小野先生のインタビューだけ立ち読み 笑。
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- 発売日: 2007/08/31
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安倍政権の経済政策の基本的な印象は「ない」。これの理由は、本ブログでも再三指摘しましたが、曲がりなりにも景気がよくなっているのでそれに安倍氏らは安住してしまい、基本的に「なにもしない」で様子見をとっている、という指摘を小野先生もしています。
さらに安倍政権の経済政策の問題点として、1)あいかわらず経済停滞を生産力=供給の面でとらえている(太田大臣の新聞発言を引用)、2)「勝ち組」に有利な政策でしかない。
後者の論点については、小野先生は、「自民党の共産党化(笑)」と表現して、国民全体ではなく、一部の「勝ち組」=大企業の経営者らへの利益誘導に自民党の政策はなってしまっていて、「(おれの支持者に)金よこせ」といっている共産党と変らない、と批判しています。しかも自民党だけではなく民主党も国民全体ではなく、負け組という支持者層の有利な政策しか主張しなくなった、と指摘しています。そしてこの傾向は小選挙区制によってますます強まっている、と指摘しておられます。
そして国民全体の利益をコーディネートできる政党・政治家の誕生に期待をしています。短いながらも小野先生の主張は説得力を持つものといえるでしょう。