『雑巾しぼれますか?』

こんなタイトルを書くと、北海道テレビ放送の番組、
「水曜どうでしょう?」
「おにぎりあたためますか?」
を思い出してしまう人もいるかもしれませんが、このエントリーは放送番組とは何の関係もなく、至ってそのまま『雑巾しぼれますか?』と読んでいるアナタに問いたいのです。


ランチ時間をはずしてしまい、最寄り駅近くのチェーン店のラーメン屋さんに入ると、アルバイトの店員がテキパキと席を指示して、雑巾でさっさっとカウンターの上を拭いてくれました。
さて、何にしようとメニューを見ていると、
「ん? んんっ?」


思わず鼻をひくひくさせて、匂いの元を確かめたくなってしまうような、あの「蒸れたような」においがぷんぷんしてきました。
それはどうもカウンター表面からそのにおいが立ち上がっている様子。


さきほどの雑巾が汚いままで、細菌繁殖していたんでしょうね。
さすがに、ちょっと物をこぼしても「3秒ルール!」と整然と食べてしまう私でも、このときばかりはできませんでした。




そもそも、なんで雑巾がくさいか。
原因は「雑巾を綺麗に洗い濯ぐことができず、またそれをキッチリ絞れない」に尽きると思います。


汚れを拭き取ったあと、十分に水や湯の中で揉み濯ぎ、さらにキッチリと絞って干しておき、そして使ったらまた同じように、濯いで絞って干す。
これだけでも十分なのに、おそらく同じ雑巾を途中で濯ぐことなく、ずっと使っているのでしょう。
仮に濯いだとしても、キッチリ絞るという動作ができないのでしょう。
汚い雑巾で拭くことは汚れや細菌をかえってつけているようなもの。
どんなに店内の衛生管理といっても、汚染された雑巾を使い回してはもともこもありません。


何かの拍子にこのエントリーを見てしまったアナタが、もし飲食店の店長さんだったら、スタッフは雑巾を濯いで絞れますか?
会社の社長さんだったら、従業員は雑巾を濯いで絞れますか?
先生だったら、教え子は雑巾を濯いで絞れますか?
親だったら、お子さんは雑巾を濯いで絞れますか?


是非是非、一度「雑巾を濯いで絞る」ということを目前で確認してみてください。




余談ですが、私のように汚い雑巾に拒絶反応を示す人は、おそらく小学校の頃、給食の牛乳をこぼして拭いた雑巾で、恐ろしい思いをしているに違いありません。(笑)