二階建て高速バスに初めて乗った! 乗り口が車体真ん中なのね。あと微妙に通常三列バスよりも狭苦しさがあって、乗り込んだときは気になった。別にいいもんでは、ないな… まあ一回の利用でどちらの階も使えたのはラッキーだった。もういいです。
アニメ師・杉井ギサブロー('12/監督:石岡正人)
駆け足で過ぎる日進月歩かつ水物に近い業界であるアニメーション現場。そこを生き字引のごとく飄々と渡り歩いてきた御年71歳の杉井ギザブロー監督を主人公としたドキュメンタリー映画。カット割のテンポがよく退屈さはまったくない。スタイリッシュとさえいえる全体印象は、取材した人々の佇まいにも影響してか(あるいは効果の派生は逆か)アニメに関わる仕事とは紛れも無く芸術なんだなと、これまでになく強く意識させられた。東映動画が長編アニメーションとして国内初めて制作した「白蛇伝」、手塚治虫が『(正妻と対しての)愛人』として情熱を傾けたアニメスタジオ虫プロが手がけたこれも国内初のテレビ連続アニメーション「鉄腕アトム」双方に現場メンバーとして参加していた杉井氏。彼のフィルモグラフィーとして作品本編が断片的かつ頻繁にカットインされるが、それらもまたこれまでとは違い、同時代的な目で眺められたのがアニメファンの自分にはもっとも鮮烈な体験となった。それにしても冬の穏やかな雨のなか、傘をさしマフラーを巻いた杉井氏のフォトジェニックさ、信頼に足る人物性を匂わす柔らかな声質での穏やかな語りぶり。この映画がどうして企画されたかの軸が、そこにあるように感じた。
失脚/巫女の死
失脚/巫女の死 デュレンマット傑作選 (光文社古典新訳文庫)
- 作者: フリードリヒ・デュレンマット,増本浩子
- 出版社/メーカー: 光文社
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