英國戀物語エマ #9 ひとり

taske2005-05-31

主のいなくなったストウナー邸でひとり黙々と仕事をこなすエマ@冬馬由美。晩餐会で豪華なドレスを着飾ったエレノア@小林沙苗エスコートするウィリアム。ひとり寂しく夕食をとるエマ。珍味の数々に舌鼓を打つウィリアム。ひとりベッドから抜け出し、水道の蛇口を閉めるエマ。中庭でエレノアと話をするウィリアム。
何もかもが違いすぎる。それこそがこのアニメのテーマなのだけど、嫌でも思い知らされるその残酷なまでの差に愕然とさせられる。
身近な人の死。今まで丁寧にその関係を描いてきたので改めて口で言うこともなくその悲しさが画面を通して伝わってくる。だからラストのエマの涙もエンディング後の猫の行動も意味を成す。
ストウナー邸を出て行くエマ、ケリー@中西妙子の死すら知らされないかつての教え子ウィリアム。この果てしなく深い溝を今後どう埋めていくのか、楽しみである。

バジリスク甲賀忍法帖 #3 凶蟲無惨

有利な立場に立った伊賀の忍たちが早速行動を起こすわけだが、例によって迫力のアクションシーンが心地よい。籠の担ぎ手があっけなく真っ二つにされるなど若干残虐な描写もある。四肢を失った伊賀忍者、地虫十兵衛の描写は下手すれば差別表現とされそうなところ。物語に必要な迫力を得るために敢えて社会的に難しいところによくチャレンジしていると褒めたい。(差別的な意味は無く)
再び巻き起こる甲賀と伊賀の抗争に未だ気づかぬ朧@水樹奈々と弦之介のラブラブな描写をちょこっと挿入する辺りも不気味に進行する物語のいいスパイスになっている。ブチ切れる蛍火@沢城みゆきも凄みがあって面白い。甲賀のお幻屋敷に入る弦之介と丈助の緊張感もうまく表現されている。
しかし正直言って虫系は苦手だな。(苦笑)