書評メモ

[本]『1493 世界を変えた大陸間の「交換」』 こうして世界は再び一つになった - HONZ

 実際、人類の生態史という点では、巨大な転換点だよな。それが実際に大きな影響を与え始めるのには、けっこう時間がかかったわけだが。そこからは、今も続く流れではある。ただ、あんまり過大評価するのもどうかと。何億年か後に、大陸が集まって、また超大陸が出現すれば、強制的に均質化されるわけで。人間の活動は、そのスピードを速めたに過ぎない。あと、途中で、チョコチョコ陸橋はできていたわけだが。
 中国の人口増加と水害の増加のくだりは、どっか他でも読んだな。

[本]『地球を「売り物」にする人たち 異常気象がもたらす不都合な「現実」』 - HONZ

 まあ、そもそも気候変動を阻止する努力そのものが、かなり無理なことだからなあ。
 変動の動き方に金を賭けるか。合理的な投資ではある。変化の動きは投資と儲けにつながる。
 なるほど、キーワードは「不公平」な。確かに、乾燥地なんかの一番悪影響を受ける地域の人々は、変化に対応するほどの資源を持たないことが多い。先進国がますます有利になると。

[本]巨大生物は偉大なり 『巨大生物解剖図鑑』 - HONZ

 大型化するには、何らかのトレードオフがあると。キリンは高血圧。で、足に水が溜まるのを防ぐために、天然耐Gスーツを装備していると。
 まあ、いろいろとありものを無理やり転用しているのが、生き物の進化だよなあ。