上越・直江津の『継続だんご』


『継続だんご』
このちょっと妙な名前のお菓子が前々から気になっていました。
「何を継続するのだろう!?」
そんな話題を以前にしていたのですが、上越の知人のW部さんが誕生日のプレゼントのお酒を送ってくださったその箱の中に、なんとこのお菓子が入っていました!
お酒は「純米酒が好き」といっていたのを覚えていてくれて、2本とも純米酒
そして、このお菓子も話題にしていたことをちゃんと記憶してくれていて、有り難いことです。


当時の店先の絵が描かれた黄色い帯。
そこには、このお菓子の名がのって有名となった、林芙美子の自伝的小説『放浪記』の一部が書かれています。


直江津についた、港の駅なり。駅のそばで団子を買った。
 「この団子の名前は何と言うんですか」
 「へえ、継続だんごです」
 「継続団子?団子が続いているからですか」・・・』



帯をとると.....



箱をあければ経木につつまれたお菓子。
団子とはいえ、お団子ではなくお饅頭です。
でも、白あんの小さいお饅頭が串にささっているのは、まるで可愛いお団子のようです。



優しい甘さで、とても上品。
お抹茶と一緒にいただくにもぴったりです。



ところで問題のお菓子の名前にある「継続」ですが、箱の中に由来の書かれた栞が入っていました。
明治36年、当時直江津にあった米穀取引所が閉鎖の指示をうけた際に、市民をあげて反対し、営業継続願書をだし、これが受け入れられた喜びに『継続だんご』をつくって販売したところ大人気となったとか。
継続とは営業継続だったのですね。
もしかしたら今のご時世にも、縁起のよい名前のお菓子ではないでしょうか?




『元祖 継続だんご本舗 三野屋』


新潟県上越市中央1-1-11(直江津駅前)
tel: 025-543-2538
営業時間:8:00〜19:00
http://o.tabelog.com/otrdtl/13434/



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