小野善康『SIGHT』インタビュー


 小野先生のインタビューだけ立ち読み 笑。

SIGHT (サイト) 2007年 10月号 [雑誌]

SIGHT (サイト) 2007年 10月号 [雑誌]


 安倍政権の経済政策の基本的な印象は「ない」。これの理由は、本ブログでも再三指摘しましたが、曲がりなりにも景気がよくなっているのでそれに安倍氏らは安住してしまい、基本的に「なにもしない」で様子見をとっている、という指摘を小野先生もしています。


 さらに安倍政権の経済政策の問題点として、1)あいかわらず経済停滞を生産力=供給の面でとらえている(太田大臣の新聞発言を引用)、2)「勝ち組」に有利な政策でしかない。


 後者の論点については、小野先生は、「自民党共産党化(笑)」と表現して、国民全体ではなく、一部の「勝ち組」=大企業の経営者らへの利益誘導に自民党の政策はなってしまっていて、「(おれの支持者に)金よこせ」といっている共産党と変らない、と批判しています。しかも自民党だけではなく民主党も国民全体ではなく、負け組という支持者層の有利な政策しか主張しなくなった、と指摘しています。そしてこの傾向は小選挙区制によってますます強まっている、と指摘しておられます。


 そして国民全体の利益をコーディネートできる政党・政治家の誕生に期待をしています。短いながらも小野先生の主張は説得力を持つものといえるでしょう。

 マスダさんもびっくり


 本当にびっくりしたかは不明ですが。


 当ブログは、増田悦佐氏の『日本型ヒーローが世界を救う!』をいくつかの方向から乗り越える(完了形も含む)ことを目的に個人的にはしているわけですが。すでに増田さんの新作(関西からアニメ顔の介護ロボットを命題)も当ブログのコメンテーターの方々の示唆により現実は軽く凌駕していることがわかり香ばしい展開です。


コメント一覧
http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/comment?date=20070828#c
ご教示いただいたリンク先一覧
https://secure.pmoon.co.jp/TOUSHINDAI/index.html
http://robot.watch.impress.co.jp/cda/column/2006/08/01/101.html
http://www.maidroidlab.com/
http://www.robo-garage.com/robo/ft.html


 またこれ以外のいくつかの方向で注目しているのが、日本のコミック・アニメと世界のコミック・アニメの融合と進化です。


 英語でアニメ・マンガブログで興奮気味に伝えられてますが、モーニング国際新人漫画賞の大賞は日本と米国のコミック文化の融合・進化を端的に表現するもののようです。いまから登場が楽しみですね。


 他に増田イズムの乗り越え拠点としては、

1 ワーサム研究とプロパガンダ研究の交差
2 コミック・ジャーナリズム
3 辰巳ヨシヒロオルタナ系コミック
4 バンデシネ関連

 なんかが脳裏をよぎりますが、それはまた今度……。