新しい展示のお知らせ(EXHIBITIONSAKUMAGEN)
EXHIBITIONSAKUMAGEN を10/12(火曜)より10/24(日曜)に展示します。
佐久間とは長い付き合いで、お互いの展示を最初から見ています。
共通した被写体をよく撮っていながら、実際作品となった時、
全く別の印象を受けていたものでした。それと同時に、
自分ならこのやり方はしない、どうしてこっちを選ぶのだろうと言ったことを、
考えるようになり、いつしか失礼とは感じつつも、全てのネガを借り受け、
全てをこちら側でやらせてもらえないだろうかと頼んでみた所、
快諾して貰えたので、今回やらして頂く運びとなりました。
セレクトの時点で、元々ワークプリント等で、
佐久間の方がチェックのついていたものからは、1点だけの展示となります。
写真の作品を作る行程の中で、どこによりその個性がでるのか、
自分自身考えながら製作しました。
皆さんも片隅にそのことを考えながら、楽しんで頂ければ幸いです。
齊藤明彦
モノクロ作品19点展示
ゼラチンシルバープリント 六切サイズ 12000円
ギャラリー当番 植村(12日)小谷野(13日)
*年末の展示のための撮影にメンバー全員群馬県に行っていることもあり、
最初の二日間東京にいませんので、夏展示していただいた作家と、
来年展示していただく作家に手伝ってもらっています。
齊藤(14,15,16、20,21,22,23,24)佐久間(19)湊(17)
展示を振返ってのエッセイ
DMを作ったとき、佐久間に‘こんなの撮影した覚えがない’と言われたのが印象に残っている。
‘どんな展示になるか想像がつかない’と撮影した作者に言われたことを
勝手に自分に対する賛辞として受け取っていた。
結局佐久間に大量のネガを借り受け、
事務的なことをのぞいては一切打ち合わせのないままの展示となり、
お客さんに‘ここはどこですか?’と聞かれては、’僕は撮影してないので一切分かりません’と答えていた。
何回もやってはお互いの癖なり、スタンスが分かってしまうからもうやる気はないけれど、
なかなか面白かったのではないかと自分では思っていて、
あわよくば佐久間自身が購入しないかと期待していたが、
さすがにそこまでには至らなかった。
逆のこと、つまりは佐久間が僕のネガを使って同じ様なことをすれば、
僕には出来ない展示を佐久間はするだろうし、
そう言った意味で、撮影と同様に、セレクトや並べが作品に与える影響を改めて実感出来た展示だった。
企画者 齊藤明彦