「何もしない」をしに行く3『オーベルジュ コムニ』サウナのあとのお楽しみ
水風呂の細かな泡をみていると、思い出す。
熱いサウナで喉が渇くと、思い出す。
休日の午後はもうこれしかあり得えない.......
湯上がりに、本を持ちながらフラフラと風に吹かれにテラスへでれば、心憎いほどのタイミングで声がかかる。
そう「何も考えない」のだから、そのまま「はい」とこたえればそれでいい。
ほどなくテーブルの上にはシャンパンのグラスが現れる。
『Gosset Celebris』のハーフボトルがあったとは!
普段の休日の午後に飲むにはちょっと勿体ない、でも特別な休日の午後のひととき、
それなりの料理を添えていただくのがGossetの楽しみ方かな...と思ったりもする。
ディナーに差し支えのない程度のオードブルを頼む。
けれど、「何も考えない」のだからこれだけで済むはずもなく.....
『RIBERA DEL DUERO LA PLANTA2003』(ラ プランタ)
別にたのんだフロマージュとともに、私好みのテンプラニーリョの濃厚さ、スパイシーさを堪能。
手にした本に目を通したのは数ページだけ、あとはひたすら目の前の草原に溶けていくだけ。
(その4へつづく)