漫棚通信ブログ版:考証というほどじゃなくてもは今月初旬に単行本第一巻が発売されたばかりのジャンプ漫画「サムライうさぎ」における時代劇を取り扱う際についての姿勢について問うたエントリ。週刊少年漫画誌における時代もの作品においては時代考証が意図的にはちゃめちゃなのが当たり前という意識を揺すぶられたのがまず面白かったし、その後のコメント欄の動きも興味深かった。たしかに時代劇をよく視る人にとっては看過できない一線みたいなものもあるんでしょうね。まあ個人的なこと言えば、私もコメント諸氏の大勢のごとく『だってこの漫画はそういう読み方をわざと外した狙いだから』という感想ですが。少年漫画カテゴリで時代考証がまがりなりにもされていたのって何かありますかね。「るろうに剣心」あたりどうだろ?

REIDEEN#19

「望まぬ力」:またまた黄瀬和哉作監回。が、キャラ原画の密度はやや低め。とはいえ動きの面白いカットがいくつも。特に前田崎に釘付けになるのは単に私の趣味というだけじゃなくて昼行灯キャラ演出の賜物なんだろうな。通り過ぎる地下鉄の生ぬるい風にあおられるロングショット、VT商会繁盛(ほんとに真空管アンプって売れるの?オーディオマニア向け?副業が盛況なのはよろしいことです)でのウキウキダンスなどほんとさりげなく豪華だわー それに今回はめずらしく戦闘演出も楽しめた。複数の地下鉄が合体して巨獣機らしい姿になる展開はなかなか燃える。ゴッドアローとゴッドワンドとの複合技も工夫が生きてた。そして一番の見所である淳貴や白鷺部隊との絆に応える星川の諸演出。香水一滴をテレポーテーションさせるのが精一杯という能力限界にはリアリティを感じるし、そんなささいなアクションで淳貴の意識をしっかり呼び起こしたプロットアイデアは実に心憎かった。

少女コゼット#28

「拾われた手紙」:スタッフもたぶんエポニーヌの方がコゼットより動かしやすいんだろうなと思わされるほど、マリウスの部屋に入り込んだ彼女はかわいらしかった。「私、字が読めるのよ」昔は、よかったねえ…(いや、まあコゼットの苦境時代自体はエポの責任ではないし)。そしてストーキングに続いて隣室のぞきに手を染めるマリウスの姿にワクワクが止まらない。それとドアを開けたらそこは昼間っから酒かっくらって空論くっちゃべってる男たちのたまり場とか、自分のみじめさにハイになりすぎて演説ぶちかましたり娘に怪我させて家族全員ドン引きさせるテナルディエとか、今回描写がややディープ。なんかこれハウス名作劇場って枠からやっぱり半歩ほどはみだしてるわ。ところで次回予告でマリウスを執務室で迎えてるジャベールがダンディに見えた件。意外なカップリング可能性キタコレ。

桃華月憚#16

「星」:小さい寧々こと108号人形を愛でる香陽という変態描写にはちょっとクラクラした。なんか濃いアニメだよなあ。業が深いというか。あと姉のパーツにああまで耽溺して眺められる香陽にはむしろ感心。っていうか近親相姦願望に同性愛傾向って二重に禁忌に触れてるじゃないですーか。濃いよなあ… そして島本須美御大のナレーションに「絶対宇宙」なるネーミングを付ける大胆さ。斜め上いってる。ところでどうでもいい話だけど、彗星観測会の時に寧々が用意した料理ってビーフシチュー? おいしそうだった(昼食のそうめんも盛り付けの彩りがきれいだった)けど夏の夜にはちょっとだけ暑そうですね。