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2013-11-30

[]速水健朗『1995年』 速水健朗『1995年』を含むブックマーク

 「日本人は歴史に学ぶことが苦手である。そして何事も忘れやすい」と速水さんが書くように、本書は「時代の転機」としての1995年という見方をとりあえずカッコにいれて、現在のすぐ隣人ともいえる過ぎ去ったある一年をともかく著者なりに振り返ってみよう、という視座で書かれている。

 著者自身の体験はほとんど出てこない(あとがきなどに散在するだけだ)。本書は1995年の代表的な事件ーそれは国内では二大事件(阪神淡路大震災とオウム事件)などの社会・政治・経済そして文化などを、適確にまとめ流れるように読ませる。分析的な視点は脇に置かれているような印象であり、おそらく選ばれた題材そのもので、今日の我々の生活と比較できるように配慮されている。

 経済関係でいえば、自由化を背景にした焼酎の思いがけない売上増、自動車の日用品化(ドリカムの歌詞とユーミンとの対照)、アイドルのいないヒットチャートとオザケンなど、著者らしい視点が面白い。またなんといっても大震災とオウム事件の記述はまるで今日の出来事のようにリアルだ。しかもそこには今日では当たり前な、有名人や個々人の積極的なボランティア活動の日本での萌芽や、またオウム事件の未解決の闇やそれに関連した文化事象小林よしのり氏の論争とイデオロギーの変化など)が切れ味するどく描かれている。

 そしてカッコをつけてなんら「転機」として描かれたわけでもないのに、著者の思惑であったろう、1995年という多くの国民が思い出そうとおもえば生々しく過去を振り返ることができる一年を描くことで、「歴史」のもつ重みをこの歴史把握の苦手な国民(=読者)に知らしめるものになっている。

 すっきり書かれているようで、著作に秘められた戦略はかなり野心的だ。なお1995年は、日本の金融政策と財政政策の転機(デフレが不可避になった決定的一年)として記憶されるべき年でもあった。このことは本書にはでてこないので、ここで注記したい。

1995年 (ちくま新書)

1995年 (ちくま新書)

[]原田泰『若者を見殺しにする経済原田泰『若者を見殺しにする経済』を含むブックマーク

 これから生まれてくる人たち、現在の若い世代が現在直面している困難、また将来の経済的負担を、1)デフレ&低成長の弊害、2)年金の重負担、3)グローバル化の後退、4)若者の経済的格差(非正規雇用の増加など)、5)成長戦略という名の産業保護政策の弊害、6)教育の失敗、という側面から、原田さんらしい鋭い経済学からの視点とデータ分析で論じた快著である。実際に10代の若者たちとの論議も反映されているが、特に最後の教育についての章が豊かになっていることがその証だろうか。

 興味をもった諸点のみメモ代わりに。

1 日本は米国にキャッチアップする前に成長率が鈍化し停滞した。その主因は、70年代の規制緩和の遅れや地方の公共事業の拡大である。そしてそれに追い打ちをかけたのが、90年代からのデフレの長期化(=日本銀行金融政策の失敗)である。

2 このままいけば現役世代の年金負担は過大になり、消費税ですべて賄うと50%を超す高率になってしまう。今すぐにでも年金の削減が必要。

3 景気回復がすすめば若者の経済格差も縮小する。

4 日本は相対的貧困率を見ると、「貧しい人がとても多い国」といえる。このためベーシックインカムの導入が重要だ。

 最後のベーシックインカムについては、僕もそろそろ本腰いれて考えるべきかな、と思っています。

 

2013-11-29

[]上念司『悪中論』 上念司『悪中論』を含むブックマーク

 『悪中論』という題名からだと極端な内容かと思ったらそれは大間違いである。いまの中国経済と政治との関係をさまざまなデータやソースから明らかにした良書である。

 本書で僕が特に注目した諸点は以下である。

1.中国の「ルイスの転換点」問題の解決のむずかしさの指摘

 ポール・クルーグマン初め多くの経済学者が指摘しているように、中国経済は農村からの余剰人口を活用して経済成長をとげたが、農村からの余剰人口の移動の急減(その裏面での実質賃金の上昇傾向)により、その成長の転換点(=ルイスの転換点)が近い。上念さんもこの視点に立脚して、中国の根拠なき「成長神話」的な言説を批判的に検証している。特に中国一党独裁制という政治がネックになることでもルイス転換点後の構造改革の困難を指摘している。

2.長期的な財政政策依存経済が、地方などで腐敗と非効率の元凶になっていること

 1の問題を解決できない、つまり構造改革が困難であることに関連しているが、構造的な問題に取り組まなくてはいけないのに、一部の既得権階層(特に地方政府の生み出した中国版官民ファンドなど)に利益が発生するような財政・金融政策の発動で、国民の生活を損なっていると上念さんは指摘している。これは構造問題を放置して、他方で(為替操作や地方財政政策などで)特定資産のインフレインフレによって、国民から一部の特権層に利益の再分配をしているものだと考えられよう。

3.中国の秩序と騒乱の定型パターン

 2のような政治と癒着した一部の特権階級が蓄財し(また同時に膨大な金額を国外に流出させ)、民衆の生活を困難にさせることで、デモや反乱が頻発していく社会が誕生し、やがて秩序から騒乱、社会の不安定化に移行していく、という中国社会の歴代王朝などで繰り返しみられた典型的パターンを今回も踏んでいる、と上念さんは指摘している。この指摘は重要で、たとえば『歴史評論』2007年1月号では、「中国社会における秩序と暴力」と題して清末から文革期までのこの定型パターンの実証が多くの研究者によって行われている。そのような研究成果と上念さんのするどい観察は連動して理解を深めることに役立つだろう。

 私見では、中国の国家制度は、この暴力と秩序を小刻みにくりかえしながら、ぐだぐだになって周辺国などにも影響を与えて長い期間続くのではないだろうか? すぐの社会制度の大崩壊ではなく、周辺地域・周辺国をまきこんだ「迷惑」期間が長期に続くのではないか。

4.中国リスクに対する「静謐に保つ」方策とリスクへの保険提唱。

 さてこのような秩序と暴力の定型パターンを繰り返す、迷惑な中国にどう対処すべきか? 基本原則は、「静謐に保つ」ことである、と上念さんは指摘する。簡単にいうと、中国の挑発にも暴力にも巻き込まれるな。また不可抗力的に巻き込まれたときのリスクへの保険も考えよ、というのが本書の立場だ。本書では当然まだふれられていないが、中国防空識別圏の設定が話題になっている今日、上念さんの本はこの「静謐に保つ」という基本原則からこの問題をみることも可能にしている。「ノータッチのタッチ」。つまりむこうがこの問題で「交渉」を求めてきても無視せよ、だ。

 本書は中国経済と政治についての刺激的だが、理知的な示唆を多く与えてくれるだろう。

2013-11-28

[]『ヱヴァンゲリヲンのすべて』 『ヱヴァンゲリヲンのすべて』を含むブックマーク

 坂上秋成さんが責任編集している冊子。とても面白い。巻頭の栗山千明氏とのヱヴァ語りは特に、この20代後半のふたりがどう旧作と新劇場版それぞれを消費し、評価していったかを通じて、時代の流れやそのときどきの感性の違いを浮き彫りにしていて興味深い。

 坂上さんのヱヴァ論「「半陰陽的ジェンダー」を肯定する、ただそれだけのためにー葛城ミサト論」は、経済学的な課題からいってもこれまた興味深い題材を提供しているだろう。

 20世紀版の方では、ネルフという「極めて家父長制的な共同体」という環境の中で、葛城ミサトは、自らの「性/生」を選択することができなかった。そのためミサトは、「仕事人」「母」「恋人」という3つの役割を、それぞれ男性性と女性性を同時に(=半陰陽的ジェンダーとして)こなさなければいけない、危うさ、不安定さに直面し、最後はその(社会的)価値に否定的かつ混乱しながら死んでいくことになる。いわば環境に拘束された選択しかできない存在だ。

 新劇場版では、この女性性、男性性、そして「半陰陽的ジェンダー」の三者の社会的役割を、ミサト自身が選択できる可能性が開示されているのではないか、というのが坂上さんの指摘だと思う。このようなアイデンティティを選択することができる余地を、物語に読み込むことで、坂上さんのヱヴァ論は、たとえばアマルティア・センの『アイデンティティに先行する理性』などの議論と親和的であり、興味深い。

内容や販売書店はリンク先に。http://blapas.jp/

表紙画像

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2013-11-27

[]似非ケインジアンに告ぐ第六回(シリーズ完結) 似非ケインジアンに告ぐ第六回(シリーズ完結)を含むブックマーク

 似非ケインジアン(pseudo-keynesian)をもっぱら批判した第1回と第二回、そしてケインズ自身の生涯と経済思想を追った第三回以降の長いシリーズもようやく完結。ご視聴いただいたみなさん感謝です。アシスタントの塚本ちゃんもブレイク。ネット経済系のアイドルになりました笑。次回の収録内容も決まったので、また経済思想史的な観点から、チャンネルくららで継続していけたらと思います。

 なおケインズの理論を発想のベースとする、現代のマクロ経済学の典型である「ニューケインジアン」の立場にたつNew IS-LMのついて特別編で公開予定です。ただし有料になっています(倉山塾の本登録が必要)。ただこの部分こそ現代の政策論争のベースにもなっているので、ある意味で、本編以上に重要なものがあります。塚本ちゃんも「わかりました!」というほど簡明に説明したつもりです。以下の動画にリンクがありますのでぜひ倉山塾をよろしくお願いします。

あと一点動画で訂正をw。パワポの方でケインズと向かい合ってる男性はホワイトでした。

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2013-11-26

[]宮崎哲弥『仏教教理問答』 宮崎哲弥『仏教教理問答』を含むブックマーク

 宮崎さんの仏教問答三部作の一冊である。ほぼ二年ほど前に一回読んでいるが、かなりハードな内容に思えた。ただし編集が詳細な注をふるなどしたり、宮崎さんが途中途中でわかりやすい例示(小説や映画などの参照事例を用いるなど)をしているので、内容ほどには読みにくくはない。ただし仏教問答三部作は、本作を一番最後に読むことをやはりおススメする。一番最初に読むべきなのは、このブログでもわりと詳細に感想を書いた呉智英氏との対談『知的唯仏論』がいいだろう。小池龍之介氏との対談『さみしさサヨナラ会議』をその次によんで、いまのところのしめで本書を味読しよう。いずれにせよ、宮崎さんの仏教に関する言説は、宮崎さん自身の宗教論を知る以上に、仏教にかぎらず、われわれの生きている社会や経済が直面している根源を問う上で、またもっと身近では対カルト的な知と面するときの心構えとしても重要である。

宮崎哲弥 仏教教理問答(サンガ文庫)

宮崎哲弥 仏教教理問答(サンガ文庫)

『知的唯仏論』についてはここ参照のこと。http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20121229#p2

[]ディビッド・スモール『スティッチディビッド・スモール『スティッチ』を含むブックマーク

 編集の方から頂戴する。どうもありがとうございます。この作品は掛け値なしの名作です。数年前に原書で読んでて感動したのでブログにも書いたことがあります。以下はそのときの文章のコピペ

http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20100112#p3

Stitches(編み縫い)は、昨年アメリカで評判になったコミックである。どの家族にもその家族なりの狂気が秘められている。子どもに愛情を示せない母親、それぞれの孤独(の音)に没頭する兄と父親。孫に対して狂気じみた態度を示す祖母。そして幼い頃から成人までをその家族によって精神的な迫害を受け続ける主人公。全編には「家族」というものが、この少年の首にできた腫瘍(実は癌)のようなものである、というトラウマの陰影に満ちた物語だ。

 作者の実際の記憶と当時の感情をベースにしていることが、最後の登場人物たちの実際の写真とその後の人生の解説によって、さらに生々しいものになっている。題名の意味はこの物語を読むことで知ってほしい。そしてどの狂気をはらんだ家族がそうであるように、その狂気の物語にもそれなりの結末が用意さている。家族は同時にその存在に苦しんだものに対して、一種のカタルシスを与えることがあることもこの物語は教えてくれる。

 個人的に非常に参考になる物語だ。最近読んだマンガの中ではベスト数冊に入る。英語も簡明なので大して時間をかけずに読むことができるだろう。

スティッチ あるアーティストの傷の記憶

スティッチ あるアーティストの傷の記憶

[]]ケインズの核心部分へ(似非ケインジアンに告ぐ 第5回:チャンネルくらら) ]ケインズの核心部分へ(似非ケインジアンに告ぐ 第5回:チャンネルくらら)を含むブックマーク

いよいよケインズの理論的核心部分ー貨幣経済論とヴィクセルコネクションーに突入していきます。頑張れ、塚本ちゃん!(違。

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利用したパワポは以下に。

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2013-11-24

[]似非ケインジアンに告ぐ 第4回(チャンネルくらら) 似非ケインジアンに告ぐ 第4回(チャンネルくらら)を含むブックマーク

ケインズ論の第二回。以下にパワポの画像を

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[]ケインズを知りたい人のためのブックガイド ケインズを知りたい人のためのブックガイドを含むブックマーク

 ケインズは複雑な人だ。だが彼の著作を読むと知的に刺激をうけるのも確か。ここではケインズの業績を知るための入門書から、ケインズ自身の読みやすい著作、そして最後に時論にケインズを活用するにはどうしたらいいのか、それを考えるための何冊かの本も紹介する。

 ケインズの全体像を見据えた読みやすい入門書は、僕は三冊あげたい。吉川洋、早坂忠、それに福岡正夫氏のものだ。さらに平井峻顕氏のも加えておく。

ケインズ―時代と経済学 (ちくま新書)

ケインズ―時代と経済学 (ちくま新書)

ケインズ

ケインズ

ケインズ100の名言

ケインズ100の名言

ケインズ自身の著作で読みやすいものは以下が代表的。

ケインズ 説得論集

ケインズ 説得論集

人物評伝 (岩波現代叢書)

人物評伝 (岩波現代叢書)

ケインズの『一般理論』については、本体の訳書を片手にして、以下の要約版とにらめっこして読んでいくといい。

要約 ケインズ 雇用と利子とお金の一般理論

要約 ケインズ 雇用と利子とお金の一般理論

ケインズの著作を現代に活かすにはどうしたらいいだろうか? そのヒントは以下の論文集を読むのがいい。

2013-11-23

[]経済討論:米中経済の行方と日本(チャンネル桜経済討論:米中経済の行方と日本(チャンネル桜)を含むブックマーク

 なかなか面白い討論でした。特に宮崎正広先生の中国ネタの数々にはそのまさにネタぷりに感心しきり。最後の最後の切り札的発言も超おもしろいw

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[]さくらじ#112、田中秀臣のクールじゃない話 さくらじ#112、田中秀臣のクールじゃない話を含むブックマーク

古谷経衡さんとsayaさんたちと楽しみながら話してきました。お楽しみください。

ニコニコ生放送はこちら

http://www.nicovideo.jp/watch/1385091386

youtubeはこちらから

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2013-11-21

[]ももいろクローバーZ「GOUNN」:多様性をいかに超えるかの問い ももいろクローバーZ「GOUNN」:多様性をいかに超えるかの問いを含むブックマーク

 ももクロちゃんたちの新曲は、毎回そうだけどとても挑戦的なものだ。MVも含めて一見するとそのビジュアルや題材に意表をつかれるが、その底流にはいつも同じ、自分たちの試練を乗り越える(いつも笑いとネタと猛烈なエネルギーをかっとばしながら)というモチーフがこめられている。しかも彼女たちの曲には、いろんな価値観や意見の違いなどが渾然一体となってつぎからつぎへと流れていく。そして、それらの多様性をまるごと超越していく「共通価値」として、ももクロちゃんたちの姿があるんだな、といつも思う。

 つい最近の平和を語ったときの彼女たちの真摯な態度だって、この新曲の中にちゃんとつながっている。僕はそう思う。そして僕の意見も含めて、いろんな人たちの感想や感銘をひきうけて彼女たちがさらに面白い歌曲と演舞を披露してくれるのことを、これからも細く、でも強く長く見守りたい。

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2013-11-20

[]ジョン・メイナード・ケインズ編(似非ケインジアンに告ぐ第三回) ジョン・メイナード・ケインズ編(似非ケインジアンに告ぐ第三回)を含むブックマーク

いよいよ本編のケインズ自身の経済思想の解説。以下は第三回で利用したパワポの画像。あわせてご利用ください。

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動画はこちら

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p1[経済]『日本経済は復活するか』の書評情報(毎日新聞社週刊エコノミスト』) p1[経済]『日本経済は復活するか』の書評情報(毎日新聞社『週刊エコノミスト』)を含むブックマーク

 『日本経済は復活するか』の書評がたまたま読んでた『週刊エコノミスト』(11月26日号)に掲載されてました。ありがとうございます。「特に第三部「日本経済は再生するか?」座談会と第四部「消費税増税ショックと今後の経済対策」は読みでがある」とのこと。嬉しい評価です。

2013-11-19

p1[経済]年忘れトークイベント「デフレよ、さらば!(仮)−2013年の日本と世界と猫ちゃんをふりかえる」(12月5日木曜)開催予定! p1[経済]年忘れトークイベント「デフレよ、さらば!(仮)−2013年の日本と世界と猫ちゃんをふりかえる」(12月5日木曜)開催予定!を含むブックマーク

年忘れトークイベント「デフレよ、さらば!(仮)−2013年の日本と世界と猫ちゃんをふりかえる」

12月5日(木曜日)開場 18時30分 開演 19時(〜22時)

出演:田中秀臣(経済学者)、古谷経衡(評論家)、遠藤恭葉(モデル)

ゲスト:さっちゃん、saya、DJ Smith、西園みすず&小林弥生さんみゅ〜)。

DJ Smith(オープニングアクト18時30分〜)、さっちゃんミニライブ(20時30分からの予定)、saya(クロージングライブ)

入場料 2000円(ワンドリンク代別)

場所:荻窪ベルベットサンhttp://www.velvetsun.jp/

予約はこちらから! http://www.velvetsun.jp/next.html#12_5

出演者のブログ一覧(以下の方々以外にも出演者ありますよ〜〜)

古谷経衡http://www.furuyatsunehira.com/

遠藤恭葉http://beamie.jp/?m=pc&a=page_h_home&target_c_member_id=4966

さっちゃんhttp://ameblo.jp/shokonakajima/

saya http://www.1002.co.jp/aquarellerecords/saya/

DJ smith https://soundcloud.com/smith786000

西園みすずさんみゅ〜さんみゅ〜公式Twitter https://twitter.com/sunmyu

小林弥生さんみゅ〜さんみゅ〜公式ブログhttp://ameblo.jp/sunmyu/

2013-11-18

p1[経済]週刊『エコノミスト』に河上肇論を寄稿しました p1[経済]週刊『エコノミスト』に河上肇論を寄稿しましたを含むブックマーク

 本日発売の週刊『エコノミスト』の「温経知世」に河上肇についての論考を寄せました。高田保馬(第100回)に次いで、このコーナーは二回目の登場。河上肇は僕とはまったく考え方も生き方も真逆といっていいですが(しかも表裏一体とかではなく完全に違う)、それなりに苦労して書きました。

[]社会派討論バラエティー"IKUSA"〜AKBvsももクロ〜天下一アイドルはどっちだ!? 社会派討論バラエティー"IKUSA"〜AKBvsももクロ〜天下一アイドルはどっちだ!? を含むブックマーク

表題のニコニコ生放送に出ました。経済はまったく関係せず、ただのアイドル語りです。僕はAKB48ももクロの人たちも人間として好きで応援していますが、アイドルとしてではないので、正直、一方を応援するのはいかがなものかと思いましたが。笑(アイドルとしてファンなのは、21世紀に入ってからはNegiccoのMeguちゃんだけで、次に小桃音まいちゃんのふたりだけ)。

出演者の人たちと思いっきり戯れました。

http://nico.ms/lv159178822

▼戦国奉行(MC):メッセンジャー黒田 twitter

▼伝令役(アシスタント):松嶋初音 公式ブログ twitter

AKB48軍◆

・高橋 道雄九段 公式ブログ

・ボン溝黒(カナリアtwitter

・北村洋平  twitter

ももいろクローバーZ軍◆

・田中秀臣(経済学者twitter

高橋健一キングオブコメディー)twitter

・アイアム野田(鬼ヶ島twitter

2013-11-17

[]似非ケインジアンに告ぐ第一回&第二回〜戦前から戦後にかけての「貨幣なきケインジアン」=公共事業中心主義=旧日銀理論の由来を語る 似非ケインジアンに告ぐ第一回&第二回〜戦前から戦後にかけての「貨幣なきケインジアン」=公共事業中心主義=旧日銀理論の由来を語るを含むブックマーク

上記の表題のように上念司さん、塚本ひかりさんと語り合います。第三回以降は、ジョン・メイナード・ケインズ自身の経済思想を語り、さらに特別編では最新のマクロ経済学をアシスタントの塚本ちゃんも「わかりました!」(目がキラリ!)というほど簡潔に語りました。

第一回

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第二回

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参考文献は以下の拙著

経済政策を歴史に学ぶ [ソフトバンク新書]

経済政策を歴史に学ぶ [ソフトバンク新書]

2013-11-16

[]さんみゅ〜定期ライブ第6回(京極友香企画編)、才能爆発のライブ! さんみゅ〜定期ライブ第6回(京極友香企画編)、才能爆発のライブ!を含むブックマーク

 仕事で第5回の野田真実編を見ることができずに残念だったけど、ともきょん(京極友香編)は、やぁちゃん編と並んで、さんみゅ〜に集っている少女たちの潜在能力と多様性をまざまざと実感できるライブだった。

 まずオープニングアクトでみせた習字の才能、そして本編の映像などを駆使してくりひろげられた一人二役のタンゴ、セクシーなホールダンス調のもの、まみりんとの掛け合いの面白さ、そして全員での(おそらく初台の舞台になじんできた)持ち歌の披露など、ともかく2時間近くのライブをまったく飽きさせない。

 何度も書いているが、さんみゅ〜は現在のアイドル入門として、また再入門としても最適なグループだ。そのスタッフと彼女たちがつくりあげた舞台は本当に楽しいショータイムである。もしあなたがいまのアイドルを見たいとかんがえるならば、絶対にさんみゅ〜から入ることをおススメする。彼女たちの純粋性、そして潜在能力すべてが、あなたを魅了するでしょう。年配の人や女性ファンも多く、安心できるライブ空間です。

 次回は12月21日土曜日、いよいよこの楽しかった単独定期ライブの最終日。二回の公演があります。アイドルに縁が遠い人ほどぜひみてほしい。損はしない(僕もこんなに面白いとは予想をいい意味で裏切りつづける人たち。お世辞ゼロ)。予約はこのホームページから

これが愛なんだ (初回盤B)

これが愛なんだ (初回盤B)

2013-11-13

[]チャンネルくらら特番「似非ケインジアンに告ぐ」(本当のケインズを語る)予告編 チャンネルくらら特番「似非ケインジアンに告ぐ」(本当のケインズを語る)予告編を含むブックマーク

お待たせ。これが新しい経済思想史塾だ! 予告編解禁。

「似非ケインジアンに告ぐ」ジョン・メイナード・ケインズ編(田中秀臣、上念司、塚本ひかり)

塚本ちゃんはアイドル級の美人です。これからどんどん出てきますよ。それもお楽しみに。本編は明日から

連続6回で、日本にいまも活動する似非ケインジアン(Pseudo-Keynesian)の日本における経済思想史的由来、日本の学校教育における経済学教育の歪み、本当のジョン・メイナード・ケインズの生涯、その経済思想と基本的な経済理論、そして別枠で最新のマクロ経済学の解説まで語りました! 評論家たちのトンデモ経済学解説にご用心! お楽しみ!

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tomatotomato 2013/11/16 23:59 本当に待っていました。すごく楽しみです。

2013-11-09

[]高知でトークライブイベントをしてきました。 高知でトークライブイベントをしてきました。を含むブックマーク

3GOODGROOVE Winter Heisei25

Psychedelic political night 出演:上念司、倉山満、田中秀臣 

 詳細はhttp://ow.ly/qc9gs

を本日行いました。入場者多数でありがとうございました。蔵を改造したイベント会場で、そこで経済と歴史について語りました。うっかりしたのですが、特にお聞きの皆さんはリフレについて予備知識のある方は少数派だったことに終わったあとに気が付きましたw 前半からかなり高レベルで話してしまい、ちょっとまずかったかな、とおもいますが、でも何かこころに残るフレーズを記憶していただければ、それで成功かなとも思っています。

 いろんな場所で話したいと思います。よろしくお願いします。

追記:高知のイベントなどの動画(後半にでてきますw)

JAPAN TOUR 2013 上念司、倉山満、田中秀臣

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下の写真はわれわれを高知で迎えてくれた美女の方々。なんのイベントに行ったおれw 

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[]『SAPIO』12月号の消費税特集にコメント協力、ラッファー曲線について 『SAPIO』12月号の消費税特集にコメント協力、ラッファー曲線についてを含むブックマーク

コメント協力という形になりました。メモとして記録。もともとのコメントにはラッファー曲線について聞かれたものがあったので以下にコピペ

 ラッファー曲線は税収と税率の組み合わせで、最適な税率が存在するという議論。ただそれ以外には何も注目していない。例えば、税金を増やすことは死荷重を発生させる。このことをラッファー曲線はまったく無視している(ただ単に税率を増やしていけば当初は税収が伸び、ある税率で税収が最大化する、といっているだけ)。さらに不況の下で税率をあげていけば、それがGDP、消費、投資などに悪影響を与えることもこの単純な図表(ラッファー曲線)は一切無視している。

2013-11-08

[]しず風&絆、楽園に一番近い現場 しず風&絆、楽園に一番近い現場を含むブックマーク

 もう二週間前になりますが、フランスのテレビ局が取材したいとオファーがあり、僕はそれならちょうど渋谷で大きなアイドルの祭典があるし、そこでしず風&絆を撮影してほしい、その中でコメントを言いたいと返事をしました。まさに@JAMの前日の夜でした。時間がなく不可能かな、と思ったのですが、はしけい社長、しず風&絆、スタッフの方々、なによりもファンの方々のご協力で電撃的なライブ映像を撮ることができました。そのときの僕の抱いた感想を当時のつぶやきを再録して表現してみたいと思います。

Twitterより以下採録。

もう正確にいえば一昨日になるんだけど、アットjamでのライブで、しず風&絆さんたちにフランステレビの取材を御願いするきっかけは、さっちゃんと行った講演会だった。そのとき観客のみなさんやさっちゃんとパワポをみながら解説していて、自分の中にひっかかるものを感じてた。それはちょうどスクリーンに、ライブアイドルの紹介として、しず風&絆の画像を映した時。彼女たちの客上歩行の写真だったんだけど、僕はとても「綺麗だな」と思った。大型の画面でみた彼女たちのあやういバランスの歩行をそう思って、しかし他方であまり言及してない自分に物足りなさを感じた。しず風&絆の客上歩行を「綺麗だな」と思った自分の気持ちをもっと掘り下げたいと思った。それにはどうすればいいのか、問題はそれを表現するきっかけが欲しかったんだよね。自分で表現しなくてもよかったんだ、ということが今回わかった。それは何かに繋がるのかもしれない。僕がしず風&絆さんや、はしけいさん、それを支えてる(本当にフィジカルでもまさに)ファンの方々に感じたのは、誤解をおそれずにいえば「武士」である。それは一瞬の光を共有することで生まれた刃鋼の打ち込まれた熱さだ。特にファンの人たちと話していると妙に安堵している自分がいた。それが嬉しい。どんな報道になるのかわからないけど、いまの今回のことを素直に書くとこうなる。感謝は尽きず。

まだしず風&絆とその現場を知って時もほとんど経ってもいず、理解に乏しい僕だけれども、彼女たちをずっとみていらっしゃる@gonattoさんの次のつぶやきが一番、僕には得心がいっている。そうなんだよなあ、まさに「楽園」だ。とても居心地がいい場所。

https://twitter.com/gonatto/status/397133481899065344より引用。

しず風&絆〜KIZUNA〜現場に通う・・・それはもう楽園に自然と脚が向くようなもの。自分は1年と半年くらいですが、ライブの楽しさは留まることを知りません。手と手、手と足の裏、肩と足の裏で行う、晴子ミュニケーション。そして、ピンロケで打ち上げるのが、私たち流のおもてなし。

ぜひ、しず風&絆の現場を多くの人に体験してほしい。それが僕の願いだ。

交-Majiware-

交-Majiware-

みんなと撮った写真! 美空ちゃんはすすすっと僕の横にきてくれて(僕が彼女のパフォーマンスをとてもとても気に入っているのをしっているから)、すごく機転のきくボディランゲージのできるいい御嬢さん!

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ゆっきーゆっきー 2013/11/09 11:14 改めてありがとうございましたm(__)m

メンバーもスタッフもファンも
素晴らしい仲間たちで
私はしず風&絆のファンであることを
誇りに思っています!

2013-11-07

[]中森明夫『午前32時の能年玲奈中森明夫『午前32時の能年玲奈』を含むブックマーク

 アイドル評論は、後付けの知識や判断ではない。未来に希望を賭けて書き進むことだ。これが本書の強烈なメッセージだ。本書のタイトルこそ、中森さんのアイドル評論(そしてその双子ともいえる文学評論)が賭けているものをすべて体現している。時代とともに生き、書き、そしてその場の出会いに感銘し震える。その躍動感が、このタイトルにすべてこめられていると僕は思う。「午前32時」、僕らは確かにその時間を生きた、そして今やそれを超えよう。ただ超えるのではない。能年玲奈というひとりの稀有な少女を同伴者に、彼女のこれからの希望もひょっとしたら失敗もすべて抱えてだ。

 本書のタイトルだけで僕はもう中森さんの前に降伏(幸福)である。しかも「午前32時の能年玲奈 完結編」の冒頭に僕の名前をみたときは、本当に脳が震えた。それは中森さんと同じ時代を生きている震えだ!

 本書の収録された諸編は、実に面白いし、鋭い。鋭い分析は、それを土台にさらに自分でも勉強してみたい動機を誘発する。例えば、論壇アイドル論ともいうべき、「宮台真司の“転向”」「東浩紀というキャラクター」「石原愼太郎という墓碑銘」などは、ものすごい密度と経験によって書かれたものだ。また桜井亜美の『ガール』の解説の摩訶不思議さ。中森さんの日常がひとつの幻想宇宙のように展開する。

 中森明夫さんが同じ時代に生きてよかった。中森さんがいなければオタクも、美少女も、アイドルも、そして愼太郎や能年玲奈だってきっと違う人生とその解釈(中森さんがいないだけ色あせた)を送ってしまっただろうから。

 希望は能年玲奈! 希望のありかは中森明夫が指さす!

午前32時の能年玲奈

午前32時の能年玲奈

[]中野剛志「「新自由主義」という妖怪」(『WiLL』12月号)を読む 中野剛志「「新自由主義」という妖怪」(『WiLL』12月号)を読むを含むブックマーク

 以下、twitterでつぶやいたものを再録。

基本的に、中野剛志氏の新自由主義批判には見るべきものはないと考えている。彼が最近『WiLL』に書いた『「新自由主義」という妖怪』を読むと、すでに歴史の曲解レベルにまで達しているように思えてならない。まず彼は新自由主義レジームが「戦後レジーム」だという。ここからして理解できない。同じ論文中には、新自由主義の理論的な教義が新古典派経済学だとされている。もしそれならば、中野流の「戦後レジーム」とは、戦後、この新古典派経済学が覇権を握っていなければならない。日本の戦後の経済学をみるかぎり、新古典派経済学が理論的教義として支配的になったのは学会レベルでも近時だ。ましてや政策論争や政治的な場で、「戦後レジーム」というほど、中野流新自由主義(理論の核は新古典派経済学)がレジームを握ったという歴史的証拠はない。そもそも中野氏がこの論文で批判している「新自由主義者」たちの多くは1990年代以降である。さらに中野氏の「新自由主義」で描かれた「新古典派経済学」の像もかなり戯画化されている。「社会制度や規制の一切を白紙にして個人の自由な活動に任せれば、理想的な市場経済が実現されるというものであった」というものである。残念ながら、中野氏のいう「新古典派経済学」像は間違いだといっていい。新古典派経済学は社会制度(代表的には所有権制度)を前提にしているし、また規制をなくせば理想的な状態になるなどとも考えているわけはない(例:外部性の存在)。そもそも中野氏のいう「新古典派経済学」が中味が乏しくわからない。彼の論考で批判のやり玉にあげられている竹中平蔵氏の経済論が中野氏のいう「新古典派経済学」の代表なのだろうか? もしそうだとすれば、残念ながら、中野氏の批判は間違っている。なぜなら竹中氏は、産業政策の主張者として政府の「規制」(資源配分の政府の誘導)を説いているからだ。証拠は次に。

証拠)この竹中氏の本『闘う経済学』には彼の僕には理解できない「産業政策論」が展開されている。http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi20080825#p2

さて「戦後レジーム」が「新自由主義新古典派経済学が理論的コア」レジームなのだろうか? 中野氏の定義がはっきりしていないので正直意味がわからないのだが、少なくとも戦後(45年以降)の日本の経済政策において大きく影響を持った経済学は「ない」といっていい。経済学以前の反経済学が主流だ。むしろ「国際競争力」とか「産業政策」とか「国力」とかを背景にした反経済学的なものが、通産省(現在の経済産業省)などの官僚の経済思想の背景としてあった。

例えば、安井琢磨という偉大な経済学者がいた。彼の理論業績のほとんどが一般均衡理論とその動学化などが中心である。その点でいえば「市場原理主義」だ(正直、こんなすかすかの言葉で表現するのは間違いのもとだが)。安井の業績をみると戦後まもないころの配給制の論文でも「市場中心」だ。安井琢磨的なものが「戦後レジーム」の理論的な基礎だったのだろうか? 敗戦後、安井が行った経済論争がある。そのときの相手は杉本栄一だった。彼の本はいまでも入手がわりと簡単だ。一時代を画したベストセラーだからだ。対して安井のことはいまこの呟きを目にしている人でもほとんど知らないだろう。杉本の敗戦後の主張の核心部分を簡単にいうと「マルクス経済学と新古典派経済学の統一」だ。安井はそれに対して反駁したが、応援団はほとんどいなかった。他方で、杉本の「挑戦」を支援した経済学者・知識人は膨大だ。大河内一男、中山伊知郎らはその戦後の経済政策に与えた影響からもキーパーソンだ。ちなみに安井琢磨氏以降に、新古典派経済学的な素養で、時の政策論争に挑んだ人は小宮隆太郎氏しかいない。しかも小宮氏の思想的なバックボーンは、外部性があるなら政府介入が望ましいとするものであり(それを日本で最も早く主張した人のひとり)、中野氏のいう「新古典派経済学」像とは大きく異なる。

参照:小宮隆太郎の60年代後半スウェーデン経済

 http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi20070127#p2

小宮のスウェーデン論もそうだが、他方で彼の経済思想の源流をたどると興味深い、河合栄治郎→木村健康→小宮隆太郎だ。彼らは確かに「自由主義」だが、それは規制も一切ないほがいいとか、社会制度もないほうがいいとか、というものとはまったく無縁だ。小宮の経済論の特徴は、Francis Batorの外部性の議論(1958年)をいち早く日本の政策論争の中に持ち込んだことだろう。Batorの論文を読みたい人タイラーコーエンの編著Public Goods and Market Failures:にも収録されてる。

 中野氏が「新自由主義レジーム」(理論的コアは新古典派経済学)こそが、「戦後レジーム」である、といったことを、小宮隆太郎氏の『日本の産業・貿易の経済分析』を利用して、それが誤りであることを以下に論じたい。

小宮はその本の中で日本の敗戦、高度成長、低成長の時代それぞれに産業政策論議で力をもった主流の意見を整理している。第一世代は、戦前・戦中派の経済学者の時代。有沢広巳、中山伊知郎らの時代。小宮はそこには欧米のミクロ・マクロ経済学の姿は痕跡もないと断言している。もちろん新古典派もだ。小宮は、中山や有澤、都留重人らの政策論は現実にも大きな影響を与えたと論じている。この点については、僕も『正論』で都留について書いたことがあるので参照されたい。小宮は、彼等の特徴は、1)政府の強いリーダーシップによる計画、民間指導、規制の強化、2)保護主義的、3)独占禁止法の無理解。高度成長期に、小宮はじめ米国新古典派経済学の基礎教養をみにつてか一群の経済学者・エコノミストが政策論議に加わりだす。彼らの基本教義は、自由で競争的な市場が資源配分の最適化をもたらす+市場の失敗があれば政府介入の可能性もある、といういまの経済学の教科書にあるものと同じだ。この小宮ら第二世代経済学者たちは、中山・都留。有澤らの第一世代と高度成長期に激しく対立した。ただし小宮も指摘しているが、実際の政府の各種審議会、調査会での中心は第一世代であった。つまり高度成長期の主要官庁で大きな影響力を発揮していたのは、第一世代=非・新古典派経済学であった。ただ政府官庁と第二世代新古典派経済学系)が距離が遠くても、小宮が指摘するように、弱体であった公正取引委員会を彼らは外部から熱烈に応援した。その主要論争の舞台は、八幡・富士両製鉄の合併だった。第一世代は独占禁止に理解が乏しく合併支援し、反対派の第二世代と猛烈にやりあった。低成長期になると第三世代が出現した。小宮の整理だと、第三世代は、1)分析ツールが多様、2)市場の失敗のケースが第二世代よりも多様。ところで小宮氏は、この世代展望で、実際には、第一世代とその後裔による産業政策もたいして大きく日本の経済成長に貢献してこなかったとする。もちろん第一世代とは立場の異なる第二世代の新古典派(中野氏の市場の失敗なき新古典派の戯画とは異なることに注意)が政治から距離をおいていたとするならなおさら新古典派もまた政策ルートで日本経済に影響を与えなかった。また独占禁止法自身も効力がなかった、というのが小宮のまとめ。最後に、この小宮論文を資本自由化や「過当競争」論争などに応用して、高度成長期の日本の経済学(ただし第一世代の非経済学も含む)と政策、実態との関係をみたのが、『日本の経済学と経済学者』の中野口旭論説「対外自由化と『産業構造政策」」。時間があればぜひ読んでほしい。

やへがき やくもやへがき やくも 2013/11/09 00:56 過去ログへのリンクの URL の / (スラッシュ) が脱落してゐます。
正しくは以下。

証拠)この竹中氏の本『闘う経済学』には彼の僕には理解できない「産業政策論」が展開されている。
http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20080825#p2

参照:小宮隆太郎の60年代後半スウェーデン経済論
http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20070127#p2

だむだむ 2013/11/10 12:57 ある年齢以下の世代には、古典派と第二次大戦、共産主義と冷戦とケインジアン、冷戦終結と新自由主義と言う歴史が理解できないのかな

2013-11-06

[]恋するフォーチュンクッキー現象にコメント(朝日新聞恋するフォーチュンクッキー現象にコメント(朝日新聞)を含むブックマーク

 6日に朝日新聞の取材に応えて「恋するフォーチュンクッキー」現象について、朝刊社会面でコメントしました。

 デジタル版でも読むことが可能です。

 AKB恋チュン動画、役所も企業もノリノリなぜ

 http://www.asahi.com/national/update/1105/TKY201311050457.html

 現象にコメントする立場だけでなく、実際に「現象」に参加して踊ってた、ということを言うの忘れてたw。

 本紙確認してないけど。一部はこんなこと言いました。

 <田中秀臣・上武大教授(日本経済論)は「総選挙じゃんけん大会も少しずつ飽きられてきており、『消費者参加型』でより浸透を図ろうとしている」と戦略のうまさを指摘する。>

 

[]Negiccoニューシングル「ときめきのヘッドライナー」リリースイベント Negiccoニューシングル「ときめきのヘッドライナー」リリースイベントを含むブックマーク

 本日6日からリリースされたNegiccoのシングル「ときめきのヘッドライナー」。とてもいい曲で、彼女たちのほとんどの曲に共通するけど、車を運転しながら特に高速道では爽快感と癒し効果で抜群のマストアイテムである。特にほとんどすべての曲に、聴いている側への投げかけの言葉が入っていることが、その癒し効果の源泉かもしれない。またカップリング曲の「さよならmusic」も過去のアイドル歌曲への参照、そして歌詞のもつ複雑性とからんで、彼女たちがこれをどのように歌うのか、とても興味がひかれる。

 一応、アイドル経済についてかなりの仕事をしてきたが、僕が特定個人を「アイドル」として好きになることはほとんどない。アイドルやその関係するスタッフの方々、そしてファンの方々をみんな(わざわざ書くのも変だけど)人間として好きなのだ。なので、しばしば「AKBで誰を推しますか?」という質問をいままで何十回と聞かれたけど、その返事はあくまでも「ひととして好き」(本当に変な表現ですまんw)なのである。もちろんこれは僕にとっても他の人同様に、きわめて価値を置くものだろう。

 だが、本当に自分で「あ、おれ、彼女に萌えてるかもw」と思う女の子=アイドルは、このNegiccoのMeguちゃんと小桃音まいちゃんしかいない。さらにどっちかにしろ!とアイドルの神様(笑)に首をしめられながらいわれたら、Meguちゃんを推すであろう。そのことはしばしばラジオや講演会で明言してきたことである。

 話がNegiccoの紹介なのか、それとも僕がMeguちゃん推しを表明しているのか、さっぱりわからなくなったが(笑)、ともかく彼女たちのリリースイベントに参加するため、池袋PARCOの屋上に行ってみた。彼女たちのライブの様子はナタリーがルポを書いているのでそれを参照していただきたいが、とても満足する内容だった。特に三人ともかなり高揚していて、それにファンも引き込まれていた。僕はアイドルの現場は、できるだけ客観視したいので完全にお地蔵さんを通したり、また群衆や行列も嫌いなのだが、その意味では、Negiccoに関してはすべてその慣例を放棄している 笑。

 今回は握手会&チェキの場所を、ライブ会場に行く前にチェックして、アンコールが終わったら迷わずその場所にいって一番前にならびましたw。今回のリリースイベントのトップバッター(?)を獲得したことは歴史に明記してほしい(笑)。

 本当に満足した夜だった。これから一週間、Negiccoのリリースイベントが目白押し(しかも新曲は彼女たちのオリコンデイリーチャート最高位の14位発進!)だ。出張や仕事でなかなか見に行けないのが残念だが、僕は今後も自分へのご褒美として彼女たちのライブやイベントを楽しむことにしたい。

 チェキw

f:id:tanakahidetomi:20131107095550p:image

ときめきのヘッドライナー

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ときめきのヘッドライナー(通常盤)

ときめきのヘッドライナー(通常盤)