6/16 書評まとめ 「アイデアの極意」 著者:「内藤 誼人」

【読前感】

昨日は出来ませんでした。ごめんなさい。さて、今日の本ですが、少し嗜好を変えましてお送りいたしますw日本人論から離れてビジネス論ですかね。

アイディアというのは、凄く難しいですよね。時にクリエイティビティとごっちゃになってますが、少し意味が違うと自分は考えています。

その難しいアイディアに対して「極意」ですからね!これも、題名に釣られた感はありますけど買ってしまいましたwちなみに、著者は心理学者のようですね。なるほど、とするとこの本は「いいアイディアを出すための、良い心構え」的なことを書いておられるのではないでしょうか?

心構え1つでそんな事が!と思われる方もおられるでしょうが、実際心構えは大事なんですよね。まぁ、その辺りは、しっかりこの本の中で色々と教えてくれると思います。ので、はじめましょうかw

【書評】

『P3L3 実際、ほとんどのビジネスマンは、どうやれば発想力の具体的な形である、アイデア力、企画力、組織力が高まるのかを残念ながら知らない』やはり、方法論を展開するようです。確かにハード面でのアタックは重要だと思います。

『P12L3 発想力は、才能ではない』なんというか、かなり当たり前の事を言っているようですけど。。。とりあえず、先天的なものではないのは確かでしょう。かなり環境に影響されます。まぁ、その環境がない土壌で育っちゃったらわかんないけど。。。

すごく、マインドコントロール的な本です。いうならば、軽くカルトを感じるかもしれない。でも、やるかやらないかは貴方次第だし、正確には読むか読まないかも貴方次第なんですけどね。

『P24L8 日本のビジネスマンは、とにかく生真面目である。いすに深く腰掛け、背筋をぴしっと伸ばして沈思黙考しなければ、良いアイデアが生まれないかのように考えている』私も声を大にして言いますが、これは完全にウソですーてきとーにやりましょう!w

まーた・・・太い文字。。。これってホントに思考停止にするからマジで良くないと思うし。。更には読みにくいんだよ〜なんか、頭の中で大きな声で再生しなきゃいけないんじゃないかみたいに思っちゃうし。これ、辞めた方が良いと思う。

『P43L1 「良いアイデアを出すためには、分裂思考が必要」』これって、性格的に分裂だったらどうなんだろう?アイデアはともかく人間関係は大変かもしれないね。という事は、逆の方がたぶん付き合うときに楽なんだろうなぁと思うよ。

でも、ビジネスでは、楽な方を選んではいけないとよく言われるにもかかわらず、こういう分裂的な発想(メチャメチャな発想・非論理的な発想)を持った人間って疎まれる傾向にあるよね。なんでだろー??楽はいけないんじゃないのかー?

『P43L2 既成概念にとらわれず、頭を柔軟に働かせるためには、全く異質な要素を頭の中で、自由に結びつける能力が求められている』これは、時と場合によって凄い誤謬やら誤解やらを招くよね。それを如何に理解してあげるかが実は重要。理解されない事のが多い。

メモは凄くアイデアには大事ですね。これはどの本にでも言われていることですね。なんというか、○○の手帳術みたいなヤツも、いうならば同じようなものです。脳の処理範囲外に情報を”一時記憶”させておく方法なんです。ほら、HDDが重いとCPUも動かないでしょ?

リスト化という話からすると、このTwitterというツールは、メモとリスト化を同時に行う事ができる超優れものツールである!そういう点で、もしかしたらTwitterをやってる人とやってない人でアイデアの量的差が出てくるかもしれない。

という事は、Twitterはやってるだけで頭がよくなるツールかもしれない!その辺りの脳トレ?みたいなゲームをやるよりか、こっちの方が良いよ!だってなにせ無料だし!人間相手のコミュニケーションだし!

『P80L4 電子会議は、発想を妨げる制約があまりないのである』なるほど。確かに、空気も読みにくいしなぁ。そういう意味でTwitterで会議も面白いだろうし、Ustで会議参加外の人からの意見も・・・みたいな話は凄く興味あるね。

『P83L1 発想力を高めたければ、いつでも”好奇心”をもって生活しなければならない』そうそう、好奇心は大事。だけど、こんなふうに”なければならない”なんていう発想だとアイデアは浮かんでこないぞーとりあえず、楽しい事を見つけましょうw

『P86L11 心と体は決して切り離せない。心は、体に依存して機能しているからである』確かに、体が元気じゃないと、なんか楽しい事って見出せないよね。頑張りすぎて、クタクタ状態は良くないってこったい!w

という事は、もっと休みなさい!っていうのは、経済効果を高める事が出来る気がしてきたぞ?なんというか、色々なデータを駆使して、残業が少ないほうが経済効果が高いような事が論証できれば色々効果的なんじゃないだろうか?

『P88L7 歩きながら思考すると、精神状態が活発になり、素晴らしいアイデアが頭の中に流れ込んでくるそうである』意外とクリエイター達がジム通いしてるのも、これに当てはまりますかねー?w

『P92L7 ダンスは、身体を柔軟にする効果があるばかりでなく、思考の柔軟性にも寄与する』だからといって、ダンスをやりなさい!と勧めているわけではない。時々勘違いしていらっしゃる方もおられますがね。

『P105L12 知的なアイデアで勝負している会社のオフィスは、青か、オレンジか、黄色にしなさい、とアドバイスできる』面白いね。こういうの。なんというか、日本のオフィスは殺風景なのが多いから、もっとアートちっくなのは如何なんかね?

『P107L3 スマートにアイデアを出したいのなら、"アーモンド"の香りの助けを借りるのも、心理学的にオススメできる方法である』ちょww待てwww色々危ないwwwなんというか、軽く宗教じみてるww

なんというか、科学的な検証データが出てるんだろうけど危ない。後は、アーモンドの香りというのは、青酸カリの香りなんで、毒物が近くにある!てきな感覚で色々と脳が変な活動してる可能性がある。・・・マリファナみたいだな。。。w

『P121L3 「会議では、議長がリーダーシップを発揮しない方が、良いアイデアがでます」』面白いねーなんというか、リーダーは優秀じゃなきゃいけない!とか思っている人に100回ぐらい念仏のように聞かせてやりたいわw

『P142L1 ニュートンの集中力ははなはだしかったようで、健康を気づかう秘書にとっては、ニュートンにいかにして食事のことを思い出させて、首尾よく食事をとらせるかが一苦労だったという』ニュートンあほすwww

でも、そこまで長時間集中しても楽しい!と思えるようなネタが見つかっているという点では凄く幸せかもしれない。少なくとも、集中してる間はニュートンは超幸せだったろうしね!w

『P168L1 遊びを通してボキャブラリーを増やすのは、決して無駄にはならないと思う』ボキャブラリーは大事!というより、人をひきつけたり、面白い人間だと思われるためにはボキャブラリーが無いと辛いんじゃないかなぁ?

【読後感】

読み終わりました〜なんというか、こないだに比べて薄い感じのする本でした。

知っている事も多かったからかもしれませんね。ただ、なんというか、アイデアを出すには、リラックスが最重要なんではないかなーという事が改めて認識できました!

多くの企業・会社では、なんだか重苦しい雰囲気で仕事をしていると思います。一人ひとりに分け与えられるスペースも少ないですしね。でも、そんなに縛り付けられている状況では何も解決する方法は浮かんでこないでしょうね。

まぁ、オフィス環境を変えるのは一朝一夕では無理でしょう。なので、せめて自分という固体から変えていけたら良いんじゃないか?なんて思いますよ。それで良いんじゃないでしょうか?全部変えられないから、自分が変わる。んで、結果が出たら他に勧める。

そうやって、もっともっと楽しい・楽な環境を作り出していきましょう!もっとストレスフリーな環境を作り出せたら楽しいと思います!んじゃ、そういう事で。今日は終わりですーw

6/14 書評まとめ 「こころの格差社会――ぬけがけと嫉妬の現代日本人」 著者:「梅原 純子」

【読前感】

こころ。。。格差社会。。。どちらも今凄い問題になってますね。物質的には豊かだが精神的には貧しい社会だとか、格差は広がる一方だ!とか。。。

ちなみに、私は、格差が広がっているとかあんまり考えていません。ただ、日本全体が落ち込んでいる。その中でお金を「持つもの・持たざるもの」の間で、その落ち込みのスピードの問題なんじゃないかと。

本来の格差とは、上がるものがいて、下がるものがいて。でも、今は下がるものしかいない。さてどうしようか?という話ですね。そういう意味で、格差社会の象徴というべきアメリカの状況とは少し違っていると思うので、あんまり参考にはならないんじゃないかなぁ?アメリカは。

まぁでも、勝間勝代的な、モードチェンジ!みたいな話ではないことを祈ります。。。でも、なんかそんな感じなんだよね。。。

チェンジは良いけど、モードチェンジは、ぶっちゃけ、問題の先送りでしかない。ので、チェンジを叫ぶべきだと思います。モードチェンジは、個人の問題であり、チェンジは社会の問題。個人の問題を社会が考える、というのが健全な社会のあり方だと信じています。

まぁ、そんな感じでのんびりやっていきますか。という事でゆっくり読んでいきます〜

【書評】

『P12L1 外的な条件がアップすれば人は幸せになれる、という命題』ってありますよね。とりあえず、男の魅力は年収だと公言してるような女性もいますし、それを信じている男性もいる。私は外見的に○○だからと諦めてしまう人もいる。なんだかなぁ、って感じです。

でも、実はそんな事、あんまり関係ないんですよー。というのが、もしかしたら本書の主旨かもしれませんが。。まぁそうでないかもしれない。言いたいことは同じでも、とりあえずこの著者の表現にお任せしましょうw

『P13L12 外的条件が良い方にかわっても悪いほうにかわっても、多くの人は次第にそれに慣れてしまう』つまり、外的条件はほとんど何も影響を与えないという事ですね。もっと言ってしまえば、そんなもの追求しても意味が無いよって感じですかね。

『P15L6 人は何故、せっかく努力して手に入れたものにすぐに慣れてしまうのだろうか』根源的な、非常に興味深い問いですよね。私も凄く不思議に思います。なんでなんでしょうね?もう十分に金とか地位とかあるやん!って人が追求していたりするしね。

『P16L16 我々は、もっともっと、と貪欲に生活を肥大化させた生き物の進化のうえに形成された遺伝子をもっている』これ、ほんとだったら、人間は不幸せになるために生まれてきたような・・・なんというか「原罪」的な発想だね。

まぁでも、確かにこういう肥大的な発想をもってなかったら、ここまで他の種族を滅亡させてまでの発展とかはありえなかっただろうね。そういう意味で、自然界の中で最も罪が重い種族が人間かもしれないね。

『P18L2 人が獲得したものにすぐに慣れて次なる外的条件を求める理由の第2は、欠乏感にかられ何かを獲得するためになされるプロセスが生む「高揚感」「達成感」である。』これは凄く理解できるよなぁ。。。

『P23L1 日本経済の失速を心の観点から見るなら、バブル経済で得た資金を活用し、楽しむ事だけに集中し、つまり、所有する事だけを楽しみ次なる目標設定をする事ができなかった指導者達のミスといえるのである』これ、大事!

『P28L6 両親からの外的条件を幸せの基準とする生き方から脱却して、自分なりの場所を見つけ幸せの条件を見出したが、両親からの強い「生き方のおしつけ」やコミュニケーション不全で壊れてしまう若者も多い』凄く理解出来ますなぁ。。。

私自身、これに関してメチャメチャ両親と揉めに揉めたんで。。。まぁ、自分は両親に負けつつ反抗を繰り返し続け、結局大変な事になってるんですが。。まぁ仕方ないといわれればそうなんだけどねーw

『P40L4 世界の金持ち3人の資産の総計が、なんと最貧国48カ国をあわせた国民総生産を上回る』これが、格差ですね。これを是正するようなシステムは作ることはできないでしょう。そういう問題なのです。

コミュニケーションに重きを置いている文章ですね。いろんな意味で。日本には、健全なコミュニケーションが行われているような例がほとんど存在しません。多くの場合は「なぁなぁ」になってしまい、「真の論点」を議論する必要がないからです。

でも、それ自体が、ほんとうの問題を生み出すというのが、本旨ですね。非常に重要な事だと思います。「蟠り」と簡潔に言ってしまっても良いですが、簡潔だとやはり切りすぎちゃってる部分もあるのでね。

『P56L3 場の中に入る、和を乱さない、という原則は、日本社会の中でうけつがれてきたある種の文化的な思考回路である』おっとーーー。また「空気」の議論になってきました。これを議論するのが好きなのか大事なのかだんだんわかんなくなってきた。。。w

『P64L16 成功者がやっかまれる社会はシステムが腐敗している可能性がある』うあ。。。色々考え直さないといけないんじゃないかなぁ?と思うけどね。私自身はすげー腐敗してると思うよ。というか、機能不全に陥ってるイメージ。

『P66L1 現実的には子供を有名大学に入れるためのチャンスをふやすためには、親が豊かでなければならない』これについて、私は親から自慢された事がありますね。「こういうことが出来るお前は幸せなんだぞ」と。実際は、高校受験のときの滑り止め校の話なんですが

子供心ながらに、それって自慢できる事なんかぁ?と本気で思ったので、その場で大喧嘩してしましたが。まぁでも、完全な親なんかいないんで、仕方ないんすけどね。でも、うちの親が比較に出した家の子供は私と凄く仲が良かった子だったので、ピキッとしましたが。

『P73L2 がんばれば実績があがりいい生活ができるという高学歴・ホワイトカラーの人々には、努力したってうまくいかない、という人々の無念さが理解できない』確かに理解できないんだろうなぁ。私自身、受験は体力勝負って思ってるしなぁ。。。

『P75L9 才能とは本人の努力のみによって生み出されたものでなく、親からうけついだり社会環境によって形成されたものである』ロールズ先生ですね。これは非常に共感を持ってみています。もしかしたら、共感を持ってはいけないような境遇かもしれませんが。

『P83L3 所得格差が解消されないまま次第に豊かになっていく社会、しかもそれが「競争力」という名のもとに正当化されてしまう社会では、犯罪率が増加する』これが当てはまらないのが日本なのか?あんまり顕著に出ていない。隠してるだけなのか?

『P88L8 つまり選択に残るためには目に見えない条件が必要なのだが、勝ち組の人間には、自分たちが自分たちの実力と努力だけで勝ちとった、と思ってしまうことに問題』って、この心理状況って当たり前じゃないか?と思ってしまうんだが・・・?

『P99L13 文化には文化を支配している「亡霊」があり、それが心理的抑圧や支配を成り立たせているもとになっていながら、だいたいは隠され無意識になっているポイントを持っている』この気づきは凄い大事だと思う。

『P100L10 大切なことは、自分がそうしたゴーストに縛られていることがあると気づくこと』わかっちゃいるけど、これってとっても難しい。そして、それしか成功が得られないと思い込んだり、それしかないんだと絶望したりしてしまった時はなおさらだ。

『P100L13 もし、あなたが、ある「スタイル」に自分をあてはめなければ幸せになれないと感じているなら、それは社会や親からのゴーストではないか、と検討してほしい』全ての日本人に告ぐ。検討しろ!w

『P105L6 「病気になっても保障してくれる会社があって有難い。だから自分は退職して独立しない」という結論に自らを納得させるためではないだろうか』後半部分が凄く大事。時に人は、心の不調から現実を作り変えてしまう事があります。

『P120L8 給与やボーナスの額を決定する時、その決定までのプロセスが公正であれば、結果はともあれ報酬に対する満足度が高いのである。』これ重要。もはやデータとして出ている話。

『P124L11 社会的カリスマは、反対意見を言う者を抹殺したり敵対したりするためのパワーをもつことでなく、組織や人々が幸せになるためのパワーをもつことでなくてはならない』深いよなぁ。。。でも、これが豊かな人間に課せられている使命であると思う。

『P129L15 自分は何をやってもダメだ、むいていない、自分はなにをやっても失敗する、というようなブロックをはずすことに、人は目をむける必要がある』これで、出来るのにできない人がいるよね。でも、「やれば出来るのに」は励ましにならないから注意。

『P137L11 ネガティブかポジティブかというのは、ものの見方の結果でしかない』物事には裏表がある。そして、それを評価するのもまた人なので、そこにも裏表が存在する。そういう事を意識していれば色々見方も変わるだろうね。

『P139L13 本来のものを組みかえて自分たちに都合のよいものを流通させるのは日本の特徴だ』これは、マイナスイメージを与えるが、昨日の本では別にネガティブでもないようだったよね。これが評価の仕方。すなわち、表象原理ってヤツ。

『P140L3 自分のしたいことをしていると、そのことで自分が楽しいだけでなく、他人のためにもなっているという心境に達するのである』この極意は超大事!つか、これがなく、仕事=辛いモノみたいになってるから、妙な閉塞感が。。。w

『P156L7 食べて、着て、住むためには――ほんの少ししかいらない。そのほかのものは、ただ他人の趣味に迎合するためか、他人より目立たんがために手に入れるものである』こういう感じで、軽く諦めちゃってるのかなぁ。わかんないなぁ。

たぶん、私自身が言うなれば「勝ち組」からあぶれてしまったマインドを持ち続け、それと戦い続けている結果なんだろうと思う。ただ、感覚としては、これに勝ったところで意味はないと思っている。単純に、私は生きていければ良いのだ。

『P139L10 自分の怒りや悲しみや感情について語らないというのは、男性にとって「美学」のことがある』ああーあるよね〜。どんなに仕事が大変でもがんばってる先輩凄い!みたいなね。でも、意外と、モテる男ってこういうのをポロッと出しちゃったりする。。。w

『P168L1 自己超越願望とは、自分らしい固有な人生が、自分のためだけでなく、更に他者、人々のために還元されるような生き方』ここに達している「勝ち組」がいったい日本には何人いるのか?数えるほどしかいないのではないかと思う。そのくらい少ない。

【読後感】

最後の書評から50Pほど一気に読み終えてしまいました。スイマセン。ちと批評者としてはよくなかったと反省しています。

こういう本は、なんというか、成功している人にこそ読んでほしいですが、しかし、成功者はその成功という状況ゆえに自分は完璧だと思っているのでしょう。そういう意味で、社会のTOPのかなりの人々が勉強をしていないのも理解出来ます。

社会的な認証を得ることが果たしてほんとうの意味で、成功なのか?まぁ、確かに外的要因的には成功なのは間違いないでしょう。しかしそれだけなのか?そこで終わるのか?

そういう疑問や思考は重要でしょう。そして、その様なことは、その成功が終わった後にふと考えるのではなくて、成功が続いている時から訓練が必要なのでしょう。

しかし、それを本当に必要と考えるかどうかは貴方次第なのでしょう。なんというか、それは「必要なんです!」と説いた時点で、もはや新たなるゴーストなんだと思います。そういう意味で、昨今の「自分探し」には意味が無いのでしょう。

とすると、多くのアドバイスや「こうすべき」といった議論自体が「新たなるゴースト作り」に加担しているのかもしれません。それを避けながら言及するというのはとんでもなく大変な知的活動なのではないでしょうか?

そういう意味で凄く考えさせられたし、それを考えたという点でこの本は私にとっては重要だったのでしょう。まぁ、皆さんがどうかはわかりません。それも仕方ないですよね。だって、そういうもんだって説かれてるんですものwそれでは、今日はこれで終わりですー。

6/12 書評まとめ  「日本辺境論」 著者:「内田 樹」

日本辺境論 (新潮新書)

日本辺境論 (新潮新書)

【読前感】

なんか養老先生が帯で持ち上げまくってるんですけど。。。まぁ、とりあえずお手並み拝見といったところか?とはいえ、著者の内田さんには全く悪い印象はないです。同じく養老さんにも。

「日本人論」らしいです。そういうのってこの頃色々出てますよね。。。ブームなんじゃろか?ブーム本は苦手なんですがね。でも、たぶん、日本人が日本人たる事に自信がないんだろうね。そういう事じゃないかな?こういうのが売れてしまうっていうのはさ。

ただ、同時に民族論が出始めると、戦争のカゲがチラつきますよね。私は戦争は大嫌いなんですよねぇ。。。流石に。人が死ぬって如何考えても、人間の進歩を妨げるだろと・・・

まぁ偉い方は、それも人口の再配分ぐらいにしか思ってないのかもしれんがね。でも、整理される人間はたまったもんじゃないよね。そういうの難しいよ。

戦争って思うと難しく考えちゃうよね。大変だ。まぁでも、のんびりやっていきましょう。ちなみに、ちょっと前にあった日本の徴兵制に関してはどうなったんじゃろうか・・・?まぁいいか。

【書評】

『P3L6 「辺境人の性格論」は丸山眞男からの、「辺境人の時間論」は澤庵禅師からの、「辺境人の言語論」は養老猛司先生からの受け売りです』と言われると、3ついっぺんに読めてラッキーと思う反面、そっちも読みたいなーと思ってしまうどうしようもない子です;;

とはいえ、全て日本人を語る上では重要な人物だと思います!そういう意味で総復習(?)的な感じなのは凄く良いと思うし、好きです!w

『P8L2 「論の展開に体系性がない」とか「そもそも結論がない」などと言われても困る』良いじゃないですかーそういう論旨好きですし。なんというか、こういうのってとりあえず全部受け取ってみると言う上で凄く良い勉強にもなりますしね。

ちなみに、こういうときはOutPutを考えながらやると良いんだろうなって思ってます。この本から得た情報を如何にOutPutするか。。。?という発想で読むとメチャメチャ良いと思います。なので自分もそうしますw

『P15副題 「大きな物語」が消えてしまった』なんというか、流石です。つか、もう書評せずに、私この本で楽しんじゃって良いですか??wwwってぐらいにかなりピンポイントに自分がホントにやりたい思考へ進んでます。早くも15Pでwwみなぎってきたww

『P21L9 ほんとうの文化は、どこかほかのところでつくられるものであって、自分のところのは、なんとなくおとっているという意識である』うぉ。。。梅棹さんですか・・・流石ですねぇ。。。

『P22L11 私たちはどれほどすぐれた日本文化論を読んでも、すぐに忘れて、次の日本文化論に飛びついてしまうからです。日本文化論が積層して、そのクオリティが次第に高まってゆくという事が起こらない』確かに。自己認識が苦手な人種なのかもね。

『P23L11 日本文化というのはどこかに原点や祖型があるわけではなく、「日本文化とは何か」というエンドレスの問いのかたちでしか存在しません』素晴らしい結論です。つか私もこれは、どこかで使おう。。。ww

『P26L9 ある種の思考・発想パターンがあるがゆえにめまぐるしく変わる』丸山先生の発言はわかりやすい反面、ちと誤解を招きそうな感じもするなぁ。ただ、そういうパターンを意識上に上げる事は凄く大事なことだと思うけどね。

『P41L5 場の親密性を自分自身のアイデンティティの一貫性よりも優先させる傾向』これって、昨日読んだ「空気を読んで自分の意見を曲げる」てことじゃないか?これが国民性だとしたら、相当の意識と努力がないと変われないぞ;;;

『P43L8 首尾一貫した政治イデオロギーではなく、「究極的価値たる天皇への相対的な近接の意識」に基づいて全てを整序していた』つまり、元々偉い人が与えられていて、その偉い人に近い人が偉い的な、遠近感のイデオロギー支配が出来ていると。。。

これは凄く良くわかる話だよね。たぶん、会社とかでもそう思っている人が多いんじゃないかな?「あの人は課長だから偉い」みたいな。より社長に近づいてるから自分より偉いみたいなね。ホントは仕事が出来るかできないかで決めるべきなんだけどさ。

『P44L4 「何が正しいのか」を論理的に判断する事よりも、「誰と親しくすればいいのか」を見きわめることに専ら知的資源が供給される』最悪だ;;なんで勉強してるのかわからん;;ってでも、これも学歴変調主義に繋がるのかなぁ?

「何が正しいのか」というよりか、「正しい(優秀な)集団に属している」という点で学歴を評価されているのか。だから、学歴で人を決めると。何故なら、その学歴が、自分の正当性を固めてくれるものになるから。

『P56L8 「大東亜戦争」を肯定する、ありとあらゆる論拠が示されるにもかかわらず、強靭な思想性と明確な世界戦略に基づいて私たちは主体的に戦争を選択したと主張する人だけいない』結局、空気なんだねー。空気で何千万と死んだわけだ。凄いね。日本人。

『P61L10 先方が採用しているルールを知らないふりをして「実だけ取る」というのは、日本人がその後も採用し続けてきて、今日に至る伝統的な外交戦略』日本の外交戦略は巧緻ですさまじく、同時に誤解に満ちたものであるな;;;

『P64L7 課長が「私が社長です」と詐称して、取引先に行って、頭を下げて仕事を貰ってくるような』ちょwwwwこのたとえ、上手いし面白いwww

つか、この人の投げっぱなしっぷりは面白いなww真面目な事をてきとーに話す技術は色々なところで好かれ役に立つのだろうなぁww

『P78L9 私たちは国際社会のために何が出来るのか。これは明治維新以来現代に至るまで、日本人がたぶん一度も真剣に自分に向けたことのない問いです』間違いないなぁ。皆、自分の生活の事しか口にしてないもんなぁ。

時代に埋もれる天才がそこにはいたのか!?朝河貫一。覚えておこう。自分の無知ゆえに埋もれてしまっていた天才の名を!!

『P86L10 例外的に明敏な知性を要しない程度の推論が出来なかった』なんというか。。。まぁ確かに、このときは西園寺先生もご健在だったしなぁ。

『P87L11 人々が無知であるのは、自らが進んで情報に耳を塞ぎ、無知のままでいる事を欲望する場合だけ』う。。。現代にも当てはまりそうな話だ。。。

何故、世代間コミュニケーションが滞っているかといえば、どちらも、どちらの事を理解したいと思っていないのかもしれない。。。これは。。。危険な事だよ!

『P88L5 情報量の多寡と状況判断の当否は必ずしも相関しない。わずかな情報からもわかることはわかるし、潤沢な情報があっても、知りたくないことは知られない』とっても耳が痛いんですけどね;;;;;;;

『P88L14 幕末の日本人に要求されたのは「世界標準にキャッチアップすること」であり、それに対して、明治末年の日本人に要求されたのは「世界標準を追い抜くこと」であったということ』現代と重ね合わせてしまうのは何故だぁorz

だれも、高度経済成長以降を語れてないよなぁ。結局は、また高度経済成長に戻ろうぜ!みたいな話しか聞かないしね。

『P89L2 日本人は後発者の立場から効率よく先行の成功例を模倣するときには卓越した能力を発揮するけれども、先行者の立場から他国を領導することが問題になると思考停止に陥る』だぁぁぁぁぁ。。。なってるなってる。。。つか、バブった時になってたよ!!

『P95L6 ヨーロッパ思想史が教えてくれるのは、社会の根源的な変革が必要とされるとき、最初に登場するのはまだ誰も実現した事のないようなタイプの理想社会を今ここで実現しようとする強靭な意志を持った人々』日本の英雄志向に近いが。。。

日本の英雄志向はエホバの到来であって、ヨーロッパの場合は、キリスト再来なんだろうな。そういう点も興味深い。

『P97L8 世界標準に準拠してふるまうことはできるが、世界標準を新たに設定することはできない』最悪や。。。っていわれてみれば、日本人の未来学者っておるんかいなー?気になる。。。

軽くググって見ておらんかった。そういうことらしいorz

『P99L8 私は理性もシステムも十分には信じてはいません。私が関心をもつのは、どうふるまうべきかを知ることです。より厳密に言えば、神も理性も信じないでなお人はどのようにふるまい得るかを知ることです』カミュ先生。。。

『P120L9 主張するだけで妥協できないのは、それが自分の意見ではないからです』うぉ@@;やっべ。。肝に銘じておこう。。。

『P121L11 自説を形成するにいたった自己史的経緯を語れる人とだけしか私たちはネゴシエーションできません』うむ。。。確かにそれをとことんつきつめて説明できるような人はなかなか少ないよなぁ。。

皆「正しい」意見を言っちゃうもんなぁ。昨日も言ったけど、「戦争には良い面がある」なんてエッセイ書いたら、皆が眉をしかめて、評価されないのと一緒よね。だって「戦争は良くない!」って教育されているからねww

ここからかなり長い話を抜粋します『P131L8 幼くて切腹の作法を知らない弟が「ついぞ切腹を見たることなければ、兄のなさん様を見て己れもこれに倣わん」というと、兄二人は涙ながらに微笑み、「いみじくも申したり、健気の稚児や」とみごとに(続く

(続き)腹かっさばいて切腹の見本を見せると、弟は、「兄のなす様を見、両人の共に息絶ゆるや、静かに肌を脱ぎて、左右より教えられしごとく物の見事に腹切り了った」』。。。たぶん現代においても腹を切れるんじゃないかな?如何なんだろうなぁ。

『P135L6 努力と報酬の間に相関があることが確実に予見せらるることは武士道に反する』。。。。。。なんか、今、ブラック企業が存在する、その存在を支えている理論を見た気がする。

なるほど、今のSEドカタはマジで、現代の武士なのかも知れんね。過労死するって言うのは。つまり報酬度外視の努力こそが武士道だと。よくわからね。。。1000万の仕事をしたら1000万欲しいもんじゃないのー?

『P145L6 黙々と便所掃除ばかりしている弟子では「感情」の方が変化します。そういう「無意味なこと」をしている自分を何とか合理化しようとするからです』なんか。。。長年の悩みがボロッと崩れました。。。ww

『P146L15 私はなぜ、何を、どのように学ぶのかを今ここでは言うことができない。そして、それを言うことができないという事実こそ、私が学ばねばならない当の理由なのである』。。。肝に銘じておこう。。。

『P150L10 結果的に学べるなら、誰に指示したって同じである』!!だから、公立中高の教師はあんなクズばかりだというのか!??いや、なんというか深いね。気がつかなかったわ。

『P199L7 「その意味を一義的に理解することを許さぬままに切迫してくるもの」について、「理解したい。理解しなければならない」という事が先駆的に確信されることが「学ぶ」という営みの本質をなしている』とりあえず、やってみるってヤツですな!

『P216L3 日本語ではメタ・メッセージの支配力が非常に強い』あーわかる。言いたいことが正確に伝わっているか?という問題は度外視されて、言いたいことがどのように(印象操作のように)伝わっているか?という事が重要視される。

『P217L8 少し前の総理大臣は記者会見でも、あらゆる質疑応答において「質問する記者は何もわかっておらず、私のほうが当該論件については熟知している」と印象付ける事に知的リソースのほとんどを投じていました』。。。宮沢か??

『P225L15 「漢字だけが読めない」場合と「かなだけが読めない」場合』これ、本論とは相当離れたわき道の例だけどメチャメチャ興味深いなぁ。

『P238L9 学術的論件をコロキアルな語法で展開するということに知的リソースを投じるという習慣は欧米にはありません』だろうなぁ。そしてそれをそのまま日本でも輸入するよな。最初、アガペーとかエートスとか全然わからなくて苦労したのを思い出したわ。

『P246L11 外来の知見を「正系」に掲げ、地場の現実を見下す。これが日本において反復されてきた思想状況です』まぁ、外来の文化を取り入れて発展するのは良いと思うけど、それまでを否定するのは如何なんだろうなぁ・・・?

【読後感】

とりあえず。。。軽く書評してしまうには辛いほど内容のあった本であった。というか、もしかしたら単に私自身が今課題として考えているような事を、著者もそのまま書いていたからかもしれない。とりあえず昨日よりか圧倒的に疲れたし、時間もかかっている;;

読んでて非常に面白いと思ったし、難しい流れをしっかりとわかりやすく咀嚼しやすいように提供している感じはあった。その点は凄くありがたいといえるのだが、本来の知の受け方としては、そうではなくてとりあえず食べてみる気概がないといけないんじゃ。。。

と思ったが、良く考えたら、こうやって提供されたものを受け取るのが日本人の学びであったのだし、そしてこうやって提供するのが日本人の知的階級と呼ばれる人たちであった。と、この本に書いてあったww

そうやって考えると、日本人の知的エリートって、外の知的エリートとは全然違うよなぁ。。。とも思う。まぁ、お外の方は、一般的に理解できない事を理解できなくても良いんだ〜とか思っている辺りはダメだと思うけど。。

ということは、日本人の「学んだ事を伝える時にはわかりやすい形で説明する(翻訳する)」という精神と、お外の方の「理想社会を現出してやる!」というとんでもない個の力を併せ持った人間がいたら凄くねぇか???

つうことは、それを目指して頑張れば良いのかな?まぁ、それが求められているかどうかわからないけど、別に求められていなくても楽しければ良いかなwまぁ、そんなところで、今日の書評は終わりにしますーお疲れ様でしたw

日本辺境論 (新潮新書)

日本辺境論 (新潮新書)

6/11 書評まとめ  「一流の人は空気を読まない」 著者:「堀 紘一」

一流の人は空気を読まない (角川oneテーマ21)

一流の人は空気を読まない (角川oneテーマ21)

【読前感】
タイトルにやられました。すごく気になってしまった。私自身が空気を読むのがとても苦手なので、なんというか。うん。自分にあってるような気がするという思い上がりがありましたね。即籠行きでしたw
まぁいつの頃からか「空気読めよ!」的な発言が成されるようになりましたね。って言うか、誰がそんな事を言い始めたんだろう?とりあえず、あるお母さんが自分の子供に対して「ねぇ!空気読んで!」って怒っている光景がすごく印象に残っています。すげーレベル高い事要求してない?って。
たぶん、あの光景がはじめて「空気って怖い!」と思った瞬間だったと思います。まぁ、とはいえ、誰も「空気」って説明できないんですけどね。「場や状況に流されてそこで角を立てないような極めて玉虫色な行動をとる力」みたいなのが「空気を読む力」ですかね〜?
って考えたら、これが全員部下だったらスゲー楽だな、おい。まぁ全くクリエイトされないと思いますが、それでも、その場で一番偉かったり発言力があったりする人間にとってはスゲー楽な状況でしょうなぁ。。。。やっぱいらねぇな。この力ww

【書評】
『P6L9 人生における勝負時を的確に見出すこと。』前書きの部分。この前書き全体を見回して、この本は「如何に現段階の状況で成功するか?」という問題にフォーカスしているのがわかる。空気を読むことは成功に結びつかないという理論を展開していくようだ。
『P20L6 「職場」には、物事の決定、あるいはそれに対する各社員の反応を左右する空気が確かに存在している』なんというか、やっぱり現状はこうよね。仕方ないよね。といった感じなんだろうな。
『P21L24 対象が不特定多数であれば、全体としての方向性がどちらを向いているか考慮する。対象が彼女などの特定の一人であれば、相手の気持ちというものをおもんばかる。』そらそうだろwそれは最低限やれよww
『P22L8 平等意識といえば聞こえはいいが、実際のところは、「周囲と同じ」であることに居心地の良さを感じているのが日本人の性質と言えるだろう。』なるほど。箱庭気分といったところか。悪い意味での島国根性だなー。
つうか、最近の新書は大事なところが太文字になっている模様だ。ってこれは非常に問題が生じるわけさ。まぁ、確かに太文字だけ読めばこの本の主旨がわかりますよーっていう事なんだろうけどさ。だったら、太文字だけの本作れば良いだろって思います。
あと、このアクセントによって、如何考えても人間の頭には太文字が残りやすいわけ。という事は、この本のとらえ方が決まっていると。つまり正解があるわけだね。ってービジネスには正解はないのに、ビジネス本の読み方は正解を提示するって・・・頭が悪くならないか?
『P23L25 戦後、欧米に「追いつけ、追い越せ」とやっていたなかでは作業員一人ひとりが自己主張などをしていてはむしろ具合が悪かったからである。』あーうん。そうだねー。
『P25L24 「独創性やアイディアが問われる時代」』になっていることが理解できないというか、信じられない人間が、今TOPに蔓延っているのが日本の現状だろうね。つか、これ若いのが読むよりも、40代50代ぐらいの人が読んだ方が良いんじゃね?
若者向けの本だと思ってたけど、現状把握の部分は完全に40〜50代の人向けだなぁ。題名をひねり過ぎた感あり。まぁ、なんというか、「題名で売り上げが決まる」というのは”名著(名訳?)ライ麦畑で捕まえて”があるけどね。
『P26L13 現在はもう、人とは「違う価値観」を持たなければナンバーワンにはなれない時代になっているのだ』って、私の感覚ではちょっと違う。”持たなければ”ではなく”伝えなければ”だと思う。持っているかというより如何に表現するかのOutputが大事。
『P27L2 「KY」という流行語が誕生するよりはるか以前の一九七七(昭和五十二)年に、山本書店店主であり評論家の山本七平氏(故人)は、『「空気」の研究』(文藝春秋)という名著を上梓している』まじかーい。ドンだけの先見性だよ!!すげぇ。
『P27L10 「全般の空気よりして、当時も今日も(大和の)特攻出撃は当然と思う」』うおーい。すげぇな。「空気」で何千人か死んだよ?今。って、まぁ、今の世の中の流れ的には「空気」で1億人ぐらい殺そうとしてるから、千人単位は余裕か?(不謹慎。)
読んでてわかるのだが、「空気」が支配力になっている点が問題であることがわかる。つうか、「空気を読む」なんてどの国でもやってるし、じゃなかったら社会活動なんて営めないしね。
でも、支配力には意味が無いね。そういえば「KY」とか「空気読め!」って怒る場合って、要約すると「黙れ!」なんだよなぁ。つまり、「出た杭を打つ」方法として一番楽な打ち方なのかもしれんね。
『P40L15 今、日本中でカーリングばかりしている。両親が一生懸命ホウキで先を掃いたあとから子供が石を投げるのだから、彼らが一人前になるはずがない』素晴らしい表現だと思います。まぁ、著者ではないんですけどww
でも、これって如何なんかなぁ?とも思う。なんか両親はホウキを履くのが仕事だと思ってるし、さらにそれが当たり前の空気になってるから余計やるわけで。でも、豊かになったら子供には苦労させたくないっていう親心を完全否定してんのかね?
まぁ、ただ「こんなにやってあげたのに何でこの子は!?」とかそういう発想になっちゃいかんと思うのだよ。でも、こういう発想になっているのが会社の上司と新人のような気がするよ。誰も道を履いてくれなんて頼んでないのにねー。
『P43L7 しかし、サラリーマン集団でしかない日本のマスコミにおいては、自分が正しいと思うことを報道するのではなく、周囲の空気を読んで報道することになる。』お前等全員クビだ。マジいらねぇ。これだから、情報伝達の真実性においても2chに負けるんだよ!
って思いながら、「あれ?売り上げ完全報酬性の記者を抱えたらどうなんのかな?」とか思ったけど、ダメだ。ほとんどが「空気」読んじゃって、面白い記事なんか書けないか。うぉ。空気マジウゼェ!
所詮、「空気」とは「迎合」に他ならないんですよ。「空気を読んで」の発言や反論には何の意味もない。ただ「迎合」しているわけで。時間の無駄〜〜無駄〜〜
『P57L3 株式会社○△×のスペシャリストです』これ、良いな。覚えておこう。つか、たぶん、これをやらせるから雇用の流動性も確保できないんだと思うし、年功序列制・終身雇用制もなぁ。。。
ってどっちも崩壊してるシステムやん。という事は、これ意味ないじゃん。でも、企業はそういうように採用活動・人事活動するしな。どーすんだ?崩壊してるのにそのシステムを使って行動するの?なんだか意味わかんねぇ話だな。疲れてくるわ。
『P91L13 周囲の気持ちを”動かせる”人間が増えてきたなら、日本経済は確実に変わる』間違いないこと。今のビジネスモデルにも合致している。何を売るかではなく誰が売るか。何が売れるかではなく何を売るか。そういう考え方。
ただ、それを理解し評価できる土台が、本当に日本には存在しているのか?それも、若い世代を評価する段階において。まだまだ足りないと私は思っている。「やりたいからやる」を「やらせてくれる」環境を生み出さなければならないのではないか?
『P94L6 「成果主義」』『L7「能力主義」』『L8「貢献主義」』なんというか、この辺りの言葉は、現状においては人件費をケチる口実に成り代わっている現実がある。なので、その成果などを明確に測るためにはそれが目に見える形での明らかなメジャーが必要。
それを作れない会社も多く、またそれを達成した時の報酬が十分でない会社も多い。つか、仕事しながら資格を取るとか、英語を勉強するとか。すごい努力が必要だと思うけど、それで月収1万とか2万ぐらいしか変わらないんじゃやってらんないよww
『P118L5 努力の大切さを理解しないそんな輩はこちらとしても相手をしたくはないのだが、努力をする際の「工夫」の大切さについても触れておきたい』この工夫の考え方はすごく大事。そして、この工夫はどこかで必ず評価される。逆にいれば評価されるまでやる。
それは非常に暗くて辛いことかもしれないが、それでもずーっとやってみる。これが一番大事なんだと思う。ただ、その一方で、これをやっている間に干からびてしまうような状況にあったら、それはマジで一大事だ。頑張ろうにも頑張れない。
だからこそ、私は、「イノベーションには2つの重要な要素があり、1つが教養であり、もう1つが文化的な制定限度の生活を送れるだけの収入」だと思っている。具体的には、月に13万ぐらいの手取りだと思う。日本においては。
それ以下の収入、あるいは3年間頑張ってもその状態を打破できないような環境におかれている場合は、早々にその職場を退散すべきだと思う。そうでなければ、遅かれ早かれ死ぬぞ?マジで。
『P125L7 こうした工夫や計画が大切であるとともにやはり忘れてはならないのは、「目的意識」をしっかりと持っておくことである。目的なしで何かをやろうとすると、途中でつらい場面に出くわしたときに努力を続けるのが嫌になるからだ』おっしゃるとおりです。
「目的意識」はホントに大事だ。というより、何でこんなことしてんだろう?とか思ったら負けです。だから、ホントに自分が楽しいと思えることを目標にしてやった方が良いわけです。お金なんてイラネって思っている人間が昇進なんか目標にしちゃダメですww
『P126L10 目的もなく何かをやろうとするのでは挫折しやすいし、挫折に向かってスタートを切っているだけだという意味では非常に愚かしい行動になっている』いや全く。でも、こういう人多いんじゃないかなー。。かくいう私もこれで大いなる挫折を経験しました。
というか、これに気がついた瞬間に挫折するんだよな。何でこうなんだろ?とかこれってオレの好きな事じゃない。とか如何頑張っても面白いと思えない。とか。これってたぶん変な「学歴偏重主義」が生み出した不幸だと思う。
『P143L5 小さなことでも大きなことでも、行動を起こすかどうかとためらっていたのでは、何も始まらない。人間などというものは、変身しようと思えば何歳からでも変身できる。要はそのきっかけを自分で見出し、つくれるかどうかというだけである。』
なんというか、この本、この言葉だけで良いとおもうよ。マジで。ちなみに、この言葉を読みながら、ガリバーの社長を思い出したよ。そして、生まれ変わりたいなら、今すぐ1秒後に生まれ変わりなさい。そっからスタートです。
大丈夫。人生始まってないやつも多いんだから、気にせずにガンガンスタート切っちゃって良いと思うよ。そういう人が多ければ多いほど、日本は面白くなる。まさに「日本、始まった」であるw
『P147L6 新しい勉強をはじめようとすることや、新しい仕事を始めようとすること、事業を興すといったことに関していえば、どんな年齢でも遅すぎるなどという事はあり得ない』つまり、それだけ簡単だって事でしょう。起業って結構簡単見たいっすよ。皆さん!w
つか、たぶん簡単なんだと思う。マジで。んでも、失敗した時が怖い。マジで。そして、失敗を評価してくれるシステムもない。マジ、超怖い!ってでも、やってみないとわかんないよね。どうなるかはwやってみようぜ!意外と300万ぐらいの借金なら返せるよ?
『P155L6 日本社会というものは、上昇機運にある人間のことはとことん持ち上げるようにする一方で、一度階段を踏み外したときには、とことん冷たくなるものだ』これは実感としてありますね〜たぶん、日本の悪しき伝統で一番の問題はこれだと思います。
『P170L11 一言でエリートを定義するならば、それは”大衆のために犠牲になる精神を持っている人”ということになる』なんというか、「社長は社会の奉仕者です」という言葉とほぼ同義だよね。
『P171L2 大衆にあまんじていようとするならば空気を読んで生きていくことも否定はしない。そうして、強者に搾取されてしまうものを出来るものを出来るだけ小さくしていくのを心がけるのが、つまらないながらも無難な生き方だ。』イヤです。私は。
『P189L1 真のエリート候補と言える人たちがどうして日本に絶望するのかといえば、話は最初に戻る。「同じであることがいい」とされる日本にあっては、他と比べて突出することがプラスにならず、むしろ潰される材料にもなりかねないからである』
なんというか、読んでて自分の感覚に鋭く近いものを感じる。正にそのとおりである。何で同じ事をしなければならないのか?何故同じ意見を言わなければならないのか?
私は、高校時代、「戦争には良い面が存在する」というエッセイを夏休みの自由作文で書いたことがある。評価はCだった。しかし、他のAを取った学生で私に読ませてくれた学生の中で私のエッセイが一番説得力があったと確信をもっていえた。
同じように、センター試験の国語の問題の話だ。特に小説。あの問題は5択方式になっているが、本文を読まなくても選択肢が2〜3個多いときは4つ潰すことができる。何故なら、「日本人の一般倫理からは外れていること」は正解にはなりえないからだ。
んなバカな!と思った人は、今すぐ書店でセンター試験を開きにいってほしい。成人なら私の言っていることに対して多少の同意が得られるはずである。残念ながら、そういう「同質的な」感性を持っている人を、日本は大量に作り出すシステムを内包している。
『P194L12 失敗の数とは、人生の勲章である。失敗を恐れることなどはまったくない。失敗すれば、そこから何か学ぶことができるのである』格言に近いなとは思う。ただし、世の中には失敗を糧にする方法すら知らない人が多い。
さらに、失敗が糧であると評価できない人間も多い。そういう人間が、部下の失敗や新しい人の評価をする場合は最悪である。失敗は悪だと決め付け、彼らに落第者のレッテルを貼るだけだろう。しかし、こういう人間は極めて多い。注意しなければならない。
『P201L5 いつまで経ってもお金が集まってこないのだとしたら、努力が足りないのか、そのビジネスがもともと勝算のないものであるのかどちらかだ』このいつでもがどのくらいかわからないし、失敗した時どうなるのかわからない。これが企業リスクだと思う。
でも、起業するってやっぱりすごいことだと思うんだよね。そういう意味で、「起業したこと」は評価に値することだと思うんだ。それが成功したか・失敗したかはこの際如何でも良いと思うんだよね。だって、皆がしなかった事をしたわけでしょ?それだけですごいんだってw
『P211L3 もういいかげん「正しい判断」を模索する旅は終わりにしよう。人生に最も大切なことは「正しい判断」ではなく「必要な判断」をその時々にタイミング良く下していく勇気だということを思いおこしてほしい』最後の文章。
なんというか、今回最も心に届いた文章。「正解」を探していないか?「必要」を探しなさい。という話だと思う。私も正解探しに奔走してしまう習慣が身についているように思える。これは変えていかなければならないと思う。
それから、ふと思ったんだが、何故最後の文章が太文字になってないのかすごく気になる。もしかして、太文字にしているのは編集者か?なんというか、太文字だけ読んでると、すごいマッチョな経営者が若者に発破をかけているように見える。がそれだけではなかった。

【読後感】
最初は「空気」という点から、今の日本のシステムが否定されていくのか?と思った。しかし、そうではなくて、結局は自分が変わっていかなければ何も変わらないのだ!という若者というか、目標がもてない人間への発破であった。
この人の成功談というか、人生の紆余曲折談はなかなか面白いと思う反面、本にするために(話を長くするために)突っ込んだ感じが否めなかった。内容としてはたぶんやれば50Pぐらいになってしまいそうだ。
ただ、やはりというか、この著者自身から出る魅力がこの本を成り立たせているだろう。それと、やはり題名か?題名の力は予想以上にでかいな。と心から思った。
まぁなんというか、新書に何を期待すんのさ?とは思うけど、でも、時間を投資に回しにくくなってる現状としては、やはり新書というか2時間程度で読める本に期待はかかってしまう。
そういえば、あの堀江社長も「本を読む時間がない」と言っていた。本の有用性は認めるものの、本の弱点はその知識を得るスピードなのかもしれない。確かにそういう点では、人と話したり人から教えを受けたりする方が早いんだろうなぁとは思う。

という事で、この本はこちらからどうぞ〜

一流の人は空気を読まない (角川oneテーマ21)

一流の人は空気を読まない (角川oneテーマ21)