公務員の給料減額してもますますorz

http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/politics/CO2009102001000175.html

まあ、そうくるよな、普通。というのが公務員の給与減額。これを喜ぶ国民、当然視する国民も多いだろう。でもここでも何度か指摘しているけど、(国民の一部分とはいえ)名目賃金を引き下げて、さらに貨幣の膨張も事実上しないような政策スタンスは、公務員叩きの感情をみたす以上に、国民全体の生活を脅かすひとつのステップでしかないわけで。本当になにも「失われた15年」で学んでないんだよね。

『ユーロマンガ』第三号

 編集の人から第二号がでたときに「宣伝してほしい」といわれて、内容もよかったので喜んで感想を書いて、それにお礼をいわれたからひょっとしたら第三号ももらえるかも(笑)と期待していたが来なかったw。

 やはりこういう趣味のものは身銭を切らんといかんということだろう。まあ、ちょっとそれでも編集の人の前回のお礼の熱さと今回のノ―リアクションの差に秋の天候以上の寒々しいものを感じているのも正直なところである。今回も内容的には充実しているが、ひとつ心配なのは連載が多いことが三号目になるとだんだん裏目にでてくることの心配である。フォロワーは一号から買わないといけないわけだし、その意味で価格よりも新規参入者には高価になってしまうおそれがある。

 今回は新連載で「赤いベレー帽の女」が始まっている。これはなかなか可愛い作品でお薦めである。フランスマンガ的萌え系である(この表紙の絵柄からは想像できないだろううが、その煽り方はそれ系狙いの『スカイ・ドール』(巻頭にあり)以上であろう。舞台背景もナチス占領下のフランスであり、その当時の世相を屋根裏を逃げ回ることでまさに都市の上から俯瞰しているのはいいアイディアである。

 あとすでに自分で原書で読み終わってしまった『ラパス』はこのままの計算でいくと完結まであと五回は必要になり心配になる。『スカイ・ドール』は今回は面白い。だんだんとこの作品のよさがわかってくる。ニコラ・ド・クレシーの作品はこれは連載ものにはやはり不適切だろう。この回から読んだり、すでに前の回を忘れた人にはわけわかめである。

 さて本号でもっともユニークなのが、「抵抗」という小品であり、これはアルジェリアからの不法滞在者とそのフランスにおける不法滞在者にかかわる様々な市民運動を描いた作品である。日本でも類似した社会的なルポをかねた作品は多いのだが、しかしちょっとそのw芸術的というか作品的につまらないんで読む気がおきないが、この作品はデザイン的に秀逸。

 他にメビウスの作品やスペインのマンガ事情もありマニア的には満足できる内容ではないだろうか。

ユーロマンガ3号

ユーロマンガ3号