佐々木倫子『動物のお医者さん 5』

動物のお医者さん (第5巻) (白泉社文庫)

動物のお医者さん (第5巻) (白泉社文庫)

 そろそろ、後半。ハムテルたち、5年生。獣医師国家試験を控えた先輩たちを見て、ゾッとする。あとは、就職活動とか。これが描かれたころは、まだ、バブルの余韻が残っていたんだよなあ。氷河期世代からすると、別世界のような。菱沼を採用した企業は、その後、生き残れたのだろうか…
 というか、相変わらず、漆原教授は迷惑だな。漆原教授を屋上に締め出して、かまくらで鍋をしようとするも、教授の大ジャンプを喰らう、と。あとは、教授とヒヨちゃんとか、教授とナツコちゃんの怪獣大決戦が二度。


 割と記憶に残る犬ぞりレースの話は、後半だったのか。あとは、チョビがハムテルにもらわれる前のお話とか。最初に見たのが漆原教授って、かなり不幸な感じがあるなあw

佐々木倫子『動物のお医者さん 6』

動物のお医者さん (第6巻) (白泉社文庫)

動物のお医者さん (第6巻) (白泉社文庫)

 二階堂の迷セリフ「戸棚のウラはネズミの卵でいっぱいだー!!」は意外と遅い登場だったんだな。そして、二階堂とネズミの直接対決は意外と少ない。というか、ドブネズミを逃がすのは、どうなんだろう。
 ハムテルたちは6年生。国家試験や卒論、卒業式などなど。二階堂は猫の体表の細菌の研究。しかし、猫が足りなくて苦労していたところ、「猫の泉」に行き着いて、大量のぬぐい液をゲット。


 あとは、国家試験で用語暗記に苦労したり、卒業した同級生の犬の世話を押し付けられたり。学会の会場になって、漆原とライバルの教授の争いに巻き込まれたり。
 実習に行ったA山動物園って、今はものすごく有名になったあそこだよねえ。アザラシは人間をいまいち識別していないと。


 犬ぞりレースは、2シーズン目。シーザーとジャックが脱走して、探すのに苦労したり。漆原教授の突然のエントリーに妨害されまくったり。違う経路作っていたり、追い越しでケンカさせかけたり。まあ、漆原教授が加わると、そうなるよね。
 あと、ハスキー犬って、本当に戻ってこないらしいね。一時期、熊本でも良くみたけど、最近はさっぱり見かけなくなったな。大型犬は飼うのが大変そうだしなあ。

笹木さくま『女神の勇者を倒すゲスな方法4:「お気の毒ですが変人は増えてしまいました」』

 サブタイトルののほほんとした雰囲気と変わって、一気に話が進んだな。
 女神教が破壊しようとしている「エルフの墓所」の調査に赴いた一同。そこで、魔法と科学が融合した古代文明があり、それが何らかのカタストロフで滅びた。生き延びたエルフたちの一部が、その墓所に発生した「幽霊」を封じ込めていた。それがエルフの墓所の正体であった。
 そして、拠点の魔王城に戻ったところで、牙をむくエレゾニア。リノが人質に取られ、青の魔王はエレゾニアの手に落ちる。古代文明をすべて破壊することが、エレゾニアの目的なのかね。
 魔王が最後に残した転移魔法で、魔界に逃れ、辛くも生き延びた真一たち。今度は、魔王の奪還が主要目標になるのかな。リノちゃんの母親が初登場。そして、エレゾニアの目的はなんだろうか。


 エルフの墓所の探索で、文献を得たわけだけど、じつはフェイに預けた「アンテクム帝国史書」が一番大事そうだなあ。だいたい、概説書には肝心なことが書いてなくて、専門の史書が大事だったりするし。


 ドMエルフと数が少なくて近親交配が進んでしまったエルフ族の惨状が印象的。

兎月竜之介『王女様の高級尋問官:真剣に尋問しても美少女たちが絶頂するのは何故だろう?』

 うーん、こう、微妙にぬるいような。一番最初の王女様、叱られたがりのドM王女が一番ハードだったように思えるのだが…


 騎士アレンは、土砂崩れに巻き込まれ、負傷。後遺症で騎士を引退することに。ひたすら邁進してきた天職から、突然の引退を強いられ、空虚な気分になっていたアレンは、第二王女エルフィリアから、「高級尋問官」就任を打診される。それから、アレンは、嘘を見抜く力と弱点を見抜く力で、エルフィリアの元に近づく刺客たちを落としていくことに。
 物語のラスボスたる、第一王女が、いろいろと足りないのが、物語をぬるくしているな。確かに、これは、基本的には「尋問」を題材にしたハーレム物語なわけだけど。第一王女の目的意識が弱いし、企んだ陰謀も嫌がらせレベルなのが、腰砕け感を出してしまっているな。


 しかし、主人公アレンの朴念仁ぶりが、すごいな。尋問と称して、女の子たちを落としまくって、好意に全然気がつかないという。このまま、周囲に女の子が増えて、どうなるんだろう。

佐々木倫子『動物のお医者さん 7』

動物のお医者さん (第7巻) (白泉社文庫)

動物のお医者さん (第7巻) (白泉社文庫)

 博士課程に進学したハムテルと二階堂は、将来のことを考えつつも、大学生活を続ける。よく考えると、これって、「日常系」なお話だよなあ。個性の強い面々が、学校生活を楽しむって。


 大惨事を引き起こしたモモンガ。ところ構わず糞をするのが欠点。あとは、これまた大惨事となったオペラ「トスカ」。エキストラとして動員されたハムテルたちが、次々と飛び降りていくのが、シュールすぎるw
 あとは、開業獣医の下に研修にいったり。朝に弱くて、午前と午後で、能力が全然違う倉嶋先生が、これまた印象的。あとは、犬が苦手なのに獣医師志望の後輩とか。まあ、二階堂も、ネズミがダメだしな。
 卒業した同級生が、ハムテルの家で合宿する話も、楽しい。というか、なんだかんだ言って、ハムテルの家、お金あるよなあ。


 例年の犬ぞりレース、ついに優勝。教授は、コネで、訓練を受けた犬を確保。圧倒的な速さを見せ付ける。が、教授は振り落とされて、失格。珍しく、痛い目にあっているなw

「フレームアームズ・ガール」全12話一挙放送-BD-BOX発売記念 - 2018-03-03 1900開始 - ニコニコ生放送

 久しぶりに見たが、おもしろかった。轟雷が、感情を徐々に手に入れていく過程といった感じなのかな。コメディの方が前に出てくるというか、あおが考えてない子なので、あまりそのあたりが全面に出てこない。ほかのフレームアームズ・ガールとワヤワヤやっている前半が好きかな。フレズベルクが出てからはなあ。
 スレイプニー太郎こと、お掃除ロボが最初に出てきたときの暴走ぶりとか、後々の活躍が好きだね。学校に行って暴れたり、お使いレースとか、あおが風邪をひいたときに、みんなで暴走しまくったり。ラストのライブとか、なかなか、個別演出が暴走しているなあ。
 コトブキニッパーの熱いダイマも、印象に残る。


  個人的は、やはりツンデレのスティ子がかわいいなあ、と。不憫属性萌えというか、ことあるごとに、割を喰ってる感が。轟雷とスティ子のキスシーンが印象深い。
 バーゼラルドもかわいい。こちらは、キャラというよりも、声とか、演技も含めてかな。というか、光るものが大好きとか、カラスかよ。


 主人公のあおちゃん、いいねえ。前半に披露してくれる脚線美が。短パンとか、制服の短いスカートがよろしい。
 雑というか、何も考えていない感じの娘っ子だが、そこが強みなのかね。なんだかんだ言って、どんどん増えるFAGどもを、割と簡単に受け入れているし。逆に、その雑さが、轟雷の強化パーツの工作の拙劣さにも繋がるわけだが。「適当に組んだ杜撰なゲート処理」とか、ディスられたりもするし。