啄木の息 <ブログ版>

─ いまもなお瑞々しく語りかけてくる啄木の魅力を追い その息づかいに触れてみたい ─

     「本家 啄木の息」のリンクは、このページの最下段にあります。

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2017-11-28

[][] 完成!定本『悲しき玩具』啄木研究100年の集大成

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 『悲しき玩具』一握の砂以後 (四十三年十一月末より)

    石川啄木 著・近藤典彦 編 桜出版 2017年11月25日発行





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編者・近藤典彦氏「解説 悲しき玩具」より

  • 『悲しき玩具』は、勤め人の日常(たとえば出勤、サボり、夜勤=残業帰り等)の歌、また勤め人の家庭生活(大晦日、正月、飲酒等)の歌、印象的でもある病臥の歌、そして愛児京子をうたう父親としての歌、妻をまた夫婦の関係をうたう歌等々。
  • 短歌の世界にこうした日常生活詠を創り出したのはおそらく啄木の功績であろう。






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編者・近藤典彦氏「あとがき」より

  • このたびの『一握の砂』・『悲しき玩具』は、定本化を目指しました。そしてそれが基本的に実現したと自負しております。
  • 啄木文学の最高傑作『一握の砂』を読んだ方は『悲しき玩具』に向かわれるでしょう。『悲しき玩具』には「白鳥の歌」二首があります。「白鳥の歌」とは、「白鳥が死の前に歌うと言われる美しい歌、転じて作曲家や詩人の最後の作品」のことです。わたくしは「悲しき玩具」の最後(補遺(上の写真左側))の二首が啄木の「白鳥の歌」だと思います。
  • この二首を歌ってまもなく啄木は亡くなりました。そして「悲しき玩具」もこの二首で終わります。
  • しかし本書の場合一つの歌集の終わりは、もう一つの歌集の始まりを孕んでいます。歌人石川啄木の誕生を告げる歌々すなわち「仕事の後」が始まります。
  • 「仕事の後」は生き生きと啄木短歌の変遷・発展の様子を知らせつつ、『一握の砂』に向かいます。だから「仕事の後」の終わりはそのまま『一握の砂』の始まりなのです。
  • こうして二冊は「白鳥の歌」二首をいわば死と再生の枢(くるる)として不滅の連関を孕んだのです。心ゆくまで二冊を楽しんでください。



 『悲しき玩具』一握の砂以後 (四十三年十一月末より)

    石川啄木 著・近藤典彦 編

桜出版 2017年11月25日発行 1000円+税

桜出版 電話. 019-613-2349 FAX. 019-613-2369

        E-mail <sakuraco@leaf.ocn.ne.jp>



2017-11-26

[] 第一歌集の巻頭歌はその人の特色を反映する 『歌集 夏の領域』

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[オニユズ]


〇書評

『歌集 夏の領域』 柔軟に向き合う詠

  『歌集 夏の領域』佐藤モニカ著 本阿弥書店・2808円

  • 第一歌集の巻頭歌はその人の特色を反映すると言われ啄木の『一握の砂』は「東海の小島の磯の白砂に/われ泣きぬれて/蟹とたはむる」だが、『夏の領域』の次の巻頭歌はどうか。

 一つ残しボタンをはづすポロシャツは夏の領域増やしゐるなり

  • ボタンを外す開放感がアクティブな青春を思わせて読者をぐいと惹(ひ)きつける。同じ一連には「『ずつと一緒』のずつととはどのあたりまでとりあへず次は部瀬名岬(ぶせなみさき)」もあり、伸びやかでスピード感のあるこうした世界に私たちは、ああ健やかで行動的な新人が登場したな、と期待を膨らませた。
  • 夫の沖縄赴任に従って佐藤は沖縄の人となるが、巻頭歌の一連が沖縄での歌だったことも偶然とはいえ縁(えにし)を感じさせる。自在な表現力を持ったこうした新人が沖縄に根を下ろしたときにどんな世界が表現されるのか。これは新しい沖縄詠の第一歩を記した歌集でもある。

(三枝昻之・歌人)

(2017-11-26 琉球新報)


記事



2017-11-25

[] 「黄なる花咲きし 今も名知らず」啄木のこの歌はなぜ人の心を打つのか

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[アキノキリンソウ]


真生(SHINSEI)2017年 no.305

 「石川啄木と花」 近藤典彦

  第九回 黄なる草花(今も名知らず)


  学校の図書庫(としょぐら)の裏の秋の草

  黄なる花咲きし

  今も名知らず

  • 作歌は1910年(明治43)10月。『一握の砂』所収。
  • 名歌秀歌ひしめく『一握の砂』の中にあって、一見地味なこの歌も名歌の一つです。なぜ人の心を打つのか。その不思議を解いてみたいと思います。
  • 「学校」は名高い旧制盛岡中学校(現盛岡一高)。「図書庫」は白い土蔵造りの書庫。広いキャンパスの裏手にあった。「黄なる花」。百年前の地元の人がこの草花は「狐うるい」だと教えてくれたそうだが、そのキツネウルイが百年後の今も分からない。(ここではアキノキリンソウを仮にイメージしておきたい。)
  • この歌の命は「今も名知らず」です。花にまつわる記憶はその花の名とともにあるものでしょう。
  • 中学三年生のときと思われます。キャンパスのはずれにある図書庫の方に足を向けたかれは書庫の裏手で黄の草花に出会いました。花の好きな少年は花を摘み、色に惹かれ形に見いりやがて花の姿の全体を愛で、さらに健気に生きる花の命そのものに思いが至ったようです。花の名は知らなくとも、かれの記憶の中に黄の草花は咲き続けました。
  • このように深い花への愛が「今も名知らず」の一行に凝縮されています。百年ののちにも深く静かに人の心を打つ秘密はここにあると思います。

<真生流機関誌「真生(SHINSEI)」2017年 no.305 季刊>(華道の流派)

 ◎「真生」304号は特集号につき、「石川啄木と花」は休載でした。



2017-11-24

[][] 「戯ってで おっ母おぶったっけァ あんまり軽くて…」 啄木の歌の「おんば訳」

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啄木の歌を「おんば訳」で 詩人の被災地支援から

  東海(ひんがす)の小島(こずま)の磯(えそ)の砂(すか)っぱで

  おらァ 泣(な)ぎざぐって

  蟹(がに)ど 戯(ざ)れっこしたぁ

  (東海の小島の磯の白砂に われ泣きぬれて 蟹とたはむる)

  • 岩手の歌人石川啄木の歌を、気仙地方の方言で詠(よ)んだらどうなるか。震災被災地に思いを寄せる詩人と地元の「おんば」(おばあさん)たちが挑み、1冊の本にまとめた。異色のコラボにより、天才歌人の新しい魅力が引き出された。
  • 岩手の沿岸部は、編著者の新井高子さんが学生時代にフィールドワークをした縁のある地だった。方言による詩の表現方法を探究してもいた。啄木の歌を、おばあさんが操る「ケセン語」で一緒に訳してみたらどうだろうか。当時仮設住宅で暮らしていたおばあさんらに仮設団地の集会所に集まってもらった。最初は恥ずかしがっていたおんばたちだが、回を重ねるごとにおもしろさを見いだし、「おんば訳」の100首が編まれた。

  戯(おだ)ってで おっ母(かあ)おぶったっけァ

  あんまり軽(かる)くて泣(な)げできて

  三足(みあし)も 歩(ある)げねァがったぁ

  (たはむれに母を背負ひて そのあまり軽〈かろ〉きに泣きて 三歩あゆまず)

  • おんば訳で歌がユーモラスに響く一方、震災復興のただ中にある被災者としての切実さもより明確に表されるという新しい発見もあった。参加した延べ約80人のおんばたちの中には、肉親を亡くしたり家を流されたりした人も少なくない。

  大海(おみ)さ向(む)がって たった一人(しとり)で

  七(しぢ)、八日(はぢんち)

  泣(な)ぐべど思(おも)って 家(えぇ)ば出(で)てきたぁ

  (大海にむかひて一人 七八日〈ななようか〉 泣きなむとすと家を出〈い〉でにき)

  • 「おんば訳を通じて改めて浮かび上がった啄木の歌の魅力を多くの人に知ってもらえたらうれしい」と新井さん。本は1944円(税込み)。全国の書店で販売している。(斎藤徹)

(2017-11-21 朝日新聞)


記事


『東北おんば訳 石川啄木のうた』 編著 新井高子 未来社 1,944円


2017-11-22

[][] 石川啄木が亡くなる年の友人宛てはがきなど 盛岡てがみ館 〜2/12

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[カキ]


文面に往時しのぶ 盛岡で年賀状の歴史展 石川啄木など

  • 「年賀状の歴史」展が盛岡市の盛岡てがみ館で開かれている。大正デモクラシーの雰囲気を伝えるカラフルな年賀状、新年のあいさつが省かれた太平洋戦争中のはがきなど165点を展示した。2018年2月12日まで。
  • 歌人石川啄木が亡くなる年にしたためた友人宛てのはがきなど岩手ゆかりの文人や芸術家の賀状も多く並べた。

  連絡先 盛岡てがみ館 019(604)3302。

(2017-11-22 河北新報)


記事



2017-11-19

[][] 石川啄木、漱石、荷風、露伴などの文学の舞台巡り 12/9

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[石川啄木顕彰室前の歌碑]


平成29年度第5回文の京ガイドツアー「小石川文学コース」

観光ガイドとともに、小石川を舞台に活躍した石川啄木、夏目漱石、永井荷風、幸田露伴などの文人の足跡や文学の舞台を巡ってみませんか?

  • 日時 平成29年12月9日(土)午前10時〜
  • 対象 徒歩で全行程(約3km)を歩ける方
  • 定員 40人(抽選)
  • 費用 無料

  • 申込方法 往復はがきに「文の京ガイドツアー(小石川)」と記入し、参加者全員(はがき1枚で2名まで)の住所・氏名・年齢・電話番号と返信用はがきにも代表者の宛先を明記し、下記の問い合わせ先へお申込みください。
  • 申込締切 11月24日(金)必着

予定コース

(集合)東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅春日通り側改札口ー石川啄木顕彰室ー播磨坂ー金剛寺坂ー傳通院ー小石川蝸牛庵跡ー善光寺坂ー礫川公園(解散)


  • 問い合わせ先 文京区観光インフォメーション(文京区観光協会)
    • 〒112-8555 東京都文京区春日1-16-21
    • 電話番号:03-5803-1941(午前10時〜午後6時)
    • FAX:03-3811-3459

記事



2017-11-18

[] 15歳(?)の石川啄木の手紙も発見 若者らしい新世紀への期待に満ちて

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[カシ]


漱石の自筆はがき「日当たりのよい書斎を希望」 新発見の資料公開へ

  • 夏目漱石がアンケートに答えた自筆はがきが見つかった。往復はがきで送られた雑誌「新潮」の「書斎に対する希望」アンケートに「日当(あた)り好(よ)い南向(むき)の書斎を希望」と返信。大正4(1915)年3月号に回答が掲載されたもので、新潮社の故佐藤俊夫・元会長宅に保管されていた。
  • このほか明治34(1901)年、15歳の時と推定される石川啄木の手紙も発見された。同郷の友人に宛て「能(よ)く友を撰(えら)び二十世紀の新舞台に東西の英傑と闘角(とうかく)するの大成功を遂げられ度(たく)」と鼓舞し、若者らしい新世紀への期待に満ちている。
  • 太宰治の「斜陽」原稿などの新発見資料を含むこれら三十余点は、東京・神楽坂の「la kagu」(ラカグ)で開催の「文豪たちと新潮社」展でほぼ全点が公開される。事前予約、定員入れ替え制、観覧料1500円。問い合わせは同社(bun−shin@shinchosha.co.jp)。(岡恵里)

記事



2017-11-15

[][] 啄木劇「はかなくも また、かなしくも」啄木の精神を遺したかった人々の物語

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啄木劇第三弾 完結編の上演!

 「方の会」第61回公演「はかなくも また、かなしくも」

  • 場所:築地本願寺ブディストホール(東京都中央区3‐15‐1築地本願寺第一伝道会館2F)
    • 交通アクセス:東京メトロ日比谷線「築地駅」下車1分。ほかに徒歩5分の「新富町駅」「東銀座駅」「築地市場駅」もあり。
  • 当日のみの会場の電話 03−3546−6955
  • 上演期間:2017年11月30日(木)〜12月3日(日)
    • 昼、夜2回(14時と19時)の公演ですが初日は夜のみ。最終日は13時と17時になります。
  • チケット料金:4000円(日時指定:全席自由)
  • 予約・問い合わせ
    • Eメール: honokai04@yahoo.co.jp
    • 電話:03−3922−2589(FAXも同じ:狭間)

〇 協力:国際啄木学会東京支部 ほか



[][] 啄木の顔とお餅でお正月飾りを作ろう 石川啄木記念館

石川啄木記念館ワークショップ「わたしのお正月!」

  • 開催日 平成29年12月16日(土) ,12月17日(日)
  • 時間 午前10時 から 正午 まで
  • 場所 石川啄木記念館
  • 内容 啄木のかわいい顔とお餅をモチーフに糸でつるすお正月飾りを作ります。作り方のコツを丁寧に教えます。冬休みの工作にもおススメです!
  • 申し込み 平成29年11月18日(土)10時から電話(019-683-2315)で先着順にて受付
  • 費用 300円
  • 定員 各日10人

記事



2017-11-13

[] パンフでお散歩「銀座の石川啄木歌碑」


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石川啄木歌碑

岩手県の詩人石川啄木は、明治41年に再上京後、盛岡中学の先輩、金田一京助の援助を受けながら創作活動を行い、翌年には京橋区滝山町の朝日新聞社に入社しました。以後、26歳で死去するまでの約3年間、校正係の仕事に従事しながら、創作活動を続けますが、明治45年(1912)に死去します。朝日新聞社の跡地には歌を刻んだ歌碑があります。


(東京都中央区観光協会 「Area Guide map 銀座」)






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  • JR 有楽町駅は、地図の右上。
  • 石川啄木歌碑は地図の左側中央あたり、赤ペンで囲ってあるところ。


(中央区商店街連合会 「中央区ふれあい街歩きマップ2 銀座編」)



2017-11-11

[] 石川啄木の歌そのもののワーキングプアが広がる

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[ケヤキ]


売り上げは右肩上がりなのに給料は据え置き…[大弦小弦]

  • 「売り上げは右肩上がりなのに給料は据え置き。ボーナスなし。成果手当なし」「訪日外国人客の売り上げが全国 1、2 位なのに時給が本土より安い」。今年初めに本紙が実施したアンケートでは労働者の不満が渦巻いた。
  • 法人税の申告所得金額・税額が過去最高を更新したと沖縄国税事務所が発表した。黒字を申告した法人も40%で全国トップ。県経済が好調なのは間違いないようだが、働く側には好景気の実感が乏しい。増えた利益はどこにいったのだろうといぶかってしまう。
  • 「成長の成果が大企業と富裕層に集中し中小企業や国民に回っていない」と経済アナリストの森永卓郎さん。
  • 「はたらけど はたらけど猶(なほ)わが生活(くらし)楽にならざり ぢっと手を見る」。石川啄木が詠んだ歌そのもののワーキングプア(働く貧困層)が広がる社会である。(高崎園子)

(2017-11-11 沖縄タイムス)


記事



2017-11-08

[] 渋民を歩くと啄木の歌心を湧かせた風物に出合う

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[ヒペリカム]


【日本ふるさと紀行13】渋民村(岩手県盛岡市)

  〜歌人・石川啄木のふるさと 中尾隆之(旅行作家)

    岩手山と北上川のある望郷の村

  • 「ふるさとの山に向かひて言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな」。駅前広場に歌碑が立つ盛岡は啄木が中学時代と新婚時代を過ごした町である。生まれたのは北郊の玉山村。翌年、住職の父の転任で渋民村に移住し、感受性豊かな幼少期を過ごした。
  • 「かにかくに渋民村は恋しかり おもひでの山おもひでの川」と詠んだふるさとは、いわて銀河鉄道の渋民駅から歩いて約25分。最初に立ち寄ったのは石川啄木記念館。館内には直筆ノートや手紙、日記、生活用品と、中学中退で上京し歌壇で注目されながら盛岡、東京、函館、札幌、小樽、釧路、東京と転々とした貧困と病苦の26年の短い生涯が紹介されていた。
  • その敷地に学齢より1年早く入学し神童と呼ばれ、のちに教壇に立った渋民尋常高等小学校と、代用教員時代に間借りした斎藤家住宅が移築復元されていた。記念館のすぐ裏手の宝徳寺の本堂には啄木の部屋、前庭には閑古鳥(カッコウ)を詠った歌碑がある。
  • 渋民を歩いていると、啄木の歌心を湧かせた風物に出合う。それはいつかどこかで見たふるさとの原風景に重なる。

(2017-11-06 観光経済新聞)


記事



2017-11-06

[][] 堂々 完成!『一握の砂』啄木歌集の定本!

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『一握の砂』

   石川啄木 著・近藤典彦 編 

    桜出版 2017年10月28日 発行 1000円+税


編者・近藤典彦氏「まえがき」より

  • 『一握の砂』を読むのなら、ぜひ本書で読んでください。現在出版されているどの『一握の砂』よりも格段すぐれた版だからです。
  • 『一握の砂』(近藤典彦編)は朝日文庫版(2008年)として刊行されましたが、絶版になりました。
  • 本書では同文庫版にいくつかの訂正をほどこすとともに、その後の私の研究成果を補充しました。補充は主に「我を愛する歌」の章の脚注となって実現しています。「我を愛する歌」こそ『一握の砂』の精髄なのです。
  • 朝日文庫版では入れなかった歌番号と索引を入れるなど、使い勝手をよくしました。

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  • 啄木が始めた三行書きは「現在の歌の調子を破る」(啄木)ための、野心的なこころみでした。啄木は歌人であるとともに詩人でした。行分けには詩人啄木のテクニックが駆使されています。かれの三行書きの短歌は美しい三行詩でもあります。
  • 一行ごとに、歌と行分けが要求する小休止を置きながら、味読してください。
  • 朗読こそ啄木短歌最高の鑑賞法です。

『一握の砂』

   石川啄木 著・近藤典彦 編 

    桜出版 2017年10月28日 発行 1000円+税

    桜出版 電話. 019-613-2349 FAX. 019-613-2369

        E-mail <sakuraco@leaf.ocn.ne.jp>



◎ お知らせ

  『悲しき玩具』一握の砂以後 11月下旬、刊行!

    石川啄木 著・近藤典彦 編 

    


2017-11-03

[] 新しく発見された石川啄木の書簡など 展示 11/26

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[アカバナダイモンジソウ]


「文豪たちと新潮社」展 11月26日17時

  • 夏目漱石、太宰治、谷崎潤一郎、石川啄木、二葉亭四迷、島崎藤村……日本の名だたる文豪たちがしたためた原稿や手紙、絵葉書などが、このたび、新潮社の関係者宅から発見されました。
  • 新しく発見された資料は30点ほど。数も多く、価値のあるものばかりです。例えば、太宰治の代表作の一つである『斜陽』の直筆原稿。乱れのない堂々とした字で書かれた「直治の遺書」は、たいへんな迫力です。
  • そのほか、26歳の若さで亡くなった石川啄木の新発見書簡や、完成稿とはまったく違なる書き出しから始まる二葉亭四迷「其面影」の草稿など、貴重な新資料が揃っています。
  • この機会に、日本を代表する文豪たちの息づかいを感じていただけたらと思います。

◦ 開催日時 2017年11月26日(日) 17:00〜18:00

◦ 会場 la kagu(ラカグ)2F レクチャースペースsoko  東京都新宿区矢来町67

(東京メトロ東西線神楽坂駅矢来口出てすぐ)

◦ 主催:(株)新潮社


詳細記事(入場には限定があるようです)



2017-11-02

[][] 与謝野夫妻が啄木を偲ぶ原稿など展示 啄木記念館 〜2018/1/8

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[ジュウガツザクラ]


石川啄木記念館

 企画展 啄木と与謝野寛・晶子との関わり

  • 歌人・石川啄木と与謝野晶子とその夫・寛との関わりを紹介する企画展が、盛岡市の石川啄木記念館で開かれている。この企画展は、石川啄木の文学の出発点として大きな影響を与えたといわれる雑誌「明星」の主幹・与謝野寛と、雑誌の代表歌人である与謝野晶子と啄木の関わりを紹介するもの。
  • 会場には、啄木が明治35年・1902年に東京で与謝野夫妻と初めて出会った時の印象を綴った日記や手紙など約80点の貴重な資料が展示されている。与謝野夫妻が啄木を偲ぶ原稿では、啄木の話は事実か空想か分からないことがあったという記述があり、学芸員は「啄木の想像力が豊かであったことを示すものだ」と話していた。
  • 企画展は、来年1月8日まで開かれている。

(2017-10-31 テレビ岩手)


記事

石川啄木記念館 企画展



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・石川啄木 年譜 ………… 26年と53日の生
・ローマ字日記………… 漢字と仮名では書けないことをローマ字で
・啄木文学散歩………… 息づかいの聞こえる ゆかりある場所を訪ねて
・啄木行事レポート …… イベントに参加しての私的レポート
・啄木の 女性たち ……… 啄木の人生を彩った「忘れな草」たち
・啄木と花 ……………… 歌に登場する花や木の資料

◉ 「本家 啄木の息」のトップページ ……………… アーカイブです。


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