経済系ブログ・ミシュラン2009

 例えば僕からみて「え〜こんなインチキくさいアルファブロガーの経済ぽい発言が人気なの!」と驚くことがある。そういうのをみて喜ぶ読者もかなりいる。たぶん娯楽の一種で読んでいて、知的な関心(なんらかの正しさの探求)なんかどうでもいい人も多いに違いない。世間にいうアルファブロガーと呼称されている人たちの経済問題への「考察」は読んでても時間のムダであることが大半だし、あまり読んでいるとあまりに間違いが多いのでいったい何を読まされているのかわからなくなる。幻想小説? つまり真実と嘘がごちゃごちゃになるのだ。まあ、このブログを読んでいる人たちの大半はそういう判断はしっかりしている人が多いと期待しているけど。


 さてというわけで、前にも書いたが、僕が参考にしているブログを以下にご紹介する。あくまで僕の基準であり、他にもこういうすぐれたブログがあるよ、という情報あれば自薦他薦問わず教えていただければ吉。僕に批判的なもの、あるいは僕の見解とそわない人のものも、前と同じように積極的にとりあげた。またアンテナやリンク先にある人たち(切込隊長finalventさんらちゃんとしたアルファブロガーも含む、Baatarismさんやすなふきんさん、稲葉さん、山形さん、Svnseedさんなどなど)ももちろん推奨。ミシュランだけど☆はつけてない。


まず前回、とりあげなかったもので今日までアンテナに入っていないブログを以下に(あとで付加します)。

http://d.hatena.ne.jp/himaginary/(暇なだけあり笑 すごく有益。日本語にする努力って大変なんですよ)

http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/(面白い)

http://d.hatena.ne.jp/okemos/クルーグマンの論文の翻訳とかよかった)

http://d.hatena.ne.jp/demian/(雇用流動化の論点整理グッド)

http://d.hatena.ne.jp/eliya/

http://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/(遺跡 笑)

そして以下は前回あげたもの

Econviews-hatena ver.∞ http://d.hatena.ne.jp/econ2009/

こら!たまには研究しろ!!http://d.hatena.ne.jp/Yasuyuki-Iida/

hiroyukikojimaの日記http://d.hatena.ne.jp/hiroyukikojima/

ECONO斬り!!http://blog.livedoor.jp/yagena/

岩本康志のブログhttp://blogs.yahoo.co.jp/iwamotoseminar

MATSUO’S PAGEhttp://matsuo-tadasu.ptu.jp/

大竹文雄のブログhttp://ohtake.cocolog-nifty.com/ohtake/

Irregular Economist 〜hicksianの経済学学習帳〜http://d.hatena.ne.jp/Hicksian/

梶ピエールの備忘録。http://d.hatena.ne.jp/kaikaji/

ハリ・セルダンになりたくてhttp://d.hatena.ne.jp/koiti_yano/

ラスカルの備忘録http://d.hatena.ne.jp/kuma_asset/

王様の耳はロバの耳http://blog.goo.ne.jp/yamazaki_hajime

インタラクティヴ読書ノート別館の別館http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/

ドラエモンのブログhttp://www.ichigobbs.net/economy/

Kenjoh Yoshikazu Home Page http://news.fbc.keio.ac.jp/~kenjoh/work/main.htm

日本銀行の「天下り」が知りたい

 与野党とも含めて、数少ない筋金入りのマクロ金融政策積極派である馬淵澄夫議員のメールマガジンhttp://mabuti-sumio.cocolog-nifty.com/blog/を最近まめに読んでいる。馬淵議員が国会の質問で、官僚の天下り問題を熱心に追及しているのを知った。

 そこでもしこのブログを読まれているならば(前、読んでましたよね 笑)、ひとつお願いがあるんですが、日経の太田康夫編集委員がこの記事http://www.nikkei.co.jp/neteye5/ota/20080613nbb6d000_13.htmlでふれている、日本銀行の「天下り」の実態がどうなっているのか知りたいのです。その他の情報開示すべきものがあればぜひ。

 一国民としてこれは知りたいところなのですが、僕が聞いてもたぶん日本銀行は応えてくれないでしょう 笑 どうかひとつお願いします。

 ところで太田氏の記事は最近のしかみてないけれどもリフレよりではないかな?(どうですか? いままで読んでた人が教えてくれれば吉)。

不況の下での解雇規制の緩和

 ここhttp://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20090107#p3にも書いたんだけれども、こちらの方にも表現はちょびっと余計なもの省いてw移植。まあ、異論もあるかと思うけれども僕は不況の下での解雇規制の緩和なんてものに努力を傾注するよりもやることはゴマンと、いやたったひとつだけ=リフレ があるのみ。

 雇用の流動化には需要サイドと供給サイドそれぞれの改革がある。それと解雇規制問題も需要側と供給側をみなくちゃいけない。

 例えば、解雇規制は、解雇コスト(雇用コストと表記しても同じ→解雇された者への解雇手当となる)をあげている。ところが重要なのは、解雇規制を緩和したときに、社会全体のコストがどうなっているかなんですよね。だから解雇規制を緩和して解雇コストが低下するから労働需要が増加して終り、なんて部分しかみない(しかも部分すらも満足にみてない)シナリオではまったくダメ。

 それと、そもそも解雇規制があるということは(賃金は硬直性を有しているので)、それは解雇規制がないときよりも雇用増を生み出していることにも注意が必要、また解雇手当が生じているのでその分も解雇される人の負担するコストは小さい。他方で企業の側は規制があると解雇コスト増、そして(賃金が硬直性を有しているので)割高な賃金支払いをしている。

 問題はこの解雇された人と企業の側のふたつ合わさったコストが、規制があるときとないときでどう違うかの比較。

 ところでこのふたつ合わさったコストをどうみるかで実際には見解がわかれている。

 僕は前も書いたように、解雇規制を緩めても、(1)企業の解雇コストなどが減ること、以上に、(2)雇用の減少や解雇手当が減ることの社会的損失が大きいと判断しているわけ。それは不況が強まれば強まるほど、解雇規制を緩めると(1)よりも(2)の方がはるかに上回ると判断しているから。

 その証拠? それは雇用の流動化が曲がりなりにも90年代から00年代にかけて進展したけれども、それ以上に90年代から00年代当初において失業率が増加したことでもわかるんでないの? ましてや今回のハードアタックの衝撃を、解雇コストの低下で吸収できると思うのはちょっと現実的じゃないでしょう。

 だからリフレ汁、以上。

ネットプロレスはご勘弁をw

 ある知人の人と、ちょっと前にメールでやりとりしましたが、最近、例の嘘と間違いを連発するけれども、なぜか多くの読者を集める変なブログがよく僕にからむのはなぜか? という話題があったんですよ。なんでですかねえ〜笑

 正直いって、経済学の基礎知識がない人(マンデルフレミングモデルも理解できず、水平のフィリップス曲線のトンデモ解釈などなど大杉栄)と議論しても時間のムダなんですよね。そういう亜種格闘技を見て見たい人は、ちょっと古いですがアントニオ猪木の現役復活してもらったらどうでしょうか? 笑。僕はそういうネットの暇つぶしに使う時間はないですね。そういうプロレスみてもな〜んの啓蒙にもならんです、ハイ。

 僕がいま念頭にある亜種格闘技はふたつだけで、ひとつは、政策論議、もうひとつは、マンガずら(なぜか銭ゲバ風)。あ、あと韓流があったか! 笑

最後の『冬ソナ』論

最後の『冬ソナ』論