台風通過。熊本市東部では、ほとんど風も吹かなかったな。昨日の方がよっぽど風が吹いていた。とりあえず、八代海コースから南にそれて、熊本の被害は軽減されたな。長崎の方がよっぽど被害を受けている感じ。夕方、吹き返しの風が少し強くなる。
 風に備えて締め切って寝たら、蒸し暑くて、寝苦しかった。夜中に何度も目が覚めるし、暗いうちから寝られなくなるし。台風が過ぎると、今度は北から冷たい風が吹きだして、今夜は少し寒くなりそう。

本日のメモ

[地学]【研究室】研究室に行ってみた。国立科学博物館 生命進化史グループ 冨田幸光 | ナショナル ジオグラフィック(NATIONAL GEOGRAPHIC) 日本版公式サイト

 日本列島の哺乳類の話。象類の種類の変化、デスモスチルス類、ウサギの広域的な比較検討の話など。2500万年前に日本海が形成され始め、1500万年前に現在の位置に島々が来る。しかし、その後も、今のような日本列島がすぐに形成されたわけではなく、多島海のような状況を呈していたと。かつ、その時代1600万年前から600万年前は、陸成層が少なく哺乳類の情報が少ない。また、260万年前以降は、氷河期と間氷期の間の海水面変動により大陸と列島がつながったり、離れたりした。そのような、地形の変動が、どのように生物相に影響を与えたか。
 象の話がメイン。2300万年ほど前にアフリカ大陸とユーラシア大陸が連結するまで、両大陸の生物の交流はなかった。それが、結合して、アフリカ大陸から象がユーラシア大陸全域に拡散する。初期の象であるゴンフォテリウムやステゴロフォドンは日本にも到達している。日本列島に住み着いたステゴロフォドンに関しては歯の化石の時系列的な変化から、島嶼環境で矮小化していった状況が追えると。
 その後、600万年前までは、情報が極端に少なくなる。600万年前くらいにはツダンスキーゾウが渡来するが、その後、大陸と切り離され、独自の進化を遂げる。ミエゾウ、ハチオウジゾウ、アケボノゾウと島嶼環境に適応して小型化しながら、系譜をつなげる。110万年前ごろには、地峡がつながりムカシマンモスが渡来。アケボノゾウとムカシマンモスの並存時代が続くが、70万年前ごろに絶滅。その後、トウヨウゾウが60万年ほど前に渡来、10万年ほど継続する。さらに34万年前ごろに、ナウマンゾウが渡来し、2万年ほど前まで生息する。日本の象類は、同時代には1-2種程度が存在した状況であったと。トウヨウゾウが南方系か。


 なぜ、現在は大型哺乳類が日本列島に存在しないかという話も興味深い。
 他の大陸では、氷河期末の大型哺乳類の大量絶滅の要因は複雑だが、日本では比較的単純だという。
 温暖地に生息するナウマンゾウ・ヤベオオツノジカ動物群と寒冷地に住むマンモス・ヘラジカ・バイソンなどのマンモス動物群が並存していた。南方系の動物群は、2万3000年前ごろに、氷河期の寒冷化にともなって絶滅。その後、1万6000万年前以降、温暖化にともなって北方系の動物群も絶滅する。2フェーズの絶滅が想定できると。
 逃げ場のない、島環境ならではの絶滅パターンだな。


 連載三回目はデスモスチルス類の話。2800万年前から1200万年前に、日本列島や北太平洋近辺に生息した、比較的小規模な分類群。日本から全身骨格が発見されることが多いが、それは当時の日本列島周辺が多島海で、かつ温暖なマングローブが発達するような地形で、遺体がバラバラにならずに埋没しやすい状況であったためだという。アメリカ大陸では、海流などによって篩い分けられ、歯ばかり何千個も出てくるのだとか。それはそれで、壮観だろうなあ。あと、それなりの数が生息していたとも言えそう。
 他の生物との類縁関係が不明とか、束柱類とつくように独特な形をした歯、前腕の尺骨と橈骨が癒合しているなど、独特の身体の構造とか。
 そういえば、足寄に博物館があるから、あのあたりが本場と思っていたけど、デスモスチルス類の全身骨格って、岐阜や岡山でも出てくるんだ。
 四回目は現在進行中の研究。中国で発見されたプリオペンタラグス属の化石の研究から、中国や北米、アマミノクロウサギなどの系統関係を解明。さらに、現生種と比較してウサギの系統関係の研究を行っていると。
 ウサギは、状況が適合するとものすごい勢いで増えるが、環境が悪化するとあっという間に絶滅するという特性を持つ。800万年以前にユーラシア大陸にはウサギは生息していなかった。アメリカに生息していた一派が、ベーリング海峡を越えてユーラシア大陸で爆発的に拡散したのが現生種につながると。すげえな。

スエズ運河改修プロジェクト 五洋建設(旧、水野組)

海洋辞典Ocean Dictionary, 一枚の特選フォト「海 & 船」:日本企業によるスエズ運河の拡幅・増深浚渫工事へのチャレンジ
 #作業船万歳 その2 - Togetterまとめから、浚渫船「スエズ」を検索して。五洋建設の公式サイトそのほか。
 ダンピングで受注して、とりあえず国外での実績を積む。それが、日本の海洋土木企業の海外進出の端緒になったと。しかし、土木って博打だなあ。足が出る工事を誠実にやったり、中東戦争のさなかに入札会場まで突撃とか。あとは、合弁で浚渫業界全体が活況になったとか。
 石灰岩をドリルで削るとか、地獄やな。

スエズ運河を拡張せよ 五洋建設の挑戦part1|建築エコノミスト 森山のブログ

スエズ運河を拡張せよ 五洋建設の挑戦part2
スエズ運河を拡張せよ 五洋建設の挑戦part3
 スエズ運河拡張の話を、すこしディテール詳しめに。
 特注のカッターヘッドを使い捨てとか、新鋭船12隻の大浚渫船団とか、第三次中東戦争後の不発弾との闘いとか。

浚渫船利根号

 香取市で静態保存されているらしい、小型のポンプ浚渫船。かわいらしくて良い。
香取市小野川散策
利根水郷の作業船めぐり - Knブログ - Yahoo!ブログ

8億円以上をかけて造られた1万メートル以上潜れる潜水艇が海底で大破 - GIGAZINE

 意外と安いな。人間乗せなければ、ずいぶん簡素なものがつくれるんだな。まあ、日本も無人調査艇を海底で失くすとかの事故はちょいちょい起こしているし、そんなもんじゃね。深海の苛酷な環境では何が起こるかわからない。
 海溝の中だし、潮流と地形の相互作用によって予想以上の水圧がかかったのだろうか。あるいは、浮力材のセラミック球に問題があったか、疲労で破断したか。

トラック早わかり〜トラックのことを分りやすくご説明します〜│全日本トラック協会

 トラックいろいろ。法的な区分とか、規定の話。車両のパーツ名称。車両の特性などなど。後で読む。

島村英紀が撮ったシリーズ 「不器量な乗り物たち」その2:極地編(+番外編)

 南極で活躍する乗り物たち。雪上車や航空機。ドルニエ228とか、H-130とか。そり付きかっこいい。
 あと、スウェーデンの連結型雪上車。Bv.206シリーズは、軍用と民生両用だから、コストを下げやすいんじゃなかろうか。あれって、後の車にも、連結器を介してドライブシャフトが伸びているんじゃなかったっけ。

[熊本]御船町恐竜博物館に来たぞ!: カズやんの恐竜模型徒然草

 御船の恐竜モニュメントを作った会社が判明。あと、模型作家は骨格のどこを見ているかとか。
 骨格レプリカの下の模型は荒木一成氏の制作だったのか。