〖 啄木の息 〗

石川啄木の魅力を追い 息づかいに触れてみたい

2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「石川啄木の世界〜うたの原郷をたずねて」仙台文学館 <その5 終>

啄木文学散歩・もくじ 仙台文学館・開館15周年記念特別展 「石川啄木の世界〜うたの原郷をたずねて」 啄木の声が聞こえる 展示の最後に、テーブルがあり録音テープが聴けるようになっていた。 啄木の声は、日本音響研究所の鈴木松美所長が啄木の顔の形や骨格…

「石川啄木の世界〜うたの原郷をたずねて」仙台文学館 <その4>

啄木文学散歩・もくじ 仙台文学館・開館15周年記念特別展 「石川啄木の世界〜うたの原郷をたずねて」 啄木ゆかりの「晩翠草堂」をたずねる 入口の説明板。「晩翠草堂」は仙台駅の西1kmほど、青葉通りと晩翠通りが交叉したところにある。 土井晩翠 1871年(明…

啄木の家庭劇ユーモラスに 箕輪の劇団 5/24、5/25

(長野県上伊那郡)箕輪町を拠点に活動する「劇団クラーク地方」は二十四、二十五日の両日、井上ひさし原作の「泣き虫なまいき石川啄木」を、伊那市西町の「旧井沢家住宅」で上演する。団員たちは本番を目前に控えて、けいこに励んでいる。 作品は歌人石川啄…

啄木が盛岡中学在学時に足尾銅山を…

三山春秋 石川啄木が出身地である岩手県の盛岡中学在学時に詠んだ短歌に〈夕川に葦は枯れたり血にまどふ民の叫びのなど悲しきや〉がある。足尾銅山(栃木県日光市)による鉱毒被害に目を向けてもらうため田中正造が試みた明治天皇への直訴に感銘を受けて作っ…

歌人・石川啄木を荒川区民フィルが歌う 6/22

[バラ “初恋” ] 荒川区民フィルハーモニー合唱団 第21回定期演奏会 創立35年を迎えた荒フィルが贈る第21回目の定期演奏会 【歌人・石川啄木の足跡を訪ねて】 石川啄木の短歌を題材とした新曲を本邦初演! ふるさとに想いを馳せながらお聞きください! 2014年6…

「石川啄木の世界〜うたの原郷をたずねて」仙台文学館 <その3>

啄木文学散歩・もくじ 仙台文学館・開館15周年記念特別展 「石川啄木の世界〜うたの原郷をたずねて」 土井晩翠と啄木 [仙台文学館ニュース 第26号] 土井八枝(土井晩翠の妻) 1905年(明治38)5月、啄木は自らの結婚式に出席するために帰郷の途中、仙台で下…

2014「啄木祭」友との語らい 6/7

2014「啄木祭」 2014年6月7日(土)13:30〜 (開場 13:00) 会場 姫神ホール(盛岡市渋民文化会館) 講演 「啄木の言葉」金田一秀穂氏(杏林大学外国語学部教授) 対談 金田一秀穂氏 × 森 義真氏 テーマ「金田一家にとっての啄木」 舞台発表 渋民小学校鼓笛…

短歌甲子園がもう一つ?

[ニワトコ] 短歌甲子園が宮崎にも 盛岡と同じ8月開催 まだ両市の交流企画なく 短歌甲子園がもう一つ? 歌人石川啄木の古里・盛岡市を舞台に第9回全国高校生短歌大会「短歌甲子園2014」(同大会実行委員会の主催)が8月28日から30日まで開かれる。歌人の若山…

「石川啄木の世界〜うたの原郷をたずねて」仙台文学館 <その2>

啄木文学散歩・もくじ 仙台文学館・開館15周年記念特別展 「石川啄木の世界〜うたの原郷をたずねて」 啄木書簡 啄木の書簡は1896年(明治29)から亡くなる年までの17年間にわたり、512通ほどが残されている。 (他の文学者と比較すると)啄木と同じ27歳の時…

「天鐘」 啄木「ふるさとの訛なつかし…」と懐郷の念

「天鐘」 津軽出身の県庁職員が東京事務所に赴任早々、使いを頼まれ都内の洋菓子店を訪れた。店員にいかがしましょう―と尋ねられ、お札を差し出して「これをこんけ、け」。 学生時代、都内の一流百貨店に勤める先輩を訪ねた。若いデパート嬢に恐る恐る店内呼…

「石川啄木の世界〜うたの原郷をたずねて」仙台文学館 <その1>

啄木文学散歩・もくじ 仙台文学館・開館15周年記念特別展 「石川啄木の世界〜うたの原郷をたずねて」 仙台文学館は仙台駅から4〜5 km北、広大な台原森林公園の一部にある。 常設展では、井上ひさし・佐伯一麦・伊坂幸太郎・俵万智・伊集院静など、仙台と関わ…

公演「泣き虫なまいき石川啄木」 5/24、5/25

旧井澤家住宅で演劇「劇団クラーク地方」公演 (長野県上伊那郡)箕輪町を拠点に活動する「劇団クラーク地方」(さいとうのぞみ主宰)は24、25の両日、第3回公演「泣き虫なまいき石川啄木」(井上ひさし原作)を伊那市西町の旧井澤家住宅で上演する。啄木と…

〈こころよき疲れなるかな/息もつかず/仕事をしたる後のこの疲れ〉 石川啄木

[プレクトランサス] 天地人 東奥日報 今春、卒業した大学生の就職率が94%超と3年連続上昇し、高校卒業生の方は96%台でバブル期並みだった。卒業生も親もホッとしたことだろう。 「就職氷河期」が長かったせいか、ここ10年ほどの間に若い人たちの労働観が変…

河北抄

「はたらけど/はたらけど猶(なお)わが生活(くらし)楽にならざり/ぢつと手を見る」 盛岡市出身の歌人石川啄木を題材に戯曲「泣き虫なまいき石川啄木」を書いた故井上ひさしさんは、啄木を好きな理由としてこの歌を挙げたことがあった。 人は生活が苦し…

この時代に啄木を読む魅力とは…『石川啄木入門』

[チョウジガマズミ] にいがたの一冊 『石川啄木入門』 池田功著 評者 田村久男(明治大学政治経済学部教授)◎真の姿と新しい魅力を発信 明治期の歌人石川啄木は今でも多くの人々に読みつがれている。しかし、その一方でセンチメンタルな抒情詩人にすぎないと…

「もりおか・先人新発見」6/7

先人記念館 親子向けワークショップ 「もりおか・先人新発見−上田かいわいを探検しよう−」 2014年6月7日(土)9:30〜13:00(予定) 盛岡市上田には石川啄木、金田一京助が通った盛岡中学校(現岩手県立盛岡第一高等学校)、宮澤賢治たちが通った盛岡高等農…

小樽「啄木忌の集い」5/17

[ズミ] 第102回小樽「啄木忌の集い」 石川啄木の命日は4月13日だが、小樽啄木会は雪解けに配慮して毎年5月に啄木忌を開いている。当日は日本詩吟学院岳風会小樽支部の師範が啄木の歌を朗詠する。 2014年5月17日(土)午後2時〜 会場 小樽公園啄木歌碑前(小…

「啄木祭賞」 高校生の部

[コムラサキシキブ] <啄木祭全国俳句大会>高校生の部最優秀、盛岡の工藤さんに 石川啄木をしのぶ「啄木祭全国俳句大会」が11日、盛岡市玉山区渋民の姫神ホールで開かれた。今回初めて設けられた高校生の部の最優秀賞に当たる「啄木祭賞」には、盛岡中央高…

岩と啄木と歴史と出会うツアー 盛岡

[タラノメ] 学生が盛岡を「おもてなし」 首都圏などからツアー客 JR東日本の旅行企画「駅からハイキング」は11日、盛岡市のJR盛岡駅を発着点に行われた。イベントは同市大沢川原の盛岡カレッジオブビジネス観光ビジネス科の学生が初めて企画。参加者は石割桜や…

啄木学級 新聞記者・啄木の可能性 -「文の京講座」- 7/4

啄木学級「文の京講座」 2014年7月4日(金)午後2時〜 文京シビックホール(東京都文京区春日) 講演 外岡秀俊氏 「啄木と賢治 困難な時代の道しるべ」 対談 外岡秀俊氏X西連寺成子氏 「時代を捉える― 新聞記者・啄木の可能性」 受講料 無料 定員 300名(…

「与謝野晶子と石川薰木」展示 -堺市- 5/30~6/1

[グミ] 常設展「与謝野晶子 生涯と作品」第1期 2014/05/15(木)〜2014/07/06(日) 日本を代表する歌人与謝野晶子(1878-1942)は、堺の菓子商 駿河屋に生まれました。 『みだれ髪』や「君死にたまふことなかれ」をはじめ、「源氏物語」の現代語訳を手がけ、…

啄木は気になる存在「風土計」-岩手日報-

「花冷え」とは、桜が咲くころ寒さが戻ることをいう。今年の県内は咲くのが早めで、散った後に寒さが戻った。北海道には初夏の時季の「リラ冷え」がある。渡辺淳一さんの小説「リラ冷えの街」により定着した。故郷にそんな時季が近づくころ、渡辺さんが別れ…

<出版>記念館長「啄木」を出版 岩手ゆかりの70人以上紹介 /岩手

石川啄木記念館館長で近代文学研究家の森義真さんが「啄木 ふるさと人(びと)との交わり」を出版した。野村胡堂や金田一京助ら、啄木を巡る岩手ゆかりの70人以上を取り上げ、啄木の人物像などを浮かび上がらせた。 「意志の強固な天才にベートーベンがあり…

平出に出会うきっかけは啄木だった -塩浦彰

[オオデマリ] 「法と文学 ふたすじの道」 大逆事件弁護人の平出修、没後100年の企画開催 塩浦 彰 (元高校教諭) 私の故郷である新潟出身の歌人・評論家に、今年で没後百年を迎えた平出修(ひらいでしゅう)(1878〜1914年)がいる。明治の中ごろから与謝野…

<啄木短歌大会>30周年 体験にじむ力作並ぶ --盛岡

石川啄木にちなんだ短歌大会が4日、盛岡市玉山区の渋民文化会館で行われた。 今年で30周年を迎える大会には東北地方を中心に153首の応募があった。自らが生活する農村で若者が減り、高齢化していく現状を憂う作品など、実体験をもとにした力作が並んだ。 最…

館山に眠るコルバン夫人とは…

[フジ] 【検証!千葉の伝説・噂】 (4)戦前、館山の観光地に眠る英国人女性とは? 千葉県館山市の観光名所の一角に、房州(安房地域)のために戦前、生涯をささげた英国人女性の眠る墓がある−。そんな噂を聞き、同市の城山公園を訪れた。 ここは「城山キリ…

「私は小説を書きたかった。否、書くつもりだった。…」啄木直筆資料展

[フジのカーペット] 函館市文学館 平成26年度上期石川啄木直筆資料展 企画展「小説家・石川啄木」 「私は小説を書きたかった。否、書くつもりだった。 又実際書いても見た。さうして遂に書けなかった。」(「弓町より『食ふべき詩』」より) 会期 2014年4月1…