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2015-01-19

「ダンジョン飯」を読んで、死者の宮殿に潜ろう

B00S0E4JW8ダンジョン飯 1巻 (ビームコミックス(ハルタ))
九井 諒子
KADOKAWA / エンターブレイン 2015-01-15

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ダンジョン飯』は想像力を刺激する漫画だ。

冒険すると腹が減る。腹を満たすために食う。深い迷宮の奥底まで辿り着こうというのなら、自明の理として食糧が必要だ。そこで多くの冒険者は携帯食を持っていくはず。主に干し肉、パンだとかできるだけ嵩張らないもの。でも、もし落としてしまったり、底を尽いてしまったらどうすればいいのだろう。我慢して進むか、引き返すか。あるいは現地調達するか――実は何度も考えたことのあるシチュエーションだった。

というのも、長く『タクティクスオウガ』を遊んでいるからか、ダンジョンと言われれば「死者の宮殿」をベースに考える癖がついている(『ウィザードリィ』や『ダンジョンマスター』を忘れたわけじゃないのだけど)。全100階*1タクティクスオウガ名物「死者の宮殿」は相当な根気が要求されるダンジョンで、一気に攻略しようと思うなら、かなりの集中力と時間を要する。プレイヤーでさえそうなのだから、“現地”で潜っているデニムたちは死霊相手の連戦にさぞ疲れ果て、たまに休憩を挟み降りているにちがいない。もちろん、合間に食事をとりながら。

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そんなシチュエーションを想像してか、メインスタッフのひとりである松野泰己さんが「タクティクスオウガ 運命の輪 ファンブック」の中でこんな質問に答えている。

Q:死者の宮殿突入中のデニム一行の食糧はやはり持ち込みのステーキ・ヤキトリ類、草や種などでしょうか。

A:その頃の解放軍はフィダック城以西を勢力下においてますので、補給線はきちんとあったと考えるべきでしょう。とはいえ死者の宮殿内部へ補給隊が物資を輸送するとは考えにくいので、携えた食糧で賄える活動範囲内での探索だったと思われます。食糧の内容は、嵩張らない干し肉やチーズ、塩、砂糖の類だったのではないでしょうか。あとは現地でハントしたドラゴン等の肉を食べたのではないかと推測されます。

TACTICS OGRE LOVER’S VOICE タクティクスオウガ 運命の輪 ファンブックTACTICS OGRE LOVER'S VOICE タクティクスオウガ 運命の輪 ファンブック
電撃プレイステーション編集部

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死者の宮殿でドラゴンの肉を食らう、まさにダンジョン飯を彷彿とするシチュエーションだ。また、グリフォンの「ヤキトリ」、オクトパスの「タコヤキ」、ヒドラコカトリスの「合成肉ハンバーグ」といった他の魔物料理も同様に食しているのだろうし、想像するに楽しい(見方を変えれば切ない)光景である。それに膨らませて考えれば、道中立ち寄ることのできる「死者宮名物行き倒れ横丁・骨折店」「同・南瓜店」で香辛料を補充したり、秘伝のレシピを教えもらったりしているかもしれない。ああ、でもカボチャ料理だけは鬼門か――なんて風に、どんどん広がっていく。

たぶん、遊び心が似ているのだ。「魔物を食材にした料理」という出発点からして“わき道”なわけで、それならとことんわき道を進んでやろう、という発想の冒険。そこにはコミカルでファンタジックな要素がたくさんつまっていて、想像力次第でどこまでも潜っていける。自分にとって『ダンジョン飯』はそういう刺激を与えてくれる漫画だ。食欲を刺激するかと問われれば……若干抵抗があるけれど、エルフ娘のマルシルが「あ、おいしい」という顔をするたび箸が進む。

また、『タクティクスオウガ』と共に連想したのが『ドラゴンズクラウン』だった。キャンプで色々な魔物の食材を使って調理するパートがあり、『ダンジョン飯』と親和性が高い。たとえば「サソリのスープ」「レッドドラゴンステーキ」ら定番(?)から、「クラーケンの煮付け田舎風」「ミノタウロスのタンシチュー」など、一手間かけた料理まで様々なメニューが用意されている。白骨状態からでも、応じた金額を払えば蘇生できる世界観も近いし、共通点は多い。『ダンジョン飯』と一緒にオススメしておきたいゲームだ。


B00BY020CQドラゴンズクラウン
アトラス 2013-07-25

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*1PSP版『運命の輪』は115階まで延長するDLCが配布されている

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