大学生がレッスン見学に
今日のゲームは「カルタヘナ」。教育利用できるカードゲームを企画している大学生がレッスン見学に来てくれました。で、クラスに入ってもらって一緒にゲームプレイ。どう手持ちのカードを増やしていくか、というのが問題なのです。カードは使えば減る。そして、自動的に増えるわけではない、というのが実生活のお金と似ていて、このゲームのルールは好き。
ゲームプレイの最中に、「せっかく集めたのに、カード使いたくない!」という一言をいった子がいたのですが、それはけっこう真理だよなあ、と思ったり。どこまで貯めて、何に使うのか、ということですよね。
- 出版社/メーカー: Winning Moves
- メディア: おもちゃ&ホビー
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レッスン終了後に、企画中のゲームを見せてもらって、いろいろと意見を言わせてもらいました。しかし、こうして「教育目的のボードゲームをデザインする」みたいな卒業研究もあるのだね。おもしろいなあ。ちょっとワードバスケットに似た感じのゲームでした。いろいろと協力もさせてもらおうと思うので、いいものができるといいね。
- 出版社/メーカー: メビウスゲームズ
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ホモ・ルーデンス=遊ぶ人
ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』を読了。ボードゲームで「考える力」を教える、ということを考えていったら、「遊び」って何かなあ、とふと思い、まあ古典中の古典だが、ホイジンガを読んでみた。遊びは文化よりも古い。「ホモ・ファーベル」(作る人)よりも「ホモ・ルーデンス」(遊ぶ人)が先にある、という話ですわな。
遊びとは、あるはっきり定められた時間、空間の範囲内で行われる自発的な行為もしくは活動である。それは自発的に受け入れた規則に従っている。その規則はいったん受け入れられた以上は絶対的拘束力をもっている。遊びの目的は行為そのもののなかにある。それは緊張と喜びの感情を伴い、またこれは「日常生活」とは、「別のもの」という意識に裏づけられている。
こう定義してみると、この概念は、われわれが動物や子供や大人の遊びと読んでいるすべてのもの、技芸や力業の遊び、知恵比べ、賭け事、さまざまの演技表現、見せ物などを総括するのに適しているようにみえる。まえに述べたように、この遊びという範疇は生の最も基本的要素の一つと見なすことができる。(p.73)
なかなか強敵だった(笑)こっち側に行きたいわけじゃないんだな、僕は。遊びと学びの接点、的なところが知りたいなあ。
- 作者: ホイジンガ,高橋英夫
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1973/08/10
- メディア: 文庫
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