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黄昏時の街の日記

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2008-09-26

ぼく童貞

 こんなことを、赤の他人に説明するなんて、自分自身どうかと思わないでもないのだが、それでも、最初に言っておきたいことがあって、それはつまり、僕は女性経験がまったくないということなのだけれども、しかし、それで、じゃあ僕の人生は空虚なのかというと、そんなことはなく、僕にはルイズたんもいるし、まぁまぁ充実しているとは、思わないでもないのだ。

 経験がないというのは、つまり、肉体的にということなのだが、そういうことを人に説明すると、たまに、女性に興味がないのかなどと聞かれることがあって、僕は、そういうことを聞かれるとすぐに顔を赤くしてしまうのだけれど、もちろん、女性には興味があって、いつも、まぁ、ルイズたんとか、最近だとサーニャたん(ストライクウィッチーズというアニメのキャラクターです)とか、そういう女の子たちと、やっぱり、エッチなことする妄想とか、そういうことで、性欲を解消しているのだけれど、それでも、やっぱり、童貞なのかと聞かれて顔を赤らめてしまうのは、僕自身に、ある種の負い目というか、罪悪感というか、正直に言えば自信のなさなのだろうけど、意識させられ、たとえそれを本質的なものでないとしても、やはり、つらいと思わずにはいられない。

 こんな僕にも、実は、昔に、何年か前に、付き合っていた女性がいたのだけど、その女性とは、結局うまくいかなくて、すぐに別れてしまって、僕はそのとき、付き合うということが、本当に分からなくなって、それに、昔から、女の子を抱きしめたいとか、抱きしめられたいとか、そういうことは考えられるのだけれど、実際に心を通わせるとか、一緒に生活をするだとか、そういうことがどうしてもはっきりと考えられなくて、頭に靄がかかったようで、だから、僕は、自分は女性を好きになれない人間なんじゃないかと思ったりもするのだけど、また、こういう考えも、どうせありふれたひとつの考え方なんじゃないかと、自分に特別さなんてないと、特別でありたいがために、意識をしてしまって、なんというか、説明しにくいのだけれど、とりあえず、最近では、抱きしめたいとか抱きしめられたいとかって感情も、それほど切実なものではなくなってきたし、べつに、どうでもいいかとは思ったりもする。

 僕は、そんな感じで、いつもつまらなげに、生きているのだけれど、そして、電車に乗って、今日も大学に行って、適当に講義を聞き流して、それで帰るといういつもの予定だったのだけど、ふと、電車の中で、すごく可愛い女の子を見つけて、その子からどうしても、目を離すことができず、僕は戸惑って、だけど、どうして戸惑ったかというと、つまり、僕は女の人を見ると、すぐに目をそらしてしまうクセがあって、それは、きれいな人であればあるほどそうで、本当に恥ずかしいのだけど、そんなわけだから、どうして、目前の、彼女に、目を向けたまま離せないのかということが、どうしても、僕には理解できなくて、焦ってしまったのだけど、もっと焦ることがあって、それは、彼女が、僕に向かって微笑んだということだ。

 僕は、とっさにうしろを向いて、というのも、まぁ、よくあることで、こっちを向いてきた人がいて、呼ばれていると思って手を挙げたら、うしろの人を呼んでいたとか、そういうことを警戒しての、行動なんだけど、電車の中だから、そして僕は端にいたから、僕よりうしろには何もなくって、女の子は、やっぱり僕を見て笑っているのだと、でも、やっぱりそんなことは信じられないから、僕は下を向いて、携帯音楽プレイヤーを操作して、桃井はるこの、というか、UNDER17の、プレイリストを呼び出して、音量を大きくして、目をきょろきょろしてた。

 それで、僕は、講義の時間、ずっと彼女のことを考えていたのだけど、いつまで考えても結論は出なくて、というか、もうすでに出ていて、それでも迷っているのだけど、つまり、アレは僕の見間違えで、笑いかけてくれたなんて嘘で、それどころかあの女の子だって嘘で、僕の中にある願望が妄想で幻覚して現れたのだと思うのだけど、それでもやっぱり、僕もまだ若いから、希望というか、そんなものがあるんだけど、じゃあそれはどんな希望なのかっていうと、自分でもよく分からなくって、可愛い女の子に微笑みかけてもらえることが、僕の希望なのか、どうなのか、僕にはちょっと分からないけど、分からないけど、それでも、やっぱり微笑みかけてくれる女性というのは、それはそれだけで、僕にとっては得がたいもので、キスとか、セックスとか、そんなことはどうだっていいから、とにかく僕に、微笑みかけてくれる人って言うのが、僕は欲しくて、いや、欲しいのだろうかと、こうやって、考え続けていた。

 最初の講義が終了して、僕は、何も考えられなくなっていて、とりあえず、ひとりになりたくなったから、ここから逃げ出したくて、こうやって、走っているのだけど、走っても走っても、どこかしらに人がいて、森の中とか、そういうところに入ればいいのだろうけど、虫とかは、苦手だから、どうしようかと思って、それでも、やっぱり僕はひとりになりたかったから、森に入って、森の中で、僕は、本当にとつぜんに、射精したくなって、人がいないからといって、それほど人里から離れていないのに、こんなところで、そんなことをしたら、もし万が一、見つかったとして、僕はどうなるのかって考えると、きっと、不審者だとか、そういうふうに思われるだけなんだろうけど、それが万が一にでも、警察に捕まってしまったりしたら、僕は人生が終りだと思うし、そうなったら僕はもう死ぬしかないって思うから、やっぱりそんな非常識なことはできないと考えるのだけど、なぜだか、どうしても、ムラムラしてしまって、彼女の、電車であった彼女のことが頭をちらついて、こんな、どうしようもないほどの性欲なんて、中学生のとき以来感じたことなくて、僕はどうしようもなくて、あの日、中学生のとき、同級生のかばんをあさって、体操服のにおいをかいで射精したときのこととか、思い出して、そのときはもう、ブルマじゃなくて、それががっかりしたとか、そんなくだらないことを思い出して、僕は笑って、自分がどうしようもないくだらない人間に思えて、事実僕はくだらなくて、童貞で、どうしようもなくて、死にたくなって、だから、僕は死のうと思って、射精したいって気持ちを抑えて、手ごろなロープと、手ごろな木と、枝を見つけて、早く首をくくってしまいたいと、死んでしまいたいと、切実に思って、だから、彼女が微笑んでくれている間に、死んでしまいたくて、それでも、僕は死ねないんだろうなってことを、漠然と思って、つらくなって、さっきからつらかったのだけど、さらにつらくなって、中学生のとき、その女の子の鞄を漁ってて見つけた自分の友人の写真が、とつぜん僕の前に、僕の手の中にあって、それで僕は、それを引き裂いてやろうとするのだけど、やっぱり、ばれるのはまずいし、すごく悔しくて、泣いてしまって、写真に涙が落ちて、あわてて拭いて、友人の写真をきれいに拭いて、鞄の中に戻して、体操着も入っていたようにたたんで戻して、結局使ってない体操着なんて洗剤のにおいしかしないよなって途端に頭が冷めて、だから、僕は、やっぱり、それで、だから、つまり、死にたくなくなって、ロープを探すのはやめて、どうやって入ってきたのか分からない森を抜けて、大学に戻って、教室に遅刻して入って、とくに怒られることもなく椅子に座って、ぼんやりと講義を聞いて、眠くなって、少し寝たらすっきりした。


この物語はフィクションであり、作中の犯罪行為につきましては、本当に僕自身経験はありません。ほんとだよ!

童貞は本当。

大人気のケータイ小説『あたし彼女』(http://nkst.jp/vote2/novel.php?auther=20080001)をインスパイアしようと思ったんだけどうまくいかなかったし、そもそもちゃんと読んでないし、みたいな。

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