『新潟県立近代美術館』


美術好きな県外の方が「新潟県立近代美術館」へいこうとして、 新潟駅で降りてしまうという話を聞きますが、「新潟県立近代美術館」は新潟市ではなく長岡市にあります。 つまり最寄り駅は長岡です。
所蔵品の大半をしめる『大光コレクション』がもとの長岡現代美術館を運営していたこともありますが、かの元総理大臣田中角栄氏の影響もあったとか、ないとか。


(これもまた過去にいわく付きの)信濃川河川敷で、私が通っている大学と道路はさんだ向かいのブロックにあります。
普段は近い割になかなか足が運ばない場所だったのですが、ちょうど「県展」(県下の絵画、工芸、書の展覧会)が開催中ということで、みてきました。
建物は1993年5月竣工、「日本設計」の設計ですが、2階建てでしかもその半分近くは盛土に覆われたような形のため「これが美術館の建物」という写真がなかなか撮れません。


駐車場からエントランスへ向かう通路。
普段は遠景をみているので気が付きませんでしたが、外壁の汚れが目立ちます。
特にレンガ部分のエフロレッセンス(白華)はかなりひどい部分がありました。




屋上庭園から。
こうしてみると建物の屋上にいるという感覚がありません。
ちょっとした小高い丘から、景色を眺めているようです。




いくつもの不思議な形のトップライト(採光窓)がにょきにょきはえていますが、これは豪雪時でも採光ができるようにと考慮したものです。
奧のなだらかな円弧形状の建物は、実際には道路を隔てた長岡造形大学のアトリエ棟。




美術館とならびの敷地には、『長岡リリックホール』(ホール)と『ハイブ長岡』(イベント会場)があります。
中央の花壇には季節ごとに綺麗な花が沢山咲いています。





隣接の各施設をむすぶデッキ通路。
これも積雪を考慮したものでしょう。
都市景観賞を受賞した作品です。



最初にも書きましたが、各所を歩くと、館内、屋上、外壁、庭園.....と、管理(メンテナンス)がほとんどされていない感じがします。
また、アトリウムを含め、設計された各部を巧く利用しきれていない感じもします。
県の施設ということで経費を節約していることもあるのでしょうが、せっかくの建物、それも美術館なわけで「無惨」な気持ちにさえなります。
これも「箱物」行政のツケなのでしょうか。



新潟県立近代美術館



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