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プロフィール

tanipro

tanipro

映画感想ブログだったんですが更新停滞中。記録のみになってきてます。

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たまに記録に使ってるだけで、ほとんど見てません。
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キネマ旬報東京友の会会員。 モノノフ=ももいろクローバーZのファン。ファンクラブ会員。 前のtwitterアカウント(tanipro)が使えなくなりました。新しいアカウントは(newtanipro)です。
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◎◎2010年から双葉十三郎先生が使用していた映画採点方式を下敷きにしたものを使っています◎◎
採点例・・・100点満点は無い。☆☆☆★★以上がオススメ作品。
☆☆☆☆★以上(ダンゼン優秀・超ゴイスー)・・・「息もできない」「エリックを探して」「ヘヴンズ ストーリー」「パーマネント野ばら」「悪人」「青いソラ白い雲」「この空の花 長岡花火物語」「横道世之介」「恋の渦」「ゼロ・グラビティ」・・・など
☆☆☆☆(ダンゼン優秀・ゴイスー)・・・「冬の小鳥」「ヒックとドラゴン」「彼とわたしの漂流日記」「イエローキッド」「ヒミズ」「ロボジー」「ダークナイト ライジング」「レ・ミゼラブル」「ジャンゴ 繋がれざる者」「華麗なるギャツビー」・・・など
☆☆☆★★★(上出来の部類)・・・「キック・アス」「信さん 炭坑町のセレナーデ」「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」「夢売るふたり」「リンカーン」「テッド」「オズ はじまりの戦い」「ザ・マスター」「舟を編む」「中学生円山」「そして父になる」・・・など
☆☆☆★★・・・「酔いがさめたら、うちに帰ろう」「ヒーローショー」「闇の列車、光の旅」「世界にひとつのプレイブック」「共喰い」・・・など
☆☆☆★・・・「エクスペンダブルズ」「ゴールデンスランバー」「莫逆家族 バクギャクファミーリア」・・・など
☆☆☆(水準程度)・・・「北のカナリアたち」・・・など
☆☆★★★(水準以下だが多少の興味あり)
☆☆★★以下(篤志家だけどうぞ)

2011-01-18 冬の小鳥(ウニー・ルコント)

冬の小鳥(ウニー・ルコント)

シネマート六本木 座席位置二列目中央

出演:キム・セロン他

評点=☆☆☆☆(80点)ダンゼン優秀!

この文章は、映画の詳細にかなり触れてます。

父親に捨てられ、孤児となった幼い女の子の物語。70年代の韓国が舞台。

公開当時岩波ホールでしかやってなくてパスしてた作品。

岩波ホールってちょっと遠いんだけど、それ以上に「岩波ホール」で”ガラ”じゃないんですよ。

たまに行くんだけど、良い映画館だとはわかっててもぶっちゃけ敷居が高いんですよ。落ち着かない。

申し訳ないです。そういう考えは捨てるようにします。

キネマ旬報外国映画ベストテン入りしたと聞いて、ちょっと観たくなってしまった。外国映画8位。

そしたらタイミング良く新宿六本木でやってるじゃ、あーりませんか。

監督はウニー・ルコントという女性で、「シークレットサンシャイン」等のイ・チャンドン氏がプロデュースしてる。

いや、大変素晴らしい。岩波ホールのみなさんすみません。

観た後に、何というか心地よい胸騒ぎ、そんな感覚を覚えた。

ああ、ジニ。これから大丈夫かな。頑張れ。ジニなら平気だよ。

それにしても、物語の舞台はほとんど動かないのに、ちょっとしたことで謎が生まれているのが凄い。

例えば「なんで穴掘ってるの?」「ああ、自分が入るためか」「何で入ったんだ?」「ああ、そういうことか!」

教訓 イライラしたら布団を叩くべし!

シークレット・サンシャイン [DVD]

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2011-01-17 いまさらなんですけど・・・

いまさらなんですけど・・・

日本映画、外国映画を一緒にしたベストテンを書き残しておきます。

1.息もできない

2.エリックを探して

 上記2作品は、「人生のベスト」に入る素晴らしさ。

3.ヘヴンズ ストーリー

 4時間38分だぜ、おい。

4.パーマネント野ばら

 見事な脚本、映画館空いてたけど。

5.悪人

 監督、母校の雄として、今後も期待してます。

6.彼とわたしの漂流日記

 哀しいくらい、話題を聞かなかった・・・この情報過多の時代、人は大なり小なりそれぞれが持っている「興味」の方向の先にある「話題」の中に生きていて、それに全く引っかからない事柄は問答無用に消え去っていきます・・・

7.第9地区

 エビちゃん

8.ヒックとドラゴン

9.トイ・ストーリー3

10.プリンセスと魔法のキス

 つい最近観た「冬の小鳥」もベストに入れようかと思ったけど、アニメーションを並べてみたかった。「カラフル」も良いけど、よりアニーションらしさを大切にしてる10位の映画に、強い好感をもちます。

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ここからは、不出来なほうです。

ワースト映画オリンピック

ワースト映画金メダル 座頭市 THE LAST

 この映画に関しては言うだけ言ったからもういいや。

ワースト映画銀メダル 食堂かたつむり

 柴咲コウ氏演じる主人公視点で、他者やあらゆる事柄及び出来事が全て都合良く動くマイ・ワールド。哀しいかな、志田未来氏や満島ひかり氏が出演してるから観ました・・・

ワースト映画銅メダル ダーリンは外国人

 これは映画ではなくテレビドラマだと思います。テレビドラマがダメだというのではなく、スクリーンでは映画が観たいです。

息もできない [DVD]

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パーマネント野ばら [DVD]

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第9地区 [DVD]

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トイ・ストーリー3 [DVD]

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座頭市 THE LAST 豪華版(2枚組) [DVD]

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2011-01-04 2010年映画”裏”ベストテン

2010年映画”裏”ベストテン

裏というより、ベストテンに入れるか考えた末、入れなかった映画。

つまり好きな映画。2010年は僕にとって良い映画が多かったので、今になって書くことに。

「カラフル」原恵一監督作品

「告白」 中島哲也監督作品

「必死剣 鳥刺し」 平山秀幸監督作品

「ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う」 石井隆監督作品

「酔いがさめたら、うちに帰ろう」 東陽一監督作品

「義兄弟 SECRET REUNION」 チャン・フン監督作品 

クロッシング」 キム・テギュン監督作品 

「終着駅-トルストイ最後の旅-」 マイケル・ホフマン監督作品 

抱擁のかけら」 ペドロ・アルモドバル監督作品

マイレージ、マイライフ」 ジェイソン・ライトマン監督作品

日本、外国で5作品ずつに。

僕のベストテンは・・・

日本映画

http://d.hatena.ne.jp/tanipro/20101224

外国映画

http://d.hatena.ne.jp/tanipro/20110103

でした。

2011-01-03

2010年度・日本インターネット映画大賞外国映画部門 投票

先日の日本映画に続いて、外国映画部門に投票します。投票等に興味ある方はこちらへ→http://www.movieawards.jp/

[作品賞投票ルール(抄)]

 ・選出作品は5本以上10本まで

 ・持ち点合計は30点

 ・1作品に投票できる最大は10点まで

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『 外国映画用投票フォーマット 』

【作品賞】(5本以上10本まで)

  「息もできない」3点

  「彼とわたしの漂流日記」3点

  「第9地区」3点

  「トイ・ストーリー3」3点

  「ヒックとドラゴン」3点

  「プリンセスと魔法のキス」3点

  「インビクタス 負けざる者たち」3点

  「エリックを探して」3点

  「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」3点

  「オーケストラ!」3点

【コメント】

実は2010年の大みそかの時点で上記とは少し違うベストテンを考えていたのですが、サッカー好きにはタマラナイ快作「エリックを探して」を2011年になってすぐに観て、少し視点の違うベストテンを考えました。まあ、それだけ愛する映画が多かったわけです。

「息もできない」はどうしても入れたかったのでこの映画は特別として、とにかくワクワクしたりハラハラしたりとか、「楽しい」とか「痛快」みたいなことを強く感じた映画でベストテンを作りました。

まず、お金あまりかかってないけど驚きの展開が続くアイディア映画対決!「彼とわたしの漂流日記」と「第9地区」

次はアニメーション、それぞれが持つ個性は異なるけど、ハラハラドキドキの展開は一緒!「ヒックとドラゴン」「トイ・ストーリー3」「プリンセスと魔法のキス

続きましては2人の巨匠による、スポーツが関わる映画!クリント・イーストウッド監督「インビクタス/負けざる者たち」とケン・ローチ監督「エリックを探して」

「エリックを探して」は仲間って大事ということを教えてくれるけど、仲間と言ったらオトコはこれを入れるんだぜ、レ・フレール!「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」

ラストは何にしようか・・・映画館鑑賞ならではの醍醐味を、ラストシーンで存分に堪能させてくれた、笑いあり涙ありのこの映画で締めくくりましょう、「オーケストラ!」

ごめんなさい。コメント長くなってしまったので、以下は短く・・・

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【監督賞】              作品名

   [ヤン・イクチュン]    (「息もできない」)

【コメント】

シーバルノマ

【主演男優賞】

   [ヤン・イクチュン]    (「息もできない」)

【コメント】

シーバルノマ

【主演女優賞】

   [メラニー・ロラン]    (「オーケストラ!」)

【コメント】

東京では開始から一カ月経ってもまだ満席でした。素晴らしい映画に素敵な女優あり。

【助演男優賞】

   [ジェームズ・マカヴォイ] (「終着駅-トルストイ最後の旅-」)

【コメント】

渋い映画に出演する際の彼が好きです。

【助演女優賞】

   [チョン・リョウォン] (「彼とわたしの漂流日記」)

【コメント】

キュートなチョコチョコ歩き。

ニューフェイスブレイク賞】

   [ヤン・イクチュン] (「息もできない」)

【コメント】

シーバルノマ!

【音楽賞】

  「オーケストラ!」

【コメント】

この映画以外に浮かばない。東京では2010年1月3日現在、大ヒット感謝のアンコール上映やってますよ!

【ブラックラズベリー賞

  「インセプション

【コメント】

30分もしないうちにどうでもよくなりました。昨年の「アバター」にも近いことが言えるのですが、「項目追加」のように「設定」を積み重ねていくような展開で難易度を高めたり「世界」を広げていく映画に馴染めません。ルールブック読まされながらゲームやスポーツをさせられている感覚に近い。細かい点でもっと言いたいことがあるけど長くなるので割愛。

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【勝手に○×賞】

   [勝手にひとつの作品だけでボクの映画スターに認定!賞] (「エリックを探して」)

  「エリック・カントナ

【コメント】

もっともっと、映画とサッカーが好きになりたいと思った。

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 この内容(以下の投票を含む)をWEBに転載することに同意する。

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2010-12-28 モンガに散る(ニウ・チェンザー)

モンガに散る(ニウ・チェンザー)

新宿シネマスクエアとうきゅう 座席位置前方左側

出演:イーサン・ルアン リディアン・ヴォーン他

http://www.monga-chiru.com/

評点=☆☆☆★(65点)

少しも知らないで観たので、チラシの絵面だけで「ジョニー・トー監督みたいな映画なのかな」と思って観たら台湾の青春極道映画だった。

観ていて、どうしても既視感が拭えなかった。「次はこうなるかな」と予想するとだいたいその通りの展開が続くのがちょっと困った。

序盤は、どこか行定勲監督の「GO」を思い出すような面もあった、そんなケレン味のある演出が良い。

GO [DVD]

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どっちかというと極道というより青春映画なんだけど、もう少し強い極道色がほしかった。比較の話になるけど「アウトレイジ」って濃い映画だったんだなあ、と思い返す。「アウトレイジ」は観た当時、「え?こんなもん」と思い少し辛辣に言ったけど、今思うと味があったんだなあ。

アウトレイジ [DVD]

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ところでイヤホンを片耳ずつでしても声は聴こえてくるはずなので、あれは「思いやり」みたいなもんだね。

イーサン・ルァンさん、チョン・テセ選手っぽく見えるときがあった、といったら、怒られる?

ザイニチ魂! 三つのルーツを感じて生きる (NHK出版新書)

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2010-12-24

2010年度・日本インターネット映画大賞日本映画部門 投票

[作品賞投票ルール(抄)]

 ・選出作品は5本以上10本まで

 ・持ち点合計は30点

 ・1作品に投票できる最大は10点まで

-----------------------------------------------------------------

日本映画用投票フォーマット 』

【作品賞】(5本以上10本まで)

  「ヘヴンズ ストーリー」 6点

  「悪人」4点

  「イエローキッド」4点

  「パーマネント野ばら」4点

  「オカンの嫁入り」 2点

  「海炭市叙景」 2点

  「キャタピラー」2点

  「十三人の刺客」 2点

  「信さん 炭坑町のセレナーデ」2点

  「ばかもの」 2点

【コメント】

「ヘヴンズ ストーリー」「悪人」「パーマネント野ばら」「イエローキッド」この4作品が特に良かった。どれも素晴らしい。大好きだ。その中で特にこれだ、というのは「ヘヴンズ ストーリー」かな。

とにかく前代未聞の4時間38分という大長編、観ている間一瞬たりとも目が離せなかった。静かなのに激しく、声高らかであり、そして優しかった。

この映画、本当に映画館に観に行ったほうが良いと思うじょー!

注意書きをしておきます。同一点数を配した映画に関しては、タイトルを上から50音順に掲載しました。

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【監督賞】              作品名

   [平山秀幸       ] (「必死剣 鳥刺し」「信さん 炭坑町のセレナーデ」)

【コメント】

一年に二作品も良い映画を観せてくれた名匠に対して、ありがとうの気持ちを込めまして。

【主演男優賞】

   [妻夫木聡      ] (「悪人」)

【コメント】

オレ、同世代に生きる者として、キケンな共感の香りを感じてしまったとよ。忘れられんとよ。

【主演女優賞】

   [小雪         ] (「信さん 炭坑町のセレナーデ」)

【コメント】

以前からどうにも「雰囲気」「佇まい」の女優というイメージで、正直あまり魅力を感じない女優さんでした。けれどこの映画で初めて彼女に魅力を感じました。信さんと出会う場面と打席に立つ場面は特に素晴らしかった。信さんの気持ちもよくわかりますな。

【助演男優賞】

   [稲垣吾郎       ] (「十三人の刺客」)

【コメント】

一年通してやたら目にした村上淳氏や柄本明氏なども考えたけれど、この人にしました。彼の素晴らしいところは傍若無人な極悪暴君を演じつつ、ふとした瞬間に退屈な世の中に刺激を求めてるという複雑な一面を出してるところです。お見事。

【助演女優賞】

   [池脇千鶴       ] (「スイートリトルライズ」「必死剣 鳥刺し」「パーマネント野ばら」)

【コメント】

   ついこの間まで可愛い女性だと思っていたら、いつのまにか母性を振りまいていて驚きました。

ニューフェイスブレイク賞】

   [山崎ハコ       ] (「ヘヴンズ ストーリー」)

【コメント】

「本格的映画初出演」の氏を選びました。ハコさん、とっても魅力的だったじょー。大人数が登場する群像劇だったけど、ハコさんには特に心を奪われたじょー。

【音楽賞】

  「ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲」

【コメント】

あの、ゼブラクイーンの歌。まあ、LADY GAGAなんだよね?

【ブラックラズベリー賞

  「座頭市 THE LAST

【コメント】

逃げ腰の活劇演出。ボロボロの脚本。唐突に出ては消える登場人物たち。お粗末映画マニュアルのようなお粗末さでした。

あえて興味をひかれる点を挙げるとするならば、「閉じこもってた人間が社会に出ざるを得なくなったことで、多くの人と触れ合い・・・」ここだけが同監督の代表作「顔」に似ているということくらい。

こんな不出来な時代劇をTHE LASTにしてください、との思いを込めまして・・・

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【勝手に○×賞】

   [勝手に脚本賞] (「パーマネント野ばら」)

  「奥寺佐渡子           」

【コメント】

観た当時詳細にブログにも書いたのですが、ほとんど全てのシーンが巧妙な伏線と化してる映画というのを近年観た記憶が無い。劇場で続けて二度も観てしまいました。彼女が何かしらの脚本賞を受賞しないと嘘だと思う。だから僕が賞を与えます。

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 この内容(以下の投票を含む)をWEBに転載することに同意する。

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2010-12-23 酔いがさめたら、うちに帰ろう。

酔いがさめたら、うちに帰ろう。(東陽一)

テアトル新宿

酔いがさめたら、うちに帰ろう。 日本映画

座席位置:最前列中央

監督・脚本・編集:東陽

出演:浅野忠信 永作博美他

撮影:釘宮慎治

美術:磯見俊裕

主題歌:忌野清志郎

原作:鴨志田穣

配給:ビターズ・エンド/シグロ

公式サイト:http://yoisame.jp/index.html

好感度点数=☆☆☆★★

何の巡り合わせか金子修介監督「ばかもの」と同時期に登場した、大ベテラン東陽一監督の新作。

違いは最初から重症ということと、カレー依存症でもあることでしょうか。(←違う)

僕は酒飲みだけどそこまででは無いし、周りにもいないから詳しくないので、この二作品で薬のことまで知りました。まあ、そのお世話にならないようにするけど。

原作は未読。この人物のことも知りませんでした。

最近、日本映画を観ていて魅力的な子供が出てくるとなんか安心することがあります。

そういう感覚を抱くようになったのって、歳をとったってことでしょうか。

最近でいうと「武士の家計簿」「信さん 炭坑町のセレナーデ」「ヘヴンズ ストーリー」といったところでしょうか。

この映画の娘役の子も良い。序盤の、ベッドに寝ている浅野氏演じる男性にイタズラした後にキスして帰るシーンにはニンマリ。

序盤の救急車に運ばれるシーンは深刻で、しんどい映画かなあと思ったけど、上記したシーンを含め、この映画には前にも僕が言った、日本映画に失われていってはしないかと危惧してる、ユーモアがありました。

例えば浅野氏が頭に包帯巻いて女性たちと居間に座ってるシーンや担当医との会話、悪い意味では無くそこまで過剰に深刻そうには見えないもの。

ココから先は、念のため観た人のみお読みください。


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寝不足時にはやや翻弄される、ちょっとサスペンスがかった構成も感じられたり、現実と幻想が錯綜してるわけですが、実はカレー食べてない可能性もあるんじゃないか?と思いました。考え過ぎでしょうか。

その次に寝てるシーンにうつるし、本当は食べてないんだけど、叶わなかったことを叶えた救いの演出とでもいうか。

あと、浅野氏を救う声を発する男性が志賀廣太郎氏というのが良い。この男性に良いところを与えてるわけです。

2010-12-21 海炭市叙景

海炭市叙景(熊切和嘉)

渋谷ユーロスペース

海炭市叙景 日本映画

座席位置:最前列中央

監督:熊切和嘉

脚本:宇治田隆史

出演:谷村美月 竹原ピストル 加瀬亮他

撮影:近藤龍人

美術:山本直輝

音楽:ジム・オルーク

原作:佐藤泰志

公式サイト:http://www.kaitanshi.com/

配給:スローラーナー

好感度点数=☆☆☆★★★

〜映画はその時代を映す〜

日本映画に関して今年一年、映画が登場する奇妙な巡り合わせのようなもの強く感じることが多かったなあ、と個人的に思います。足しげく劇場に通って本当に良かったと、この映画を観て改めて思いました。それだけ社会性だとかメッセージの強さが前に出た映画が多かったってことなんでしょうか。

どういうことか。

「告白」「悪人」「十三人の刺客」「ヘヴンズ ストーリー」と、「復讐」や「善悪」を問う映画がありました。

「アウトレイジ」「ヒーローショー」と、「暴力」を描いた映画がありました。

「おとうと」「カラフル」「オカンの嫁入り」「武士の家計簿」「春との旅」あたりは、「家族のありかた」かな。

あとタイトル並べて挙げるとネタバレになりかねないので避けるけど、「愛する人への記憶」なんてのもあったなあ。

他にもあるけど長くなるのでこの辺にしておくと、福岡出身の平山秀幸監督が福岡の炭鉱町の盛衰を描いた「信さん 炭坑町のセレナーデ」が全国公開された直後に登場したこの映画は、函館の市民の手によって企画され、函館で撮影されたんだとか(チラシより)。監督は北海道出身の熊切和嘉監督。

原作は「村上春樹らと並び評されながら、90年に自らの命を絶った不遇の小説家・佐藤泰志」(チラシ)の小説らしいのですが、その頃まだチビッコでしたので、全く存じませんでした。

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序盤、竹原ピストル氏演じる男性の笑顔に心を掴まれた。その後彼が激昂するシーンもあり、彼の表情に緊張感と親近感を感じました。

その後登場する、まだ未熟な面を感じさせる二代目社長加瀬亮氏やプラネタリウムで働く小林薫氏、彼ら「やや旬を過ぎた男性たち」(と、僕はみた)が出す魅力が際立っている。しかもそれぞれ世代が違う。加瀬亮氏は同世代なので身につまされる。

映画全体、観ていてどこか、悪い意味ではなく居心地の悪さのようなものを覚え、特に表情などにピリピリとした緊張感を感じました。

逆を言えば、現実を映し出すための風景や、人物の微妙な動作等をじっくりと観せたいという意図を強く感じはしながらも、そのため”間”の多い映画になってるので若干長尺過ぎる点が気にはなるけれど。

季節が映画のシビアな面を一層引き立てていた。相変わらず、「ウルトラミラクルラブストーリー」「パーマネント野ばら」などの近藤龍人氏の撮影が冴えている。この季節に観るにふさわしい映画であるかも。

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原作に関することは、以下で川本三郎氏が細かく書いていたので気になる方はどぞ。

キネマ旬報 2010年 11/15号 [雑誌]

キネマ旬報 2010年 11/15号 [雑誌]

監督インタビューは以下に。

キネマ旬報 2011年 1/1号 [雑誌]

キネマ旬報 2011年 1/1号 [雑誌]

2010-12-12 ばかもの

ばかもの(金子修介)

有楽町朝日ホール

ばかもの 日本映画

座席位置:真ん中右側

監督:金子修介

脚本:高橋美幸

出演:成宮寛貴 内田有紀他

撮影:釘宮慎治

美術:高橋俊秋

音楽:MOKU

原作:絲山秋子

製作総指揮:植村伴次郎

エグゼクティヴ・プロデューサー:奥山和由

公式サイト:http://www.bakamono.jp/

配給:ゴー・シネマ

好感度点数=☆☆☆★★★

感想追記

ばかもの (新潮文庫)

ばかもの (新潮文庫)

いまや日本映画界最注目の女優さんと言っても過言ではない(少なくとも僕にとっては結婚後も最注目)満島ひかり氏は、園子温監督「愛のむきだし」で飛躍、と思ってらっしゃる方々も多かれと思いますが、僕にとっては「プライド」で飛躍、だったりします。

いきなり本筋から遠ざかったけど、快作「プライド」の金子修介監督新作。

また話が脇にそれますが、舞台挨拶つき完成披露試写会で観たので、舞台挨拶の話から。

舞台挨拶付きの試写に行ったのは「20世紀少年」三部作の完結編以来しかしあの時はラスト10分程度を観せてもらえないという珍試写会だった・・・そんなんで仮に感想求められても困るよね・・・当日友人に言われて初めて知った・・・しかも監督が来てなかった記憶・・・挙句不在の説明も無かったような・・・

またまた話がそれました。

舞台挨拶に登壇されたのは監督と成宮寛貴、内田有紀両氏。見渡したところ若い女性が多かったような。登壇した瞬間「きゃー!」です。

実は監督をナマで拝見するのは「したまちコメディ映画祭」に続き本年二度目

「プロデューサーに漫才師か、と言われた」みたいなことを言っていたけど、上下紫色のスーツに身を包んだ成宮氏がちょっとボケ担当。まあボケでもカッコいいんですよね。ガキの頃からの内田氏のファンであることを暴露。「オーンリユーウウォウウォウウォー」って歌ってました、知ってます?

実は僕もガキの頃内田有紀氏好きで、某チョコレートで当たったテレフォンカードも持ってんだぜ。

だからナマ内田有紀氏観れて嬉しかったね。

ああ、舞台上にはダルマも登場。ダルマ。

そろそろ本題に。

僕はこの映画、金子修介監督版「ぐるりのこと。」と言える気もしました。愛し合う2人とその時代を描いてるということで。

もちろん上記した点に共通するものを感じただけで、作り手が異なれば全く別の映画ですがね。

ぐるりのこと。 [DVD]

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原作は絲山秋子氏の小説ですが、未読。

この映画、20代〜30代の男女には特に良いかもしれない。好きです。

映画は、あるヒットソングが流れて始まります。この映画、「ポップソング」が重要な事柄のひとつと思いました。要するに時代を描くキーとなってる。

大学の出来がヨロシク無いいい加減な学生である成宮氏演じる青年が、内田氏演じる年上の女性と出会ったことから発する物語ですが、学生時代はちょっとノリがポップというかキュート

冒頭のあの曲がそれを予兆してたのかも。

ここから内容に少し深く踏み込みます。御注意を。

けれどオトナになってからは、一転して緊張感が増す。シビアな世界を映し出す。

たびたび字幕等を併用して時代を同時に語りだしたりするわけですが、こういう面でも映画中盤から何と言っても重要になるのは中村ゆり氏演じる女性。彼女のやってるデイトレードに加え新興宗教という点。末路が哀しい。監督の社会に対する厳格な視線を感じる。

一方成宮氏と言えば社会に馴染めずアル中になって堕ちていく・・・

どうしても成宮氏に共感してやまなかったです。実は僕もダメ学生で留年経験もあるし、会社入ってしばらくしてから仕事で色々あったことも思い出しました・・・アル中にはなってないですけど。

ちょっと前に「オカンの嫁入り」という映画で、宮崎あおい氏演じる女性が電車に乗れないというシーンがあったけど、(セクハラされてないけど)あれも似た経験があって、わかるなあ、と。

オカンの嫁入り[DVD]

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同世代の人間としては成宮氏は見事変化を演じきってると思いました。素晴らしい。

この映画はセックスに関しても言及してるわけですが、そういった映画は個人的に苦手だったりすることが結構あるのですが、この映画に関しては他にも魅了される面があってか好きです。

家族の視点が暖かい。観終わった後気持ちいい。

※氏の小説は「エスケイプ/アブセント」と「ダーティ・ワーク」は読んだことがあります。多分後者が傑作と言われてそうな気がするけど、僕は前者が好きです。

エスケイプ/アブセント (新潮文庫)

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ダーティ・ワーク (集英社文庫)

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Only You

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2010-12-05 武士の家計簿

武士の家計簿(森田芳光)

ユナイテッドシネマとしまえん

武士の家計簿 日本映画

座席位置:前方中央

監督:森田芳光

脚本:柏田道夫

出演:堺雅人 仲間由紀恵他

撮影:沖村志宏

美術:近藤成之

音楽:大島ミチル

配給:アスミック・エース 松竹

公式サイト http://www.bushikake.jp/top.html

好感度点数=☆☆☆★★

武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)

武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)

読んでないけど、原作は歴史学者の磯田道史氏が発掘した古文書を分析した学術書らしい。

キネマ旬報 2010年 12/1号 [雑誌]

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家族ゲーム [DVD]

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時代劇版「家族ゲーム」だったりはしません。

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僕は子供の頃、エアガンを集めてました。

一時期は観光地のキーホルダーを集めていました。

十年ほどの趣味のDJのせいで、レコードの量はおびただしいです。大袈裟だと思われるかもしれないけど、一軒家の二階がレコードと楽器・機材のせいで若干傾いてしまったレベル。

レコードって重いし場所をとるんです。

何が言いたいかと言うと、この映画に出てくる物ほど金にはならないけど、手放せない、売れないんだよ、というのはとてもわかるわかる。

着やしないのに着物が手放せない松坂慶子氏の気持ちもわかる。

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少し後半に触れるけど映画・ドラマにおける老けメイクって難しいなあ、と改めて思いました。

むしろテレビドラマより映画のほうが大きな画面で観るから、映画は特に難しくて、老人になってからの主人公夫婦が描かれる際、堺雅人氏は老人メイクがしっくりきてるんですが、仲間由紀恵氏は多少老けメイクしたところでせいぜい40前後にしか見えないんです。だから終盤違和感感じました。

仲間氏は僕と歳が近いから余計そう感じるのかも。

それと親切な作風が説明過多にさせてしまってるけど、堅実ながら、誇りを持って生きるオトコとその家族、という物語としては真摯なものでした。

お金にまつわる話で、前作「わたし出すわ」に近い気がする。終始もったいつけたままだった気がする前作よりははるかに良いとは思うけど、”森田芳光監督”の名前をどこかで強く意識し過ぎてるせいなのか、あまりにも無難な作風にどうしようもなく食い足りなさが残るのも否めない。

しかし、「わたし出すわ」の次にこういう映画って、よくわからない監督だなあ。だから気になるのかも。

堺雅人氏が、途中で堺氏だと忘れてしまうほど新たな魅力を出してるので、仲間由紀恵氏にも大きなそれが欲しかった。

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次は、「わたし出すわ」の時にも「もっとオリジナルを」、と言ってたけど、何でも長年温めた企画という、オリジナル作品なんだとか。鉄っちゃん題材で、松山ケンイチ氏と瑛太氏主演。

復調したかな、と思いつつ、楽しみに待ちます。