田中成道の日記

田中成道の日々の日記です。

思い出トラベル

やっとこさ、帰郷してきました。

写真は高速バスの降り口。

何もないと思っていた僕の生まれ育った町、
年を重ねるごとに街並みも変わり、そして僕の見方も変わってきます。

暮らし住んでいた時は当たり前の景色が
今の僕にはまるで夢だったかのようにおぼろげにしか浮かび上がらないのです。

実家では一泊しました。
まずは妹に挨拶して、
二日目はいつもの裏山探索です。

家からすぐ近くの神社だった場所。
いつから空き地になったのだろう。。そしてこの写真に写ったカンカンが気になっていました。風に吹かれてずっと回っている。

実家から山に上るとすぐに神社があります。
ここは僕の小さい頃の遊び場の一つであった。

神社の軒下にはアリジゴク。今でもご健在でなにより。

神社の周りはなんかジブリっぽい雰囲気が。。真ん中のドラム缶のようなもので「とんど」の日に焚き火をします。
ここから色んな方向に道が分岐しています。
ちょうど観光シーズンのようで観光されてる方とよくすれ違いました。

さあ、ここから頂上の一本松へは一本道。
急な勾配なため、杖が用意されています。
前に息子と来た時は息子に走って登って行かれてしまい追いつくのに大変でした。。今回は一人でのんびりと登ります。

静かな森。
ドングリを拾いながら登っていきます。

途中見事な赤土採掘ゾーンを発見。
幼稚園の頃、ここの粘り気のある土を練って団子にして、幼稚園の裏のサラサラの砂で表面をコーティングし、砂に埋め、次の日掘り返してまた砂で固めて「てったん」というツルツルの玉を作ってました。
あれ、なんだったんでしょう??

頂上手前のこの景色が僕はかなり好き。
たそがれてると下の方から若い男性の声が。
ありゃ、のんびり登ってたら他の登山者に追いつかれそう!
ドングリ拾いながら再び登る。
頂上に着くと先ほどの多分学生と思われる男性達は頂上にある段差鉄棒で遊び出しました。
…ウズウズ。
高い位置の鉄棒の逆上がりが難しいようです。。我慢が出来ず
「皆さんおいくつですか??」
と聞いてしまった。
22歳の学生達のようです。
僕は
「36歳のおじさんです!」
と自己紹介しなごら鉄棒に飛びつきました。
そして逆上がり大会が始まりました。

楽しかった!


頂上を満喫したら帰り道を楽しみます。

ふもとの湖。
水面が綺麗!

お次は八幡神社へ。

ここは結構観光客が多いですね。

紅葉はチラホラでした。シーズン逃したのかまだなのか。。

小さい頃よく通っていた小道を撮ってると近所の人達が出て来られました。
近所の方?
と聞かれたので
「元◯崎の田中です」
というと
どうやら知ってるようで母と僕の目がよく似てるとの事。
また、父が四国巡礼の時に見た空きカンの風車を地元でも沢山作って近所で流行らせた事も教えてくれはりました。
なるほどー、確かにあちらこちらにカンカンの風車があるなー。あれはそうだったのか☆

おばあちゃんの囲碁喫茶「太陽」へ。
すごく雰囲気がある建物です。

店内はタバコとコーヒーの匂い。
僕は小学生の時はオーナーの叔父さんにタバコの空き箱をもらってこの座ってる席で工作して遊んでました。
お子様なのでコーヒー牛乳を入れてもらって飲んでました。コーヒー牛乳にストローで空気入れて泡をボコボコさせるのが好きだった。

あれ?奥に漫画あるなあ

懐かしいなー!
小学生の時は漫画に興味が無くて絵には興味があったのでこの店の近くの画廊に絵を描きに行ってました。

おばあちゃんは色々物事を忘れています。
僕の事はしっかり覚えてくれてました。
「メガネかけてる方が賢そうやな」
と言って笑うおばあちゃん。
未だに妹が亡くなったことを忘れてるおばあちゃん。
いつまでもいつまでも笑顔でいてくださいね。
また遊びに来ます。


囲碁は料理を作るおばあちゃんと打ってもらってました。僕は囲碁の才能はありませんでしたが、兄は小学生の時にはプロの囲碁の方に才能を認められ、「弟子に…」という話もあったそうです。

お店は昔はすごく賑わってて碁を打ちに来たお兄さんにオモチャ買ってもらったり遊んでもらったなー。
今はお客さんも減りつつあります。
漫画「ヒカルの碁」で一度若い人にもブームが来たものの、やはり若い人には来づらい場所なのかもしれません。

叔父さんの調子も悪く父と母と兄がこの囲碁喫茶を切り盛りしています。

僕の出来る事はないけどやはりこの場所は残して欲しいです。


喫茶は長屋になっていて幾つも部屋があります。その長屋の離れに広い部屋があります。
ここに一時期ドラムやアンプを置いてバンドをやったりしました(もちろん近所の苦情きましたが)。
長屋と離れの間に昔はイチジクの木があって長屋の二階の屋根からイチジクを取って食べてました。
思い出だらけです。

訪れて思い知らされました。

この場所はとっても僕にとって大事な場所でした。

思い出を思い出しながら僕はやはり甲子園に帰らなくちゃ。
バス停までの町並みもすごく好きです。






ここは昔レストランでライブも出来ました。

大好きな場所です。
さて、

また甲子園に帰ります。トンネルを抜けると過去から現代に戻ってきたような不思議な感覚になります。さよなら山崎町。

ではまた!