書評・新刊紹介などメモ

[本]「神聖ローマ帝国 1495‐1806 (ヨーロッパ史入門)」ピーター・H・ ウィルスン 著 | Kousyoublog

 メモ。神聖ローマ帝国の近世以降の国制史の解説書といったところか。このシリーズ、少ない分量で、きっちり解説してあるから、評価高い。
 しかし、どこの国の国制でも、いまいちすっきりわかった気がしないんだよなあ。フランスのアンシャンレジーム期なんかも、むしろわけわからん。というか、絶対王政とかいいながら、王様弱すぎというか。

[本]「スペインの黄金時代」ヘンリー・ケイメン 著 | Kousyoublog

 生活者の観点からすると、カール五世とフェリペ二世の時代より、カトリック両王の時代が黄金時代であるってのは、理解できるかもな。戦争に次ぐ戦争で税金は上がるし、アメリカに人口は流出するし、インフレが進むし。国威発揚という観点からは、30年戦争までのハプスブルク家の時代の方が、大きく見えるかもしれんが。
 フランコ体制で、歴史の研究が歪められた状況。ハプスブルク時代を黄金時代とする研究以外は発禁だったのが、影響が大きいのか。大土地所有とか、近代のスペインには、いろいろと問題があったわけで。

[本]af_blog: 「職人衆昔ばなし 正・続」---斎藤隆介

 メモ。さまざまな職人に聞き書きしたインタビューだそうで。今聞こうと思っても、聞けない人たちだな。

[本]書評:ちいさな城下町 [著]安西水丸 - 本郷和人(東京大学教授・日本中世史) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

 メモ。おもしろそう。実際、城下町としての風情が良く残っている都市と考えると、そのくらいの城下町の方が良く残っているよなあ。熊本市なんかが戦災と開発で、徹底的にいじくられている現状を考えると。
 大分の10万石クラスの城下町は、歩いて手ごろ、町並みも往時の面影をとどめていて、なかなか良かった。臼杵や杵築なんか。熊本で言えば、人吉かな。八代はだいぶ、近代工業都市としていじられている感じがあるし。

[本]『国家と秘密 隠される公文書』ほか刊行:源清流清 ―瀬畑源ブログ―:So-netブログ

 メモ。見かけたら買う。公文書管理から見た秘密保護法制の問題。そもそも、公文書がまともに管理されていない状況で、隠される一方だよなあ。