慶長度江戸城天守を復元した人たち
今回からは慶長度江戸城天守の復元案について書いてみます。先ず、最初にこれまで復元案を発表した人たちを発表順に紹介することにします*1。
- 内藤昌
- 履歴:1932年生まれ。工学博士。東京工業大学大学院建築学専攻博士課程修了。名古屋工業大学・東京工業大学教授、愛知産業大学学長を歴任。同大学院教授。名古屋工業大学名誉教授、元日本建築学会副会長。日本建築学会賞、中日文化賞などを受賞(1996年時点のデータ)*2。
- 発表文献:『江戸図屏風 別冊 江戸の都市と建築』 毎日出版社 1972年(『江戸図屏風』付属本)
- 作者: 諏訪春雄,内藤昌
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 1972
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- 復元図作成:上記書には復元図は無し。後に内藤氏の考察を元に中西立太(歴史情報画家:故人)が復元図を描く(『江戸城と大奥』 学習研究社 1988年)。
- 作者: 中西立太
- 出版社/メーカー: 学研プラス
- 発売日: 1988/12
- メディア: 大型本
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- 宮上茂隆
- 大竹正芳
- 履歴:日本城郭史学会常任委員
- 西ヶ谷恭弘(監修者)
- 発表文献:『築城 覇者と天下布武』 理工学社 1996年
- 作者: 松本諒士
- 出版社/メーカー: 理工学社
- 発売日: 1996/01
- メディア: 単行本
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- 復元図作成:本人
- 三浦正幸
- 履歴:広島大学大学院文学研究科教授。1954年、名古屋市生まれ。東京大学工学部建築学科卒業、工学博士。一級建築士。広島大学工学部助教授を経て、1999年より現職。専門は、日本建築史・文化財学。松山城、宇和島城、河後森城、津和野城、三原城、高山城、新高山城、吉川元春館跡、万徳院跡、郡山城、安芸国分寺跡、京極氏城館跡、鎌刃城、高天神城、諏訪原城、横須賀城、甲府城などの整備委員会委員を兼任している(1997年時点のデータ)
- 発表文献:『徹底図解 徳川三代 覇業をなし遂げた三人の将軍』 成美堂出版 1999年
徹底図解徳川三代―覇業をなし遂げた三人の将軍 (Seibido mook)
- 出版社/メーカー: 成美堂出版
- 発売日: 1999/12/01
- メディア: ムック
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- 復元図作成:金沢雄記(当時、広島大学所属)
以上の様になっています。今後、彼らの復元案について順次、解説をしていきます。