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映画感想ブログだったんですが更新停滞中。記録のみになってきてます。

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たまに記録に使ってるだけで、ほとんど見てません。
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キネマ旬報東京友の会会員。 モノノフ=ももいろクローバーZのファン。ファンクラブ会員。 前のtwitterアカウント(tanipro)が使えなくなりました。新しいアカウントは(newtanipro)です。
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◎◎2010年から双葉十三郎先生が使用していた映画採点方式を下敷きにしたものを使っています◎◎
採点例・・・100点満点は無い。☆☆☆★★以上がオススメ作品。
☆☆☆☆★以上(ダンゼン優秀・超ゴイスー)・・・「息もできない」「エリックを探して」「ヘヴンズ ストーリー」「パーマネント野ばら」「悪人」「青いソラ白い雲」「この空の花 長岡花火物語」「横道世之介」「恋の渦」「ゼロ・グラビティ」・・・など
☆☆☆☆(ダンゼン優秀・ゴイスー)・・・「冬の小鳥」「ヒックとドラゴン」「彼とわたしの漂流日記」「イエローキッド」「ヒミズ」「ロボジー」「ダークナイト ライジング」「レ・ミゼラブル」「ジャンゴ 繋がれざる者」「華麗なるギャツビー」・・・など
☆☆☆★★★(上出来の部類)・・・「キック・アス」「信さん 炭坑町のセレナーデ」「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」「夢売るふたり」「リンカーン」「テッド」「オズ はじまりの戦い」「ザ・マスター」「舟を編む」「中学生円山」「そして父になる」・・・など
☆☆☆★★・・・「酔いがさめたら、うちに帰ろう」「ヒーローショー」「闇の列車、光の旅」「世界にひとつのプレイブック」「共喰い」・・・など
☆☆☆★・・・「エクスペンダブルズ」「ゴールデンスランバー」「莫逆家族 バクギャクファミーリア」・・・など
☆☆☆(水準程度)・・・「北のカナリアたち」・・・など
☆☆★★★(水準以下だが多少の興味あり)
☆☆★★以下(篤志家だけどうぞ)

2009-12-05 止まってるのと変わらないは違う「ドキュメンタリー頭脳警察」

止まってるのと変わらないは違う「ドキュメンタリー頭脳警察」

「笑ってんじゃねえよ」

本当に素晴らしかった。第三部最後の演奏では本当に感動して目頭が熱くなった。

ちなみにこの映画、元々全くと言っていいほど関心が無かったです。そもそも正直「頭脳警察」って名前聞いたことくらいしかなかった。

ただキネマ旬報映画秘宝に載ってた記事を読んで妙に気になって、まあ三部作とは言えそれぞれが独立した作品になっていると言うし、上映形態そのものも「どこから観ても大丈夫です」のような感じになっていたので、じゃあ第一部観て今ひとつだったら止めればいいかと思いつつ、三部作全てが凄まじく引き付けるものを持っていて、結局三部作全て渋谷シアターNで観ました。1つの「時代もの」「歴史もの」としても良いと思う。

結局前売り券の値段だと、三部作全て劇場で観てもライブに行った(ここポイントでした)と思えばそれと同じくらいの値段だし。

三部作全てについて書くとかなり長大になってしまうので、なるべく要所を抑えて書きます。

まず第一部を観て本当に意表を突かれました。演奏シーンを結構随所に入れているのですが、マジで凄い。凄まじい迫力。実際目にしないとわからないものなので文章にしても伝えられるものでないんですが、例えばテレビでやってるミュージシャンのコンサート映像とか、あとフェスティバルに行った事がある人ならスクリーンに映るのを観てそこで聴いて済ます、みたいな経験をしたことがある人もいるでしょう。

もうこんなのと一緒に語っちゃいけない。マジでビビッた。

多分「どうしてここまで迫力があるんだ」というのには幾つか理由があると思うのですけど、やはりポイントはドキュメンタリーが云々と語れるほど詳しくない僕でも何となくわかる、ドキュメンタリーっぽくないようなカメラワークや編集を随所に使ったからかもしれない。それが新鮮に感じるのです。

あとたまにドキュメンタリーを観てて思う事がある「言いたいことは伝わりまくるけど、ちょっと詰まりすぎてて観てて付いてけなくなりました」って思う事があるのですけど、随所に演奏などが挟まれるので、言葉を吟味しながら観れて安心感があった。

第一部は恐らくファンが強く喜べる内容なんでしょうけど、結構ここでPANTA氏とTOSHI氏の人柄がよく伝わってくるので、彼らの事が気になってきたし、次の出来がどうであれこれはライブに行ったと思えば良いと思い第二部に行くことにした。

第二部には、重信メイ氏が登場する。良い話ではあるんですけど、結構メインがPANTA氏と重信メイ氏に近くなった感じがし、第一部でTOSHI氏のかなり魅力的な人柄に惹かれまくっていたので個人的には今ひとつでした。後半に、ちょっと第一部とは撮り方変わったかな?と思うような演奏もあったけど、ちょっと少ない感じ。

問題は第三部である。「どれか1つなら」と問われたら、絶対に第三部。ただ第三部を観て第二部観てよかったと気付かされた事があったし、全て観てこその魅力もあるのでしょうけど、とにかく第三部は感動的だった。

まず世の音楽少年達がここを読んだら、第二部あたりにも多いけど、レコーディングやリハ等のバンド内風景が観れるのは必見でしょう。

そんなことより、第三部は二人の金言に何度も心が震えた。これは第一部から観てきたことで思い入れが強まったのかもしれない。

第三部には辻元清美氏や雨宮処凛氏なども現れるが、森達也氏も少し長く出てくる。森達也氏の「PANTA氏との繋がりは?」と聞かれたときの答えは、同じことを僕も思ってたのでちょっと笑った。

しかしやはりあくまでも話は「頭脳警察」。結局やはり彼らを追う映画だったんだ。TOSHI氏も多く登場するようになり、ビール片手に思いを語るところはシビレタ。

瀬々敬久監督は実に良いところを捉えている。PANTA氏が歌う前にチラッとこのブログの冒頭の言葉を言った時は、マジでマジでグッときた。

そしてまたも強烈な迫力の演奏。これは家でテレビ画面で1人ソファーに座って観るより、大きな画面と大きな音量、そして他の人と一緒に観るからこそ「ライブ」だと思う。

シアターNでの最終日に慌てて第三部を観に行きましたが、明日から新宿でもやるというし、どうやら東京限定でもないらしい。気軽にちょっと「ライブ」を観に行くつもりで、どれでもいいから観に行ってみてはいかがだろう。関係ないけど急遽瀬々敬久監督が企画担当の方と挨拶に来たのは嬉しい出来事だった。

どうでもいいことに対してせせら笑っているよりも、大事な事があるんだよ。そんなことを伝えられた気がしてならない。

そして観客としてこの映画三部作(なんでも本人達は、「20世紀少年とどっちが長いかな?」と浦沢直樹氏に言ってたそうだ。キネ旬に書いてあった。)を完走して良かった。

三部作全て見応えある作品にした瀬々敬久監督に対しても感謝の気持ちを込めて、この「好きな映画評点」を付けさせていただきます。

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監督:瀬々敬久

プロデューサー:石毛栄典

企画:須田諭一

撮影:西久保弘一

編集:今井俊裕

出演:PANTA TOSHI 中谷宏道 菊池琢己 中山努 小柳昌法 遠藤ミチロウ 三上寛 重信メイ

配給:トランスフォーマー

シロタシロタ 2009/12/05 10:11 おお。すごい気合いの入った記事ですね。
全然知らなかった映画ですけど、俄然気になります。

taniprotanipro 2009/12/05 17:43 どうもどうも。
短期間に劇場で三部作完走したという達成感みたいなものも、文章に反映されましたかね(笑)
追記しておくと、第一部と第三部後半に感じられた「カメラワーク」なんですけど、「ドキュメンタリー」ではあまり観られないようなカットの割り方とかカメラの動かし方って言えばいいんでしょうかね。言葉で説明は本当に難しい(笑)

ざっくり言うと・・・
第一部は「頭脳警察のこれまでと、二人の今」
第二部は「PANTA氏と重信メイ氏で、思いを歌に」
第三部が「重信房子氏へ、そして現代繋がる頭脳警察」

な感じですかね。まとめるのは難しいですけど。実際雨宮氏と辻元氏は写る程度ですが、森氏は結構出てきて話をしてますが、上記以外の人達ですとやはり遠藤ミチロウ氏は驚愕です(笑)でも正直頭脳警察とPANTA氏やTOSHI氏が今一緒にやってる人達、それと重信メイ氏がメインです。

まあ興味あったら是非!やっぱり第三部かな。