ari ari diary

多分、駄文

根室


08:13、根室着。初めての根室

根室

根室に来た目的は、ズバリ「〒」をめぐること。ここまで来たんだから・・・と北海道最東端・納沙布岬まで行くことも少し考えたんだけど、何故か特別行きたいとも思わなかったので、今回は見送ることにした。元々、「最北端」とか「最東端」とか好きな人なので、たぶんまた根室や納沙布には来る機会はあると思う。

北方領土


北方領土に一番近い街ということで、それにまつわるようなものが市街地のあちこちで見受けられる。

▽「北方領土を返せ!」と言っている割に、親切にも看板などには英語と一緒にロシア語も併記されているところに、軽く違和感を感じた。そういうものなのか。実際ちらほらとロシア語らしき言葉を話す人を何人か見かけた。

あまりカタい話をするのもアレだけど、個人的には北方領土問題は殆ど興味が無い。返還されたらされたで、じゃあ今住んでるロシア島民はどうするのよ、という話だし、その後の島内のインフラ等に莫大な税金が投入されることを考えると、むしろ現状のままでもいいんじゃないだろうかとは思う。元島民の方は切実に返還を願ってるようだが、その時代を生きていない僕にとっては、返還後、日本政府が予算をかけずに北方四島へのケアが出来るのかが気になる。それならむしろ、返還されなくてもいいんじゃないだろうか。
というのは、日本人としていけない見方なんだろうか。返還すべきと唱えるべきなんだろうか。でも、興味の無いものは仕方が無い。

祭り

僕が根室を訪れたこの日、どうやら祭りが開かれているらしく、朝の9時前なのに太鼓の音がどんちゃん鳴っていたり、出店が出ていたり、神輿を担いでいる一行を見かけたりした。




こういうお祭りの風景って、地方都市ならではだと思う。なんか、市民が団結して祭りに取り組んでる感じがする。人口の多い札幌の祭りだと、祭りに興味の無い市民のほうが多数のため、「仕事中なのにうるせえなぁ」とか思ってしまう。

根室

近くまできたので、根室港に寄ってみた。

根室

弁天島
なんかひっそりとしていた。

タイエー


他では見かけたこと無いので、たぶん根室界隈でしか展開されてないと思われるコンビニ。それがタイエー。数年前までプロ野球団を保有していた某スーパーと名前が似てる…。
あとから知ったが、根室では知らない人がいないくらい有名らしい。

東根室

鉄ちゃんには名の知れた、JR最東端の駅。〒巡りの最中にたどり着いた。


僕が徒歩で辿り着いたとき、観光客らしき人と、地元の高校生が一人ずついた。
観光客は記念のためか、やたらとカメラを撮っている。「東根室駅」と書かれた駅名標と一緒に写ろうと、自分撮りを試みているようだが、撮影された写真が納得いかないのか、3分くらいひたすら自分撮りをしていた。
一方、地元の高校生にとっては、そんなのは見慣れた風景らしく、気にせずに一人おにぎりを食べていた。

東根室駅から根室駅方面を望む

東根室駅から住宅街を望む
僕はいくつか写真を撮った後、このまま来た列車に乗り、次の駅へ移動した。

花咲

花咲駅

根室市街での、〒巡りが思いのほか早く終わったので、東根室駅の隣駅となる花咲駅へ。その駅から1kmくらいの所にある郵便局に行くことにした。



△花咲駅全景

郵便局へ

急遽行くことにした花咲郵便局だけど、今のケータイインターネットの進歩は凄まじくて、検索すればすぐにケータイで地図を見ることが出来る。そのケータイ地図をナビ代わりに郵便局まで歩くことにする。
その地図を見たところ、駅周辺は↓このようになっている。目的である花咲の郵便局は、駅から南へ1kmほど行ったところにある。

駅すぐのところから南へ向かう道があるので、これを利用しようと思っていた。
しかし、実際には↓こんな感じで、乗り場が線路の北側のみに設置されている。自作の絵。

これは…南へ向かう道が無いってコトなのかな…?

△でも電柱・電線はあるので、もしかしたら雑草に隠れて道が見えないだけかもしれない。ということで、線路に降り、雑草を掻き分けて行った。

△すると・・・

△あっ、やっぱり道が見えてきたぞ。舗装されてないけど。

△そのまま、道なりの道を進む。こんなところを通る車なんてあるんだろうか…。

△10分ほど歩いていたら、集落が見えてきた。花咲地区。


△無事、郵便局を発見。次の列車に間に合うようにさっさと用を済ませ、すぐに駅まで戻る。

花咲駅

駅まで戻ってきたのはいいが、思っていたよりも時間に余裕があった。次の列車が来るまで30分以上。なのでフラフラと駅周りを徘徊。




電車が殆ど来ないし、人も全くいない。

落石

プラン

mixiのコミュニティに「岬大好き」というのがあるんだけど(僕は入ってない)、そこによると落石岬が結構すばらしいというコメントがいくつかあった。そこで、地図で確認したところ、落石駅で降り、数kmあるけば着きそうな距離だったので、行ってみることに。
実は、この旅でかなり楽しみな場所の一つ。僕は、観光地化されすぎてる場所ってそんなに好きじゃなくて、観光地なんだけどそんなに名の知れてないところの方が割と好む。前もって仕入れていた情報によると、落石岬もそんな観光地化されていないようなところらしいので、期待度大である。

落石駅

落石駅で下車。駅舎の中を通らずに、横の道を通って駅の外へ出る。

落石へ行く道は一本しかないため、迷うことはない。この道を通って、岬へ行く。

落石地区

岬へ向かって、ただひたすら歩く歩く。

途中、お店らしいお店すらない。もちろん、コンビニなんてもってのほか。

海辺の町って、一般に潮の香りがすると言われるが、ここ落石は昆布漁が盛んなのか、昆布の香りがする。あぁ、昆布ってこんな匂いだったっけ。普段と違う香りがまた心地いい。

それにしても遠い。地図で見た限り、4kmくらいかなぁ、と思ったが恐らくもっとある。

落石岬の入り口

1時間半弱歩いて、ようやく落石岬の入り口に到着。

ここから先は、希少植物が自生してるなどの理由で、車などの立ち入りは禁止。でもひたすら歩いてきた僕には関係なく、そのままゲートをくぐる。

妙な建物

ゲートをくぐってまもなく、奇妙な建物が。

ミステリアスな映画にでも出てきそうな建物。窓はすべて封鎖されており、入り口↓も寒々しい。

デスノートとかに出てきそうな雰囲気。Rって何だろう…
近くには↓こんな碑。

分かりにくいけど、「落石電信無線局之碑」と書いてある。つまりあれは、いつの時代かは分からないが、無線局として使われた建物と言うことらしい。妙に不気味な建物…。

落石岬

建物を後にして歩き始めてすぐ、道が二手に分かれた。どちらへ行けばよいのか分からない…と思ってたところ、分かりにくいところに道標が立ってあるのを発見。それを見ると、左に行くとよいらしい。

これを信じ少し歩くこと300m。
ん…?

行き止まり。あれ? 「危険なので関係者以外は立入禁止」って書いてある…でも、岬へ行くんだったら、この道を通らなきゃいけないよな…?
でも、立入禁止になっている以上、どうにもならないので、止む無く引き返す。そして、二手に分かれた右の道を進む。

落石駅

無事に駅まで戻ってきた。駅-岬間の往復徒歩で3時間半もかかったのに、灯台までたどり着けなかったので、結局、無駄足になってしまった。でも、あの景色を堪能できただけでも良しとするか…
そんなわけで、駅舎の椅子にもたれ、休憩。誰もいないけれども、一枚撮ってみた。

ん…? あの貼り紙は…

そっかー。そう来たかー…何てこったい…
駅に到着したときは、「駅舎の中を通らずに、横の道を通って駅の外へ」出たので、駅舎内に貼ってあった注意書きなんて、気づく余地すらないわけで…。「ははは…」と笑うしか出来なかった。
そのあとネットで調べた結果、根室市観光協会のホームページに情報があった。

注意 :「落石岬へ通じる木道は施設の不具合の為、現在管理者(根室海上保安部) により、立入禁止の措置がとられています。」

http://www2.marimo.or.jp/Nimuoro/

もう少しネットで検索したところ、昨年に落石岬へ行った人のブログに引っかかったので、今年くらいから立入禁止になった模様。旅に出発する前にもうちょっとよく見ていれば…! なーんて言っても、後の祭り。

帰路

今日は最終的には釧路に戻るが、釧路行よりも、根室行の列車が先に来たのでそれに乗車。一旦、根室まで戻った。