付加価値をつけて打ち返す


この言葉は『できる人の超★仕事術』(中経出版刊)に出てきた言葉です。
著者はリクルートで6年連続トップ営業マン、
独立・起業を応援する月刊誌「アントレ」編集長を経て、
現在は人事戦略を支援するコンサルタント、セレブレイン社長の高城幸司(たかぎ・こうじ)さん。
高城さんは次のように書いています。


最初のうちは上から降ってくる仕事を打ち返すだけで精一杯でしょう。
しかしいずれ仕事に慣れ、作業的にも精神的にも余裕が生まれるようになってきます。
「できる人」になっていく人は、ここから取り組み方を変えます。
彼らは、上から降ってくる仕事に対し、付加価値をつけて打ち返しはじめます。


たとえば、上司から「いつもの会議資料を十部まとめて明日の朝までにつくって」と言われたとします。
資料づくりのベースとなるデータは、すでに手元にあります。
どのようにまとめたらいいかのフォーマットもあります。
いつも通り、いつもの手順に従えば、明日の朝までに揃えることはできます。
しかし、その単純作業を繰り返すだけの人は成長できません。


「できる人」になっていく人は、
「データをグラフ化すると、わかりやすくなるのではないか」
「競合他社の資料をつけると、議論がより深いものになるのではないか」
「今日の夕方までに仕上げ、上司にチェックしてもらう時間をとってはどうか」などと、
自分の意思で工夫します。
このように付加価値をつけて打ち返すことで、その他大勢のなかから一歩抜け出すことができるのです。



あなたの会社の若手社員はいかがですか?
付加価値をつけて打ち返していますか?
この本は月刊トークス2008年10月号でご紹介しました。
 http://www.talksnet.jp/backnumber_2008.html#200810