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TAKUYA’s FLIGHT RECORDER RSSフィード

2008/03/15 (Sat)

変化

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今日は、「同時多発変化連絡会議」というシンポジウムに行ってきた。このシンポジウムのことは、昨年末の「突き抜けろ!限界論 OBIIミーティング」で知り、そのイベントが非常に面白かったので、今回も参加してみようと思った。それぞれの講演者の方々の話を聞きながら、今後の自分の言動へとつなげていきたいと思ったことを以下に書き綴ってみる。


まずは、東京大学特任准教授・田畑氏の話より。産業革命以降、モノを大量に継続的に生産することで成り立っていたこれまでの資本主義で、それは人間にとっては悪くない世界だった。しかし、地球環境的にがそれを許されない状況になり、また情報のあり方に革命が起こりつつある中、これまでのパラダイムでは通用しなくなっているのが現状である。そのような話の中で、「豊かなものをたくさん使う -> 格好良い」「足りないものを大切にする -> 美しい」という視点が特に興味深かった。「モノ」の希少価値は高まる一方だから、それを使うことは「もったいない」という気持ちを持つことが大事だということだろう。逆に、「情報」が生み出されるスピードは加速度的に速くなっていくわけだから、ガンガン使っていかなければ「もったいない」ということでもあるのだろう。自分にとって、他者にとって、希少なものは何であり、そうでないものは何なのか。そんなことを考えながら、今後の自分のあり方を探っていきたいと感じることができた。

次は、OBII・藤代氏の講演。大企業に勤めてらっしゃるということもあって、そこで起こる様々な問題についての指摘が非常に面白かった。特に、新しいことをやろうとしても、周囲を説得するのに時間がかかってしまい、やるべき時期を逃してしまうという点には、いろいろと考えさせられた。それまでの成功体験に反することがなかなか受け入れられず、時期遅しにして実行して失敗することで、減点主義の風潮だとマイナス評価になってしまう。特に、失われた10年・15年を経た現状では、以前よりもそういうことを許容する余裕が組織になくなり、さらに閉塞感が高まっている。自分の場合、大企業の現場は知らないし、90年代の現場も知らないので、今の日本がどういう状況かということを推察するための良い刺激を受けることができた。こういった閉塞感を打ち破るにはどうすればいいのか。今のところ、確たるアクションプランはないけれども、そういうことを積極的にやっている人の話を聞けたことは、自分にとって非常に良い励みとなった。

リバネスというベンチャー企業の社長である丸氏の熱血的な講演も、非常に刺激的だった。自分が持っている問題意識、それを解決するための事業を立ち上げる。そんなストーリーを聞きながら、自分の行動力などまだまだ微々たるものだ、ということを痛感することができた。また、「自分が面白いと思っていることを、他者に面白く伝える」という「技術の伝え方」の大切さについての話は、今日のイベントの中で最も印象に残ったトピックだった。「身近なふしぎを興味に変える」ことが「学習」への第一歩だという視点も興味深かったが、さらにそれを上手にアウトプットすることも重要なスキルだとのこと。確かに、丸氏の講演は、本当にこの人は研究者なのかと疑いたくなるくらい熱がこもっていて、さらにバイオの分野も面白そうだと感じることもできた。いくら技術力やアイデアを持っていたとしても、他者を説得・納得・感動させることができなければ、物事は動いていかない。そんなことを頭の片隅に置きながら、こういうスキルを向上させられるよう、意識的に練習の場を作っていきたい。

最後は、楽天技術研究所・森氏の講演。中国アメリカへ視察しにいった様子を、数多くの写真を交えながら語っていた。産学共同が、日本よりもはるかに進んでいて、その規模の大きさに度肝を抜かれた。研究者にとって、研究しながらビジネスをすることで、社会とダイレクトにつながった成果を生み出すことができるわけで、そういう世界があることを目の当たりにすることができた。また、「アカデミックな技術をビジネスに活用」していかなければ生き残ることはできない、そんな時代に入っているという話も印象的で、自分は今後どうしていくべきか、ということを考えざる得ない状況に陥った。


いずれにせよ、今日の講演を聞きながら、今の仕事に対する様々なアイデアが浮かんできたり、今やっていることをさらに拡張させていこうと思うことができたりしたのも確かで、まずはそれらを実行していこうと思っている。そういう行動を通じて、小さな「変化」を少しずつ生み出していけるよう頑張っていきたい。

ちばじゅんちばじゅん 2008/03/17 20:18 >自分が持っている問題意識、それを解決するための
>事業を立ち上げる
うちの会社もそうだけど、そうやって事業を起こすのが、
理念もはっきりしているし、大事なんだろうな〜
と俺も最近考えていました。

takuya-itohtakuya-itoh 2008/03/17 23:09 ちばじゅんさん
コメントありがとうございます

>そうやって事業を起こすのが、理念もはっきりしているし、大事なんだろうな〜

しかもその理念を、これでもかっていうくらい言い続けられるのも
本当に凄いことだなーと感じている今日この頃です。

yutakarlsonyutakarlson 2008/03/18 14:40 こんにちは。私は過去の地政学的歴史観から抜け出さないことには、環境問題などの諸問題を根本的に解消することは出来ないと思っています。本当に解決するなら、今までのパラダイムは捨て去る必要があると思います。私のブログでは、海洋資源に着目しつつも持続可能な経済を実現して、その延長線上に人類の平和をもたらす「パクスマリーナ」構想という全く新しいパラダイムを提唱しています。是非ご覧になって下さい。
http://yutakarlson.blogspot.com/2008/03/blog-post_4047.html
パラダイムとはいいながら、まだ未成熟なものです。いずれ、情報収集をしたり、思考実験を繰り返し補完して生きたいと思っています。

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