電気が担うエネルギー通貨としての役割はこれからも続くのか?

一般向けの、たとえばブルーバックス岩波新書というレーベルで出版されている分子生物学の本を読むと必ず言及される化学物質があります。
それは「ATP」。アデノシン三リン酸です。

DNAの構成要素でもあるアデニンに糖とリン酸が結合した化合物です。
その化合物は地球上に存在する全ての生物にとって、共通して使われる物質であり、生体内で使用されるエネルギーはATPという物質と言う形に変換されて利用されるということが書かれています。


そのことを、生体内での「エネルギー通貨」と表現されることもあります。

様々な物質を一旦ATPという形に変換し、それを分解する事によって必要なエネルギーを得る、その仕組みによって生物は、植物も動物も生きることができている、その役割は現代社会における通貨に似ている、そう言う意味で「生体内のエネルギー通貨」という表現がなされているのです。


さて、生体内のエネルギー通貨と同じような役割を持つものが、実は現代社会にも存在します。


それは、電気です。



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