手品師(浄土真宗の教えについて)

「浄土真宗の信心について」を中心に綴ります

バロメーター (座る場所)

(以下引用)
教室の後方に座る学生はテストの成績は悪い一方、(講師に対する)講義への評価は厳しかった――。産業能率大(神奈川県伊勢原市)の松村有二・情報マネジメント学部教授が約140人の学生を対象に調べたところ、そんな傾向が明らかになった。自由に座席を選べる講義では、前に座る学生ほど勉強に取り組む姿勢も前向きのようだ。
【後ろに座る学生、教員に厳しく自分に甘 産能大調べ」(Asahi.com)より】



アメリカの調査においても、座る位置で、年収に差が出るというものがあります。


(以下引用)
アメリカの調査によると、研修会や公演で一番前に座っている人と、最後列に座っている人のグループには、年収に倍の差があったという。一番前に座る人は、他人の話をありがたく拝聴しようとする人が多く、そういう人はビジネスで思考する確率が高くなる。それとは反対に、最後列に座る人は他人の話にあまり関心がなく、何をするにもいやいやながらやらされているように振舞う。こういう人は、決して成功しない。ひとは座る位置によって、どのような人かがわかる。これを態度の地図(Attitude Map)の理論、略してAM理論という
【パワープレイ  ソフトバンク文庫 より】



座る場所(講義や研修会で)をバロメーターにして、その人の成績や年収を調査するという、おもしろい切り口です。
聴聞浄土真宗)にあてはめて考えてみます。
最前列で真剣に法話を聞いている姿勢は尊いことです。しかしながら、阿弥陀さまの救いは、真剣に聴聞したから南無阿弥陀仏のおはたらきに気付かされるというものではありません。それは、阿弥陀さまの救いは無条件だからです。
浄土真宗は本願力回向の教え、といわれますように、
「わたしが」でなはく、
阿弥陀さまが」なのです。
日々馴染んでいる生活とは180度方向が違うのです。
実は、非常に易いことなのですが、難しいところでもあります。
おかげさまで 今日も南無阿弥陀仏



AM(attitude map)理論
(1)発言者から見て、左側に座る人は好意的で支持者が多い。
(2)発言者から見て、右側に座る人は否定的な人。
(3)最も否定的な人は、右側の真ん中にいる。
(4)発言者の正面にいる人は、理性的な態度をとる傾向がある。
(5)右側の後方に座る人は、観察者(オブザーバー)的な人。
   でも、無視すると反対派に回る。