啄木の息 <ブログ版>

─ いまもなお瑞々しく語りかけてくる啄木の魅力を追い その息づかいに触れてみたい ─

     「本家 啄木の息」のリンクは、このページの最下段にあります。

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2017-10-04

[] 啄木は自由な彗星に己を重ねていたのだろうか

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[エケベリア]


石川啄木「雲は天才である」 盛岡市渋民

  • がたごと、がたごと盛岡から北へ。およそ20分、列車の窓が岩手山の絵になった。ふるさとの山に向ひて言ふことなしふるさとの山はありがたきかな。渋民駅で降りると、啄木の言葉が迎えてくれた。歌碑ならぬ歌の木札が壁を飾っていたのだ。
  • 墨書したのは、くしくも啄木の本名と同じ名の人。渋民小学校の教員を勤めあげた阿部一(かつ)さんで、いわば啄木のはるか後輩。啄木顕彰にいそしみ、啄木記念館でボランティアの草刈りを欠かさない。「天文が大好きな歌人だったんです」。晴れの日は天文観測、雨の日は飛行船の設計という暮らしにあこがれる人だったという。阿部さんに歌をひとつあげてもらった。

    はうきぼし王座につかずかの虚(こ)空(くう)翔(かけ)る自在を喜びて去る

  • 26年で命つきた啄木は、秩序から自由な彗星(すいせい)の一生に己を重ねていたのだろうか。
  • 20歳で書いたこの小説の舞台となるS村はむろん、渋民のこと。生活困窮のため故郷の高等小学校で1年間、代用教員を勤めたとき、一気に書いた。校長、訓導、女教師との4人ばかりが控えた小さな職員室は、記念館に残る木造校舎にいまもある。(編集委員 内田洋一)

(2017-09-30 日経新聞 夕刊)


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[] 啄木とあいさつし、啄木と付き合っていくということ

【開催しました】第4回郷土の歴史講座『啄木 函館の「忘れがたき人人」』

  • 9月30日(土)、第4回郷土の歴史講座『啄木 函館の「忘れがたき人人」−五人の親友と一人の女性−』が開催されました。今回の講座は、元国際啄木学会会長の近藤典彦さんに講演していただきました。
  • 明治40年5月5日に函館に来た啄木。この地で得た友人たちや素敵な女性との出会いについて、歌集『一握の砂』の歌々を手がかりに読み解いていきました。
  • 近藤さんが、「啄木についてお話しするのは、皆さんが啄木とあいさつをするようなもの。そして、啄木の作品を読み解いていくのは、皆さんが啄木と付き合っていくということ」とお話しされたのが印象的でした。参加された方は、皆さんとても熱心に聞かれていました。

(2017-10-02 函館市中央図書館)


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[][] 啄木が訪れた三陸地方を巡る 10/5

啄木の足跡たどるイベント 大船渡

  • 大船渡市の「椿の里・大船渡ガイドの会」は5日、同市立根町の県立福祉の里センターなどで、青年期に三陸地方を訪れたとされる歌人石川啄木の足跡をたどるイベントを初めて開く。
  • 午前10時半から同センターで講演と座学。啄木ソムリエとして活動する山本玲子さんが講師を務め、午後は市内各地に立つ啄木の石碑を巡る。参加無料。
  • 申込み、問い合わせ 碁石海岸インフォメーションセンター(0192-29-2359)

(2017-10-03 岩手日報



[] 混迷する政治を打ち破るカギ 「地図の上 朝鮮国にくろぐろと」

長野)「理想主義」この機会に立ち止まって考えたい

  • 松代大本営など「戦争と平和」をテーマに多くの作品を発表している児童文学作家、和田登さん=長野市在住=は今回の衆院解散に暗澹(あんたん)たる思いを抱く。そして、混迷する政治や世界を打ち破るカギを、「理想主義」と考える。

  「地図の上 朝鮮国にくろぐろと 墨を塗りつつ秋風を聴く」

  • 安倍晋三首相が臨時国会の冒頭で衆院を解散した9月28日、和田さんの頭をよぎったのは、石川啄木が1910年の韓国併合の直後に作った歌だった。和田さんは「日本の権力者に対する啄木の怒り」を表していると解す。そして、「朝鮮国」を「日本国」に置き換えたい衝動にかられたという。
  • 悲観ばかりはしていられない。世界中で「自国第一主義」が強まっている現代こそ、「理想主義」に思いを巡らすときではないか、と説く。憲法が争点となる今回の選挙は、その好機とみる。
  • 「『人間としてどうなんだ』と問われると、人は少し立ち止まって考えるものです。そうすると、思考も発展する。この選挙を、そんな機会としたい」(北沢祐生)

(2017-10-02 朝日新聞)


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[] 「登山の日」〈ふるさとの山に向かひて言うことなし

「天鐘」 [デーリー東北]

  • 〈ふるさとの山に向かひて言うことなし ふるさとの山はありがたきかな〉。啄木が子供の頃、渋民村(現盛岡市)から仰ぎ見た岩手山を詠んだ歌だ。故郷の山は子をいたわる母の如し。ただ「ありがたい」の一言に尽きる。
  • 太宰治岩木山を「したたるほど真蒼で富士山よりもっと女らしく、十二単衣の裾をぱらりとひらいて―」(小説『津軽』)と妖艶な美女に喩えた。故郷の山はその大小にかかわらず何物にも代え難い存在である。
  • 今日は「登山の日」。登山家のバイブル『日本百名山』の著者、深田久弥の愛読書はスタンダール著『パルムの僧院』だった。アルプスの山麓グルノーブルからパリに出て来た著者は「高い山がない」と嘆いて花の都を嫌悪したという
  • 東北の山々は間もなく紅葉本番。八甲田は山頂が見頃で中腹が5割。今週にはピークを迎えるらしい。久しぶりに登ってみるか―。

(2017-10-03 デーリー東北)


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・石川啄木 年譜 ………… 26年と53日の生
・ローマ字日記………… 漢字と仮名では書けないことをローマ字で
・啄木文学散歩………… 息づかいの聞こえる ゆかりある場所を訪ねて
・啄木行事レポート …… イベントに参加しての私的レポート
・啄木の 女性たち ……… 啄木の人生を彩った「忘れな草」たち
・啄木と花 ……………… 歌に登場する花や木の資料

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