2012-01-29
■[経済]月刊『マガジンX』3月号で高橋洋一&田中秀臣&三橋貴明「2012年経済鼎談」掲載

田中「日経新聞の経済記者であっても、その経済知識って大学で学んだ経済学だけ。勉強は日銀や財務省から聞いた耳学問くらいしかしないので、新しい勉強しようなんて意識なんてまったくない。そういう人が偉くなって論説を書いている。経済学で書いているのではなく、耳学問で得た知識とイデオロギー、印象で書いちゃうわけ」
などマスコミの経済報道批判、野田政権=財務省の増税批判、ワシントンコンセンサスの修正の動きと国際的な流れに乗り遅れる日本など話題てんこもり。
NEW MODEL MAGAZINE X (ニューモデルマガジン X) 2012年 03月号 [雑誌]
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■[話題]勝間和代『ズルい仕事術』

勝間和代さんの『ズルい仕事術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)をちょっと前に読了。そのときの簡単な感想をここにメモ。
本書の前作『まじめの罠』を補完する著作。なので前作を原論とするとこれは各論的な感じで僕は読みました。いろいろな小ネタにやはり反応。セックスについて言及した115頁には誰でも思い当たるのではw
御用一般人はやはり「致命的な7つの習慣」をもつ人かもなあ、とか。僕の目にする御用一般人は以下の行為しかほとんどしません。
1)批判する2)責める3)文句を言う4)がみがみいう5)脅す6)罰する7)目先の褒美でつる
ただし批判的な行為「だけ」しないならば別に批判的言辞は僕は好意的なものです。たぶん御用一般人の多くは精神病理的、例えばサイコパスではないか、と疑ってます。
また人脈レバレッジは重要だとか、いろいろで面白く読めました。
ここ最近の本の中では最も文章がしっとり?してて読みやすいですね。
ちなみにいままで勝間さんの本を読んだ感想は以下に。結構読んでますね。ただ浜田先生たちの共著は意外にも感想書いてなかった。
勝間和代『まじめの罠』http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20111020#p4
勝間和代『高学歴でも失敗する人、学歴なしでも成功する人』http://d.hatena.ne.jp/ta...nakahidetomi/20110307#p1
勝間和代『恋愛経済学』http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20110304#p4
勝間和代さん『人生を10倍自由にするインターディペンデントな生き方実践ガイドー「自立」から「相互依存」へ』http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20101214#p1
堀江貴文・勝間和代『嫌われることを恐れない突破力!』http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20101115#p2
勝間和代・宮崎哲弥・飯田泰之『日本経済復活一番かんたんな方法』
http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20100219#p2
勝間和代『やればできる まわりの人と夢をかなえあう4つの力』
http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20091204#p1
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■[話題]河上肇賞その1:志村三代子『映画人・菊池寛』

昨日(28日)、第七回河上肇賞の授賞式が行われました。あまりフォーマルなところで話すのは超苦手なのですがw、審査委員を代表してちょっと話をさせていただきました。あまり上手くはなかったと思うのですが、河上肇賞の目的ー河上肇のように文章がうまいこと&「時代と格闘する精神」−について話しました。
河上肇のライバルに福田徳三という1920年代まで日本を代表する経済学者がいましたが、その福田の弟子に小泉信三がいます。小泉は河上肇とマルクス経済学への批判をめぐる論争で対峙するわけですが、同時にライバルこそ相手をよく知るの見本のように、河上肇の代表作である『貧乏物語』について書評の中で、さぃほどの河上肇賞のふたつの目的を明瞭に語っています。
小泉は、『貧乏物語』の結論を「博士が人間の道徳的改善のためには貧乏を根絶しなければならぬという立場から出発しながら、その貧乏を根絶する方法如何との問いに対しては、道徳的抑制をもってその重なものとなすという矛盾」であるとして批判した。
だが、他方で小泉は河上肇の文体のすぐれたところをその長所として最大級の賛辞を寄せるとともに、その文章力はふたつの点によるものだとした。それは時事的な出来事に対する即応力、そして徹底的に物事を考える姿勢 のふたつである。河上の文章力はこのふたつを貫こうとすることでうまさがもたらされる。つまり「時代と格闘する精神」を貫けば、そこに文章の「上手さ」もまた伴うのだ、と小泉は書いているともいえよう。
さて今回の河上肇賞の受賞作は二作。その講評時代は藤原書店刊行の雑誌『環』で近日掲載されるので参照してほしい。ここではまず志村三千子さんの受賞作『映画人・菊池寛』についてひとことだけ書いておく。志村さんの著作を読むのは実は二度目で、このブログでもとりあげた梶谷懐さんも寄稿した論集『淡島千景 女優というプリズム』(青弓社)に寄稿された「淡島千景と獅子文六」である。
志村さんの今回の受賞作もそうだが、単なる映画論からの側面ではなく、文学論としての側面もあり、文学と映画の相互関係、そして時代と環境の変化によって変貌する映画の流通形態にも配慮していることが特徴としてあげられる。まさに複眼的な映画論となっている。受賞作は菊池寛の映画論としてだけではなく、戦時体制の下での映画と文学の在り方、そして菊池寛個人の文学論としても読める大作である。早期の公刊がまたれる。
関連する本ブログのリンク
『淡島千景 女優というプリズム』http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20090522#p1
http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20100625#p1
『日本思想という病』でカットした部分http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20100208#p1
シノドス・リーディングス『日本思想という病』 http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20100119#p2
三浦梅園、福田徳三、河上肇、そして貨幣価値http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20091212#p2
日中経済学交流史その1http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20061124#p1
杉原四郎の自由時間論http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20090915#p2
貧乏物語関連コメント http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20070616#p4
志村三代子
2012/02/02 01:34
拙稿をご紹介いただきありがとうございました。今後とも研究活動に精進していく所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします。
tanakahidetomi
2012/02/03 12:52
志村さん、今後のご活躍をとても期待しております。早く受賞作が公刊されるといいですよね。



