にも「人」でなければならぬ」

本よみうり堂 書評

 石川啄木論』 中村稔著 青土社 2800円 評・尾崎真理子(本社編集委員)

独創的かつ全力の鑑賞

  • 90歳を迎えてなお詩人、弁護士として社会に在る著者が、26歳で生を終えた永遠の青年、石川啄木の境涯を全力で伝える。
  • とりわけ、23歳で書いた「食ふべき詩」(1909年)を、近現代詩史上もっとも画期的な詩論だと評価する。啄木は宣言した。詩人は第一にも第二にも第三にも「人」でなければならぬ、詩は人間の感情生活の厳密なる報告、正直なる日記でなければならぬ――。著者も厳密な報告、正直な鑑賞に徹する。掘り進めるのは啄木を破滅に導いた借金。そこから生じた家族、友人、女性らとの、複雑で不幸な関係である。
  • 後に言語学の泰斗となる中学の先輩、金田一京助をはじめ、多くの人々がさしのべる奇特な援助が、天才の証明のように思われてくる。代用教員も務まらなかった啄木が、「時代閉塞の現状」などで示した卓抜な論評は、小樽、釧路まで新興新聞社を渡り歩くうち、挫折と引き換えに培った筆力によることも知った。読みどころはしかし何といっても、著者の独創的な鑑賞にある。
  • 〈たはむれに母を背負ひて/そのあまり軽きに泣きて/三歩あゆまず〉は、狂気に近い実存の怖れから生じた虚構だと読む。困窮の中でも、ローマ字日記を通じて日本語の声調を解放し、口語自由詩をいち早く芽生えさせた。そして、何の変哲もない日常の瑣末に「詩」を発見した。そこに啄木の新しさがあったと強調してやまない。『一握の砂』中、著者がもっとも好きな歌は、〈高山のいただきに登り/なにがなしに帽子をふりて/下り来しかな〉。
  • 貧苦とはまた別の辛苦を重ねてきた著者に、これほどの情熱をもって語らせる。啄木はやはり底知れない。

(2017-08-14 読売新聞)


記事



[] 「ふるさとの訛りなつかし…」あの剛腕を忘れない

04年聖光学院・本間裕之 背負った福島92校の思い…歴代甲子園キャップ“心のエース”

  • あの夏、あの剛腕を忘れない―。夏の甲子園では連日、熱闘が展開されています。今週の「週刊報知高校野球」はこれまでスポーツ報知の甲子園キャップを務め、現在も野球報道に携わるデスクが“心のエース”をそれぞれつづってみました。
  • 「ふるさとの訛(なま)りなつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにいく」。ご存じ石川啄木の歌である。私は茨城出身。18歳で上京するまでは相当なまっていた。だから「ひよっこ」のみね子ちゃんのセリフを耳にするたび胸が熱くなり、我が故郷を思うのである。
  • 茨城は関東だが、水郡線常磐線で結ばれ、福島との結びつきが強い。だから聖地でこのエースの福島なまりを聞くたび、青春時代を回想したものだ。04年夏の甲子園聖光学院を16強に導いた、本間裕之である。魂の剛腕だった。
  • 福島大会では計35回を投げ、49奪三振。直球は140キロ前後なのだが、リーチが長く、キレがあった。何より闘争心をムキ出しに打者に向かう姿が素敵だった。
  • 試合後、私は本間の帽子のツバに油性ペンで文字が書かれていることに気づいた。よく見ると「他の92校の分も 命を決めて覚悟を決める」と書かれていた。真意を尋ねると、こう答えた。「福島大会で負けた92校の思いも背負って、投げようと思いまして」。(加藤弘士 03、04年アマ野球担当。05、07、08、10年同キャップ)

(2017-08-14 スポーツ報知)


記事



2017-08-11

[][] 「若き啄木たち」短歌甲子園2017

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[クリ]


「若き啄木たち」 [岩手日報]

短歌甲子園2017(第12回全国高校生短歌大会)は8月18日(金)〜20日(日)、石川啄木ゆかりの岩手県盛岡市で開催されます。31文字に思いを込めた高校生たちの熱いバトル。盛岡劇場で行われる個人戦・団体戦は誰でも観覧可能です。

大会出場経験者で現在も若手歌人として活躍する浅野大輝さん(23)、工藤玲音さん(22)、武田穂佳さん(19)に短歌の魅力や文芸に励む高校生へのエールを聞きました。


<短歌を始めるきっかけに>

短歌甲子園はどんな存在か。

浅野 短歌を始めるきっかけをくれた大会。高校で小説を書こうと思って文芸部に入ったが、先輩に誘われて出場したらすごく面白かった。負ければ悔しいけど、友人ができたり、良い作品との出合いがあったり。毎年恒例のわんこそば大会(選手交流会)もすごく盛り上がる。僕ら3人が出会って交流が続いているのも大会の縁。

武田 短歌が好きだった自分にとっては3年間の中で一番大きな目標だった。作品の審査は厳しいが温かい雰囲気で、短歌に詳しくない高校生が出ても審査員が目線を合わせてくれる良い大会だと思う。

工藤 限られた時間の中で短歌を詠む経験はなかなかない。自分の体験や感情をうまく歌にできるかどうか。芸術作品を目指して腕を競うというより、高校生が啄木ゆかりの地に来て、短歌に触れていくきっかけとなる大会だと感じる。

岩手日報


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[][] 第12回全国高校生短歌大会

第12回全国高校生短歌大会(短歌甲子園2017)全国大会

この夏もまた,啄木ゆかりの地「岩手・盛岡」で,全国から高校生歌人たちが集い,詠み競う「全国高校生短歌大会(短歌甲子園)」を開催します。

全国から41校56チームの応募があり、予選の結果,平成28年の優勝・準優勝校を含む21校21チームが,8月18日(金)から盛岡市で開催する全国大会へ出場することになりました。


開催日程

平成29年8月18日(金)〜20日(日)

会期中のスケジュール(予定)

  • 8月18日(金) 開会式・組み合わせ抽選会(姫神ホール)題詠ツアー(石川啄木ゆかりの地巡り)
  • 8月19日(土) 個人戦題詠投稿 団体戦1次リーグ(盛岡劇場)

  • 8月20日(日) 団体戦決勝トーナメント,個人戦決勝戦 閉会式(盛岡劇場)

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チラシ



2017-08-10

[] You Tube「現代に生きる啄木」プレミアムステージ

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[ウツボグサ]


「啄木学級 文の京講座」文の京 文化発信プロジェクト

 7月7日に文京シビックホールで行われた講演をYou Tubeで


  • 講演「現代に生きる啄木」
  • 講師 歌人・文芸評論家 三枝昻之(さいぐさたかゆき)氏
  • 57分間

講演「現代に生きる啄木」



2017-08-09

[] 「手が白く 且つ大なりき 非凡なる人といはるる男に会ひしに」啄木

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[くものすのテント]


「山梨市長の給料、市民は一円たりとも払いたくない(産経抄)」 [産経新聞]

  • 歌人の石川啄木は、26年間の短い人生のなかで、何度も友人知人から借金して踏み倒している。借金の総額は、今の貨幣価値で2千万円にものぼるそうだ。その啄木は、「憲政の神様」と称され、金権政治とも無縁だった尾崎行雄を敬愛してやまなかった。
  • 「手が白く 且(か)つ大(だい)なりき 非凡なる人といはるる男に会ひしに」。啄木が、東京市長を務めていた尾崎と面会して詠んだ歌といわれている。その伝で行くと、山梨県山梨市の望月清賢(せいき)市長の手は、真っ黒である。
  • 警視庁捜査2課による逮捕は、小紙のスクープだった。職員採用試験にあたり、特定の受験者の点数を水増しした疑いがもたれている。
  • 全国で多くの市長が、市が抱える借金に苦しんでいる。北海道の夕張市では、鈴木直道市長が約20年かけて353億円の負債を返す再生計画を進めている。東京都庁の職員から転じた鈴木市長の給与は、手取りで月額20万円に満たない。
  • 望月容疑者の給与の額は知らないが、市民としては一円たりとも払いたくない気分だろう。

(2017-08-09 産経新聞)


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2017-08-08

[][] 講座『啄木 函館の「忘れがたき人人」-六人の親友と一人の女性-』 9/30

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[コオニユリ]


函館市中央図書館 第4回 郷土の歴史講座

『啄木 函館の「忘れがたき人人」-六人の親友と一人の女性-』

  • 講師:近藤典彦(元国際啄木学会会長)
  • 日時:平成29年9月30日(土)14時から15時30分まで(13時30分開場)
  • 会場:函館市中央図書館 視聴覚ホール
  • 定員:150名(先着順)
  • 受講料:無料
  • 申込み:不要。当日、直接会場へ。
    • お問合せ:函館市中央図書館 レファレンス担当まで(TEL 0138-35-5500)



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2017-08-06

[][] 啄木観を一新する本『石川啄木論』中村稔 著

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[ツバキ]


◯今週の本棚 毎日新聞 東京朝刊

 三浦雅士・評 『石川啄木論』=中村稔・著青土社・3024円 2017年4月発売)


狂気すれすれのところにいた歌人

  • 啄木観を一新する本。これまで誰もまともに啄木を読んでこなかったのではないかとさえ思わせる。著者も例外ではなかった。「石川啄木ほど誤解されている文学者は稀(まれ)だろうと私は考えている。私自身、必要に迫られて啄木を読み直す機会をもつまで、彼を誤解していたと思われる」というのだ。
  • 啄木といえば青春を感傷的に歌った歌人と思われているが、違う。「東海の小島の磯の白砂に/われ泣きぬれて/蟹とたはむる」で有名な『一握の砂』にしても、青春の感傷に訴えるものではない。広告に啄木自身「青年男女の間に限られたる明治新短歌の領域を拡張して、広く読者を中年の人々に求む」と書いているのである。「東海の」の歌にしても、啄木の人生に置いてみると「人生の辛酸を体験してきた成人の読者の鑑賞にたえる作品」であることがわかると著者は言う。
  • しかし、啄木の真の魅力はこうした作品にあるのではないと著者は続ける。「燈影(ほかげ)なき室に我あり/父と母/壁のなかより杖(つえ)つきて出(い)づ」、「怒る時/かならずひとつ鉢を割り/九百九十九(くひやくくじふく)割りて死なまし」、「どんよりと/くもれる空を見てゐしに/人を殺したくなりにけるかな」、「何がなしに/頭のなかに崖ありて/日毎に土のくづるるごとし」といった作品は啄木が「狂気とすれすれのところにいた」ことを示すが、そこにこそ真の魅力があるのだ、と。
  • 満十九歳で結婚。代用教員になるのが翌年、さらに翌〇七年には函館移住。職を求めて北海道を転々とした後に上京し、朝日新聞に勤務するのが〇九年。一二年、死去。満二十六歳。等身大の生々しい啄木の姿は悽愴(せいそう)として胸を打つ。「狂気とすれすれのところにいた」のは当然だった。
  • だが、熟慮すれば、狂気すれすれこそ人間の姿、日常茶飯の姿である。啄木は考える契機に満ちていると思わせる。

(2017-08-06 毎日新聞)


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2017-08-05

[][] 石川啄木「初恋」をクラシック発声で歌う講座 9/28〜11/16

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[雨]


◯東京都 中央区民カレッジ講座募集

 クラシック発声体験 石川啄木「初恋」を歌う

  • 期間:9/28〜11/16(木)
  • 時間:午後2時〜4時
  • 場所:日本橋社会教育会館

    東京都中央区日本橋人形町1-1-17 日本橋小学校等複合施設

  • 回数:4回
  • 受講料:800円
    • 8月17日(木)までに、往復はがき、もしくは電子申請でお申し込みください。

申込み等 詳細



[] 「啄木の縁」で交流 東京都文京区長と岩手県盛岡市

啄木が縁、交流継続に誓い 文京区長が盛岡市訪問

  • 石川啄木ゆかりの地として盛岡市と交流を続けている東京都文京区の成沢広修区長は2日、同市役所を訪れ、谷藤裕明市長と両市区の交流を継続、発展させていくことを確認した。
  • 成沢区長は「啄木終焉(しゅうえん)の地に設けた歌碑に玉山の石を使うなど、交流の成果が形となって表れてきている。今後も続け、アイデアを出し合っていきたい」と意欲を示し、谷藤市長は「この縁を子どもたちの交流などにもつなげていければ」と展望を語った。
  • 啄木は3度上京し同区に暮らし、1912(明治45)年に現在の同区小石川で亡くなっている。成沢区長らは今回、同市中央通の啄木新婚の家などゆかりの地を訪ねた。

(2017-08-04 岩手日報


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2017-08-04

[][] 啄木を歌う “弱さをいつわらず歌うには強さが要る…” 谷川俊太郎

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[ナンテンハギ]


◯『手紙』谷川俊太郎 集英社発行


石川啄木


  涙をこぼれるがままにしておくには

  勇気が要る

  弱さをいつわらず歌うには

  強さが要る

  でたらめと嘘

  裏切りと虚栄

  その矛盾と混沌のさなかに

  ひとつの声が起ち上る

  さながら悲鳴のように時代を貫き

  どんな救いもないからこそ

  言葉は

  言葉であることで自らを救う


  黄ばんだ写真の奥から

  私たちをみつめる哀しげな顔

  青年は時代の傷口

  いつまでも癒えない傷口

  そこから流れ出る歌は

  私たちの血の

  途絶えることのない

  調べ





2017-08-02

[][] 共感と驚異「いたく錆びしピストル出でぬ 砂山の…」啄木

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[タイマツバナ]



〇『明解国語総合』  三省堂 2010年

  読書の森へ

「麦わら帽子のへこみ」  穂村弘


  • 短歌が人を感動させるために必要な要素のうちで、大きなものが二つあると思う。それは共感と驚異である。共感とはシンパシーの感覚。「そういうことってある」「その気持ちわかる」と読者に思わせる力である。

  頬につたふ

  なみだのごはず

  一握の砂を示しし人を忘れず   石川啄木


  思い出の一つのようでそのままにしておく麦わら帽子のへこみ   俵万智


  • 石川啄木俵万智の歌が多くの読者を持ったのは、このような共感性に優れているためである。読者は自分自身の体験や気持ちをその作品の上に重ね合わせてカタルシスを得ることができる。

  • 共感=シンパシーの感覚に対して、驚異=ワンダーの感覚とは、「今までみたこともない」「なんてふしぎなんだ」という驚きを読者に与えるものである。石川啄木俵万智の歌には、共感の要素のほかに、実はこの驚異の感覚が含まれている。

  砂浜に二人で埋めた飛行機の折れた翼を忘れないでね   俵万智


  いたく錆びしピストル出でぬ

  砂山の

  砂を指もて掘りてありしに   石川啄木



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「本家 啄木の息」は、下記のリンクでご覧になれます。

・石川啄木 年譜 ………… 26年と53日の生
・ローマ字日記………… 漢字と仮名では書けないことをローマ字で
・啄木文学散歩………… 息づかいの聞こえる ゆかりある場所を訪ねて
・啄木行事レポート …… イベントに参加しての私的レポート
・啄木の 女性たち ……… 啄木の人生を彩った「忘れな草」たち
・啄木と花 ……………… 歌に登場する花や木の資料

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