早読み!『週刊東洋経済』。高橋洋一論説登場


 本ブログでもネタ扱いで登場した「日銀文学」のマイナス0.3%でも「ゼロ近傍」という細やかな「配慮」や、最近の経済指標の不安定さなどを枕に、高橋さんの相変わらずの大胆な切込が書かれています。特に個人的には二の足を踏む計量ですが(笑)、ここ二年ばかりの日経平均とワールドインデックス、日本銀行の金融政策で回帰分析をして、見事なくらい綺麗に利上げ効果が日経平均の押し下げに貢献していることを実証しています。


 結局、日銀の現行のレジームを転換させるのは、(武藤次期総裁候補だと当初はリフレぽいリップサービスを行う可能性大ですが、基本は現状の日銀レジームと同じとみていいでしょう*1)、伸縮的なインフレターゲットを政策目標(事実上のペナルティつき)で法制化するしか、この日銀の「平成の関東軍」を正す道はないでしょう。


 ともあれ必読です。

*1:なおまめに指摘してますが、竹中氏が次期総裁最有力候補だと垂れ流す論者やメディアは場合によってはその論者やメディアのソースやシンパシーが日銀に近いことを示す選別のシグナルになのでは、とよく思ってます。その手の記事にかぎって武藤氏はなぜか無視または泡沫w扱いなのも香ばしいかぎりです。僕個人は竹中氏という個別人名よりも採用する政策で判断しますが