ゆらゆら帝国でお昼寝中…

〜中身は空洞です〜

【第六夜】なぜ「五」行なんだろう?

ずーーーっと不思議でしてね。なぜ西洋は四大元素で、東洋は五元素なんだろう?って、、、
おそらく、その「なぜ?」には絶対正解!ってのはないんでしょうけれど。

いきなり脱線:
映画の"Fifth Element〜フィフス・エレメント" ミラ・ジョヴォビッチが燃えるようなオレンジの髪の毛だったこと以外、どんな話かまったく覚えてないのですが… また観てみたくなりました。

四元素説とは、「物質は、火、水、土、空気の四元素からなる」という説。「それらを結合させる『愛』と分離させる『争い』がある。それにより、集合離散をくりかえす。この4つの元素は新しく生まれることもなく、消滅することもない。」という考え方のこと。

火、地、風、水の四大元素に加えて、エーテルを五元素として考えるんじゃなかったかな。
この話をすると、たぶんアリストテレスとか読まなきゃならんのですよ。くわばらくわばら。。。

とりあえず、東洋ではなぜ「五」だったのかということについては、こんな説明を見つけました。

『繋辞上伝(けいじじょうでん)』には一から十までの数についての記述がある。
天一地二、天三地四、天五地六、天七地八、天九地十。天の数五、地の数五。五は位相得て各々合うことあり。天の数二十有五。地の数三十。およそ天地の数五十有五。これ変化を成し、鬼神を行う所以なり」

一から十までの数のうち、奇数は天(陽)、偶数は地(陰)である。つまり、
天数 一、三、五、七、九
地数 二、四、六、八、十
と分け、天地の数は各々五ずつである。天地の五つずつの数は、その位をもち、互いに結び合う相手「合」をもつ、というのである。これはどういう意味だろうか。(中略)

1−6(水)
2−7(火)
3−8(木)
4−9(金)
5−10(土)

二つの数が「合う」には、それらが互いに陰陽であることを第一条件とする。(中略)

この五種の結びつきこそ、実は五行である。

十二支〜易・五行と日本の民俗 吉野裕子


うむ。。。 まず「十」が完全数である、的な発想が最初にあるわけですね。
ここには「十」は当然の前提で、なぜ「十」なのかってことは説明はありません。

が… おそらく… 一般的に人間の両手や両足の指は十本だってことは関係あるような気がします。
しかしね… なぜ十本なんでしょうね??? 不思議でたまりません。十二本だっていいのにね…

あとは、五は、五天体から来てるという説も個人的には捨てがたいです。
「水星、金星、火星、木星土星」ですね。
しかしそうなると、もっとも身近な天体である「太陽、月」は別格なんでしょうかねー…

ああ… この辺であれこれ調べだすとそれだけで何年もかかりそうです。
またなんか思いついたら補足していくようにします。

明日からは、いよいよ五行の話に入っていきたいと思います。

【第七夜】五行の相生相剋

この辺はもう改めて目新しいことがあんまりないので、さらっと…

五行説と陰陽説が統合されて陰陽五行説が成立した段階で、五行が混沌から太極を経て生み出されたという考え方が成立して、五行の生成とその順序が確立した。

1.太極が陰陽に分離し、陰の中で特に冷たい部分が北に移動して水行を生じ、
2.次いで陽の中で特に熱い部分が南へ移動して火行を生じた。
3.さらに残った陽気は東に移動し風となって散って木行を生じ、
4.残った陰気が西に移動して金行を生じた。
5.そして四方の各行から余った気が中央に集まって土行が生じた。
というのが五行の生成順序である。

そのため五行に数を当てはめる場合五行の生成順序に従って、水行は生数が1で成数が6、火行は生数が2で成数が7、木行は生数が3で成数が8、金行は生数が4で成数が9、土行は生数が5で成数が10、となる。

なお木行が風から生まれたとされる部分には四大説の影響が見られる。

へえーーー! 最後の一行ホントかな?
こういうところをもっとマニアックに掘り下げてみたいですね。今後の課題。

五行の語がはじめて見られるのは、『尚書』『洪範』である。それによれば、
「五行は一に曰く水、二に曰く火、三に曰く木、四に曰く金、五に曰く土。
 水に潤下といい、火に炎上といい、木に曲直といい、金に従革といい、土は爰(ここ)に稼穡す」
といって五元素の生成順を、もっとも微かな存在の水から土に及ぶものとし、併せて五原素の性状をも述べている。

ふむーーー。。。

潤下(じゅんか)とは、寒涼・慈潤・下降といった、涼しくて下に下がるような状態。
曲直(きょくちょく)とは、成長・昇発・伸長・のびのび(木性は守備力、っていうのと微妙に矛盾するな…)
炎上とは、温熱・上昇というような、いかにも熱!の状態。
稼穡(カショク)とは、生化・継承・受納といった、受け入れて育てるような状態。
従革とは、清潔・粛降・収斂といった、内に収めていくような状態(金性は攻撃力、っていうのと微妙に矛盾するな…)

木と火は陽。木は陽中の陰、火は陽中の陽。
金と水は陰。金は陰中の陽、水は陰中の陰。
土は… なんだったかな? 陰陽両方、だったかな。確か…

五行/相生相剋図

この図は有名ですね。相生(そうしょう)と相剋(そうこく)を表してます。
とりあえず、この下のフレーズをソラで言えるようにしとくと、非常に便利です。

○ 相生(仲良い関係)

木生火(もくしょうか) → 木が燃えると火になる
火生土(かしょうど) → 火が燃えつきると灰になって地にかえる
土生金(どしょうきん) → 土の中から金属が出てくる
金生水(きんしょうすい) → 金属の表面に水滴がついて水が生じる(…ここは結構苦しいよな)
水生木(すいしょうもく) → 水が木を育てる


○ 相剋(仲悪い関係)

木剋土(もっこくど) → 木は土から栄養分を吸い取る
土剋水(どこくすい) → 土は水の流れをせき止める
水剋火(すいこくか) → 水をかけると火は消える
火剋金(かこくきん) → 火は金属を溶かす 
金剋木(きんこくもく)→ 金属の道具は木を切り倒す

もうひたすらこれです。これだけはなんとしても覚えとかねばならんです。
私は最初はもうひたすら音で暗記しました。小学生の九九と同じね。

そろそろ占いの話したいですね。。。またあした。