42号

今号から二週連続土曜発売。かなり珍しい感じ。
銀魂竜宮編はお妙の口数が多すぎるのにちょっと違和感。ワクチンは漏れてるってそれ肝心な時に足りるんだろうか。アイシル父は実のところパッとしなかった棋士でしたってのはヒル魔の設定としては納得できるものが。リボン:絵はかなり好調だけどやっぱり話の前後というか文脈がつかみづらい。一説によると天野明とは男女ペアの合作PNとのことだけど、この作品から男性思考の匂いはほとんど感じられないと思うんだけど。ネームきってるわけじゃないのかな。ブリチ:ネルに助けられ抱っこされてぽかーんとしてる一護のポジションと顔付きが織姫のそれみたいでおもろい。とらぶる:センターカラー扉絵の四人娘の体型の微妙な描き分けがなかなか。ほんとリトと春菜の性格はまっすぐかつ穏やかで良いなー 今度CDドラマ化ってことはアニメ化は春あたりだろうか。勇者学ワンピ休載のためまたもや二本立て。マニアックRPGでおばさん主人公が判明する流れが相当いいです。テニプリここにきてまだ脱皮、いや進化するとは恐るべきジャンル不明漫画。お前も赤くしてやろうかーっ?!→テニスの試合でなぜかボコボコにされる相棒→怒りで自分の全身も赤く染まるという一連がもう… 切原ってもしかして悪魔の子とかいう隠れ設定でもあるの? エムゼロ:画風が今週違ってみえるのは単なる認識誤差の範疇なんだろうか… ムヒョ:ホームビデオに映った霊、前編。一捻りあって面白かった。家族団欒中に再生してて気づくシチュエーションと音声の使い方が巧いです。<金未来杯no.7>ドラキュラ君と天使さん(松本和也):ギャグテンポとぎこちなさを個性に変換した絵柄がなかなか。個性に関しては今回一番かも。ラブコメに少々のバイオレンス、仕上げにツンデレをたっぷり振りかけて。主人公痛めつけや輪姦の匂いには少々やりすぎ感あったけど全体のまとめぶりはかなりいいと思いました。
金未来杯第三弾は今週にて終了。個人的なベストスリーは1.シュガーヒーロー 2.MUDDY 3.ドラキュラ君。連載向きだと思うのはちょうど逆順になるかな。…でも実際に優勝するのは何かは予想付きません。

特別料理

特別料理 (異色作家短篇集)

特別料理 (異色作家短篇集)

この人もスマートな技巧家。スタンダードに異色(矛盾してるみたいだけど)な短編の表題作もいいけど、鬼引きのまま終わる『決断の時』がすごい。ここで切るのかよ!そして続きは永遠に読めないのね!! しかし不完全燃焼さは全然なくて、屈託のない男にある時訪れる変化の瞬間を描いた緊迫感はまるで聖書の一エピソードのように運命的に香りが。他は思いがけない展開をして予想の付いたオチに捻りを加えている『壁をへだてた目撃者』もかなり好き。主人公が助けようとする女性の哀しい人生が切なすぎ。『クリスマス・イヴの凶事』にしてもあり得そうな家庭断章でしみじみかつぞっとさせられるし、因果応報の小気味よさと主人公に感情移入してのスリル感が同時に味わえる印象の『君にそっくり』も面白かったなあ。