CLANNAD AFTER STORY 総評

taske2009-03-28

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前作「CLANNAD」は後半の展開に疑問はあったけど、それでも作品の方向性が一貫していた。周りの女の子の問題を解決してやって仲良くなるという、わかりやすいコンセプトだ。
しかし今作は最初から最後まで方向性を見失っていたと言わざるを得ない。物語には関係のないサブキャラクター達のサブシナリオや朋也@中村悠一と渚@中原麻衣の長すぎる何も起こらない日々、最愛の妻を失って荒れる朋也、そしてラストシーン。2クールを使って何がしたかったのか、ついぞ私には理解できなかった。これなら前作でかなり端折ったと思われる杏@広橋涼や椋@神田朱未、智代@桑島法子のエピソードを焼き直しして渚と結ばれ、汐@こおろぎさとみが生まれたところでハッピーエンドというオーソドックスな物語にした方がまだわかりやすい。
確かに、所々には感動的なシーンもあるにはあったが、それらは全て「点」であり、「線」で結ばれていないために物語全体を俯瞰で見たときに不満しか残らない。せっかく原作のゲームがあり、ベストエンドまでの道のりが示されているのだから、それを再構築して*1ひとつの優れた物語を作れば良かったのに。非常に残念だ。

*1:アニメのラストシーンがゲームの複数回プレイを前提にした展開であることくらい、原作をプレイしていなくてもわかる

ケロロ軍曹 #256

5年の沈黙を破ってケロロ渡辺久美子がついに地球侵略を開始!ケロン軍の超テクノロジーで追い詰められていく人類と、家に閉じ込められた冬樹@桑島法子、夏美@斎藤千和の恐怖の演出が秀逸。原作を読んであらかじめ話の展開を知っていなければ騙されるところでしたよ。
それを受けての後半はケロロと冬樹の友情物語。お互いのことを思いやって敢えてウソをついてやる姿は美しい。