策略家男子

ハマるつもりはさらさらなかったのに、御茶ノ水男子にハマってしまった。

正直なところ、見た目から入った。
でも見た目から入って芸人を好きになるなんて、中高生のとき以来だ。

彼らを初めて見たのは、「超能力スペシャル2010」という特番のとき。
しいはしジャスタウェイ」「おもしろ佐藤」なる何だかふざけた名の若手芸人がいることは知っていたけれど、実際に顔を見るのは初めてだった。ジャスタウェイがふわふわの髪の毛で色が白くて、まるでジャニーズの子みたいだなあと思ったのをうっすらと覚えている。ちなみに、佐藤さんの記憶は、ない。

最初の記憶はそれぐらいで、その後といったら、本当に最近のこと。
イシバシハザマシチサンライブでBLについて語る彼らを見て「あ、これが御茶ノ水男子って人たちか」と思った。BLコントをやる人たちがいる、というのもうっすらと知ってはいたけれど「どうせ」という気持ちがあって、見ようと思ったことはなかった。がしかし。ライブでBLについて話す彼らを見て、腐女子に敬意を払っているんだなあと思い(わたしは腐女子というほどではないけれど)彼らのコントを見てみることにした。なんかわかってんなぁーと感心した。
でも、彼らをもっと好きになったのは、BLコント以外で。ネタを見始めると止まらず、動画サイトでどんどんネタをあさった。こういうのは、ライスを好きになったとき以来かなあ・・・。

見た目から入って芸人を好きになるって、少し「だめなこと」のようなイメージが実はあった。あるときから「顔ファン」という言葉が広がり、顔ファン=悪みたいに言われてきたし、もちろん、顔だけ見てネタを見ない人たちは迷惑きわまりない。

先日のルミネtheよしもとなう。で彼らはこう言っていた。
「見た目から入ってもらっても全然かまわない。大事なのは僕らを知ってもらうこと。そこからお笑い好きになってくれたらうれしい」
実に潔くて、気持ちがよかった。
思えば、オリエンタルラジオのあっちゃんは彼らを「女の子にモテたい感じが露骨に出過ぎて、逆に潔くて好き」と言っていた。
あー、まさにその通り。
彼らの髪型も顔も、白いシャツにネクタイ、ジーパン、白いスニーカーというユニホームも、爽やかで女の子ウケしそうなポイントが多い。
ジャスタウェイがたまにおでこを出してみたり、眼鏡をかけたりしているのも、これまた女子が好きなパターン。(佐藤さんは狙えているようで狙えていないところがいいんですよ・笑。ちなみに眼鏡はあんまり似合わないなー)
御茶ノ水男子」という名前や見た目から受ける、フレッシュでかわいらしい男子!みたいなイメージとは裏腹に、彼らは相当な策略家なんだろうな、と感じた。
けっこうこずるい奴らだ。
「僕らはあざとくやってますよ」のジャスの一言が、ぴりっと効いててこれまた爽快だった。

策略家は、大好き。
たまにでいいから、ほんのちょこっとだけわたしたちにもその策略を教えてほしい。
あざとさを時々見せてほしい。
でも、ほんとうにおもしろいのは、策略通りにはいかず、もだえあえぎながらも前に進んだ後、できたもの、かもな…。

彼らは見た目から受ける印象よりもずっとマイナスのパワーの大きい人だちだと思う。
特にジャス。
でも、そのコンプレックスを昇華することが、きっとできるはず。
佐藤さんはその真逆で太陽のような人だから、御茶ノ水男子の斬り込み隊長かつ広報部長的な立場で、ザクザク前へ進めるのでは。

こんなふうにえらそうに書かせてもらっておきながら、わたしはまだ御茶ノ水男子に注目しはじめて数カ月といったところ。これからどんな彼らがみえるのか、ワクワクが止まらなくて、こんな文章を書いてしまったのだった。
(わたしには珍しくほぼ一気書き!)