討論番組のご感想いただく

http://d.hatena.ne.jp/next49/20090104/p1

 率直にいってすごく参考になりました。よく見ていただいていると思う。実は僕は時間がとれなくて収録したものを見てないんですが(速水健朗さんにちらっと感想聞いた程度)、あの場にいたときの感想とか、休憩時間での出席者の感想などを適確に表現されていて、これからのテレビ出演というか討論番組での参考にします。ありがとうございます。次回はご意見を参考にたぶん完成形態をご覧にいただけるよう努力します。

田中先生が予想していたよりも美声でびっくり。もっと、甲高い声でしゃべる方かと思っていた。

 いや、僕は若いころ、つきあってもいない女の子から、「寝る前に田中くんの声だけ聞きたい(でも会いたくない藁)」としばしば?いわれた経験をもつものです 笑

宮崎哲弥さんについての印象が変わった。堅実な司会で参加者全員に秩序を持って議論させていたのに驚いた。

 休み時間中にもつねに細やかな配慮と発言者へのフォローなどを欠かさず、はっきりいって敬服してます。長年の修練の成果と英知の爆発でしょうね。しかもあれがたぶん当たり前になってるレベルの高さはちょっとほかに見たことがない。誉めすぎなようですが、実際に一緒に仕事をするとこの表現では足らないかも。

全般的に議論になっていない。司会の宮崎さんのフリに対してまともに答えている率が低い。まともに答えているのは武者 陵司さん(ドイツ証券副会長)と小林 慶一郎さん(経済産業研究所研究員)だけのような気が。(前半の田中先生も質問に答えていたが、学者スタンスを出しすぎてデータマンになっていた印象)。ああいう番組スタイルであれば、しょうがないと思うが他のみなさんはすぐに自説を展開してしまうのはいかがなものかと思う。全然議論になっていない。

 僕の場合はやはり討論形式になれてなく、もう少し落ち着いてしゃべればいいように思えました。武者さんとは場外でもお話いただけましたが、基本的な認識はあまりかわらない印象でした。小林さんとは距離がかなりあるなあ、と感じました。隣に座ってらっしゃいましたが。

ロンボルク(「環境危機をあおってはいけない」の著者)の話題がでたときの田中先生の発言は意味が不明だった。あの後のやりとりで意図はわかったが説明不足だし、宮崎さんの質問への答えになっていなかったと思う。あの場面は典型的な学者トークだった。この番組を見ていて分かっただけど、学者トークの特徴はデータや現状分析は述べるけど、結論や主張がないという点。テレビでは主張や結論をちゃんと言い切らないと尻切れトンボの印象を受けてしまう。

すまなんだ。参考にします。

田中先生と対象的だったのは紺谷さん。主張と結論はあるが現状分析とデータを見せない。まあ、ああいう形式の番組だと難しいのだろうけれども、小泉改革の何が悪くてどういう結果を導いたのか、そしてそのメカニズムは何かを言ってもらわなければ視聴者にとって得るものはほとんどない。田中先生と紺谷さんを足して2倍すると高橋さんになる感じ。

 この田中+紺屋のプレゼン手法足して二倍するとというのはなかなかツボをついてますね。まあ、たぶん次回に討論番組の機会があればまったく異なる田中を見ることができるとお約束しましょう。やはりこういうの経験積まないとダメなんですよねえ。

輸出額が日本の国内総生産の数パーセント(一桁台)であるのに、輸出の企業の業績が悪くなると日本の景気が悪くなる理由が知りたい。逆に国内総生産の何パーセントまでならば景気が悪くならないのだろう?どういうメカニズムなんだ?


 これはどなたの発言でしたっけ? ちょっと忘れましたが、例えばケインズ的な発想でいえば、負の貿易乗数効果みたいなものがありますね。ほかに金融部門のショックだとそこそこ統合された経済圏で、たった数件の金融機関の破綻が、世界中の金融機関や投資家が直面している制約(証拠金や時価会計など)を通じて、何倍にも負のショックが増幅して伝播していくという考えもあります。この後者の場合は輸出企業に特には関係しませんが。

 ほかにも検索したら以下のご感想あり。確かに議論未成熟の点はあるけれども(実際にはマクロ経済政策の重要性についてはあまり大差ないともいえ、そこで議論が展開しずらかったのではないか、と思う。ミクロだけにしぼると結局は縮小するパイの分配だけで不毛な議論になる)、以下のご感想のようにかなりこの番組が濃い内容だと思う。

http://blogs.yahoo.co.jp/tundive1/21837546.html

仕事はじめ

 仕事はじめです。僕も。年末から昨日まで体調を整える意味もかねて安静にしてました。基本的に復活。今年は自分のスケジュールが過去最大の過密さを持っています。気を引き締めてやらないといけないな、と思っています。結局、僕がいまの状況でできることは、教育と時論活動のふたつだけでしょう。このふたつに今年は特に力をいれていきます。今年最初の著作は、三月頭に出ます。いまそれと前後して出るかもしれない原稿のまとめに奮起しています。株価もわずかに上がり、円安の傾向もあるようで少しほっとしています。アメリカの株価の回復が予想より早い気がしています。実体面はいまだぼろぼろですが…。